ハイスクールD×D 勇者の絆を持つ神の子が往く   作:始まりの0

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EP88 金色の破壊神

 ~ディオドラ 神殿跡~

 

 突然現れた、シャルバ・ベルゼブブは零と戦った。その結果、自分の力が全く効かなかった為にドーピング剤を多用し自分の命と引き換えに魔力の暴走・細胞無限増殖の力を得た怪物になった。

 

 零はそれに対抗し、ジェネシック・ガオガイガーの攻撃と防御の力を合わせた必殺技【ヘルアンドヘヴン・アンリミテッド】を使い、肥大するシャルバを攻撃した。

 

 

「ふぅ……完全に吹っ飛んだかな?」

 

 零は周りを確認してみると、シャルバの姿はない。

 

 

「ふっとん《ごぽっ!ぐちゅ!》でないかぁ」

 

 零はシャルバの小さな肉片から再生し始めたのを見た。

 

 

「……しかもあっちこっちに散ったか。まとめて潰すしかないか、分子も残さずに消そう。承認を要請するよ、《長官》」

 

 零はそう呟くと、ガジェットフェザーを使いその場から上昇を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~少し離れた崖の上~

 

 

「おっ終わったんでしょうか?」

 

 眩い閃光があった後、戦いが終わったかと思いアーシアはオーフィスに尋ねた。

 

 

「……未だ。シャルバは肉片から再生を始めた」

 

 

「うげっ!?肉片からって気持ち悪!」

 

 オーフィスがそう言うと、それを想像したのか叫ぶ一誠。

 

 

「それってどうなるんでしょう?」

 

 

「多分、シャルバの細胞増殖を無限に繰り返しこの世界を覆い尽くす」

 

 ギャスパーが呟くと、オーフィスがそう説明した。

 

 

「なっ!?それじゃあ、この冥界は」

 

 

 

「数時間もしない内にアレに包まれる。アレにはもう意志はない、他の細胞を取り込み増殖を続けるだけの存在」

 

 リアスの呟きを聞き、オーフィスはそう答えた。神殿跡から肥大化したシャルバで在った怪物が出現する。その大きさはこの数分で神殿を覆う程になっていた。

 

 

「あんなんに取り込まれるなんてゴメンにゃ」

 

 

「同感です。でもアレを倒すの骨が折れそうです、叩いても叩いても再生するなんて」

 

 

「一撃の元に細胞1つ残さず消さないと駄目みたい。私や白音でも無理ね……オーフィスなら問題ないんじゃない?」

 

 

「それはいいけど……零が護りに集中しろって」

 

 黒歌と白音は見えている怪物を見ながら、倒し方を考えているとオーフィスがそう言った。オーフィスは自分の力を周りに張る結界へと注ぐ。

 

 

「でもレイ一人じゃ、無限に増殖する敵を倒すの厳しいんじゃないか?」

 

 

「確かに……幾ら天王理君が強いと言っても無限増殖の敵を1人では」

 

 

「そうだね、せめてボク等も手伝いたい」

 

 一誠、朱乃、裕子がそう進言した。強いとは言え、巨大な神殿を覆い尽くしてなお肥大化し続ける敵を倒し切れないかも知れないと思いそう言ったのだろう。

 

 

「う~ん、逆に邪魔だと思うわ」

 

 

「でも、俺が限界まで倍加した力を譲渡した部長の滅びの魔力なら」

 

 一誠の赤龍帝の篭手(ブースデット・ギア)の能力、赤龍帝の贈り物(ブースデット・ギア・ギフト)で限界まで倍加した力をリアスに譲渡し、リアスの滅びの魔力で殲滅する。方法的にはそれでいいかも知れないが……

 

 

「アレは壊しても壊しても増殖する。脆弱なお前達の力では無理」

 

 オーフィスはキッパリと言い切った。お前達は弱いから無理だと……しかしそれが現実だ。その言葉はリアスや一誠達の心に突き刺さる。

 

 

「でもご主人様、アレをどうやって倒すんでしょう?」

 

 

「フム……無限増殖する敵が相手か、彼が私達を頼ったのも頷けるな」

 

 

「YES!」

 

 

「「「えっ?」」」

 

 白音の言葉の後に続いた2人の声……しかし皆はそれに聞き覚えがなかった。少なくともこの場に居た者達の声ではなかった。皆が声をした方向を見てみると、2人の男女が立っていた。

 

 

「初めましてお嬢さん方、私はGGG長官、大河幸太郎という者だ。我等が仲間、零君の救援を聞き駆けつけた」

 

 

「私はスワン・ホワイトと言いマス」

 

 

「ご主人様とお知り合いですか?」

 

 

「YES!零はフレンドです!」

 

 どうやら彼等はアベルと同じ様に零と知り合いの様だ。彼等の前には何やら金属製の筒の様な機械が在る。

 

 

「ではそろそろ始めようか、スワン君!キーを!」

 

 

「了解!」

 

 2人はそう言うと、首に掛かっているペンダントを突き出すとペンダントが鍵に変形した。

 

 

「「人類の英知と、勇気ある誓いの元に!ゴルディオン・クラッシャー!発動!承認!」」

 

 その台詞と同時に、2人は前にある機械に鍵を突き刺した。すると、機械の上部が回転し始めた「勝」と「利」の文字がそれぞれの機械に表示された。

 

 

「これが勝利の鍵だぁ!」

 

 大河がそう叫んだ瞬間、空に眩い光と共に巨大な機械が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来たぁー!!!」

 

 零はそう叫ぶと、ガジェットフェザーを使いその機械の元へと急ぐ。急ぐ零の傍に半透明の2人の人物が現れた。

 

 

『零君、コネクタはガオファイガ-用なんじゃが。君なら問題あるまい』

 

 

『零!ガッツと勇気で補いやがれ!』

 

 その2人はそう言うと、直ぐに消えてしまった。

 

 

「よっしゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 機械の下部にある緑色のパネルの元に来る。すると零は右腕でパネルを砕き、無理矢理に腕を捻じり込んだ。そして、額のGストーンが光ると、緑色の光が零から機械全体に広がった。

 

 

「ゴルディオン・クラッシャー!」

 

 ゴルディオン・クラッシャー……正式名称【グラヴィティ・ショックウェーブ・ジェネレイティング・ディビジョン・ツール】。本来は木星に張り付く惑星サイズの敵に対して使用するツールである。重力を使い……と説明は長いため簡潔言う。対象を光の粒子に変えてしまう、とんでもない兵器である。しかも今は人間サイズまで小さくなっているが、実物は巨大で恒星サイズの敵を光に変えてしまう最強ツールだ。

 

 ゴルディオン・クラッシャーの上部が展開し金色の光のフィールドが形成された。ゴルディオン・クラッシャーと零自身も金色に輝いていた。

 

 

「ゴルディ!出力調節頼んだぞ!一応、俺も立場があるからこの世界を全部光にする訳にはいかないからな!」

 

 

『おう!任せとけ!アレを消し飛ばすくらいに調節しておく!』

 

 ゴルディオン・クラッシャーの前部の装甲がスライドすると顔が現れ、零に応えた。彼はゴルディーマーグ、ゴルディオン・クラッシャーの中枢を司っている。

 

 

「………心配だ。結界はっとこ」

 

 零はそう呟き、広域結界を張り此処一帯以外に被害が行かない様にした。

 

 

『調節完了!零!ぶちかませぇ!』

 

 

「おっしゃ!でぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!」

 

 零はゴルディオン・クラッシャーを携え、上昇する。怪物は既に神殿から溢れだし、数キロ程に広がっている。一瞬で倒すのは世界にも数人しかいないだろう。

 

 零はゴルディオン・クラッシャーを振るえる高度まで上昇していくが、怪物から無数の光が放たれた。

 

 

「なんだ?意志は無い筈なのに……いや執念か」

 

 シャルバが意志も魔王としてのプライドも捨ててドーピング剤を多用したのは零を倒すと言う執念があったから。故に怪物となってからも零を倒す言う執念だけは忘れておらず、零に対して攻撃した様だ。

 

 

『勇気とともに!』

 

 

『勇気を忘れないで!』

 

 

『勇気ある限り!』

 

 

『勇気を信じて!』

 

 

『勇気は不滅だっぜ!』

 

 何処からともなく、零の耳に届く声。それはかつて共に戦った戦友達の声だ。仲間の声援を受け、金色の破壊神はその大槌を振り上げた。

 

 

「光に、なあれぇー!!」

 

 金色の破壊神()は無限に増殖するシャルバで在った怪物にゴルディオン・クラッシャーを振り下ろした。その衝撃と光は冥界で戦う他の者達も見る事になった。

 

 ゴルディオン・クラッシャーによりシャルバにで在った怪物は細胞の全てを光の粒子に変えられ、この世界から消滅した。だがシャルバだけでなく、ディオドラの神殿を含めた数キロが完全に消滅した。勿論、オーフィスの結界に護られた白音達は無事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すっきりした」

 

 ゴルディオン・クラッシャーは光になって消え、ジェネシック・ガオガイガーを纏った零だけが残った。

 

 

「お疲れ様」

 

 

【ガオオォォォォォ!】

 

 胸部のギャレオンが咆哮を上げると、ジェネシック・ガオガイガーは光となって消えてしまった。

 

 

「ふぅ……久しぶりに、はしゃぎ過ぎたぜ」

 

(加減した)はしゃぎ過ぎで、直径:数キロ、深さ:そこが見えない、大きさのクレーターを作られたら困る。

 

 

「アベルの方は………まさかギガ・フュージョンさせてないだろうな?アザゼルあたりに見られると、しつこく聞いて来そうでやだな。まぁJアークみただけでも十分聞いて来そうだけど……いっか。さて戻るか」

 

 零はアーシア達の元へと戻るのであった。

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