ハイスクールD×D 勇者の絆を持つ神の子が往く   作:始まりの0

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第3章 月光校庭のエクスカリバー
EP15 再び崩壊する日常


 ~兵藤家 一誠の部屋~

 

 ライザーの一件から約1週間。学園に復帰し始めたオカ研メンバー達。この日、オカ研の部室のある旧校舎が清掃のために使えなくなっていたので一誠の家に集まる事になった。オカ研のメンバーはいるが、零や白音、アーシアの姿はない。

 

 

「あの部長、少し聞きたい事が」

 

 おもむろに一誠が手を上げ、リアスに質問を投げかける。

 

 

「なにイッセー?」

 

 

「この間、ライザーとの戦いで金色の鎧を纏ったレイの事を【ライディーン】とかって言ってたんですけど、アレってどう言う事なんですか?」

 

 その質問にリアスは少し考える様な仕草をすると口を開く。

 

 

「【黄金の戦士:ライディーン】……悪魔達の中でもとても有名な伝説よ」

 

 そして、リアスは語り始めた。

 

 

 かつて、神・堕天使・悪魔達による三大勢力の戦争が起きた。その戦争はずっと均衡状態が続き、どの勢力も疲弊していった。しかしそんな時に赤と白の2体の龍が現れた。この2体の龍は三大勢力が戦争している所で戦いを始め、三大勢力を巻き込み戦いを繰り広げた。この2体の龍こそ、二天龍。赤龍帝ドライグと白龍皇アルビオン。そして三大勢力は自分達の身の危険を感じ、この2体の倒す為に団結した。

 だが二天龍の力は強く神も魔王達も手を焼いていた。しかしそこに現れたのが、金色の鎧を纏いし戦士が現れ一撃の元に二天龍を光の槍で撃ち貫いた。戦士は直ぐにその場から消えてしまい正体は分からずに終わってしまった。

 だが戦士の言った言葉からこの戦士を【ライディーン】と呼んだ。

 

 

 

「という伝説よ」

 

 

「でもそれって、伝説なんじゃ……」

 

 そうそれは伝説でしかない、なのに何故、サーゼクス達は零を【ライディーン】と呼んだのか分からなかった。

 

 

「でもあの戦争にお兄様達は参加していたわ。そして参加した本人達がそう言ったのよ……ほぼ間違いないわ。彼が【伝説の戦士ライディーン】。そしてこの国の最高神の息子だなんて………訳が分からない事だらけね」

 

 

「伝説の戦士……」

 

 一誠の頭の中では、レーティングゲームの際のゼオライマーの圧倒的な力と殺気、ライディーンを纏った際の圧倒的な力。どれに置いても実戦経験が殆どない一誠にも次元が違っているのが分かった。

 

 

「(コンッコンッ)お茶持ってきたわよ~」

 

 一誠の母がお茶を運んできた。そしてその手には見覚えのあるものがあった。

 

 

「そっそれは!?」

 

 一誠の母が持ってきたのは一誠が小さい頃のアルバムだった。部員全員で一誠の小さい頃の写真を見る事になった。リアスと朱乃、一誠の母が小さい頃の一誠の話で盛り上がっている。

 

 

「はぁ……」

 

 

「フフフ、お母さんだね」

 

 祐斗が突然、そう言った。

 

 

「そう言えば木場、お前っt「イッセー君」なんだ?」

 

 突然、一誠の小さい頃の写真を見ていた祐斗の眼に怒りが現れる。

 

 

「この写真なんだけど」

 

 祐斗がそう言った写真には小さい一誠ともう1人子供がいた。そしてその背後には1本の剣が飾られていた。

 

 

「この子は近くに住んでた子で……あれ?名前はなんだったかな?」

 

 

「イッセー君、この剣に見覚えない?」

 

 

「さぁ?これがどうしたんだ?」

 

 

「これはね……聖剣だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~その頃、天王理家 リビング~

 

 この家の主、現在、この世界最強のチート主人公の零はソファーに座っている黒歌に抱き着いている。何やら零はかなり落ち込んでいる様だ。

 

「あっあの零さん、学校の方は行かなくて宜しいんでしょうか?」

 

 

「ぁ~……学校ね……ハハハ……学校……授…観…もうやだ(ぶつぶつ」

 

 アーシアが言った「学校」と言う言葉を聞くとより一層落ち込んだ。

 

 

「何があったか知らないけど凄い落ち込みようにゃ、よしよし」

 

 黒歌は凄く落ち込んでいる主を撫でる。

 

 

「零、落ち込んでる………(ツンツン」

 

 

「ご主人様、一体何が在ったんですか?」

 

 オーフィスは指で零の頭を突き、白音は横でお菓子を食べていた。

 

 

「色々在ったんだよ…………」

 

 零は顔を上げると遠い目で外を見ている。

 

 

「俺に構わずにアーシア達は学校に行ってくれ………オカ研の方にも行ってくれていい。俺の事を聞かれたら、家に篭ってるっていっといて……よし、気分転換しよう。これもいいな…いや、これは…‥フフフ」

 

 零はそう言うと、立ち上がり空間に歪みが起きる。零はその歪みに手を突っ込むと何かを探している。その表情は笑みに変わる。

 

 

「よし!オーフィス!白音!これを着てくれ!!」

 

 空間の歪みから取り出したのは、ゴスロリ服やスクール水着、メイド服など。零はそれを満面の笑みでオーフィスと白音に渡す。

 

 

「毎度毎度、コレ何処で買ってくるんですか?」

 

 白音が呆れた様な口ぶりで零に言う。

 

 

「自作だ…特に白音の持ってるゴスロリには3日間くらい試行錯誤をした」

 

 

「……………(じっー」

 

 ジト目で零を見る白音。

 

 

「おっと俺は変態な紳士じゃないよ。可愛い子が可愛い服を着て何が悪い!可愛いは正義だ!」

 

 

「はぁ……ってオーフィスはそれを着るの?」

 

 白音はメイド服を持っているオーフィスに対してそう言うと、

 

 

「我、零が喜ぶと嬉しい。だから我、零に喜んで貰う。そしてなでなでして貰う」

 

 

「あっ……私もなでなでして欲しいです」

 

 

「いいよ、いいよ。撫でるくらい幾らでもしてやる」

 

 テンションの高くなった零は、更に服を取り出す。撫でて貰えると聞いたオーフィスと白音は零出した服を抱えると着替えに行った。

 

 

「ん?………何か……変な感じの者がこの街に入ったな」

 

 

「どうかしたかにゃ?」

 

 黒歌が外を見ている零を見て首を傾げる。

 

 

「またこの街が戦場になるか。天使・悪魔・堕天使の3つの勢力……それだけではないだろうけどな。はぁ…俺に休みはないのか……」

 

 

 などと呟いていると着替えたオーフィスと白音が出て来た。

 

 

「うん!2人とも可愛い!」

 

 そう言うと写真を撮り始めた。

 

 

「何故でしょう……あの零さん、何時もより活き活きしてます」

 

 

「そうにゃ、アーシアも覚えておくといいにゃ。アレが始まると、止まらないにゃ」

 

 アーシアは黒歌の言葉の意味が分からなかったが、後に身をもって理解する事になる。

 

 それから撮影会はアーシアと黒歌を巻き込み、朝まで続いた。勿論、撮影されたオーフィス以外の3人は疲れて眠ってしまった。

 撮影者本人である零は上機嫌でオーフィスを背負ったまま現像作業に入り、作業が終わると満足した顔で眠ってしまったそうだ。だがこの時は誰も知らなかった、聖なる剣の名の元に生まれた闇を……

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