この短編のあとに書いた長編では雰囲気もキャラもまるで違うので、後日移転予定の私の「うたわれるもの」二次創作にこの作品っぽさを求めないでくださいねw
こっちは短編にまとめるためにちょっと無理してますからww
私が小説を書き始めて本当にすぐの頃(一作目の連載中)に書いたて遊びなので未熟なところもありますが、原作への愛はあります。
それでも読んでいただければ幸いです♪
俺は仕事から帰って疲れていたからすぐにベッドで横になってたら隕石が直撃して死んでしまった。
その後は自然な流れであの世へ行ったあと、生まれ変わった訳なのだが、なぜか前世の記憶を持ったまま転生をしてしまったようだ。
そして俺が転生した世界はなんと『うたわれるもの』の世界。
ちょい待て! これはゲームだけの世界じゃないのかよ!?
だがよくあるテンプレ設定で神様に会って転生したわけではないのでこの『うたわれるもの』の世界というのは異世界として最初から存在していたというわけだろう。
そして俺はこの世界で暮らしていくこととなった。
「兄上、早く一緒に遊びましょう」
「お兄様、一緒にお酒でもいかがですこと?」
「あー、いま気分が乗らないからあとでな」
「そんなこと言わないで遊んでくださいよ兄上」
「こんなに可愛い妹のお酒が飲めないんですの?」
たはは、なんと俺はギリヤギナ族として転生してカルラとデリホウライの兄として転生したのだった。
しかもけっこう年が離れてるから二人ともちっこいし。
「誰もお前らをないがしろになんてしねーよ。
ちょいと考え事があるからまたあとでな」
「うんわかった。兄上」
「では今夜は一緒に寝てくださいね」
まったくこの弟と妹には敵わないな。
というか原作を知ってる俺としてはあのデリホウライが純真無垢で、甘えてくるなんて想像できなかったな。
まぁ、デリはカルラと生き別れてから強くなったみたいだし。
そしてカルラもまた意外だった。
原作ではハクオロやトウカをからかって遊んでいたが、妹という立場にいるこのカルラは兄である俺に甘えてくるし、早くから大酒飲みになってるし。
やっぱ上に兄がいると結構性格にも影響でるんだな。
そして
「そういえばそろそろだったかな」
原作ではギリヤギナ族がシャクコポル族を虐げていたからエヴェンクルガ族の協力を得て、反乱を起こしてこの大国ラルマニオヌが滅ぼされるんだっけな。
エヴェンクルガ族のゲンジマルと俺の父はまだ戦ってないし今のうちになんとかしておく必要がある。
7度目の戦いのときに父が負けてこの国が滅ぶことになっているから急がねばな。
一応幼い頃からシャクコポル族とも仲良くして色々と俺のいい印象を植えつけているから俺が皇になって待遇の改善をすれば味方してくれる連中は多いはずだ。
そうすればこの国も存続しうるだろう。
真に倒すべきこの国の腐った連中を始末して俺がこの国の皇になってやる。
そしてそれは今夜決行される。
その夜、俺は現皇である父を暗殺し、それをケナシコウルペの仕業に仕立てた。
あの国を滅ぼすのも俺が原作を知ったときからしたかったからな。
そのあとは血筋から皇の嫡子である俺が新たな皇となることに反対するものはおらず無事に皇になることには成功した。
カルラやデリもまさか俺が父を殺したとは思うまい。
そして俺はかねてより計画にいれていたケナシコウルペのインカラ皇を殺すことにする。
あの国が腐っていなければヤマユラの村も反乱することなく平和に暮らせたんだしな。
ケナシコウルペを滅ぼすついでに高い地位にいる腐った官職の連中は戦の先陣を切って武士として名誉ある死をしてもらうとしよう。
もし生き残ったら後ろから俺に忠実な部下に弓で射殺させればいいし。
さすがは原作で最強種族として栄華を極めた国だけあって官職についてる連中もほとんどが脳筋の戦闘狂だ。
焚きつけたらあっさりと戦場に出向いてくれたよ。
シャクコポル族への差別を無くすためにも要職につけるのは実力主義にしてシャクコポル族からも優秀なのを登用すれば民も種族による差別をしなくなるだろう。
まぁ、そうなるように幼い頃から両種族に味方を増やし続けてきた草の根活動のおかげなのだが。
そしてケナシコウルペには俺が直接乗り込み侍大将のベナウィと一騎打ちをすることになった。
俺はこの日のために毎日必死に体を鍛えていたからな。
ギリヤギナ族だし、原作のカルラよりも格段に強くなっていると思う。
馬鹿でかい大剣を特注させたが難なく使いこなせるしな。
そうして楽勝とはいかなくともベナウィに勝つことには成功した。
インカラ皇を殺したらベナウィもついに降伏し、こうしてケナシコウルペは俺の国ラルマニオヌによって完全に支配下に置かれた。
まぁ、支配は面倒なのでベナウィを新たな皇に任命したことで国内のいざこざも徐々に落ち着いてくるだろう。
民衆からしてみれば民に被害を出さずに皇のみを殺して税も半分以下にしたのだから俺は他国の皇でありながらこの国でも英雄のように持て囃された。
これでエルルゥ達も幸せに暮らし、トゥスクルさんも天寿を全うできるといいんだがな。
その後は戦場での討ち死にや不幸な事故によってラルマニオヌの多くの要職にある連中が偶然(・・)にも死んでいったので俺はシャクコポル族からの官吏登用も始めていた。
かつて要職に就いていた腐った連中の子どもはまだ発言力も弱いので他国の民からも英雄と呼ばれ、多くのシャクコポル族の民を味方につけた皇である俺に逆らえるほど強硬な態度に出られる奴はいなかった。
そして次に俺がしたのは皇としての地位をより盤石のものとするために現代地球の知識をフル活用し、原作でのハクオロのように土木、建築、風俗などのあらゆる分野を発展させ、通貨の流通を増やし、外国との貿易にも力を入れたために急速に発展していった。
シャクコポル族のことを軽んじている連中もまだ多少は残っていたが大多数の民は同じラルマニオヌの民として助け合っていく中で互いの良さを認め合いまさに順風満帆だった。
「さて、次に問題となるのはやっぱあれだよなぁ……」
こればっかりは神様によるチート能力をもらってない俺にはどうしようもないのだがシャクコポル族が信仰するオンヴィタイカヤンの復活に一番頭を悩ませていた。
そもそもシャクコポル族が迫害されていたのも弱い種族というだけでなく、オンヴィタイカヤンを信仰しているからというのもあるからな。
俺は法として信教の自由を認めているから国内では割と問題はないのだがやはり他国から付け込まれそうだしなぁ。
というかアレが復活したら世界が滅ぶかもしれんし。
とりあえずラルマニオヌがあるうちはクンネカムンも建国されないんだがどうしたもんか。
「……あ、そうだ。
そもそもオンカミヤリュー族のディーが国を出てオンヴィタイカヤンの眠りを妨げなければいいんだしそっちの方面で手を打っておくか」
迷ったら即行動! ギリヤギナの血を受け継ぎすぎたのかもな。
俺はオンヴィタイカヤンが眠りについてる場所を立ち入り禁止区域として警備を強化することにした。
だがこれってハクオロの復活も阻止することになるのかもな……あの二人が戦って勝った方が時代を作ってきたみたいだし。
でも戦で世を混乱させるくらいならエルルゥにはヌワンギと暮らしてもらってもいいか。
俺は全てを救えるわけではないし、原作ではハクオロは好きな人物だったがカミュが覚醒するのを防ぐためにもハクオロには寝ていてもらおう。
というかゲームの方ではヌワンギはケナシコウルペの侍大将になって虐殺を繰り返していたことでハクオロ達に捕まるが、その後罪を許されて改心して真面目に生きようとしたところで野伏せりみたいな奴らにあっさり殺されるなんて可哀想すぎるしな。根はいい奴なんだよ。
こうして俺の皇としてやりたいことは終わった。
あとは俺が死んだあともこの国が少しでも長く続くように政治体制をもっと上手くしなければな。
厳格な三権分立でも取り入れるとするか。いっそ投票で皇を決めるかな。もしくは皇の暴走を止める法を作るとか。
その後はデリとカルラは皇族としての仕事なんか一切せずに体を鍛えたり、酒を飲んだり、俺に甘えてきたりと遊びまくり、俺の方は皇としての仕事を普通にこなしていったら賢皇として称えられることとなった。
ちなみに修行の旅に出ていたトウカがこの国に立ち寄ったときに腕試しとして俺と戦ったのだがその時俺の腕前にえらく感動し、トウカはこの国の将として留まることとなった。
エヴェンクルガ族の女性が里を出るのは強い子を産むために強い男を見つけるための旅だということを知らないようなので教えてやったら俺に告白してきたのでそのまま男女の関係となり、俺はトウカと結婚した。
そして生まれた子どもは、かの『生ける伝説』と呼ばれるゲンジマルすら越える英雄となるのもまた別の話。
こうして俺の転生人生は大変だったが楽しいものとなった。
やはり『うたわれるもの』は素晴らしい!できればハクオロとエルルゥが仲良く夫婦として平和に暮らす話も書きたいんですけどねぇ……。
とりあえず、次回作のストックがある程度溜まってきましたので短編も新しく書いちゃいました。
クロウはカムチャタールとくっつけて、ベナウィはほっとくと一生独身でいそうなのでウルトリィあたりかな?
まぁ、この物語なら不幸になるキャラも出ないでしょう。
……一応、反省点としましては、キャラの年齢と、起こった事件の年代が一切分からなかったために注意深く読むと矛盾しているところがありますが、そこは最後がハッピーだし、まぁいっかと流してくださいw
全てを理路整然とするのは難しかったので。