Fate/buro   作:這い寄る劣等感

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うぉあああああああああああああ!


ブロントさんの正体

おいおいおいおい、なんだよあのサーヴァントは⁉︎

僕、ウェイバー・ベルベットは聖杯戦争に参加しているマスターの一人だ。

同じく聖杯戦争に参加しているケイネス・エルメロイ・アーチボルト先生が手配していた聖遺物を奪って冬木市に来て、召喚を行ったところあのライダーが召喚されたわけだ。

けどこのサーヴァント、とんでもないやつだった!

サーヴァントが集まっているところに突進して名乗り出すわ、勧誘するわって、バカなんじゃないのか⁉︎

でも実力はあるしなあ、とか思っていたらもっととんでもないサーヴァントがいやがった。

 

 

「なんで、あんな威力の宝具を受けてピンピンしてるんだ……⁉︎」

 

 

僕たちがキャスター討伐の依頼を受けて、キャスターが出した化け物と対峙していたらそこにナイトとか名乗るサーヴァントが現れた。

ナイトは特徴的な喋り方をしてライダーと同じく自分の真名を名乗るバカだった。

ブロント「さんを付けなさいデコ助野郎!」待て、今の声どこから聞こえた⁉︎

ブロントさんと名乗るサーヴァントも戦闘に参戦し、一時優勢になったが、キャスターは持ち前の馬鹿げた再生力を発揮してまた元通りになってしまった。

そこからの展開は目まぐるしく、取り敢えずセイバーの宝具でキャスターを化け物ごと倒せるというのをナイトは自分が被害を出さないようにすると言い出した。

放たれた宝具。

それはどう考えてもライダーの宝具より威力が高い代物だった。

それをマトモに受けたはずなのに、有言実行。マジで被害を少なくして、その上で本人はあんな宝具を喰らったにしてはほぼ無傷と言ってもいいような状態だった。

なんだよ彼奴は⁉︎不死身なのか⁉︎

 

 

「気をしっかり持たんか小僧」

 

「痛っ!」

 

 

ライダーに叩かれてようやく冷静になれた。

でも、現実問題としてあの耐久力はおかしい。

如何に堅固なサーヴァントとはいえ、あの威力を普通の状態で受けたのならまずやられる。よくて致命傷だ。

絶対に何かカラクリがあるはずだ。

 

 

「ふむ……。やはり欲しいな。ちょっと勧誘してくるぞ^^」

 

「おう、わかった。…………いや、ちょっと待て!」

 

 

あのバカ!

いい笑顔でナイトのところに行きやがった!

つーか、僕も何普通に行かせてんだよ!

 

 

「おーい、ナイトー」

 

「何いきなり話しかけてきてるわけ?」

 

「まあまあそうつれないことを言うでない。お前に言ってみたいことがあってだな。聞いてくれるか」

 

「ほう……どんな内容か【興味があります。】。言ってみたいこと【はい、お願いします。】」

 

 

ナイト興味ありですかそうですか。

セイバーとランサーを知っているらしいのに、その二人とは違った反応を示すのな。

いや、アレはライダーが戦闘中に乱入したのが原因か。

 

 

「うむ、余の軍に入らぬか?待遇は応相談だ」

 

「ほむ、つまり部下になれってことでFA?」

 

「うむ、そういうことだ。そこな暗君よりはマシに扱えるぞ」

 

「……おいィ?お前今なんて言ったんですかねぇ……?」

 

 

おーっと、雲行きが怪しくなってきましたー。

 

 

「ん?マシに扱えるぞ、と言ったな」

 

「その前田のクラッカーだ」

 

「そこな暗君より、だな。余とて無闇に他の王を貶すなどはしたくないが、彼奴だけは別だ。見ていて憐憫の感情しか浮かんでこん」

 

「お前アーサー王を暗君とかマジぶっ殺しょ⁉︎ギガトンパンチ!」

 

 

ナイトがライダーの発言にキレて、ライダーの顎に先程化け物に使っていた左拳に電撃を纏わせたパンチを喰らわせた。

突然のことにライダーはマトモに喰らってしまい、頭をフラつかせながら後ずさる。

 

 

「『後より喰らい付くーーーー』」

 

「令呪をもってお願いします。止まってください、ブロントさんっ!」

 

 

ナイトが続け様に宝具を使おうとした時に、少女の声が響く。

するとナイトの動きがその場に縫い付けられたように止まる。

僕にライダー、セイバーにそのマスター、ランサーがいる場に一人の見た目6〜7歳といったところの少女が姿を現す。

……いや、待て。

少女、だって……?

 

 

「私のサーヴァントがご迷惑をおかけしました。貴方がライダーのマスターですか?」

 

「あ、ああ」

 

「……ブロントさんは「」確かにすぐに頭がヒットしてしまうタチですが怒るのにもちゃんと理由があるという事実。一応形式上は誤りますが貴方のサーヴァントの言動がブロントさんをふるかいにさせたのです。そのことを忘れないでください」

 

 

ちょっと待って。

形式上って言っちゃってるし、このセリフ見た目6〜7歳が言うにしてはなんか賢くないか⁉︎

 

 

「ブロントさん、帰りますよ。それとも帰るのにも令呪一画使いますか?」

 

「す、すいまえんでした;;」

 

 

あんな小さい子なのにナイトは文句を言わず付き従っている。

そのままこの場から立ち去っていく二人を僕達は呆然と見送ることしかできなかった。

 

 

「お〜いてて。まったく本気で殴りおってからに」

 

「ライダー!お前の不躾な発言がナイトを怒らせたんだぞ!」

 

「ん?そりゃあそうだろう。ワザと怒らせたのだからな」

 

 

……なん……だと……?

 

 

「どうもナイトはセイバーに敬意を抱いているようだったのでな。それを少し刺激したまでよ。お陰で奴の正体に一歩は近付いたな」

 

「はあっ⁉︎」

 

「うむ、余の予測ではーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、ブロント。そろそろお前の正体を話してもいいのではないか?確かに私も目の前で我が王を暗君とか貶されたら殴りかからない自信はないが、だが、お前が怒る理由はなんだ」

 

「その前にこの重石どかしてくださいませんか^^;

下のギザギザが食い込んでこのままじゃ俺の足が痛みでマッハなんだが……」

 

「ダメです」

 

「えっ」

 

「ブロントさんは早く自分の正体を明かすことですね。そ牛ナイト、重石をどんどん増やします」

 

「マジ震えてきやがった……怖いです……」

 

「おら、早く自分のことを言うんだあくしろよ」

 

 

私はブロントさんを足蹴にする。

ブロントさんは私程度の蹴りではダメージをもらってないはずだが、それでも痛そうに顔を顰めるところは気遣いスキルがA+といったところかな。

 

 

「お前の正体、私なりに少しばかり考えてみたが、お前は騎士の概念ではないのか?それならば私や王、それにあのランサー、ディルムッドと言ったか。それら全員を知っていてもおかしくはない」

 

 

ランスロットの発言にブロントさんの顔がちょとわずかに驚きが鬼なる。

あれ、もしかして正解?

 

 

「賢いなさすがサー・ランスロットかしこい。ぶっちゅけそれでほぼ合ってるんですわ。

違うところと言えば騎士の概念だとレベルが高すぎるところかな」

 

 

その言葉を皮切りに、ブロントさんは語り出す。

 

 

「まず俺は俺であって俺でないという事実。

俺の正aちは数万数十万といる貧弱一般騎士の集合体だ。英語で言うとレギオン。だがそれだけではサんヴァーンととしては現界できにい。何故だかわかるか?」

 

「……いや、わからないな。何か理由があるのか?」

 

 

叔父さんが考え込むがお手上げ状態になる。

かく言う私も、ランスロットでさえわかってないようだった。

 

 

「そるはな、骨が無いからだよ。別に幽霊だから骨が無いとかいうジョーズを言ってるわけじゃにい。

概念にしろ幽霊にしろあやふやな存在なのはバレバレでどんだけ数が集まっても支えきれないのは明白に明瞭。だから外骨格を用意しないといけない確率は最初から100%だった。

そこで外骨格に選ぶれたのがこの俺なのだよ」

 

「もっと簡単に教えてくださいますか^^;」

 

「概念やタマCの集合体は無数のぱチンコ球外骨格は棒磁石と考えればいいらしいぞ」

 

「すごくよくわかった^^

ブロントさん頭いいですねINT500くらいあるんじゃないですか?」

 

「900でいい」

 

 

こんな時でも茶番を忘れない。

それが私達だ!

 

 

「俺はブロンティストと呼ばれる者たちが『ブロントさん』というキャラクターを作り上げてできた思考のナイト。潜在的ブロンティストも含めればこの国には結構な数ナイト派閥に組み込まれている。俺ラノベとかにも普通にセリフ使われるし」

 

「すごいなーあこがれちゃうなー」

 

「で『ブロントさん』が外骨格としては選ぶれた理由はなんてことはにい。

貧弱一般騎士の魂の守りたいのにマモレナカッタ……無念が今度こそは絶対に守るという強い信念に変わって至高のナイトで唯一ぬにのメイン盾である『ブロントさん』が最も外骨格に相応あっただけなのだよ」

 

「長い。産業で」

 

「マモレナカッタ……

今度こそ守る!

やっぱりブロントさんが最高じゃないか!←今ここ」

 

「すごくよくわかった^^」

 

 

はー、なるほどなるほど。

ソウイウコトダタノカ。

 

 

「じゃあブロントさんがブロントさんでないって言うのはあくまで『ブロントさん』というキャラクターを模したものだからということですか?」

 

「そゆことだぬ。まあ俺は別に気にしてないけどよ。落ち込んでいる暇があるなら俺はレベリングするだろうな」

 

 

そう言ったブロントさんの顔には一切苦悶だとかそういったネガネガした感情は浮かんでなかった。

どこぞのブロントさんはそれで悩んでましたけどね。あの作品も名有頂天であることは確定的に明らか。

 

 

「では、お前は例えば私の部下だったものだとかの記憶を有しているというわけか?ならば、何故私とこうして同じ場にいれる?私は結果として王を裏切ったのだぞ」

 

「お前頭悪ぃな。「」確かに貧弱一般騎士の中にはお前のことを裏切り者と言う奴はいますが同時にお前のことを慕っている奴もいるという事実。そんな奴らがお前のことを見ていないと思っているその浅はかさは愚かしい。実は割とギネヴィア様との不貞はしょうがないなと解っている系の話があるらしいぞ?」

 

「そう、か……」

 

 

円卓の騎士を追われた身であるランスロット。

しかし貧弱一般騎士は割と解っていたという事実がこう皮肉みたいに思えてきますね。

 

 

「ブロントさん」

 

「何かようかな?」

 

「ランスロットの評価は?」

 

「やはり特筆すべきはその圧倒的鍛錬からつちか晴れた超パワーだろうな。

サー・ランスロットにとっては神の贈り物だが相手にとっては地獄の宴」

 

「ランサーの評価は?」

 

「イケメンは氏ね」

 

「キャスターの評価は?」

 

「その軍隊を指揮する能力はA+といったところかな。

それだけに醬ぬが処刑されてしまっちぇあんなインスマスが鬼なってしまったかと思うと夜も9時間しか眠れにい」

 

「セイバーの評価は?」

 

「騎士王は光と闇を両方備えてはいないがそれでも最強に見えるナイトだぬ。エクスカリバを持つことによって更に最強さは加速した。

ただ理想の王であろうとして人心まで読むゆゆうがなかったのが玉に瑕かな」

 

「ランサーの評価は?」

 

「イケメンは死ね。氏ねじゃなくて死ね」

 

 

チョコなのにヘルシー!私、満足!

 

 

「もう顔見せしてしまったからこれからは俺も石器ょく的に聖杯戦争に介入しようと思うんだが?

まあ俺が全てのサーヴァントをアッサリと倒すからよ。まあ見てなw」

 

 

あ、これ苦戦するフラグだな……。




ブロントさんはいってしまえばアポ栗のジャックと同じ。
数万数十万の貧弱一般騎士の魂にブロントさんという外骨格を纏った結果がこれ。

それじゃあ闇系の塾があるからこれで

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