伝承に曰く、
では、彼女の周りを舞う、赤みの強い桃色を基調に、虹の彩りが揺れる光は一体なんだというのだろうか?
閃光に付き従う影、大柄な男性の姿。
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妹曰く腐食の願いとなるはずだったそれは、
血の呪いはすでに砕かれた。今眼前に居るのは
砲弾は磁化され、戒に引き寄せられるように軌道を歪め、あるものは弾かれ、残りは全て高速の抜刀で切り払われた。炎は二人を押し包むように、しかし肌を舐めることはなく。そしてエレオノーレ自身の動きさえ、極僅かながら阻害されている。
フレミング右手の法則により、
並の生き物では遺伝子までずたずたにされる環境で平然とする彼女らは既に常人ではなく、ただ
ここまでしても、力量差は確かに存在するのだろう。しかし二人なら、負けはしない。
エレオノーレはかつての部下と、その恋人らしき男とを見据える。彼女の攻撃こそあまり効いてはいなかったが、彼女自身にも大きなダメージは無く、未だ立つ位置さえ変わっていない。今までは前哨に過ぎなかったとでもいうべきか、炎も弾幕も密度を増す。いくら曲げて歪められても、飽和攻撃は流石に防ぎきれない。
動く。
ベアトリスは、立ちふさがる障害を透過させ、砲火をものともせず雷速で進む。遅れて戒も、ごく僅かに表情を変えつつ、自らの体をも浮かせ、砲弾のように、宙を踏んで突進する。
二人の間を裂くように銃火が吠えた。しかしてベアトリスはそれらを落雷で落とし、戒は斬り、防ぐ。
あと少し、手を伸ばせば届く。
もう一度、輝きを思い出して……
セリフ一切なしの三人称でどこまでやれるかテスト。
蛍が転生者なんですがこのシーンではほとんど影も形もねぇ! まぁそのせいで屑兄さん生存の上電磁抜刀始めちゃったわけなんですが。
お目汚し失礼しました。