東方〜博麗神社の居候妖怪〜   作:ルミナス

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いや〜……前話が短すぎたので、もうちょっと書かせていただきました

だって書きたかったんですもん!仕方ないじゃないですか!!

それでは!もうぞ!


第二十六話

後少しで昼となる時間、アルカは日除け傘を差し、雪華の隣をついて歩きながら、霧の中にある花々は見回していた。

 

「やはり、霧の中でも季節外れの花が咲くのは、幽霊の所為なのか……」

 

「そりゃもちろん、幽霊の所為だよ。季節相応の花が咲いてたらちょっと判断に困るけど、季節外れの花が咲いてたら、まず間違いなく幽霊の所為だね」

 

雪華もまた辺りをキョロキョロ見渡しながら歩いている。普段、二人とも空を飛べるからこそ、移動手段が飛行になりがちで、こういう風に地を歩くことは珍しく、物珍しそうに周りを見ていた。そんな二人に霧の中から近付く影が一つ。

 

「お花がたっくさん咲いてるです〜♪」

 

「……あれ?あれって……」

 

「知り合いの妖精か?」

 

「まあ、知り合いだね。春雪異変の後の宴会の時に会ったな。まあ、多分実際はもうちょっと前にあってるかもだけど……」

 

「忘れたと……」

 

「あっちも忘れてるだろうし、問題ないね!」

 

「大有りだが、お互い忘れてるなら、まあ、仕方ないか……」

 

アルカはそう結論付け、前からやってくる妖精の様子を伺えば、明らかにフラフラとあっちへ行けばこっちへ行きな状態で、前方にいるアルカ達に気づく様子はない。

 

「あ〜……このままだと当たるね」

 

「声を掛けるか……おい、危ないぞ?」

 

アルカが声を掛ければ、其処でようやく前方にいる存在に気付き、驚いたように急停止すると、なぜかくるりと一回転した。その後、それに少しだけ呆けた様子を見せ、楽しそうな笑顔を浮かべた。

 

「面白かったです!一回転面白いです〜!」

 

「あれ?この妖精、変な楽しみ方覚えたぞ?」

 

「おい、ワクワクするな。楽しそうにするな。絶対に能力使うなよ?」

 

「ケチだな〜。まあ使わないけど。この程度なら私は使わないって!」

 

「常日頃、何もしてない俺に対して色々能力使ってくる奴が何を言ってる」

 

アルカがジト目で雪華を見れば、雪華は首を傾げる。

 

「あれ?私、あんたにそんなことしたことあるっけ?」

 

「『試させろ!』と言って許可も取らずにする時があるだろ」

 

「あ〜……したことあるような、ないような?」

 

雪華は思い出せないのか首を傾げていると、アルカは遂に溜息をついた。

 

「で?フウノ、あんた何してんの?」

 

雪華は其処でフウノに何しているのかを聞けば、フウノは目を輝かせて答える。

 

「たくさんお花が咲いてるのが珍しくて、花の冠を作ろうと思うのです〜!チルノちゃんの分と大ちゃんの分を作るのです〜!」

 

フウノはそれを言うと、辺りに咲き誇る露草、月見草、勿忘草を順番に見て行き、気に入ったものを必要な分だけ手折り、結んでいく。

 

「あれ?話終わった……ま、いっか。アルカー、いくぞー」

 

「ああ、分かった」

 

雪華がアルカを呼び、そのまま歩いていくその後ろを、アルカはフウノを横目で見ながら追いかけていった。

 

***

 

霧の湖を抜ける頃になると、アルカがふと、思ったことを口にした。

 

「そういえば、リラは誘わなかったんだな」

 

「ん?ああ、花見に?」

 

雪華が問い返せば、アルカはそれに頷く。それを見ると、雪華は困ったような笑顔を浮かべた。

 

「いやね?誘っても良かったんだけど、多分、あいつもテンションが上がってるからね〜。頭に思い浮かぶ音色を弾くのに忙しいと思うし、何より、そんな時に邪魔をすると……怖いし」

 

「?怖い?リラが?」

 

アルカは意外そうな顔を浮かべるが、逆に雪華は遠い目になる。

 

「いや〜、あいつは怒ると怖いよ?いや、精神的にくるんだよね。大抵、怒るとなると、口で説教するもんだけど、あいつはそれをしない。ただ、楽器作りをするように笑顔で道具を押し付けてくるだけ」

 

「そこまで怖くないな……作って許してもらえるならそれに越したことはないだろ」

 

「そうだね〜、それに越したことはないけど……条件が出されるんだよね……」

 

『条件』のひと言にアルカは続きを促すように雪華を見れば、それに答えるように続きを話し出す。

 

「まず、一週間で仕上げること。一週間で仕上がらなかったらもう一週間しなきゃいけない。まあ、そこまで難しくないように感じるだろうけど……寝る時間を与えられない」

 

「……」

 

「寝ようとしたり、舟を漕ぎ出したら耳元でガラスを引っ掻くような音が出される……しかも出した本人はちゃっかり耳栓してるから被害なし。寝ずに、しかも一週間と経たずに出来ても、そこで終わっちゃいけない。一週間、ずっと楽器作り……これの苦しさがわかる?」

 

「……怖いな」

 

リラが怒るとやることは、外で言うところのブラックな作業に近い。普段、温厚な者を怒らせてはいけないと言う教訓である。

 

「で、お前、これからどこに向かおうとしているんだ?」

 

「一番はやっぱり人里かな〜?そこの方が、私の知り合い……付喪神が多いし」

 

「……その知り合いの付喪神もまた、お前が変えたのか?」

 

アルカが当然のようにそう問えば、雪華はそれに笑顔で頷いたのだった。




あれ?結局短い(・_・?

まあ、二連投したし、私にしては頑張ったよ、うん(ーー;)

実は案外、私はこの章の話を書きたかったので、もしかしたら、また近いうちに投稿するかもです。

それでは!さようなら〜!
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