俺の身に起きたこと。

それは…

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グロいです。苦手な方はここで引き返して下さい。イメージは「世にも奇妙な物語」で、『俺』は大森南朋さんにやって欲しいです。




もうダメだ。

 

もうダメだ。

 

全部終わりだ。

 

全部終わらせたいんだ。

 

気付けば俺は駅のホームに立っていた。

 

雑踏の中俺の周りだけ時間が切り取られたように止まっている。

 

今から全てを無に還す。

 

とにかく疲れた。

 

もう何も考えたくたい。

 

プォーン

 

俺の終電車が来た。

 

バイバイ俺の糞人生。

 

 

 

気がつくと俺は駅の正面入口前に立っていた。

 

記憶が交錯しているのだろうか

 

いや…それとももう俺は…

 

突然手に懐かしいぬくもりを感じた。

 

『パパあっちに行こ』

 

そう言って手を繋いできた娘の声を思い出す。

 

視線を落とすとそこには見知らぬ女の子の姿があった。

 

『パパ今度はあっち』

 

娘と同じ年頃だ。画像が、思い出が重なる。俺はしゃがみこみ女の子に尋ねた。

 

「どうしたの?パパと間違えたのかな?」

 

女の子は何も言わずにニコニコと笑っている。

 

俺の手をグイグイ引っ張りどこかへ行こうとした。

 

「お家の人と一緒に来たのかな?」

 

迷子だろうか。女の子は俺の疑問なんか全く気にする様子はなく、懸命に手を引っ張る。

 

どこへ行くの?

 

そう言おうとして言葉を飲み込んだ。

 

もう今更どこでもいい。

 

時間なんか気にする必要もない。待っている人などいないのだから。

 

俺は終の住処(すみか)となるはずだった駅に背を向け、女の子に手を引かれるまま歩き出した。

 

 

 

 

そこは公園だった。

 

ブランコ

 

シーソー

 

ジャングルジム

 

『パパはそっちね』

 

娘ともよく行ったな。

 

誰かが傍にいるということ。忘れていた。こんな穏やかな気持ちは久しぶりだ。

 

浅はかな俺は、ほんの出来心で会社の金を横領してしまった。

 

ひたすら真面目に勤め上げてきたのだが、人間まさに『魔が差す』とゆうことがあるらしい。

 

少しだけ今よりいい生活がしたかったのだ。

 

しかし、悪い事は出来ないものだ。

 

定例の内部監査ですぐにその事は露見した。会社は体裁を考え、幸い警察へ通報するとゆうことはしなかったが、当然全額返還の上即座にクビとなった。

 

それからとゆうもの自暴自棄に陥り、酒びたりの毎日だった。

 

そんな俺に愛想をつかしほどなく妻が家を出て行った。

 

この子は私が引き取ります

 

お元気で

 

振り返った娘の顔は、キョトンとして今どうゆう状況かまるでわかっていないようだった。

 

俺には引き留める術も権利も何一つなかった。全ては俺自身が招いた当然の結果だった。

 

それが最後だった。

 

今死を望む俺の目の前に娘と同じ年頃の無邪気な女の子。

 

これは一体…

 

神様は…運命は俺に何をさせようとしているのだろうか。

 

女の子としばし公園で刻を過ごす。

 

年だろうか。それとも最近不摂生が続いているからだろうか。息が上がる。体力が続かない。片隅のベンチで休憩を取る。

 

女の子の方はとゆうとまだブランコで遊んでいた。

 

日がだいぶ傾いてきた。周辺の景色が沈む夕日に赤く焼かれている。

 

この子はそろそろ帰ったほうがよいのではないだろうか?

 

「おーい」

 

と声をかけると女の子が駆け寄ってきた。

「お家の人が心配しているよ もう帰った方がいいよ」

 

女の子は相変わらずニコニコと俺の言葉等まるで聞こえていないかのようにまた俺の手を引っ張る。

 

と、

 

突然反対側の手にも柔らかい感触。

 

視線を落とすとそこには男の子がこちらを向いてニコニコと笑っていた。

 

そしてまた俺の手を嬉しそうに引っ張る。

 

君も遊びたいの?

 

今日は奇妙な日だ。やたら子供に好かれる。

 

元々子供にウケのいい質(たち)ではないのだが。

 

背中が引っ張られる。

 

振り向くとそこには俺のシャツを引っ張る女の子の姿があった。

 

今度は前側が引っ張られる。

 

前を見るとそこにも俺のシャツを引っ張る男の子の姿がある。

 

ここに至って初めて事の異様さに気づく。

 

なんだこの違和感は。

 

背中にズシッと負荷がかかる。後方から何かが飛び付いたのだ。

 

首が物凄い力で引っ張られる。

 

かろうじて目を剥きその方向を見るとニコニコと笑う男の子いる。

 

 

慌てて一歩踏み出そうとしたが足が何かに固定されて動けない。

 

足元見ると這うようにして足にしがみつく女の子いた。

 

何人もの笑う子供たちが俺の身体に群がる。

 

うわぁぁ

 

ひとりでに声が出た。

 

おかしい

 

何かがおかしい

 

一体何なんだ

 

引っ張られる

 

引っ張られる

 

子供達の力はどんどん強くなっている。

 

思わず叫ぶ。

 

おじさんは一人なんだからみんなとは遊べないんだ

 

 

 

アハハ

 

クスクス

 

暗闇から響く楽しげな子供の笑い声。

 

『引きちぎられた手首』でお手玉をする子供達。手首からは皮膚が垂れ下がっている。

 

『切断面から血がしたたる脚』で竹馬をする子供達。ギザギザの切断面から白い骨が覗いている。

 

『手足がもげた胴体』を馬に見立て跨がる子供達。乱暴にへし折られたのであろうか、四肢の根元に名残がある。

 

『顔の半分が欠けた生首』と砂遊びする子供達。ごっそりと髪の毛ごと何かに持っていかれたようだ。

 

アハハ

 

クスクス

 

子供達の笑い声は途切れることはない。

 

 

 

飛び込みだってさ

遠巻きに出来ている黒山の人だかり。

 

辺りには悪臭がたちこめている。

 

腰が抜けたのか座り込む人。一部始終を見てしまったのか顔面蒼白で口元に手を当てる人。

 

鳴り響くサイレンの音は駅の構内まで響いていた。

 

後片付けする駅員さんも大変だな

 

線路の上で作業員はもくもくと動き続けている。車両の下を覗く姿も見てとれる。

 

しばらく肉食べれないよな

 

消防団員でやはり嘔吐している姿が目に映る。

 

なんせ原型がないくらい見事に

 

バラバラらしいからな


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