ハイスクールD×D 勇者の絆を持つ神の子が往く   作:始まりの0

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今回から少しは修行の話になります。

今回の話は題名通り、裕子とゼノヴィアの修行の話になります。


EP53 騎士達の修行

 ~裕子side~

 

 

「ハアァァァァァ!」

 

 

「甘い!剣を弾かれたなら直ぐに体勢を立て直しなさい!」

 

 《ガギィ!ガァン!》

 

 現在、裕子は零が呼び出したアルトリアが剣と剣をぶつけあっていた。

 

 祐子の持つ剣は魔剣創造(ソード・バース)の禁手、聖と魔の融合した剣【双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)】。

 

 対するアルトリアの剣は星が産み出した最強の幻想(ラスト・ファンタズム)、聖剣の頂点にたつ約束された勝利の剣(エクスカリバー)

 

 例え聖と魔を宿した剣だとして相対するのは最強の聖剣。剣と剣がぶつかると少しずつではあるが、裕子の剣が欠けていく。

 

 

「未だだ!君の限界はその程度か?!ならば越えて見せろ!」

 

 エミヤがそれを見て、裕子に激を飛ばす。

 

 

「ハアァァァァァァ!」

 

 再び、聖魔剣を創造しアルトリアに斬り掛かる。裕子は悪魔のナイトの性質である素早さを用いて全力でアルトリアに剣撃を繰り出す。だが相手は伝説のアーサー王、そう簡単に攻撃が通る事は無い。

 

 剣も、実力も劣る裕子ができることは、全力を出し続け、攻撃を繰り出す事のみ。

 

 

「はぁはぁ………」

 

 

「うむ……いいでしょう。今日は此処までにしましょう、裕子」

 

 

「はっ……はぃ……あり…がとう…ござい…まし…た」

 

 こうして修行が終わった。

 

 

 

「ふぅ……エミヤさん、このお味噌汁おいしいです!」

 

 

「シロウ!ごはんをおかわりです!」

 

 

「ハハハ、2人ともそう慌てずに食べ給え。ごはんは逃げたりはしない」

 

 裕子とアルトリアに手料理を振るうエミヤ、今までの出番の中で一番活き活きしているのは気のせいだろう。

 

 

「零から貰ったこの【カード型物質保存庫】は本当に役に立つな。私も専用の物を作って貰おうか」

 

 そう言って零から貰ったカードを見ている。これは【カード型物質保存庫】、その名の通り物を保存する機能を持つ人智を越えた道具だ。因みにどれだけ保存できるかと言うと、1枚で野球場数百個分の物を保存でき、これに触れて出したい物を想像するだけで出て来ると何とも便利な道具だ。

 

 

「修行を始めて今日で7日。祐子の実力もかなりついてきましたね……シロウ、剣製の方はどうですか?」

 

 

「そうだな、禁手(バランス・ブレイカー)という状態を持続できる時間も伸びてきたな。剣製の方も始めに比べればかなりマシになってはいる。だが、それを持続させるとなるとかなり別問題だからな。こればかりは日々の努力と素質が関わってくる。祐子くんの場合、素質は私と同じ位はあると思うよ」

 

 

「ありがとうございます、アルトリアさん、エミヤさん」

 

 礼を言う裕子に笑みを浮かべるアルトリアとエミヤ。そうして時間が過ぎていった。

 

 

 ~side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~ゼノヴィアside~

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁ!」

 

 森の中で聖剣・デュランダルを振るうゼノヴィア。デュランダルを振るう度に周りの木々が斬り倒されていく。ゼノヴィアの腕とデュランダルは零から貰った黒い包帯で結んでいる。

 

 

「くっ……ぅ……」

 

 

 《ガタッカタッ》

 

 ゼノヴィアに握られているデュランダルが音を立てて動いている。デュランダルは使い手を選ぶじゃじゃ馬、普段は異空間に封じておかねば、暴走する厄介な代物だ。それを手懐けるのは容易な事ではない。

 

 

「この……暴れるな」

 

 

 《ガタッ!ガタッ!》

 

 暴れ出そうとしているデュランダルを必死に抑え込もうとしている。だがデュランダルもそれに抗おうともがいている。

 

 

 《ドクン……ドクン》

 

 

「なんだ?」

 

 ゼノヴィアは脈動を感じた。この脈動は修行を始めてから時折感じているものだ。それを始めた感じた時に何故かこの脈動を知っている様な気がしていた。ずっと身近な存在の様に思えた。だがデュランダルを抑え込むのに必死となり、それを理解しようとしないでいた。

 

 

「この!」

 

 なんとかデュランダルを抑え込もうとする。だが此処でゼノヴィアは違和感に気付いた、これまでで在れば直ぐにデュランダルを抑え込めた、だが今回は何故か抑えられない、それに脈動をこれまでよりハッキリと感じる。

 

 

 《ドクッ……ドクッ……ドクッ》

 

 

「この脈動……そう言えばこの黒い包帯を巻いてから感じ始めたんだったか……もしかしてこの感じ、お前なのか、デュランダル」

 

 ゼノヴィアはずっと気になってはいたが、今ハッキリと理解した。これはデュランダルの力の流れだと言う事を。

 

 

 《ドクッ!ドクッ!ドクッ!》

 

 ゼノヴィアの言葉に、歓喜するかの様に脈動が強く、早くなる。

 

 

「そうか……お前だったんだな。お前はずっと私に語りかけていたのか………なのに私はそれに気付けなかった、すまない。これではお前の使い手失格だな」

 

 ゼノヴィアがそう言うと、零から貰った黒い包帯が光り出しデュランダルを包み込んだ。光が消えると、包帯が消えデュランダルの刀身とゼノヴィアの手の甲に紋様が描かれていた。

 

 

「これは……」

 

 デュランダルが光の粒子となり、ゼノヴィアの身体に吸い込まれていった。そしてゼノヴィアは自分の身体の中にデュランダルがある事を直感した。そして身体に流れるデュランダルの力を感じていた、それは既に暴走する様な物ではない、ゼノヴィアを護るものとなった。

 

 

 ~side out~




・道具紹介

名称:不明


 零がゼノヴィアに渡した黒い包帯。名前こそ分かっていないが、今回のゼノヴィアの修行で、ゼノヴィアとデュランダルとの意思疎通を可能にした。

 ゼノヴィアの手の甲に紋様を残し、黒い包帯は消えたが完全に使い熟すことができた。デュランダルは異空間に封印する必要はなくなり、デュランダルはゼノヴィアと一体化することになった。
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