ハイスクールD×D 勇者の絆を持つ神の子が往く   作:始まりの0

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EP62 出陣

 ~グレモリー邸前~

 

「今回はかなり危険が伴っている。それに人数の関係上、回復役は一人しかつれて行けない」

 

 

「まぁそういうことだ。今回の回復役はこいつだ。リアスや一誠とは色々とあったと思うが、宜しく頼むわ。何せこいつ埋め込んだ人工神器(セイグリッド・ギア)は多数の回復に向いている」

 

 サーゼクスの後に、アザゼルがそう説明するとその後ろからレイナーレが現れた。

 

 レイナーレは一誠やアーシアの事件の後、リアスのけんぞくになったが、今までは人工神器(セイグリッド・ギア)の調整の為にアザゼルの元にいたのだ。

 

 

「えっと……その宜しくお願いします!それと一誠くん!」

 

 

「はっはい!?」

 

 今は同じ眷族とはいえ、一誠は1度殺された相手なので少し警戒しているようだ。

 

 

「あの時は本当にごめんなさい!謝って済む事ではないと分かってるけど………本当にごめんなさい!」

 

 

「それについては俺からも改めて謝る。もっと俺が此奴等の事を見てたら良かったんだがな」

 

 

「あっ……いぇその事は済んだ事ですし……夕麻ちゃんも色々と必死だったんでしょうから……それに俺はあの一件のお蔭で部長達とも会えましたから」

 

 どうやら一誠は直ぐにとはいかないが、レイナーレの事は許す様だ。これはこれで一誠のいい所なのだろう。

 

 

「それでアザゼル先生、零は参加してくれないんですか?」

 

 

「あっ……ぁあ、無理だろうな。まぁアイツだけでロキの野郎を倒せそうなんだが……今のアイツは日本神話の代表だ。今の状況では日本神話が介入するだけの理由がねぇからな。このままじゃロキの言う神々の黄昏(ラグナロク)が起きたとしても、零1人で抑えられるだろうな……恐らくアイツはそんだけの力を持っている。それにアイツの護衛達もいる……被害が出るのはこの冥界だけだろうな」

 

 一誠の問いに、自分が分析した事を話したアザゼル。

 

 

「そんな………」

 

 一誠は零の方に視線を向ける。当の本人はただ空を見上げているだけで全く動こうとしない。そして鎧を着た銀髪の女性が零と揉めているみたいだ。そして女性は此方の方にやってきた。

 

 

「あっちにいなくていいのかい?」

 

 アザゼルがそう銀髪の女性に言った。

 

 

「いえ……あの方が好きにしろと仰るので……あっ自己紹介が遅れました、戦乙女(ヴァルキリー)のロスヴァイセです。今回、私も参加させて頂きます」

 

 

「すげな………匙」

 

 

「あぁ、兵藤………」

 

 一誠と匙はロスヴァイセの胸や腰などをジッと見ている。

 

 

「前見た時はスーツだから分からなかったが」

 

 

「素晴らしいボディだ」

 

 そう言って2人して鼻の下を伸ばしている。勿論、そんな事をしていれば。

 

 

「匙!こんな時に何をやってるんですか!」

 

 

「一誠!本当に貴方って子は!」

 

 

「いだだだっ会長!すいませ~ん!」

 

 

「すいません!いででで…ぶちょ~、痛いです!」

 

 自分達の主に頬を抓られ、耳を引っ張られる事になる。

 

 

「ではそろそろ時間だ。あと、これはもしもの時の為に使ってくれ。急な事でこれだけしか集められなかったが」

 

 そう言ってサーゼクスがリアスに渡したのは、小さな装飾された箱だった。その中身は【フェニックスの涙】だ、これは瀕死の状態でも直ぐに回復できるアイテムだ。それ故に希少価値が高く、悪魔世界の中でもかなり高価な物だ。

 

 

「では送るぞ、くれぐれも気をつけてくれ」

 

 アジュカによりリアス達はロキの居る荒野に転送された。

 

 

「主よ、どうか彼等に御加護を」

 

 

「無事でいろよ………」

 

 

「どうか無事に帰って来てくれ」

 

 三大勢力のトップ達が今できるのは祈る事だけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~零side~

 

「行ってしまいますよ!?私たちは行かなくていいんですか?!」

 

 そう言ったのは鎧を着たロスヴァイセだった。どうやらロスヴァイセは自分も行くつもりだった様だ。

 

 

「俺は行かん。貴女は好きにするといい、爺の命とはいえ俺の所にいる必要はないからな」

 

 

「……分かりました。そうさせてもらいます!」

 

 ロスヴァイセはそう言うとリアス達の元に向かった。

 

 そしてアジュカにより選ばれたメンバーが転送された。零はその様子を見て考えていた。

 

 修行したとはいえ、祐子も朱乃もゼノヴィアもまだまだ未熟。リアスは潜在能力は高いが滅びの魔力便り、一誠に至っては未だに完全な禁手(バランス・ブレイカー)が出来ていない。

 

 その他のメンバーも神が相手では敵わないだろうと。

 

 零にとって一誠や祐子、特に同じ苦しみを知る朱乃は気に掛かっている。しかし好き勝手にする訳にもいかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと……どうしたものかね」

 

 

「あっあの零さん。私達も行かなくて良いのでしょうか?」

 

 そう言ったのはアーシアだった。

 

 

「そうよね。あの面子じゃどうやっても勝てそうにないにゃ」

 

 

「同感です」

 

 黒歌と白音も続けてそういった。零より弱いとは言え彼女達は魔王に匹敵するくらいの強さ持っている。それ故にロキの力やフェンリルの力が分かっていたのだ。

 

 

「だろうな……死人が出てもおかしくないしな」

 

 零はそう言うと、空を見上げた。そして袖を引っ張られる感触があった為、視線を下げるとオーフィスが零の袖を引っ張っていた。

 

 

「どうかしたか?」

 

 

「零、いいの?」

 

 

「……はぁ~。そうだな、あの女(リアス)とかはどうでもよくても……一誠や姫島朱乃達をみすみす死なす訳にはいかんか。それにアーシアの友達のゼノヴィアも…あの女(リアス)が死のうが構わんが、助けて魔王に貸しを作るのも悪くない」

 

 

「我(私)も行く(にゃ・ます)」

 

 零がそういうと、オーフィス達も行くことに決めた様だ。すると零の右眼に何かの紋章が浮かび上がった。

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