ついに敵ラ級との邂逅です。
「えっ……?」
母と呼ぶ……長門の言い出したことの意味がとっさには分からず、羅號は間の抜けた声を返してしまう。
「羅號は私たちの大切な戦友である大和と、提督との忘れ形見だ。
そんな羅號をこのままにすることは、私を含めトラック艦隊のみんなも決してないだろう。遅かれ早かれ、こういう話は出たはずだ。
その辺り、幸いなことに私の実家には子供一人くらい養うのはわけないだけの経済力はある。無論、私自身の給金もそこそこだ。
だからこそ……羅號を私の『息子』として引き取りたいと思う……」
これは長門がずっと考えていたことだ。
羅號はどんな隔絶した力を持っていようが、まだ子供なのだ。ならば、親はどうしても必要になるだろう。
しかしその親に、羅號のことや大和たちの想いを知りもしない赤の他人にはなってほしくはない。それはトラック泊地を生き残った戦友たちの譲れない願いであり、同時に壮大なわがままだ。だからこそ、長門は実家の経済力もありこの戦友の忘れ形見の『母親』になること名乗り出たのである。
同時に、長門には少しだけ打算もあった。
本土に辿り着けば、必ず羅號の力を目当てにしたものたちが介入してくるだろう。しかし羅號が義理であろうと『海軍大将 筑波貴繁の孫』となれば、そういったものたちに対する抑止力になるとも長門は読んでいた。
「長門さんが……僕の、母さんに?
あの……その……」
羅號は突然のことに上手く言葉が出てこないようだ。そんな羅號を、長門は優しく制す。
「急いで決めることはない。
それに羅號にとっての本当の母親は、未来永劫『大和』ただ一人だ。それは……理解している。
だが、それでいい。私は二番目でいいから『母親』として手を挙げたいと思っているのだ。
焦らなくていい、今は私の言葉を覚えてくれていれば……」
その時だ。
「長門さ~~ん!!」
見れば夕張が2人の方へと駆け寄ってきていた。明らかに慌てている様子であり、何かが起こったのだろういうことが良く分かる。
「どうした! 何があった!!」
すぐさま聞き返す長門の元に駆け寄った夕張は、全力疾走によって肩で息をしながらも息を整えて声を絞り出す。
「そ、それが……。
周辺警戒をしていた『ヨーク』さんの夜間偵察機が……漂流中の駆逐艦娘を発見したそうです!」
「何!?」
すかさず、長門は司令部となっている天幕へと駆け出していた。
その後ろ姿を追いながら、羅號は長門の先ほどの言葉を反芻していたのだった……。
~~~~~~~~~~~~~~~
「……あれ?」
ゆっくりと目を覚ました彼女―――駆逐艦娘『睦月』は、呆けたような声を上げた。
見たことのない……おそらく天幕か何かの中だろう。何故自分がそんなところにいるのかわからない。
いや、それ以上に自分が生きていることが信じられない。
あの『悪魔』に追われて、生き残れるなんて彼女自身も思っていなかったからだ。
「ひょっとして、ここはもう地獄だったり……」
『悪魔』の手にかかったのなら、墜ちる場所など地獄以外にはあるまい。気付いていないだけで自分はすでに死んでいるのではないか……そんな睦月の自問に、隣から答える声があった。
「あはは。 だとするとずいぶん安っぽい地獄ですね、ここ」
睦月がゆっくりと顔を向けると、そこにはクレーンの付いた艤装の艦娘の姿があった。非常に特徴的な艤装であり、それによって睦月は彼女がなんの艦娘なのかすぐにピンとくる。
「明石さん?」
「そうです。 工作艦『明石』です」
そう答える明石はどう考えても幻ではない。となれば……。
「私、生きてる……?」
「ええ、間違いなく生きてますよ。
極度の疲労で気を失っていましたが、怪我自体は軽いものでしたから」
その言葉に、睦月はゆっくり身体を起こす。
「ここはどこなんですか?
私以外に誰か一緒には……」
そんな睦月をやんわりと押し戻して横にならせながら、明石は答える。
「ここは名もない無人島、気を失って漂流中だったあなたを拾って来たの。
あなた以外には誰もいなかったわ」
「そう、ですか……」
その時、天幕の外から声が聞こえてきた。
「私たちのリーダーたちがあなたに話を聞きたいみたいですね。
……話せそうですか?」
「はい……」
今はつらいなど言っていられる状況でないことは睦月も理解していた。だから横になりながらもしっかりと頷く。
そんな彼女にだが、明石は奇妙なことを言い出した。
「じゃあ話してもらいますけど……まず始めに、何を見ても驚いちゃ駄目ですよ」
「? はい」
よく分からないがとりあえず頷く睦月。
そして天幕の入り口が開き……睦月の目が驚きで限界まで見開かれた。
入ってきたのは5人だ。長門と鳥海、そして夕張だと思われる艦娘である。長門の艦娘の戦傷が痛々しい。
もう1人は甘栗色の肩までの髪をした美しい女性だ。気品にあふれた様子から、この艦隊の提督なのだろうかと思う。
ここまではいい。
だが最後の1人……これが問題だ。
スラリとした長身に、たわわな胸。その肌は病的なほどに白い。そして何より……彼女の額には角が一本。
敵である深海棲艦、しかも『姫』クラスである。
「にゃ、にゃしぃぃぃぃぃぃぃ!!?」
睦月は自分でもよく分からない声を上げながら、文字通り飛び起きたのだった……。
~~~~~~~~~~~~~~~
「……信じられないことかもしれないが、彼女らはこの戦争を終わらせるためにやってきた、深海棲艦の和平推進の一派というわけだ。
君を見つけたのも彼女たちの偵察機のおかげだ」
「難しイかもしれナイが、あまり怖がらナイで欲しイ……」
「わかり……ました……。
いえ、全然わからないけど……わかりました」
長門と『ウィン』の説明に、睦月はゆっくりと頷く。その言葉からは強い混乱が見て取れて、正直混乱のしすぎで驚き以外に上手く反応できないだけなのだろう。
「……気持ちは、よくわかる。
我々も最初、彼女らと接触したときには、驚く以外の反応ができなかったからな」
「そうですねぇ……」
どこか遠い目をしながら、長門と鳥海はしみじみ頷く。すでに数日前のことだが、未だにあの時の衝撃は記憶に新しい。
「とにかく、命からがらトラック泊地から脱出した我々『トラック残存艦隊』は、この戦争を終わらせるための交渉を持つために、彼女らと日本を目指しているということだ」
「トラック泊地……全員轟沈して全滅じゃなかったんですね」
「やはりそっちでは、そういうことになっているのか……」
覚悟はしていたものの、改めて友軍から自分たちが死んだものになっているという話を聞くと、どこか物悲しい気持ちになる。
「……さて、次はそちらの事情を話してほしい」
「話せる部分だけ、ゆっくりでいいですからね」
長門が促すのと同時に、今までのことを思い出したのか睦月は小刻みに震え始める。それを見た明石が、睦月の肩を気遣うように優しくそっと触った。
「いえ、大丈夫です。
それに……私たちを逃がすために時間を稼いでくれた陸奥さんや天龍さん、そして衣笠さんのためにも……睦月は『あいつ』のことを皆に知らせなくちゃいけないんです」
そして恐怖に震えながらも、睦月はその体験を語り始めた。
睦月は
そしてここ最近北方海域では濃い霧が発生し、そこでの艦娘の消息不明が相次いだのである。
そこで偵察任務を帯びた睦月たちは霧の中を探索した。
「最初は霧の中に深海棲艦の艦隊が潜んでいるのだと考えられていました……。
でも霧の中には、深海棲艦の艦隊なんてどこにもいなかった。
霧の中には……あの『悪魔』がいたんです!!」
そこに現れた男の深海棲艦は狂った嗤いとともに彼女たちに襲い掛かった。まるで子供が虫の羽根でももぐかのような気軽さで、睦月たち艦隊を蹂躙したのである。
「……その『悪魔』の装備は?」
「三連装の大口径砲が3基9門、恐らく陸奥さんたちの41cmくらいだと思うけど、砲身が妙に長かったです。
その他、副砲と高角砲、対空機銃が大量に装備されていました。
それと……」
そこで睦月はどこか言いよどむ。しばらくして、意を決したように言った。
「あの……今から変なことを言いますけど、睦月は本当に見たんです。
信じて下さい」
「わかった。 それで、何を見たんだ?」
「はい。 あの『悪魔』は……二連装の『ドリル』を持っていたんです!」
「「「……」」」
その言葉に、場がシィーンと静まり返った。
「信じられないかもしれないけど、本当なんです! 信じて下さい!!」
「ああ、別に君の言葉を信じていないわけじゃないんだ」
長門たちの沈黙を、自分が嘘をついたと思って呆れているのだと勘違いした睦月が声を荒げると、長門はそういうわけではないと首を振る。
「むしろ逆に……『最悪の予想が当たったこと』に驚いて言葉が無かっただけだ」
「『最悪の予想が当たった』……?」
「……我々は規格外の力を持った、『ドリルを持つ男の艦』に心当たりがある」
「ッ!!?」
驚きに目を見開く睦月を尻目に、長門はアネットへと話を向けた。
「アネット……今の話をどう思う?」
そして、アネットはゆっくりと頷いた。
「長門さんたちの予想と同じです。 十中八九、アブトゥたち『制圧派』の切り札たる『万能戦艦』の1隻でしょう。
まさか、もう実戦配備の段階に入っているなんて……」
「狙いは何だと思う?」
「恐らく……私の命でしょうね」
「だろうな。 アネットは人類とレムリア人との和平の懸け橋として無くてはならん存在だ。
人類を屈服させたい『制圧派』からすれば、アネットを消すために『切り札』を切るのは当然か……。
だが、ここを通過しなければ本土にはたどり着けん……。
鳥海! 夕張! 全員を集めろ!
緊急の会議を行う!!」
「『ウィン』! こちらも全員を至急集めて!!」
長門とアネットの指示に、深夜の無人島は慌ただしく動き出す。
ただ、睦月だけは状況についていけない様子だ。
「あの……何を……?」
「……我々はこの戦争を終わらせるためにも、一刻も早く
それにその『悪魔』の目的は我々である可能性が極めて高い……少々迂回したところで回避することはできないだろう。
だから我々はその『悪魔』を……ラ級万能戦艦を突破する!!」
睦月の問いに長門は宣言し、アネットも隣でそれに静かに頷いた……。
~~~~~~~~~~~~~~~
翌日の早朝、『トラック・レムリア聯合艦隊』は睦月を加え、予定通り
天気は澄み渡るような快晴だ。気温も高くなっている。
それはつまり……。
「霧が……無くなってる……」
昨日までの鉛色の空は嘘のように消え、辺りにはもう霧などどこにも残っていなかった。そして遠くまで見通せる海は、敵の発見をも容易にする。それはつまり、敵ラ級万能戦艦との接触の可能性が上がるということだ。
「……」
『トラック・レムリア聯合艦隊』の中にあって、睦月は緊張した面持ちで航行していた。
気持ちは分からなくもない。睦月の環境は劇的に変化しすぎた。そんな状態で昨日まで交渉不可能な絶対的な敵であった深海棲艦とともにいるのだから、どんなに順応性の高い人間だろうと緊張して当たり前である。
しかし、睦月が最大限に警戒している相手というのは、そんな『レムリア亡命艦隊』の面々ではなかった。
「あのぉ……僕に何か?」
「ッ!!?」
チラチラとこちらを見る睦月に羅號は声をかけるが、その途端すごい勢いで目を逸らされてしまう。先ほどから繰り返されるこのやりとりに、羅號は思わずため息をついた。
睦月がもっとも警戒心を露わにしているのは他でもない、羅號なのだ。
それも仕方ないだろう。睦月は羅號と同系統艦によって仲間を失い、自身も死の恐怖を味わったのである。だからその恐怖の対象が羅號に向いてしまうのも無理からぬ話だ。
むしろ今まであれだけ隔絶した力を見せつけながら、羅號に対して好意的なものしかなかったというのが運が良かったのである。そう羅號は理解しているのだが、誰だって怖がられて嬉しいはずはない。どうしても物悲しい気持ちになってしまう。
そんな風に思っていると、不意に左右から誰かが羅號の手を握った。
「ローちゃんに『ちぃ』ちゃん……」
それはローと『ちぃ』だった。彼女たちは敏感に羅號の心を察知したのである。
「ろーちゃんはらーくんのこと、怖くないですって」
「ラゴウ、元気出ス」
2人は羅號のことを励ますように言ってくる。すると、朝潮もいつの間にか羅號に並んで言った。
「私だって羅號は怖くなんてありません。
だって……あなたの力は私たちを守ってくれる力だって、分かってますから……」
「……うん、ありがとうみんな」
3人の励ましで少しだけ心が軽くなった羅號は微笑むと、3人の少女はとびきりの素敵な笑顔を返した。羅號たちに柔らかい空気が流れる。
しかし、その空気はすぐに消えることになった。
「!? これは……ソナーに感!!」
「何ぃ!?」
その報告に、長門と『ウィン』はほとんど条件反射的と言っていいほど即座に反応していた。
「全艦散開! 散れ!!」
「回避行動! 急ゲ!!」
その号令に艦隊は慌てて散開するが、回避の遅れた駆逐ロ級が水面下から飛び出してきた二連装ドリルによって串刺しにされ、くの字に折れ曲がって爆発する。
そしてその爆炎の中からついに……その『悪魔』は現れた。
41cmと思われる三連装砲が3基9門、その砲身はかなりの長砲身を誇り、その強力さを窺える。
副砲・対空火器も大量に装備されており、堅牢な装甲と相まってその防御力の高さを容易に想像できる。
そしてその左手には、一度見たら決して忘れられないだろう特徴的な二連装ドリルを装備している。金の髪に整った顔立ちはまるで映画俳優だ。しかし、その狂気を宿したかのような赤い瞳が嫌でも周囲に恐怖を掻き立てる。
睦月の報告のままの姿……それは間違いなくレムリアの『制圧派』の
「何者だ、貴様は!」
答えは分かりきっていることながら、長門は誰何を飛ばす。
そしてその答えは……。
「……ヒャハ。 裏切り者に獲物はっけ~~ん!」
ニタリという狂気の笑みと、戦闘態勢をとる砲だった。
「……その様子では、やはりアネットの命を狙う『制圧派』の刺客ということか」
「裏切り者どもはそんなことまでしゃべったのか。
まぁいい、どのみちここで裏切り者も獲物も、みんなまとめて海の藻屑に変えてやるんだ。
前の獲物は一匹メスガキに逃げられちまったが、今度は誰も逃がしゃしねぇ」
その男の言葉に、思わず睦月は声を上げる。
「待って! それじゃ如月ちゃんや長月ちゃんは……」
その言葉に、グルリと顔を向けた男は睦月を目にすると嬉しそうに嗤った。
「おやぁ? 誰かと思えばこの間逃げくさってくれた、小生意気なメスガキちゃんじゃないか。
こりゃぁいい、この間の追いかけっこの続きをするか。
俺様に捕まれば、もれなくお友達の待つ水底へご招待だ」
その答えは睦月の仲間たちが、この『悪魔』によって殺されてしまったことを意味していた。
「如月ちゃん……長月ちゃん……」
泣き崩れる睦月、そんな睦月の肩にポンッと誰かが手を置いた。
「朝潮ちゃん?」
「……あなたの戦友たちの無念は、今日ここで必ず晴らされます」
その言葉を聞いたその男は、腹を抱えて笑いだした。
「あはははははっ! 面白い冗談を言うメスガキだな、おい!
どうやってお前みたいなメスガキが、俺様への無念を晴らしてくれるってんだ?」
「……私では無理でしょうね。でも……聞こえませんか?
あなたを裁くあの『音』が……」
「……何だと?」
いぶかしげに首を傾げた男は、そこで何かに気付いたかのようにハッとする。
それは水中を高速で接近してくる音だ。
だがそれは魚雷ではない、もっともっと凶暴な何かの『音』だ。
そして、その『音』は飛び出した。
「だぁぁぁぁぁぁ!!」
「うぉぉぉぉぉぉ!?」
水面下から先ほど男がやったのと同じように、鋭く高速回転するドリルが飛び出した。
実は敵襲とほぼ同時に、羅號は海中に潜航して隙を窺っていたのだ。長門がいちいち分かりきったような誰何などをしたのも、男を釘づけにするための時間稼ぎの意味合いもあったのだ。
しかし男を貫くかと思われたそれは、直前に男が全速後退したことでその装甲に傷を付けるだけにとどまる。だが、当然それだけでは終わらない。
「主砲、全門一斉射!!」
「ちぃ! 全門斉射!!」
近距離で互いの主砲が咆哮し、砲弾が放たれる。しかしそれは互いの発生させた半透明のシールド……『磁気シールド』に阻まれ、著しくその威力を減退させて装甲によって弾かれた。
そして一定の距離に離れた男はそこで、やっと自分に対峙する存在を認める。大和型に装備された46cm砲を超える史上最高の巨砲、51cm砲を構えた小さな少年の姿を……。
その姿に、男は驚愕した。
「てめぇは!? それにそのドリル……まさか!?」
「……そう、僕はあなたと同系統艦、レムリア系技術を持つ『万能戦艦』だ」
「バカな!? 地上の野蛮なサルどもの科学力で『万能戦艦』が造れるはずがない!?」
「それでも、僕はここに存在している……。
長門さん!!」
「全艦、全速でこの海域を離脱!
羅號の合図に、長門はそう指示を出す。
今ここで一番重要なのは、地上とレムリアを繋ぐ懸け橋となり得るアネットの安全である。そのため、羅號が戦っている間にほかの艦は
また、羅號の戦闘能力が突出しすぎていて、下手に艦隊を組んで戦っても足手まといになってしまうという判断でもある。
男と対峙し、その動きににらみを利かせる羅號を、次々と各艦が通り過ぎていく。
「らーくん……気を付けてね」
「羅號、あなたにどうか武運を……」
「ラゴウ、先に行って待ッテル」
そしてロー、朝潮、『ちぃ』が名残惜しそうに通り過ぎると、最後に睦月が通り過ぎた。
「羅號くん……お願い、どうかみんなの無念を晴らして!」
「……うん、必ずあいつに後悔をさせるよ」
睦月の涙ながらの言葉に頷く羅號。そして、海域には2隻の『万能戦艦』だけが残った。
「地上の野蛮なサルどもに『万能戦艦』がいるなんて計算外だが……こりゃ武勲のチャンスだ!
俺様の戦果は『裏切り者の始末』から、『裏切り者の始末と敵万能戦艦撃沈』に格上げってわけだ」
「……僕はあなたなんかの武勲になってやるつもりなんてない」
「知るかよ。
てめぇもあの裏切り者どもも、あの地上のメスどもも、みんなまとめて俺様の狩る獲物だ!!」
キュイィィィィン!
「俺様の名は『モンタナ』!
レムリア最強の艦『万能戦艦 モンタナ』だ!!」
回転を始める二連装ドリルとともに、その名を名乗りあげる男……『モンタナ』。
羅號はゆっくりと、モンタナへと返した。
キュイィィィィン!
「僕は大和型4番艦『万能戦艦 羅號』!
父と母の無限の愛で造られた、いつかの平和の海のために戦う人類のための万能戦艦だ!!」
ドリルの回転音を響かせ、それすら超える名乗りを轟かせる。
ここに究極の戦艦、『万能戦艦』同士の戦いの火蓋が切って落とされた……。
次回は羅號VSモンタナとなります。
……一回で終わるかなぁ?