さて今日も今日とて変わらない日常が流れていく。
転校生である多華宮 仄も、このクラスに馴染んでいき授業を、
消化していく、誰も彼も黒板を見て真面目に取り組んでいる中で、
多華宮くんは、魔法使いについて考えていた。
自分を中心に世界基盤、ルールを変革する第一法、先代がいなくなって
長らく後継にたる魔術師が顕れない中で、
魔術に関係のない自分が、なぜ これを、受け継ぐに至ったのか
それには何か理由となるものがあるのでは、
そう考えると次から次へと「……のか……………………ほ…か……仄ーーー」
「うわっ!何どうしたの、何事!」
「何事!じゃないわよ。授業終わって、とっくにお昼だってのに、ボーッとして、ほら、さっさと屋上いくわよ」
「それって、話しだけ聞いたらケンカするみたいだよ。アリサちゃん」
「グっ、いうじゃない、すずか。でも今のはこいつが悪い!」
「アリサちゃん……早くお昼食べにいこうよ」
「むっ…………はぁ、仕方ない。なのはに感謝しなさいよ、仄。」
「うん、なのはちゃん。ありがとう、助かったよ」
「どーいたしまして、ほら、仄くん。行こう」
そして昼休みの昼食に学校のアイドルたちと、
食事を、開始する。
「仄ってその弁当、自分で作っているの?」
「まぁ、朝に早く起きて作るんじゃなくて、
前の日にあらかじめ下ごしらえとかある程度済ませてるから」
「それでも自分で作っているなんてすごいよ。
私はノエルに作ってもらってるから」
「ノエル?」 「うちの家政婦をしている家族だよ。
………………ファリンっていう子もいるんだけど、その~」
「その?」 「…………うっかりやさんで、」
「あれをうっかりやで、すませるのって懐がホントに広いわね」
「ファリンさんはすごいドジっ子さんだからねー」
「もう、アリサちゃんもなのはちゃんもひどいよー」
昼食はこういった会話も、肴になる。
学業という学生の戦場の合間のこの時間は万国共通の平穏だろう。
「あんたちは、将来のことは何か考えている?」
「「「将来?」」」
「あれ?なのはちゃんはやっぱり、翠屋に就職するの?」
「……………うーん、それもいいけど、何か………
私にしかできないことはないのかなぁ」
「そんな曖昧なこと行ってどうするのよ」
「むっ……じゃあ、アリサちゃんはどうするの」
「まあ、私はやりたいことが見つからなければ、
パパ達のあとを継ぐことになるのかな。
すずかはどう?将来に何かやりたいことある?」
「私はそうだなぁ、機械系の仕事にしたいとは思ってるんだけど
仄くんは、どうするの?将来に何かつきたい仕事はあるの?」
「う~ん、僕は将来、世界を旅してみたいんだ。」
「なによ、それ。アバウトすぎるでしょ。
旅をするのにも元手がいるし、あんたそんなお金があるっていうの」
「あるにはあるんだけどさ、」
資金というのは、どんなものにも必要不可欠なのだが、
多華宮 仄は心配ない、というのも時計塔の
バルトメロイが何かにつけては贈り物として、
高価な品物や資金を、自分にくれたりするのだ。
「ふーん………それならいいけど、でもやっぱり、
どんな人も仕事にはつかないと、あんたも何か考えときなさいよ」
「ありがとう、アリサちゃん」
「そうだ、仄くんの先生ってどんな人なの」
「それ、私も気になるなぁ」
「そうね 今は外国にいるって言ってたけど
いったい なにをしている人なのかしら?」
人、人か 果たして人とは、どこからどこまでが人であって
人でないのか、それは人が決めていいのか
というか、先生の片方が人外で吸血鬼だし、
もう片方も、半分人間やめかけたいようなもんで、
うん、誤魔化していこう。
「いろいろと、すごい先生なんだ、将来は絶対に
あんなのになりたくないけど」
多華宮くんも、魔法使いではある。
だが、あの二人よりスペックが高いとなると、それは無理というものだろう。(スペックが高いだけであって経験の絶対値は負けているため、真っ向から挑むのは得策ではない)
「どんな先生なのよ、なりたくないって生徒に言わせるなんて」
キーンコーンカーンコーン
「あっ、ほら昼休みが終わったよ
急いで戻らないと」
「にゃあ!待って待って~」
「なっ……………何でか、はぐらかされたような気がする」
「……まぁ後で聞き直してみよう…アリサちゃん、早く教室に行こう」
昼休みも終わって午後の教師たちの催眠術も、
乗り越えて今日の学校が終わり放課後となった。
「アリサちゃん。今日は塾お休みでしょ。
ならみんなで翠屋に行かない?」
「そうね、すずかのいう通り今日は翠屋にいきましょうか。
今日は私たちは、翠屋に行くんだけど、
仄はどうするの」
「仄くんもこない?」
「お母さんがまた仄くんに来てほしいって言ってたよ」
「……………ごめんね、今日は海鳴市をゆっくり見て行きたいんだ」
「そんなの休みの日にすればいいじゃない」
「今日、行きたいんだ」
「………わかったよ、でもこんどはうちにきてね」
「うん、今度は一緒に翠屋に行こう。約束だ。
………………………じゃあ、三人ともまた明日~」
海鳴市の探索は、今日するべきだったのだ、
霊地の地脈の調整に洋館の防衛機構の確認。
様々なことをしたが、やはり自分の管理する街は、
自分の目で見なくてはいけない。
活気に溢れた商店街を、通りすぎていく。
緑の生い茂る公園を、見るここは春になれば桜が咲くのだろう、
遠い先のことを考えて歩いていると、バタっと何かが転んだような音が、前を恐る恐る見てみると、その道の先に白いエプロン、黒を基調とした服を着たようするに、世間一般で言うところのメイドと呼ばれる存在がいた。
それも道の真ん中で転んでいる状態で、…………この辺りは車があまり来ないが、それでも、女性が倒れているのだ見てみぬフリをするわけにはいかない。
「あのー、大丈夫ですか」
「へっ!あ…はい、すみません。
お買い物をしようとしたんですが道に迷ってしまって
それでテンパってしまったら足がもつれて」
「…………………商店街は逆ですよ」
「ホントですかー!でも逆ってここからどういけば?」
「……………案内しますよ」
メイドというものは、もう少し敏腕な人がするものではないのか。
仕方がないので、さっさと彼女を案内して行こう。
商店街につくと、メイドの女性は、
「ありがとうございました。
私ってどうにも、どんくさくって」
ドジな使用人それはどこかで聞いたことがあるような?
「あのあなたの名前ってファリンさんっていいませんか」
「っつ!なぜそれを……あなた、何者ですか。」
「あっと!僕はすずかちゃんの友達で多華宮 仄っていいます」
「………すずかさまのご友人?………大変失礼しましたー!」
「いえ気にしないでください。
それじゃ、僕はこのへんで………では、さよなら」
「あっ!ちょっと待ってくだs……………行っちゃった」
そう彼は自分の主の友人であって、危険なことはないはずなのだが、自動人形としての蓄積されたデータ、人間で言うところの直感が彼はただ者ではないと、そういっている気がするのだ。
しかし悩んだのは一瞬、あのすずかが選んだ友人なのだ心配はいらない、それに例え彼がすずかに仇なす者だったとしても、その時は自分達が、対処すればいいと考えて商店街での買い物を開始した。
「あれは人間じゃない傀儡いや人形?
でも魔術のようではなかったし?」
先ほどのメイド、精巧に作られているが、
あれは、人形の類いだと、一瞬で看破した。
昔、師匠の姉にあたる人に出会ったりしたのだが、
様々な過程の末に戦闘となり、それからは人形や
それに、似た者に敏感になったのだ。
しかしあれは驚くべきことに魔力が感じられなかった。
つまりあれは、純粋な科学技術で動いていることになる。
そうどんなものでも魔術が絡むなら話しは、
簡単なのだが、この街はどうやらそれだけではないやっかいな
ものがあるようだ、未だ影の見えない存在を、相手に
魔術師用の結界だけではなく、索敵用の結界もはろうと
静かに決意しながら家路についた。
遠くない未来それらと、関わるのだが、
とりあえず今回はここまで。