ハイスクールD×D 勇者の絆を持つ神の子が往く 作:始まりの0
~三大勢力協定パーティ 開始~
三大勢力のトップであるミカエル、サーゼクス、アザゼルが協定のシンボルである石碑の前に立ち宣誓していた。零はその様子を見ていたが、何かの感じているのかやけに周りを気にしている。
(気の所為………であればいいんだが)
零はそう考えながら、視線を石碑に戻した。段上ではサーゼクス達が宣誓を終え、後見人としてオーディンが石碑に署名する所だった。
【異議あり!】
「むぅ………やはり来たか」
オーディンが手を止め、振り返ると上空に魔方陣が表れそこから長髪の男が姿を現した。
「我こそは北欧神ロキ」
「ロキ殿、幾ら北欧の神とてこの場を荒らす権利は貴方にはない」
サーゼクスがそう言うと、ロキは笑みを浮かべる。
「我等が主神が我等以外の神話体系と接触するのは耐えがたい苦痛でね」
この人物の名は邪神ロキ。オーディンと同じく北欧の神だ、どうやらオーディンが他の勢力と手を組む事に意を唱えに来たらしい。
「ロキよ、今すぐヴァルハラに帰るなら許してやらんこともないが」
「許す?ふざけるなよ、老いぼれ」
「主神になんてことを!?」
オーディンの言った言葉にそう返すロキ、その言葉を聞いて前に出たロスヴァイセ。
「はぁ………全く面倒ごとを持ってくるなよ、爺」
「むぅ………確かに今回の事は儂のミスじゃのう」
零がオーディンに向かい話しかける。
『他の神話体系と接触するなど、我等の来たるべきラグナログが』
「来るって分かってたんなら、来る前に説得しとけよ。もしくはバレない様にしろよ」
「あ奴は言って聞く男ではないからのぅ。それに儂も主神と言う立場じゃから黙って動く訳にもいかんでな」
『っておい!聞いているのか!』
「と言うかアイツなに?」
「奴はロキ……
『人の話を聞け!』
「
「ウム、その通りじゃな」
『聞けと言うのが分からんのか!おい!無視するな!』
悉く無視され続けているロキ、無視され続けた事が辛かったのか弱冠涙目になっていた。
「ぁ~はいはい、いい歳した大人が泣くなよ………はいどうぞ、聞いてるんで」
「くっ………コホン……我等が迎えしラグナロクの為に貴様等には此処で死んでもらう!出でよ!愛しき我が息子よ!」
零にそう言われ、涙を拭き嬉々とした表情に変わったロキは両手を広げると会場の床に巨大な魔法陣が浮かび上がりそこから巨大な狼が現れた。
「へぇ~……デカイ狼か(堅そうに見えてモフモフしてそうな毛……ぅ~ん、でも家の子の方がモフモフしてるな)」
零はそんな事を考えていたが、ロキが召喚した狼…フェンリルに驚いていた。魔王達やアザゼル達もフェンリルに対してかなり警戒している。
フェンリルはロキが産み出した魔狼。その牙は神をも殺すと言われており、天使の長ミカエルや魔王達でさえ一撃でやられるだろう。
「全てを喰らえ、我が子よ!」
ロキの掛け声と共に、フェンリルが各勢力の長達に襲い掛かろうとした瞬間、フェンリルは何かを感じとり後ろに飛び退いた。
「どうした、我が息子よ?」
ロキはフェンリルの行動に何が起こったのか分からない様子で、フェンリルを見る。フェンリルは何かに警戒する様に唸り、各勢力の長達を睨んでいた。
「へぇ、獣だけあって本能が働いたか」
そう言って前に出たのは零だった。
「貴様は……その容姿、その力…噂に聞く伝説の戦士か」
「別に俺はコイツらを助けた覚えはないんだが……まぁいい。それよりもだ、邪神ロキよ。さっさと帰ってくれると有難いんだが……お前のいう
どうやら零はこの協定自体や冥界が壊れるよりも、天照が支配する日本に危害が及ぶことは許せないらしい。その他はどうなってもいいようだ。
「ふざけるな!天界も、人界も、冥界も
ロキがそういい放つと、オーディンは「やってしもうたの~」と声を漏らし肩を竦めた。
「ふっ……フフフ…たかが?…母様をたかがだと!?口を慎め!この世界の神風情が!」
零は天照の事を侮辱されたことで、キレた様だ。全身からは凄まじい力が溢れている。
「っ!?(なんだ、この力は!?)」
「いいだろう……破壊する。貴様を存在ごと無に返してやる!」
零がそう言うと両目が輝き初めた。何かを始める気だろう。
ロキは圧倒的な力に驚愕し動くことができなかった。そして零が何かを言おうとした瞬間、ロキとフェンリルは光に包まれた。
「なっこれは!?貴様か、おのれ!ベルゼブブ!」
「……ここで暴れられても困るのでな」
魔王の一人、アジュカ・ベルゼブブがそう言うとロキとフェンリルはその場から消えてしまった。