真・女神異聞録 ペルソナ -Wild of Shadow- 作:日陰。
頭の中の妄想をそのまま書きたいのに
うまく文章にできない…
誰かおらに文才わけてけろー
一番最初に俺の心に浮かんだのは〈意味が解らない〉その一言だった。
気が付いたら周囲を小さな子供に囲まれ、一緒に寝かされていたのだ。
正直意味が解らない。
大学に行き、バイトをして、ゲームして寝る。
そんな毎日を日々繰り返し、昨日も似たような日を終えたはずだ。
それが何故か、二十歳を超えた男が仲良く子供と寝ているのだ、正直ありえない。
俺は保父さんでも無ければ、、教育学部の学生でもないからだ。
だが、周りはなんの矛盾も無いように俺を受け入れ、
すやすやと心地いい音色を奏でている。
まるで自分たちと同じ子供が寝ているように…
そう、身体が縮んでいた。どこぞの少年探偵も今のような心境だったのだろうか。
確かに、日ごろからそういった奇妙奇天烈なことが起これば面白いと、
大学の友人たちと話してはいたが…
いざそれが自身に降りかかると軽くパニックを起こしてしまった。
混乱した頭のまま、保育園に迎えに来た母親に連れられ。
家に帰ってきた俺は、自身に起きた受け入れがたい事象を受け止め。
まだ頭に残る記憶と、目に映る現状との差異を確認していた時だった。
少し真新しさは感じるものもつい数年前まで俺も住んでいた実家のリビングだ。
何かしらの情報を得ようと母親が暇つぶしに付けたテレビに流れたニュースを見ていた時
どこか聞き覚えのある単語が耳に入ってきたのは…
『--午後のニュースをお伝えします。
数日前から、龍箕町と稲羽市との間で行われている。
市町村合同会議において、龍箕町が稲羽市に
吸収合併されることが本日発表されました。--』
自分が逆行しただけではなく、転生もしたのだと気付いたのはその時だった。
* * *
あの衝撃的なニュースから数年が経ち。俺こと如月 明(キサラギ アキラ)は小学生になった。
自分が立っている世界が、俺が好きだったゲーム「ペルソナ4」の世界だと認識はしたが、
それまでで、具体的な行動を起こせないでいた。
原作の舞台となった町そのものは存在してるものの、〈一つ隣の駅〉という近くて遠い環境は、
あまり、大っぴらに行動を起こせない小学生と言う年代に対し、なかなかに効果的な壁の役割を果たしており、
休日に遊びに行くのが精いっぱいであったし。
なにより、原作が開始する前の今では、半数以上の登場人物が八十稲羽にはいない。
それでも何度か足を運んでみても、残りの登場人物たちとは一目も会えはしなかった。
そんな状況の中俺に出来たことは、いつ戦闘に巻き込まれてもいいように、前世では見向きもしなかった道場に通い、心身共に鍛えることと、嫌々だった勉強を少し真面目に取り組む努力をすることだけだった。
* * *
-旧龍箕町 龍箕-
総人口は2万人弱 町の6割が森林地帯であり。それらを活用した林業が主な産業である。
またホタルの群生地でもあり、夏場は野生のホタルを一目見ようと、観光客でにぎわっている。
かつての俺が、大学進学を機に、県外へと引っ越すまで住んでいた地域は。
他の村落と同じように、若者離れから来る過疎化が進み。今では住民よりも
電柱の方が多い状態に陥っている。
正直言って、原作の八十稲羽よりも過疎っているのである。
そう言った背景もあり、自身の記憶にある町並みとの違いが目につきやすく
いくつかの〈特異点〉に遭遇することになった
潰れたはずの商店街が営業していたり
見たことのない道祖神の像が増えていたり
町はずれに見知らぬ協会が建っていたり…
これから先、この複数ある〈特異点〉達と深く関わっていくことになるとは、この時は思いもしなかった。