こちら...偉人BAR!   作:さんま(北海道産)

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東方に気を取られすぎました
不定期ですが書いていきます


第4話 「小早川マジ許さん」by三成

堅実そうな顔でミモザを口に運ぶ

表情を一切変えずむすっとしている

鎧に身をつつみひょうたんの絵がはいっている扇子を仰ぐ

彼は石田三成

かつて天下分け目の戦いと言われる関ヶ原の西軍の将

真面目な性格で有名な人である

彼はある男の横にいる

サシで飲みたいとのこと

 

その男は彼の隣で飄々としている

彼は徳川家康

関ヶ原を制し天下を取った男

通称 狸親父、健康オタク

ニコニコしながらマタドールを堪能している

 

「まぁ兎も角天下統一と幕府成立おめでとう」

 

「ありがとう」

 

二人は乾杯しチリ〜ンとガラスの響く音がする

そしてぐっと飲み干す

家康さんはくー、と喉を鳴らした

三成さんは小さく頷く

 

「今日は何でワイを呼んだの?」

 

家康さんは三成さんの顔を覗き込むように言う

 

「関ヶ原について話したい」

 

「おいおい、終わったことじゃないか」

 

やれやれと大袈裟にジェスチャーする家康さん

三成さんは違うんだと言わんばかりに首を横に振る

 

「あの後とか話したくなっただけだ」

 

「そうか、そうゆう事か」

 

家康さんはマタドールのおかわりを要求した

 

「正直勝った!天下貰いましたわって思った」

 

「ワイもな、これ詰みゲーやって思った」

 

「「どうしてこうなった......」」

 

二人はうな垂れた

開戦当初は三成さん優勢だった

元々数が三成さん率いる西軍が多かったためかもしれない

諸将の働きも良かったし、でも

そうなんだ、この状況をひっくり返したのは......

 

「あいつだ」

 

低い声で憎しみを込めてその名前を言った

 

「小早川マジ許さん」

 

「小早川マジ天使」

 

家康さんにとっては天使だったろう

この戦局を決定付けたのは間違いなく小早川さんだから

突如の裏切り

西軍であった小早川さんは東軍へと寝返った

 

「奴は許さん!俺ら勝てただろあれ!?」

 

「これも作戦ですから」

 

確か裏切らせたんだったっけ

前々から裏切れと言っていたが小早川さんは躊躇していた

怒った家康さんは小早川陣内に鉄砲を打ち込んだ

それでびびった小早川さんは裏切り西軍を襲った

 

「ふざけんなよあいつマジなんだよ」

 

「まぁまぁ」

 

「他にも内通していた奴とかいるしなんなんだよ!

俺ら一緒に頑張って徳川倒そうぜ!って集まったのに」

 

「それも作戦ですから」

 

「クソがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

「落ち着いて、ね?」

 

宥める家康さん

三成さんは落ち着いたようだ

ふぅ、とため息をつきミモザをまた飲み干す

 

「俺ってさ.....人望ないの?」

 

「なくはないでしょ」

 

硬い考えの人でしたからね

理解されない人には理解されないとおもう

頑固はマイナスが目立ちますからね

 

「幼馴染の二人も俺が嫌だって.....あれはへこんだ」

 

「加藤清正と福島正則か、こっちについたよ」

 

二人とも同じ豊臣に仕え数々の戦に出陣した

豊臣を守りたいという思いは同じだったが

三成のいる豊臣とかエビのないエビフライなんだよ!

みたいな事言って三成さんと敵対した

 

「もうやだ、う...う....」

 

「あぁ泣いちゃったよ」

 

酒で泣く人だった

普段は自分でグイグイと引っ張る人だから

普段頼る人がいなかったのかもしれない

いや、一人いますよ

 

「大谷は?刑部」

 

「テニスにハマって帰ってこない」

 

なんじゃそれと笑う家康さん

三成さんは、うううう....と嗚咽を漏らす

 

「そういや関ヶ原の後どうしたの?」

 

「豊臣滅ぼしたくらいらかな?」

 

「マジ許さん」

 

「いいじゃないか、時代の流れ」

 

「いいじゃないかとかマジふざけんな」

 

「マジマジうるせえよてめえ!」

 

ヒートアップし始めた

立ち上がり言い争いを始めた

 

「関ヶ原で負けたくせに」

 

「狸が!狸親父が!三方ヶ原の脱糞」

 

「!?」

 

当時最強と言われた騎馬隊要する武田軍との戦い

三方ヶ原の戦い

唯一家康さんが完膚なきまで叩き潰された戦いで有名

あまりにもボコボコにされてしまったため

馬に乗り自分の城に戻る時

恐怖でいっぱいいっぱいだったのだろう

馬の上で......そうです、脱糞しました

帰った時には部下達に味噌と説明したらしい

その部下達は明らかに味噌の匂いがしない味噌を見て悟ったらしい

あぁ、やってしまわれたと

 

「やめろオォォォォォ!あれは思い出したくない!」

 

「やーいやーい、味噌味噌!」

 

子供かよ、と思う

はあ、どうしようもない

 

「この負け惜しみ男が!」

 

家康さんの反撃

関ヶ原のことを用い出した

 

「な!、ぐぅ.....」

 

「お前が朝鮮出兵の時に色々やらかしたのは聞いている!

だから人望無いんだよお前は!周りの輪を乱して!」

 

「......」

 

朝鮮出兵、征韓である

晩年の秀吉さんに汚点をつけたこの戦い

見事に惨敗である

この時反戦派の三成さんは同じ反戦派の人と秀吉さんに言い寄った

しかし決行され出兵された

なんとかして無意味な戦いを終わらせねば

そう思いあの手この手で秀吉さんを騙した

征韓派の加藤清正さんを陥れたり

勝手に撤退の指示を出したりした

それで勝てる戦いを落としていた

 

「.....今思うのは、本当に申し訳ない気持ちです」

 

「お、おぅ.....」

 

素直な反応

これには少し予想外だったであろう家康さん

首を縦に振りながらグラスを持ち直す

そして静寂

 

「幕府ってさ....大変だった?」

 

「かなりな、頑張ったけど」

 

「250年続けばいい方だろ」

 

「歴史上から見ればそうだけどさ、欲を言えば300年は続けたかった」

 

「なんでだよ」

 

「300年記念パーティーができない」

 

「なんだそれww」

 

三成さんは腹を抱えて笑いだす

結構冷静なキャラなイメージがあるので意外だ

いや、お酒のせいだな

 

「兎も角お疲れ様でしたー!」

 

「したぁー!」

 

乾杯しだした

駄目だ、完全に出来上がっている

高笑いしながらグラスにどんどん酒を注ぐ

もう缶ビールを何処からか持ち出し開けだした

おいおい、ここBARですけど

家康さんが大きな声で

 

「右近強すぎワロタww」

 

そう言えば

 

「右近じゃねーからww、左近だww」

 

なんて言う

島左近

三成さん率いる西軍の将

あまりの勇猛さに東軍で島左近さんを打ち取った黒田長政軍の兵士達は合戦終了時に、彼の悪夢に魘されていたようだ、夢で見るたび布団から跳ね起き寝れなかった様子

そんな勇将

 

「ぱねぇよ、左近ぱねぇ!」

 

「あいつはやばいわ!俺も味方でよかったと思う」

 

「「ハッハッハッハッハッハッ!!」」

 

共に高笑い

天下分けめの戦いをした両雄とは思えぬ仲の良さ

 

でもこの2人は日本という国を良くしたいと思い乱世を駆け抜けた

その思いは同じだったろう

だからこそ、今こうして分かり合えて言のかもしれない

 

 

「これが好敵手、ライバルか......」

 

 

素直にそんな存在が羨ましく思えた

 

 

 

 




小早川さんも乱世を生き抜こうとしたまで
それぞれ思いがあって起こしたまで
武将はだからこそカッコいい
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