東方〜博麗神社の居候妖怪〜   作:ルミナス

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今日は七夕!という事で、番外編として投稿します!

ちょっとは雪華さんの事とか分かるかも?

あと、まだ本編に出てないキャラも登場!(いや出すなよ!)

それでは!どうぞ!


番外編〜七夕祭り〜

幻想郷は昔ながらの環境を保っている。

 

それは、昔から続く伝統も残っている事になる。

 

そして、文月の7の日となるこの日、幻想郷では七夕祭りが行われようとしていた。

 

***

 

この日の朝、既に人里では準備が始まっていた。

 

「わ〜!今年も七夕がやって来たね!せっちゃん!」

 

「うん、そうだね。でも、私を連れてこないで。織姫」

 

織姫は目を輝かせながらお祭りの準備をしている広場を見ている。それと同時に雪華の腕を組み、逃さないようにしている。

 

それを雪華はなんとか逃げようともがくも結局、逃げれずに織姫に連れてこられたのだ。

 

雪華は織姫に先程の言葉をもう一度言うが、しかし織姫は首を横に振る。

 

「ダーメ!せっちゃんとの思い出を作りたいんだから!あと、仲間を探したいの!」

 

「ああ、そう……だけど、この祭りは……」

 

雪華は顔を俯かせて口を閉じた。

 

それに気付いた織姫はハッと我に返り、腕を離す。

 

……そこで、雪華の目がキラリと光ったのを、織姫は見逃さなかった。

 

「よっしゃ!逃げるぜーーーー!」

 

「あーーーー!せっちゃん!逃げるなーー!」

 

織姫は雪華を呼び止めるが、それを雪華は聞かずに博麗神社の方へと逃げていくのだった。

 

***

 

七夕の夜の祭り、『七夕祭り』。

 

其処で雪華はいつもとはちょっと違うオシャレな浴衣を着て人里に降りていた。

 

雪華は人の波の中、誰かを探すように左右に顔を向け、その手を後ろから誰かに握られ、驚いて後ろを向く。

 

其処にいたのはーーー。

 

***

 

「……夢……か」

 

雪華は博麗神社の縁側で一人、横になって寝ていた。

 

織姫から逃げたあと、此処で横になっていると眠気がきて、寝てしまったようである。

 

空を見てみれば既に夕方。もう直ぐ、祭りが始まる。

 

「……折角、織姫に誘われたし……はぁ、やっぱり行こう」

 

そう決めると、先ずは椿色の櫛で髪を解き、何時もの鈴付きの髪ゴムでポニテにすると、そのまま立ち上がり人里へと向かう。

 

「……あ、アルカはどうしよう?……よし、人里に行く前にアルカとあの子を誘おう」

 

雪華はそう決めると、人里への進路を変え、紅魔館の方へと飛んでいく。

 

***

 

霧の湖の辺にある楽器店『ミューズ』。

 

そのお店から、心地の良い綺麗な音が何時も聞こえてくる。

 

そのお店の中に雪華は入ると、女性が一人、ヴァイオリンを弾いて曲を奏でていた。

 

「やっほ〜。『リラ』」

 

雪華が扉の前で『リラ』と呼んだ茶髪の女性に声を掛ければ、その女性は音を奏でるのを止め、雪華の方に顔を向ける。

 

そして、笑顔を浮かべると頭を下げた。

 

「こんにちは、雪華。お久しぶりです」

 

「うん、確かに久し振り〜。でも、前から思ってたけどさ〜。此処でやっても儲からないよ?」

 

「良いんですよ。お金なんて関係ありません。私は、私の好きな事を自由に出来る場所が欲しかったのですから。それで、今日はどうしました?」

 

『リラ』から問い返された雪華は人里の祭りの事を話すと、リラは喜びの笑顔を見せた。

 

「それはとても楽しそうです!お誘い頂き、ありがとうございます!それでは、私は準備次第人里へと向かいますので、雪華は別の方をお誘いに向かってください」

 

「あれ、暴露てた?」

 

雪華が驚いた顔を向けると、『リラ』は笑顔のまま、頷いた。

 

***

 

その後、アルカを揶揄い、祭りに誘うと、後で向かうと言われた為に、雪華は一人で祭りへと向かう。

 

そして人里に着いてみれば、既に祭りが始まっていたようで、太鼓の音が聞こえていた。

 

「うわぁ、人多い……前に来た時と同じだな〜」

 

雪華は其処に謎の感動を覚えながらも織姫を探すと、織姫が彦星と一緒に金魚掬いの出店にいるのを見つけた。

 

「お〜い!織姫〜!」

 

「!せっちゃ……って、ああ!金魚が〜!」

 

「あ〜、破けたな……」

 

「お嬢ちゃん、ドンマイだね〜」

 

「う〜……でも、楽しかった!ありがとう!オジちゃん!」

 

「おうよ!それじゃあ、その金魚をしっかり育ててやるんだぞ!」

 

「うん!じゃあね〜!」

 

「……ありがとう」

 

織姫と彦星はお店のオジさんにお礼を言うと、雪華の下までやって来た。

 

そんな二人に対して雪華は申し訳なさそうな顔を浮かばせている。

 

「あ〜……なんか、ごめんね?邪魔したみたいで」

 

「ううん!気にしないで!それじゃあ、次行こっ!」

 

織姫の言葉を聞き、彦星に顔を向けてみると、彦星は少し顔を赤くして何も言わない。

 

この反応の時は大抵、『気にしないで』という言葉を素直に言えない時であると雪華は知っている。

 

なのでニヤニヤとした顔を向けてみれば、顔を真っ赤にして怒った姿を見る事ができるのも知っていた。

 

「な、なんでニヤニヤしてるんだよ!」

 

「さあ〜?なんでだろうね〜?」

 

「くっそ〜!その顔やめろーーー!」

 

雪華が彦星を揶揄っていると、その裾を織姫が引いた。

 

「ん?どうしたの?」

 

「せっちゃん!折角の七夕の日だから、願いを書きに行こう!ね!」

 

織姫がそう言って雪華を強引に引いていく先には、確かに短冊と笹があった。

 

「ん〜。良いよ。お願いしたい事もあるし……」

 

「やった!ほら!ひこくんも!」

 

「わ、分かってるよ!」

 

雪華、織姫、彦星が其々の願いを短冊に書き、笹に掛けると、その場を離れた。

 

「それで〜?二人はなんてお願いをしたんだ?」

 

「えっとね〜、お客さんがもっと来ますようにってお願いしたよ!」

 

「……そうか」

 

それを聞いて憐れみの目を彦星に向ける雪華。

 

そなや向けられている彦星はと言うと、既にその場で四つん這いになっていた。

 

「え!?ひ、ひこくん!?どうしたの!?」

 

「……いや、織姫は気にしなくて良いから。織姫はそう言う奴だって知ってたから……ぐすっ」

 

「え、えっと……ご、ごめんね?何が悪かったのかは分からないけど……」

 

「……いい、良いんだ。気にしなくて良いから」

 

それでも涙が治らない彦星の願いを雪華は知っている。

 

見えたのだ。

 

『今年こそ、織姫に告白出来ますように! 彦星』

 

(……これだと絶対に無理だろうな〜)

 

雪華は小さく溜息を吐くと、空を見上げる。

 

織姫は彦星の事で手一杯で、恐らく聞く事はないだろう。

 

雪華の願い。それはーーー。

 

(……変化、あれば良いと良いな〜)

 

雪華は今後も面白い日が続く事を、心の底から望む。

 

七夕の『織姫』と『彦星』とは違う、親友二人の隣で、願い続けるのだった。




さて、新キャラ紹介のお時間です!

……と、行きたいですが、まだフルネームまでは出てないので、名前とモデルだけ書いておきます。



リラ

モデル:リリなのの『リニス』



それでは!さようなら〜!
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