リリカルな魔法使い<一時凍結>   作:悪事

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突撃、月村家!

ある晴れた昼下がり、一人少年は坂道を歩く。

その行く先は海鳴でもよりすぐりの名家である月村家のお屋敷、

今日はすずかちゃんの家の猫を見せてもらうということで集まるのだが、

本当はすずかちゃんの姉に、自分が何者か説明するのが目的なのだ。

 

 

 

「それにしても大きいな、すずかちゃんの家。」

 

 

大きな門を目の前にし、インターホンのようなものを押すと、

門が開いていく、門をくぐり自分のことを、

どれだけ話し、どれだけ話さないか考えながら、

到着して、お屋敷の中に入る。

 

 

「仄くん、いらっしゃーい」

 

 

「えっと、お邪魔します、すずかちゃんところで

なのはちゃんたちは?」

 

 

「別の部屋で猫ちゃんたちといるよ」

 

 

「なんかいやされそうだな~」

 

 

「仄くんはその前にお姉ちゃんとお話しないと」

 

 

すずかの案内である部屋にたどり着く、

客間でそこには、すずか達を助けた夜に会ったすずかに

よく似た姉や、それによく鍛えた体をもつ青年がいた

腰には長さからして小太刀のようなモノを二本、着けていた。

 

 

 

 

 

 

「あの~そちらの男性は?」

 

 

「あっちはなのはちゃんのお兄さんで恭也さんていうんだ、

それとお姉ちゃんの恋人なんだ。」

 

 

「何で腰に刀を?」 「お姉ちゃんのボディーガードなんだって」

 

 

「僕は噛みついたりしないんだけど?」

 

 

「仄くん、私はなのはちゃん達のとこにいってるけど、

話が終わったらこっちにきてね」

 

 

バタン 部屋の唯一の扉が閉まると、そこにメイドが扉の前に立つ。

あのメイドはこの前自分にロケットパンチを、発射した人形だ。

 

 

「どうも小さな魔法使いさん?」

 

 

「始めまして、えっとすずかちゃんのお姉さん?」

 

 

「ああ、名前を言ってなかったわね、私は月村 忍よ」

 

 

「っていうより、僕が魔法使いと聞いてるなら

何が聞きたいんですか?」

 

 

「何もかもよ、あなたが何者か、どこに住んでるのか

洗いざらい、しゃべってもらいましょか」

 

 

「忍、強引すぎだぞ、相手は子供なんだもう少し落ち着いて」

 

 

「ただの子供じゃないことは、恭也だってわかってるでしょ」

 

 

「あの僕はどうしたら?」

 

 

いきなり自分そっちのけで話がエキサイトしてるので、

自分のことを、思い出してもらおうと話しかけた。

 

 

「…そうね、ならなぜあなたの家に恭也にノエル、美由紀ちゃんが

たどり着けなかったの?」

 

 

「原理の説明が難しいんですけど」

 

 

「それはこっちが判断するわ、説明して頂戴。」

 

 

 

 

どこか威圧的な様子でいるが、それが虚勢だとわかった。

何せ時計搭に一時期いた時に、バルトメロイに認められるまで、

ロードのじいさまに命を狙われた経験が、こんなとこで役に立ったのだ。

しかしその余裕が、忍をさらに苛立たせていたのだ。

 

 

 

「えっと…簡単にいうと物体の中には、それぞれの固有する、

セカイが存在します、あの屋敷のまわりには、

それに干渉してそのセカイから屋敷の存在を、

認識させないようにするんです」

 

 

「にわかには信じられないんだけど」

 

 

「それでも信じてもらわないと話が進まないんですが」

 

 

「じゃあ、次は龍の一員なのかしら?」

 

 

「いや、ぼくはその゛ロン゛ってのがなんなのか、

知らないんですけど、確かすずかちゃんとアリサちゃんを

誘拐した人なんですよね」

 

 

「ええ、龍はチャイニーズマフィアの中でも、

テロ組織としての面も持っている連中なの、それと私達のことを、

どこかから知ったのか最近月村家を狙って来るようになったの」

 

 

「僕は関係ありません」

 

 

「では、君が先生と呼ぶ老人はどうなんだ?

ここには、その人はいない本音を言ってくれ」

 

 

「いや~先生が虐待してるとかは、してると言えば、

してるんですが、教育みたいなものなので」

 

教育と軽く言ってるが、修行と称して7位のアインナッシュの森に

放り込んだり11位のスタンローブ・カイルハインとの対決など、

この事を知った蒼崎青子が、ゼルレッチと殺しあいを始め、

それの仲介をしたり、まあその話はまたの機会に。

 

 

「虐待が教育だって!」

 

 

「恭也、仄くんに話を聞こうと思うんだけどいい?」

 

 

「本人の了解を得てないが、仄くんは洗脳されてるかもしれない

それなら忍、頼んだ」

 

 

急に席を立ってひそひそ話をすると、

恭也さんが部屋を出る、その代わりノエルというメイドが

自分の後ろに立ってきた。

 

 

「仄さま、失礼します」

 

 

「なっ!」

首を捕まれロックされる、そして忍さんの目を見せられた。

 

 

 

 

 

SIDEOUT

 

 

 

 

SIDEリリカル

「ねえねえ すずかちゃん、仄くんはどうしたの?」

 

 

「なのはちゃん、今は、仄くんお姉ちゃんとお話してるの」

 

 

「忍さんと?どうしたのかな」

 

 

「すずかが、はじめて男友達を連れてきたから、

心配になって話を聞いてるんじゃない?」

ニヤニヤと意地の悪い顔でアリサが茶々をいれる。

 

 

「ふわ! アリサちゃん、もう私と仄くんはそういうのじゃないってば」

 

赤面した顔でごまかしていると、

 

「は~い、皆さんお茶がはいりましたよー」

 

 

「あ、ファリンちょうどよかったよ、ありがとう…………いろんな意味で」

 

 

「いろんな意味?」

 

 

メイドの持ってきたお茶で茶会をしていると、

 

『キューキュー』

 

足元には猫に追いかけられる、フェレットという光景が。

 

 

 

「楽しそうだね~」 「私には猫に食べられちゃいそうに見えるけど」

 

 

「にゃははは、ユーノくん がんばってー」

 

 

その時、ある違和感を感じたそれはジュエルシードの発動!

 

 

ユーノが部屋を飛び出していくと、

 

 

「ちょっとユーノくんを見つけてくるね」

 

 

「いってらっしゃーい」 「こけないように気をつけなさい」

 

 

そしてユーノを追いかけた先にいたのは、

猫だった、ただの猫ではなく、とてつもなく巨大な

おおよそで三メートル、生物学上このような猫は、

存在しないするとこの猫がジュエルシードを発動したのだろう。

 

 

「ユーノくん、この子どうしてこんなになっちゃったのかな?」

 

 

「たぶん、ジュエルシードがこの猫の願いである、

大きくなりたいという願いを叶えたからじゃないかな」

 

 

「このままにしたら、猫ちゃん困っちゃうよね、

早く封印しちゃおうか」

 

 

レイジングハートを起動させて猫の方に向けると、

背後から金色の光弾が猫に放たれた。

 

 

「誰だ!」 ユーノくんがその弾丸の放たれた方に目をやると、

そこには金髪のツインテール、彼女を飾るバリアジャケットは

なのはとは、反対の黒。

触れれば切れてしまうような雰囲気の少女が空にいた。

 

 

 

 

 

 

SIDE仄

 

忍の目を見てしまった仄に、ノエルはやっと手をはなす。

 

 

「じゃあ、あなたには悪いけどこの海鳴から、

移住してもらいましょうか、

虐待されているというなら、あなたも別の場所で違う人生を、

もう一度、過ごすというのも悪くないでしょ」

 

 

 

「…………………………………………………」

 

 

「しかし忍様、もう少し穏便にいかなかったのですか?」

 

 

「まあ………穏便に済む方法もあったけど、

彼がどんなに危険か、まだ判断しきれないし

それなら海鳴から別の所に移ってもらう方が簡単でしょ」

 

 

「すずか様に、恭也様の恩人だそうですが」

 

 

「まあ二人には仄くんが移住したいって言ってたと

言っておきましょう、この子虐待されてるっぽいし、

これも人助けってもんでしょ」

 

 

「いや、せめて僕の意見を聞いてからにしてくれないかな」

 

 

「「なっ!」」

 

 

「いや、あの程度の魔眼じゃあ僕には干渉できないよ」

 

 

「へえ、どんな手を使ったのかしら」

 

 

「忍様、どういたしますか?制圧しますか?」

 

 

「あの~僕はそちらの事情には関わる気はないんですが」

 

 

「……………なら何であなたの利益にもならないすずか達の救出を

したのかしら?」

 

そう忍が気になっていたのは、それなのだ自分の利益にならず、

自分の正体をさらした、彼の行動が謎だったのだ。

 

 

「あ~~友達を助けたかったじゃダメですか?」

 

 

 

「………そんなこと信じられn………」

 

急に毒気がぬかれた、子供相手にここまで

警戒していたことが、馬鹿馬鹿しくなった。

 

 

「すずか達を誘拐した氷室さんはどうしたの?」

 

 

「それなら海鳴にもう一度きたら、

マダガスカルガエルになる呪いをかけておきました」

 

 

「…マダガスカルガエル?プッははっはははは!」

 

 

「えっと、どうしたんですか?」

 

 

「いえなんでも、でもそれが本当なら何か魔法を、

見せてくれない?」

 

 

「そういうのは魔術の方なんだけど……」

 

彼の手にうっすらと光がともったと思うと、

次の瞬間、彼が部屋の反対側に移動していたのだ。

 

 

「うわっ、すごいわねー 瞬間移動?」

 

 

「いえ、忍さま私たちの前を高速で移動する物体が、

状況からして、おそらく彼がしたものかと」

 

 

「今のは固有時制御っていって結界の応用なんですけど

説明しましょうか?」

 

 

「いいえ、あなたはすずかとアリサちゃんを助けてくれた、

信用しないほうがおかしかったのよね、

すずかの家族として一番最初に言わなきゃいけないことを忘れていたわ

ありがとうございました、二人を助けてくれて」

 

 

「いえいえ、友達なんだから当然のことをしただけです」

 

 

「友達のためにマフィアにケンカ売るのが当然とは思えないけど、

私たち夜の一族の話はしなくてもいいわね」

 

 

「すずかちゃん達が誘拐された時に多少は聞きました」

 

 

「夜の一族のことを誰にも話さないように、

契約をしてもらえないかしら」

 

 

「契約?それって裏切ったら死んでしまうとか、

そんな感じのですか」

 

 

「いえ、そうではなく月村家の身内として受け入れるといった

婚姻と考えていただければ」

 

 

「まだ、僕は小学生なんですが」

 

 

 

「まあまあ、固いこと言わない

じゃあ次は、………あなた虐待されてるの?」

 

 

「虐待ではないです、先生は大切なこと、覚えなきゃいけないことを

僕に教えてくれました」

 

 

「………………そう本当に大変なことになったら、私たちに相談するのよ」

 

 

まあ、相談してあのカレイドスコープ相手に何ができるのか、

疑問だが、その瞬間月村家の中で何か魔力が高まるのを感じた、

『まさかジュエルシード?』

 

 

「あ、そういえばこないだのデカイ木が町中に、

生えた事件って、何があったか知らないかしら?」

 

 

「へっ!いやその実験に失敗してあんなことになって」

 

 

あの事件になのはが関わっているとははっきり言えず、

苦しい言い訳でごまかすことに、

 

 

「奇跡的に怪我人がいなかったからよかったけど、

あれが危険なことってわかるなら、これからはそういうのやめてね」

 

 

「はい、わかりましたじゃあ僕はみんなのとこにいってますね」

 

部屋を出て急いで魔力の反応のしたとこに行こうとすると、

「仄様、すずか様たちの方にご案内します。

それと先ほどはすみませんでした」

 

 

メイドのファリンさんに部屋まで送られて、

そうして今回の事件にも関わることになれずに、

アリサちゃんとすずかちゃん達とお茶会をしてると、

なのはちゃんもフェレットを捕まえ、

少し話をして今日は解散した。

 

 

 

 

 

その帰り道で、

「なのはちゃん、どうしたの?元気がないみたいだよ」

 

 

「ふにゃ!仄くんあのね、ちょっと困ったことがあって」

 

 

 

「へえ、それってそのフェレットの持ち込んだ魔力の塊のこと?」

 

 

「えっ、仄くん…………どういうこと?」

 

 

「あらためて言うのもなんだけど、久しぶりだね

僕の名前は多華宮 仄、ただの魔法使いさ」

 

 

「仄くん、やっぱり仄くんは魔法使いだったの?」

 

 

「まあそうなんだ、今この街でおきてる事件は早く解決しないとね」

 

 

「待ってください、この世界には魔法文化は存在しないはずです!

あなたはなぜ魔法を使うことができるんですか?

説明してください!」

 

 

「…………じゃあ、ちょっと僕の家にいまから来てくれない?」

 

 

「にゃ!」 友人のいきなりの魔法使い宣言に続いて

自宅にお呼ばれされたなのはは顔を赤くして、猫のように悲鳴?をあげた。

 

 

「仄くん、それってどういうことかな?」

 

 

「この街でおきてる事件の詳しい事情と聞きたいし、

僕の使う魔術と魔法の話をしたいからさ」

 

 

非常に色気のない解答になのはが少しすねてしまったが、

なのはが自宅に電話をして二人は゛海鳴のお化け屋敷゛に歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

「なのはが男の家に!いくら恩人とは言えそれはダメだーー!」

 

 

「お父さん!仄くんもなのはも小学生だから!」

 

 

「少し散歩してくるよ」恭也は小太刀を腰に付け飛針などを、

フル装備して家を出ようとする。

 

 

「恭也、ただの散歩にそんなの必要ないでしょ

全部おいていきなさい」

 

 

高町家はその電話で混乱するのだが些末なことだろう。

 

 

 

「フェイトーーどうしたのさ?今日の魔導師の子が気になるの?」

 

 

「うん、アルフあの子はミッド式の私達と同じ魔法を、

使ってた、ホノカに伝えたほうがいいかな?」

 

 

「ああ、そういえば協力者だったっけ

あいつの言ってた魔術、それって信用できるんかね?」

 

 

「実際に見せてもらったでしょ、アルフ

ホノカはデバイスを使わずに行使できる魔術っていうのがある。

それにわからないけど、ホノカは信用できる気がするんだ」

 

 

「む~~フェイトがそういうなら」

 

 

「とりあえずホノカに今日のことを教えに行こう、

仄の家ってあの海沿いの所にある建物だよね」

 

 

フェイトは今日の説明をしに、ホノカの家に行くことにしたのだが、

そこで待ってるのは、魔法使いの少年だけではない。

 

 

 

 

白と黒の少女に魔法使いの物語、

魔法使いと魔導師の物語はこれからが本番だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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