東方〜博麗神社の居候妖怪〜   作:ルミナス

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今の内に主人公の名前と軽い設定を

小倉 雪華 (おぐら せつか)

種族:雪女

性格:とても面倒臭がり屋。しかし、何かあると楽しそうにする。

モデル:ぬらりひょんの孫の『雪羅』


能力はまた後ほど分かるときまで

それでは!どうぞ!


第一話

紅い霧が充満しているにも関わらず、雪華は全く気にせず人里を歩いている。

 

「あ〜あ、人気が全くといって良いほどに無いね〜」

 

周りを見ながらそう言う。

 

実際、人里だと言うのに、人は全員家の中に篭ってしまったのだから仕方ない事だろう。

 

「さて、じゃあ暇だし、会いに行きますか」

 

雪華は嬉しそうにそう言うと、また歩き始めた。

 

***

 

雪華が歩みを止めたのは、こんな状態にも関わらずに桜色の看板を下ろしていないお店。

 

その近くには小道具を売ってるお店などがあるが、やはりこの店以外は全員が看板を下ろしており、店仕舞いとなっていた。

 

そんなお店に、雪華はノックをする。

 

それを受けて、店の人は中に入れる許可を出すと、雪華は中へと入った。

 

そのお店の中には、一面、織物ばかりでがあり、しかしそのどれもがプロが仕事をしたと分かるほどの出来栄えの物であり、何処か異質に思える物ばかりであった。

 

そんなお店の中にいたのは、その店の主人である。

 

その主人は、白い生地に朝顔が咲いている着物を着た優しい顔をしたピンクのボブの髪をした優しげな少女。

 

明らかにお店の手伝いをする優しい子供に見えるが、主人である。

 

「あ!いらっしゃい!せっちゃん!どうしたの?何か買いに来たの?」

 

「いや、買いに来たんじゃなくて遊びに来たんだ、『織姫』」

 

彼女、『衣帯 織姫(いたい おりひめ)』はそれを聞くと、嬉しそうな顔をする。

 

「本当!?あのせっちゃんから此処に来てくれるのは……あ、そんなに珍しく無いや」

 

「確かに珍しく無いけど……」

 

雪華はそれに苦笑すると、奥からまた一人、やって来た。

 

「なんだ、面倒臭がって人里には此処に来る以外あんまり降りない奴が来てるな」

 

「何々?私によくそんな口が聞けるね?『彦星』坊や?」

 

雪華がそう呼んだ相手である、青い男用の着物を着た茶髪の少年『牽牛 彦星(けんぎゅう ひこぼし)』は、顔を赤くした。

 

「なっ!?お、俺は坊やじゃない!どこが坊やだ!」

 

「私からしたらあんたは坊やだよ?13歳の彦星ボ・ウ・ヤ?」

 

「雪華!お前な〜!」

 

「おお!あの彦星坊やが怒った!怖いなー」

 

彦星が更に顔を赤くして怒るが、しかしそれは雪華にとっての楽しみにしかならない。

 

雪華は楽しそうに声を上げてそういうと、二人の間に織姫が入った。

 

「はいはい、二人とも。此処で喧嘩は駄目だよ?織物が汚れたり、破れたりしちゃうんだから」

 

「わ、分かってるさ……」

 

織姫が頬を膨らませて怒る姿を見て、彦星は思わず顔を背けた。

 

(え、何この怒り方、可愛い……!)

 

そう考えて顔を赤くさせる彦星だが、生憎と織姫はそれに気付かず、雪華を奥の部屋へと招き入れ、話を始めた。

 

「それにしても、今、異変が起きてるから、皆んな家の中に閉じこもっちゃって……本当は今日、着物を取りに来るはずだった人も来れなくなっちゃったみたいで……」

 

「あ〜……御愁傷様、織姫」

 

「私は可哀想じゃないよ。確かに、お店の主人としては残念だけど、この子達と同じ『着物』の私は、大事にしてくれるはずの人から貰えなくなったのが可哀想に思えるよ」

 

「確かに……織姫は『着物』の『付喪神』だからな……」

 

雪華はそう言って、織姫を見る。

 

織姫は元々、ある人物に長年大事にされていた着物で、妖力を持っていることに気付いた雪華が、自身の能力を使って織姫を『付喪神』となった。

 

それが、今の織姫に至るまでの経緯である。

 

雪華はそれを知ってる人物だからこそ、織姫が『着物』やそれを作るための『織物』を大事にしていることを知っているし、主に大切に使われる事への喜びも、織姫がこの場で一番知っている事もまた分かっている。

 

だからこそ、織姫が大事に使ってくれるはずのお客さんに引き取られなかった着物を可哀想に思っているのは普通であると、雪華は知っている。

 

「それで、せっちゃんは暫く此処にいるの?」

 

「ん?うん、そうするつもり。だって、帰っても寝るだけだしね〜」

 

「掃除とかでもすれば暇が潰れるだろ」

 

彦星のその言葉に、雪華は顔を嫌そうにしかめる。

 

「誰がそんな面倒臭い事をするかっての……だから、此処に来たんじゃん」

 

「此処は逃げ場所じゃないんだけど……ま、良いけど。俺も暇だから」

 

「まあ、せっちゃんらしいからね。私としては大歓迎だよ!」

 

彦星は雪華の言葉に溜息を、織姫は本当に嬉しそうに雪華を歓迎する。

 

そんな対極の反応ながらも雪華は歓迎する言葉は一緒で、雪華はその言葉に甘えて、暫くその店に居座り、友人同士の会話を楽しんだのだった。




衣帯 織姫

種族:付喪神(着物)

性格:優しい。自身も大切に扱われた経緯から、物を大事に扱っている

人の名前を呼ぶときには特殊な呼び方をする。

雪華なら『せっちゃん』という風に呼んでいる

モデル:まどマギの『鹿目まどか』


牽牛 彦星

種族:人間

性格:生意気。しかし、やはり子供なので子供らしい性格もちゃんとある

雪華によく弄られている。それに対して毎度の如く反応を示すため、弄られるのが終わる事はない

モデル:カゲプロの『雨宮響也』


今回出た二人の軽い設定です。勿論、能力はまたその内分かるでしょう

ただ、先に言っておきますが、彦星君にはありません

それでは!さようなら〜!
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