……日常を長くすることも可能ですけど、主人公が主人公ですので、はい
それでは!どうぞ!
第六話
夏も秋も、そして冬までもあっという間に過ぎ、既に月は皐月となったこの日。
どうしてか幻想郷は銀色の世界となっていた。
「まあ、私としてはこれは過ごしやすいし、別に文句は無いけど……」
雪華は飛びながら今の幻想郷の状態に対して自分の都合を言ってから、今度は微妙そうな顔をする。
「……これは、まずいんだよね〜……間違ったら、み〜んな一緒に心中じゃん。あはははは……笑えない冗談だわ」
そう言って今度は不機嫌そうな顔をする。彼女にも善意の心は一応あるようで……。
「こんな所で死んだら、アルカ弄りや他の弄られキャラと呼ばれる人達を弄れなくなるじゃん!」
しかし、彼女は邪魔そうに髪の毛を耳に掛けながら言う。
彼女は自分の得になる事しかせず、なったとしても面倒であれば動かないような性格であるので、ある意味ではその理由は彼女にとっては『正論』である。
そんな面倒くさがりな彼女が今こうして動いている理由は至って単純。
そのアルカとの約束を果たすためである。
この日の朝早く、彼女の元にアルカのペットの蝙蝠『キール』がやって来て、それで要件を知った雪華が約束を果たす為にその腰を上げたのだ。
そして、紅魔館へとたどり着き、職務を果たさず寝ている門番を無視して館の大きな扉に手を付ける。
「呼ばれて飛び出て、雪華ちゃん登場ーー!」
そうして叫びながら扉を勢いよく開けると、既に扉の前にはアルカが待機していた。
「自分で『雪華ちゃん』とか言うのは痛いぞ……」
「厨二みたいな呼ばれ方されてるアルカには言われたく無いわ〜、マジないわ〜」
「な!?だ、誰が厨二だ!誰が!」
「どうせ、『我は
「う、うるさい!後者は流石に痛々すぎるだろ!」
「いや、前者も痛すぎるわ。得にアルカに『皇帝』とか……おチビなのに『皇帝』とか……ププッ」
「笑うなーーー!」
既にアルカのカリスマは無くなっており、そんなアルカの『感情』『表情』の変化にを見て、雪華はとても楽しそうにしている。
そんな状態から少しすると、アルカは正常な状態に戻り、本題へと入る。
「実は……此処のメイドの咲夜は知っているな?」
「咲夜……ああ、あの時を操る事が出来る面白いメイドか!」
雪華は目を輝かせてそう聞くと、アルカは頷いて続ける。
「その咲夜の手伝いをして欲しいんだ」
「は?手伝い?どんな?」
「今、此処の館は燃料が切れ始めてな。それに、レミィも俺も、もうそろそろこの冬に飽き始めた」
「……つまり、あのメイドの異変解決を手伝えと……あのさ、私、弾幕ごっこは弱いんだけど……妖精には勝てるけど」
雪華は溜息を吐きながらも言うも、アルカは雪華を真っ直ぐに見つめる。
その目に雪華はあっけなく負け、頭を掻いた。
「……はぁ、分かった。ただし、これの借りは返してもらうから」
「……お前が言うと怖いが、まあ良いだろう」
アルカは雪華のそれに乗ると、雪華の顔に笑みが浮かんだ。
「……よし!なら、手伝ってやろうじゃん。何処まで出来るかは知らんけども!」
雪華のその言葉を聞くとアルカは咲夜を呼びに行き、その咲夜が来てから雪華は紅魔館から外へと出たのだった。