ハイスクールD×D 勇者の絆を持つ神の子が往く   作:始まりの0

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EP25 聖剣事件後の話し合い

 ~駒王学園 教室~

 

 

「イッセー、実は話があるんだ」

 

 

「なんだ、元浜?」

 

 

「実はな…ごにょごにょ」

 

 突然、元浜と松田がイッセーに話しかけ始めた。どうやらまた良くない事を考えて居る様だ。その光景を見ていた零は立ち上がった。

 

 

「おい、お前等………また覗きか?」

 

 零は直ぐに3人の元に移動すると声を掛けた。

 

 

「そっそんな訳ないだろう!?」

 

 

「へっ変な事いうなよ!レイ!!」

 

 

「しっ紳士の俺達がそんなこと、する訳ないだろうが!」

 

 零は心の中で「今までの事を振り返ってみろ」と呟くが、あえて言わなかった。

 

 

「確か昼休み明けの授業は白音が体育だと言っていたが………まさかとは思うが白音の着替えを覗こうなどと考えてないだろうな?イッセー、元浜、松田………そうか、そうか……また仕置きが必要らしいな」

 

 零は次の時間が白音が体育がある事を知っていた。それを知っているが故に、一誠達が何を考えているのかお見通しだった様だ。3人……三馬鹿に至っては動揺し過ぎている。これでは隠している意味がないだろう、それを聞いたアーシア以外の女性陣からはゴミを見る様な視線が送られている。

 

 

「そう言えば………午前中の体育の時間の前後に居なかったな。まさか」

 

 

「「「ギクッ!?………ばばばばばっ馬鹿!そっそっそっんな訳がないだろう!?」」」

 

 

「覗き?なんですか、零さん?」

 

 

「アーシアは知らなくていいんだよ……さて選ばせてやる。

 1.『引ん剝かれて磔にされて女子生徒からの仕置きを受け、俺に地獄に送られる』

 2.『俺に半殺しにされてから女子生徒の仕置きを受けてから、地獄に行く』

 3.『漢女(おとめ)集団の中に両手足を縛った状態で放り込んで、その後に地獄に墜ちる』

 さぁ選べ」

 

 

『何なんだ!?その選択肢は!?』

 

 

『どれを選んだとしても死んじまうじゃねぇか!!どうするイッセー!?』

 

 

『おっ落ち着け!なんの証拠もないんだ………しっしらばっくれれば、何とかなる!!……筈だ』

 

 三馬鹿は選択肢4.『証拠がないため、しらばっくれる』を選んだ。なんとか口先で生き残ろうとしているが、果たして上手くいくのか?

 

 

「れっレイ……なんを証拠に言ってるんだ?俺達は疲れてたから、サボってただけだぜ」

 

 

「ほぅ………そうきたか」

 

 一誠の言葉に感心した様に零は頷いた。

 

 

「そっそうだ!レイ!言い掛かりだ!!」

 

 

「そうだ!そうだ!!」

 

 一誠に同乗して松田と元浜もそう言い放った。これまでどうであったにしても女性陣も現行犯でないため、口を出す事ができなかった。

 

 

「一誠……アーシアの下着の色は何色だった?」

 

 

「えっアーシアの……確か……ムフフフ……綺麗な薄いピンクだったな……あっ」

 

 

「ふぇ!?いっイッセーさん、何で知ってるんですか!?」

 

 アーシアは顔を真っ赤にしながら顔を隠している。どうやら当たっていた様だ。見事に自爆した一誠達に女性陣が竹刀や箒などを持って迫る。

 

 

「選択肢5.『死刑』に決定だな。でもその前に逃げられても困るからな(ジャラララ」

 

 何処からともなく出した鎖で、以前の様に一誠達を拘束した零。

 

 

「やっぱり女性陣の手を汚すのは気が引けるな………この俺、手ずから裁きを降してやろう。喜べ……三馬鹿(ジャラジャラ」

 

 

「ぜっ全然喜べないから!!」

 

 

「ごっごめんなさい!!許してぇ~!?」

 

 

「おっ御許しを?!レイ様!!」

 

 

「では多数決……クラスの皆さん、この三馬鹿を許しますか?裁きますか?」

 

 

「「「「「「「裁きます!!!」」」」」」」

 

 アーシアを除いたクラスの女子生徒全員の判決を下した。手を上げていない男子達も女子生徒達に睨まれると、渋々手を上げた。と言う訳で

 

 

「お仕置きだ……じゃ逝こうか」

 

 

「「「ぎゃぁ~~~~~~!!!」」」

 

 その悲鳴は放課後まで絶え間なく続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~オカ研 部室~

 

 放課後になってボロボロになった一誠は部室の床に放置されていた。

 

 

「それで……なんで、イッセーはボロボロになっているのかしら?」

 

 

「覗きをしたからな、俺手ずから裁いた。生きているだけでも感謝して欲しいものだな……姫島朱乃、すまんが紅茶をくれ。菓子はこっちで用意している」

 

 

「はい、分かりましたわ」

 

 零は現在、オカ研の部室に居た。何時もの様に何処からともなく菓子を出すと机の上に置いた。朱乃は紅茶を出す為に奥へと消えた。リアスに至ってはボロボロのイッセーを見て呆れている。零の右隣にはアーシアが、左隣には白音が座っている。そして何故か零の膝の上に座っているオーフィス。

 

 

「それで貴方は何故、無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)と一緒に居るのかしら?というか何で学園に連れて来てるのよ?」

 

 

「オーフィスは俺の家族でもあるからな。ここに居るのは」

 

 

「我、久しぶりにドライグと話したい」

 

 

「だ、そうだ。赤龍帝ドライグ」

 

 

 《フン………貴様なんぞと話す事はない》

 

 零はそう言うと倒れている一誠の方に声をかけると、一誠の左手の甲が光りドライグの声がした。

 

 

「話があるのは俺じゃないって……」

 

 

「ドライグ……我が話しある。色々と話したい」

 

 

 《俺にはない。と言うか何でアイツと一緒にいるんだ?》

 

 ドライグが恨めしそうにそう言った。アイツと言うのは零の事だろう、未だに以前にやられた事を根に持っている様だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「零……我の居場所。我、静寂が欲しかった……でも次元の狭間にはグレードレッドがいる、我、次元の狭間に帰れなかった。それで零に協力して貰うつもりで近付いた……でも、零が言った『俺がオーフィスの居場所になる』って。我の居場所何処にもなかった、でも零が居場所になってくれた……だから零は我の居場所」

 

 

 《お前も変わったな。昔のお前なら居場所なんてものは気にしなかっただろうに》

 

 

「ドライグも変わった………何処となく昔の様な乱暴さがなくなった様な気がする」

 

 

 《そうか?変わってないと思うが………それにしても奴は何者だ?少なくともあんな奴、見た事ないし聞いた事も無かったぞ……あの強さは異常だ、それこそお前やグレードレッド以上じゃないのか?》

 

 

「うん……前に戦った時、全然傷付けられなかった。零、我より強い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何を話しているのかしら?」

 

 

「さぁ?………さて、俺が今日此処に来たのはそこのナイトに用があったからだ」

 

 零がそう言って見たのは、木場祐斗もとい祐子だった。祐子は事件の後にオカ研に戻っていた様だ、零は心の中で「元の鞘に収まったな」と思っていた。

 

 

「僕に?」

 

 

「そう………何だかんだで君は俺の予想を超えていたからね、まだ興味がつきない。あの子達にも頼まれたしね……あっそうだ。これだ」

 

 零がそう言うと、懐から一枚の紙を祐子の前に置いた。

 

 

「?」

 

 

「あの子達がこっちに来たいと言ってね。今はその紙の書いた場所にいる……まぁカノン達も一緒にだけど…好きな時に行くといい。後、これをやろう。【ソウルコード:聖龍剣(フォース・オブ・ドラゴスレイブ)邪竜剣(グレイズ・オブ・ドラゴスレイブ)】」

 

 零が指を鳴らすと、空間が歪み2本の剣が現れた。1本は純白で美しく聖なる力を発している、もう1本は漆黒で禍々しい力を放っていた。リアス達はそれを見て直感する、これは聖剣と魔剣であると……そしてその2本の剣の力を目の当たりにして身を震わせる。

 

 

「此奴等はとある番いの竜達の素材を用いて作った夫婦剣。決して離れず、別ちえない剣だ………俺が作ったんだけど使う事がなかったんでな、お前にくれてやる………お前であれば上手く使うだろう……見ての通り聖剣と魔剣だ、竜の素材なのに竜殺しの力を秘めている。これからは女として生活するなら悪魔で竜を宿してるそこの変態対策には丁度いいと思ってな」

 

 そう言って倒れている一誠を指差す零。祐子はそれを見て微笑んだ。

 

 

「でもいいのかい?この剣は正真正銘の聖剣と魔剣、しかもかなりのものだ。今回の事で、君に迷惑をかけたのに君にこんな物を貰ったら」

 

 

「ふっ………俺は見たいだけだ。聖と魔を司る聖書の神が死んでいたとはいえ、理を己が手で変えたお前が紡ぐ未来を。お前が何を守り、何のために剣を振るうか、その先に何を成すのかをみたい。それだけだ」

 

 

「未来……僕は……僕を受け入れてくれた部長や朱乃さん、一誠くんの為にこの剣を振るう。そして仲間達の為に剣を振るい続けるよ。その為にこの剣は受け取るよ」

 

 祐子はそう言うと、零の出した聖龍剣(フォース・オブ・ドラゴスレイブ)邪竜剣(グレイズ・オブ・ドラゴスレイブ)を手にした。すると2振りの剣は粒子になると、祐子の身体へと吸い込まれていった。

 

 

「これは……」

 

 

「剣がお前を認めた様だな。後はお前の意志で出て来る……使いこなせるかどうかはお前次第だがな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでだよ?!レイ!お前は俺を何だと思ってんだよ!?」

 

 目を覚ました一誠が零に向かいそう言った。どうやら先程の祐子に言った言葉の事を言って居る様だ。

 

 

「変態、覗き魔、おっぱい好き、エロの体現者」

 

 

「ぐっ!?……否定できない」

 

 

「はぁ………では紅茶を貰うか」

 

 零は朱乃に出して貰った紅茶に口を付けた。

 

 

「あの天王理くん……1つ聞きたいんだけどいいかな?」

 

 紅茶を飲んでいると、祐子が口を開いた。

 

 

「なんだ?」

 

 

「君自身のことは恐らく話してくれないだろうけど………君の力の事なんだけど」

 

 

「それについては私も興味があるわね………それに塔城さんのあの力についても」

 

 

「私も知りたいですわ」

 

 

「俺も知りたい!」

 

 零の力、記憶の力【メモリーコード】・魂の絆の力【ソウルコード】。祐子はそれについて聞きたいらしい。そしてリアスと朱乃、一誠もそれに便乗してきた。

 

 

「ほう………まぁいいだろう。俺が主に使う力は2つ……1つは視たどんな武器・能力・魔法を再現する【メモリーコード】」

 

 

「どんな能力でも再現する?」

 

 

「例えば【メモリーコード:滅びの魔力】」

 

 

「「「!!?」」」

 

 零の左目が一瞬光ると、右手に赤黒い禍々しい魔力が現れた。【滅びの魔力】それはリアスやサーゼクスが持つ特別な魔力。これは二人の母であるバアル家が培ってきた力で在る為、バアル家の血を継ぐ者以外には使う事ができない筈だ。

 

 

「そっそれは……そんな……ありえない。それは私の」

 

 

「メモリーコードの短所は、贋作であるが故にオリジナルには追いつかない。だが長所として完成されたオリジナルにはない成長や組み合わせをする事ができる」

 

 

「本当にどんな力でも出来るのか?」

 

 

「例外はあるが殆どの場合はできるぞ。【メモリーコード:赤龍帝の籠手(ブースデッド・ギア)】」

 

 零の左腕に赤龍帝の籠手(ブースデッド・ギア)が現れる。しかし宝玉の部分が灰色になっている。

 

 

赤龍帝の籠手(ブースデッド・ギア)!?すげぇ……本当に赤龍帝の籠手(ブースデッド・ギア)だ。でも宝玉が……」

 

 

「これが贋作たる証だ。能力的には一緒だけど………武器の場合は贋作故にどこかしら違ってくる。まぁ完全でないけど、これはこれで進化していくからな。これはお前等の神器と同じだな……使用者の思いや成長で進化していくのは。メモリーコード自体の弱点とすれば強力な力を使えば一時的に使用できなくなるって所か」

 

 零は直ぐにメモリーコードで作った赤龍帝の籠手(ブースデッド・ギア)を消す。

 

 

「そしてもう1つが、仲間との絆の力【ソウルコード】。仲間と紡いだ絆によって、仲間の力を使用できる。これを使用するには仲間との決して切れない絆が必要だが………【ソウルコード:アルトリア・約束された勝利の剣(エクス・カリバー)】」

 

 零の右眼が光るとその手に約束された勝利の剣(エクス・カリバー)が出現した。

 

 

「そう言えばこの間、言ってたエクスカリバーが贋作ってどう言う事なのですか?」

 

 朱乃が前に零が言っていたことを思い出し、そう聞いた。

 

 

「………あれは聖書の神が創った聖剣。本来、エクスカリバーは人々の思いが地球の中で結晶化した最強の幻想(ラスト・ファンタズム)だ。それが容易く折れる事はない………俺が今回動いたのはエクスカリバーの名を汚す輩を俺の手で裁きたかったからだ」

 

 零はそう言うと、剣を消し紅茶に視線を戻した。

 

 

「では貴方がアーサー王と絆を紡いだという事なのかしら?」

 

 

「あぁ……その認識で構わん。あっちではアイツだけでなく、ロリコン騎士やら人妻好き、ファザコンやらとも知り合いだ」

 

 

「「「ロリコン?人妻?ファザコン?」」」

 

 

「細かくは気にするな。俺もあまり思い出したくない………オーフィス、話しは終わったか?」

 

 

「終わった……楽しかった」

 

 零は自分の力の事を話し終えると、オーフィスに声を掛ける。オーフィスは零に買って貰った蛇のぬいぐるみを抱きかかえ零の元に歩いてくると、当然の如く零の膝の上に座る。

 

 

「あっお菓子………もぐっ……うまっうまっ。零、今日の晩御飯なに?」

 

 

「ん……そうだな。何にしよう?」

 

 

「ご主人様、うどんが食べたいです」

 

 突然、白音が零にそう言うと「あぁ、それもいいな」と返答した。

 

 

「うどん?………なんですか?」

 

 アーシアはどうやらうどんを知らない様だ。アーシアはこの間までは海外に住んでいたので仕方ないだろう。

 

 

「えっと……白音、説明してやってくれ。俺は作るのは得意だが、そう言った説明は苦手だ。今日の晩はうどんに決定だな」

 

 

「我、御揚げが入ってるのを所望。あと、御揚げで包んだおにぎりも所望する」

 

 

「私はよくは分からないですけど、零さんにお任せします」

 

 

「私は、月見うどんがいいです」

 

 

「………あぁ、分かった。じゃあ用意する為に買い物行かなきゃな」

 

 零は一瞬、露骨に嫌な表情をする。だが直ぐに表情を戻すとオーフィスを抱えて立ち上がり出口の方に向かった。白音とアーシアも立ち上がると零の後に続く。

 

 

「さて……俺達は帰る。あぁ、そうだ………リアス・グレモリー、参考までに聞くけど……2週間後のアレは誰かくるのか?」

 

 

「ッ!?………嫌な事を思い出させるわね。私とソーナはそれで悩んでるのよ……はぁ」

 

 リアスは疲れた様な表情をすると、頭に手を当てて溜息を吐いた。

 

 

「……そうか。はぁ……」

 

 零はリアスの様子を見ると、そう呟いて溜息を吐くと転移の魔法で消えていった。

 

 

 

 

 

~リアスside~

 

 

 天王理のあの力……流石は伝説の戦士という所ね。それに塔城さんのあの力、アーシアさんの神器……欲しい。どうやってでも手に入れたい人材ね。

 

 どうにかして彼女達を引き込めないかしら……そうすれば必然的に天王理も私に力を貸す筈……天王理は日本神話と関わりを持っているし、この土地の件に関してもなんとかして貰えるかも知れないわね。

 

 リアスは後にこの考えが自分の命を危険に晒す事になるなど思っていなかった。

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