俺、ツインテールになります。AIRs HERO   作:風墳K

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番外編その1、スタートです。

後、5月5日はこの作品の主人公輝跡の誕生日

うん、スゴくどうでもいい。

ではどうぞ。


番外編 復活のC
パート1


「ん?なんだこれは……」

 

ここは、地球のある都市。その海際の工場後に一体の怪人がいた。

怪人は変な模様のついたメダルを拾い手に取る。

本来この怪人はあるものを手に入れるためにこの世界に来ているのだが、その任務の前に何故か海を見たくなったのだ。原因はその怪人のモチーフになった生物のせいだろう。

その怪人はメダルを器用に自らの鋏で挟み太陽に翳すように眺める。

だが、鋏の力を間違えたのか、メダルを落としてしまう。

落としてしまったメダルを地面を這いながら探すその怪人。だが、メダルはどこを探してもない。

無いのは当たり前である。何故なら、メダルはその怪人の中へ…怪人が落とした場所、それは怪人自身の額。メダルが怪人の額と接触する瞬間、怪人の額にまるで自動販売機の硬貨を入れる入り口のような形になりメダルはその中に入って行ったのだ。

怪人はメダルを諦めこの世界に来た理由…任務を遂行させるために目的地に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪人がいた場所…怪人が去った後、残された水色の半透明なまるでゼラチンのように柔らかい何か。その何かはこの場所で孵化するのは危険だと感じたのか柔らかい殻を転がしながら、近くの海に入る。ドボンという音を立て海中に入る何か。いや、これは、卵といってもおかしくは無い。その卵は自我を持つのを待っていた。宿主…この場合欲望の根元たる者の欲望への執着そして達成感、その二つがこの卵に力を与えた。

そして、宿主たる者…いわばその怪人が死んだ時、怪人の自我を受け継ぎ卵は孵化した。

 

 

「………ここは……」

 

孵化した何かはまわりを見渡す。そこは薄暗い海の中。目の前数メートルも見えないような暗さだった。

 

自我を持った…いや、自我を受け継いだ何かは己を確認する。

 

(私は……確か……)

 

鮮明に覚えている自らの死。そして己の使命と欲望。

 

この時、この何かはある決断をする。

メダル……いや、セルメダルによって増大された欲望への執念、そして、精神生命体の侵略者エレメリアン…イレギュラーな二つが合わさったこの何かは自らの欲望を叶えるため、行動を起こす事にした……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数週間後

 

「おい!待てゴラ!!」

 

一人の探偵が見るからにヤンキーと思わしき人物を走って追いかけていた。

 

探偵の名は、左翔太郎。ここ風都のハーフボイルドな探偵であり、仮面ライダーだ。

 

「誰がハーフボイルドだ!!」

 

と翔太郎は走りながら廃工場を全力で走っていた。追いかけられているヤンキーも全力で走っているが翔太郎が少しずつ距離を詰めていた。

逃げるヤンキー。だが、前方からバイクが此方に向かって来ている事に気が付く。

バイクに乗っている人物はヤンキーの行く手を塞ぐようにバイクを止める。

 

行く手を失ったヤンキーはポケットからUSBメモリらしき物を取り出す。

その瞬間、バイクに乗っていた人物はヘルメットを外す。バイクに乗っていた人物…翔太郎の唯一無二の相棒、フィリップだった。

 

「翔太郎!早く彼からメモリを!!あのメモリは特殊過ぎる!!」

「わかってる!!」

 

翔太郎はヤンキーに飛びかかる。ヤンキーはメモリの先を腕に刺そうとしていた途中だったので、翔太郎の行動に驚き、無意識にメモリを後に投げてしまう。ヤンキーが投げた方向は海。メモリはポトンという音を立て海中へ。

 

「俺のメモリが~」

 

嘆くヤンキー。だがそのヤンキーは翔太郎に袖を捕まれ逃げられなくされてしまう。

 

「さて、後はあいつが何とかするか…。フィリップ!ガイアメモリが海に落ちちまったけど良かったか?」

「う~ん…確かに、あのメモリはイレギュラーだ。だからと言って防水加工してあるかはわからないな…一応大丈夫だと思うが、後で捜索してみよう」

 

翔太郎とフィリップは携帯で警察を呼びヤンキーをつき出してそのまま事務所に帰って行ったのだった。

 

 

 

水中で自らの体を更生させているエレメリアンでもヤミーでも無いその何か。その近くに先ほどヤンキーが投げたガイアメモリが落ちてきた。ガイアメモリにはCと書かれていた。

その何かは体を更生されながら少しずつ、少しずつそのガイアメモリに向かっていった。そして…そのものはガイアメモリを体の中へと吸収していった。

 

『Cancer』

 

海中に響くゲンドウボイス。だが、それをマトモに聞いたのはそのものただ一人だった。

 

(……時が立てば……蘇る……)

 

その何かはただ時を待っていた。

 

更に数週間後

 

そして、その時が訪れる。

 

月夜の美しい夜。蟹のようなその何かは陸へと上がった。

 

「……多分だが今の姿を仲間に見せることは出来ない。本来、私は殉職しているのもそうだが、見た目が変わり果ててしまったからな…しかし、わが属性力を満たすため……邪魔となる者達…ツインテイルズを倒す!!」

 

決意したその何かは自らの体から幾つかのメダルを取り出し二つに割ってそこら辺にばら蒔く。割れたメダルから屑ヤミーが次々と誕生していく。

 

「貴様ら!まずは情報収集をしてこい!」

 

屑ヤミー達はその命令に従うように闇の中へ消えていく。

 

「……私も、我が欲望、そして属性力を鍛えるために鍛練しようではないか……」

 

また海の中へと行くその何か。いや、名前は…

 

「……そう言えば我が名はなんだ?今更クラブギルディでは少し……そうだ!我が名は……」

 

ぐっと月を睨む何か。決断をしたように。

 

「我が名はキャンサードギドミィと名付けよう!!」

 

名前のセンスが皆無なこのキャンサードギドミィ。

(ギルディとドーパンドとヤミーの言葉を一つ一つ取って付けただけのダサい名前)

このキャンサードギドミィの復活こそがツインテイルズ…いや、その他のヒーローを脅かす問題になるとはこの時誰も思わなかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺、二摘輝跡。いたって普通の高校生だったんだけど、ある日昼寝をしてたら変な怪人にあっちゃって、更にはそれを倒す女の子、テイルレッドとかいうツインテール美幼女まで現れちゃって、更には昔親友から貰った髪留めで俺まで女の子に変身しちゃったりして、なんとか怪人を倒せたと思ったら、今度はその怪人達が侵略するだのなんだのと始まってしまったのだ。

いわば俺は、侵略者から世界を守るヒーロー基、ヒロインになっちまった訳だ。

 

4月にそんな事が起きてから既に4ヶ月たった。

本日8月6日。

俺の正体を明かして既に二日。

アルティメギルから停戦の日にちが8月9日の正午まで。この平和な時間の内に俺はサポートをしてくれた鳴海探偵事務所の二人、フィリップさんと翔太郎さんをツインテイルズの面々に紹介しようと思ったのだ。

 

「本当にここに輝跡の協力者がいるの?」

 

疑問系で聞いてくる愛香。因みに今、総二と愛香、トゥアールと慧理那先輩、尊先生の六人で風都に来ている。風都の看板、風都タワーの近くにワープしてきた俺達は現在歩いて目的地の鳴海探偵事務所に向かっている途中だ。

 

「ここが風都…噂では仮面ライダーがいるという都市ですわ」

「仮面ライダー?何ですかそれは?」

 

トゥアールは純粋に質問してきた。異世界から来たなら知らないのも無理は無い……てか、マニアじゃないと知らないような事だから知らないのも無理はないかも…。

 

「私も聞いたこと無いわよ」

 

愛香も知らないようだ。

 

「仮面ライダーとは、人知れず、悪と戦う正義の味方の事ですわ。つい最近まで噂だけの存在だったんですが、この頃写真や動画なんで存在を肯定されていますわ。それに、私自身仮面ライダーを見ましたもの」

「確かに、この前慧理那そんな事言ってたよな。エアーとの合体技がかっこよかったって……」

 

この瞬間、皆の目が此方に向く。

 

「え、えーと、あれは…たまたま仮面ライダーがあの場にいて…それで共闘した…って感じ…です…」

「なんでそんな重大な事を言わなかったのよ!」

「重大か!?」

「まあまあ、愛香、落ち着け。確かに仲間は一人でも多い方がいいし…」

「輝跡さん!どうか、仮面ライダーの方を紹介してください!ヒーローの先輩として色々聞きたいです!!」

「慧理那先輩、落ち着いて…」

 

俺が慧理那先輩と話しているとき、この中で一番年長(トゥアールは年齢不明のため含めない)の人物、尊先生が黒い笑みを受けべていた。

まあ、俺はその笑みをスルーするけど。

 

そんな中、俺達の進行方向から一台のバイクがやってくる事に気が付く。

 

そのバイク…前輪側か黒、そして後輪側が緑、そう、翔太郎さんがいつも乗っているバイクだ。乗っているのは…ヘルメットでよくわからないが多分翔太郎さんだ。

 

そのバイクは俺達の真横で止まる。

 

「輝跡!丁度良かった!少し手伝え!!」

 

と言われヘルメットを渡される。

 

「翔太郎さん!?」

 

戸惑いながらもヘルメットを着けて後部座席に乗る。

 

「おい、輝跡、その人は…」

 

総二が戸惑いながらも質問してくる。

 

「おう、輝跡の友達か?少し輝跡を借りてくぞ!」

「翔太郎さん、俺、物じゃ…」

 

と言いかけたところで翔太郎さんがバイクを急発進させる。先程いた所では目が点になっている総二達。

 

「……ちょ!追いかけるわよ!!」

 

走り出す愛香。それに連なる用に総二、慧理那先輩、尊先生、おまけにトゥアールが俺を追いかけるように走っていた。だが、バイクの加速には追い付けず徐々に愛香達の姿が小さくなっていった。

 

 

 

「翔太郎さん、何かあったんですか?」

 

ある程度進んだ所で俺は翔太郎さんに質問してみる。

 

「ああ。よくわからねぇ怪物があらわれてるってさっき連絡があったんだ」

「それで俺の力を借りたいと…」

「なんでも、ドーパンドじゃねぇみたいだからな」

「エレメリアン…でも、今は…」

「ああ。エレメリアンは侵攻を一時中断してる。だから可能性は低いと思うんだが…」

 

と話しているとバイクを止める翔太郎さん。

 

「着いたぜ」

 

広い公園に着いた。

 

途中人達が走って公園とは反対方向に逃げていたので、ここにその怪人が現れたってことになる。

 

広い公園、その噴水の近くに灰色の包帯をグルグル巻きにしたいかにもミイラ男っぽい怪人が5体、フラフラと歩いていた。

 

「行くぜ、フィリップ…」

 

翔太郎さんは黒いガイアメモリを取り出す。

 

[JOKER]

 

翔太郎さんがジョーカーメモリのボタンを押す。いつものマダオボイス。そして、翔太郎さんはジョーカーメモリをいつの間にか着けていたダブルドライバーの左側、既に右側にはサイクロンメモリが入っていた。

 

そして、ダブルドライバーを使い…

 

「変身」

[サイクロン ジョーカー!!]

 

突風を纏い変身した。

 

左側は黒、右側は緑の風都の仮面ライダー…仮面ライダーWに。

 

『やぁ、輝跡君、久しぶりだね』

 

Wの右側の赤い部分が何度か点滅する。

 

「フィリップさん、お久しぶりです」

「挨拶はいいから、さっさとやるぞ!」

「あの……ここで変身は…ちょっと…」

『大丈夫みたいだ。周辺に人、もしくは監視カメラは無いようだからね』

「なんでそんな事わかんだよ」

『あの怪人達、どうやら、人の多い所、そして、監視カメラ等が無い所を重点的に出てきてるみたいなんだ。しかも、風都限定でね』

「あの怪人達、何度も現れてるんですか!?」

「ああ。ここ数日のうちに何回もな」

『それで調査中な訳さ』

 

俺は周りを確認してみる。どこを見ても人の姿は無い。よし、これなら変身出来る!

 

「わかりました。協力します」

 

俺は右手を翳す。そして

 

「テイルオン!!」

 

光が俺の体を包みテイルエアーへと変身をした。

 

「あれ?少し変わったか?」

「ええ。腰にスラスターが…って、そんな事よりも…」

 

と話している時、一体の怪人に変化が起きる。灰色の包帯をグルグル巻きにしたような怪人は何故か光だし、液体金属のようにグニュグニュと姿を変え始めたのだ。

 

「あれは…」

『あれはヤミー!?しかしこんな事例…見た事ない!』

 

グニュグニュと姿を変えた怪人は包帯を巻いたような細い見た目から灰色のマッチョになった。包帯を手足と顔、頭に巻き付けており、その他はマッチョな男の体。ただし色は灰色。

 

「なんじゃありゃ!?」

「なんでもいい!行くぜ!エアー!!」

「ちょ!翔太郎さん!」

 

Wは次々とフラフラしている怪人を殴りつける。

俺も真似て怪人を殴る。

殴られた怪人は吹き飛び姿を光に変えて半分に割れたメダルだけがそこに残った。

二人(正式には三人)でフラフラしている怪人4体を倒した。残ったのはマッチョの包帯怪人。

 

包帯怪人は手から包帯をまるで鞭のように使い攻撃してきた。俺とWはそれを避けていく。途中俺が木の後ろに隠れたのだが、包帯が俺の隠れていた木をなぎ倒した。その瞬間に俺は隠れる、もしくは防御するという選択肢を捨てた。

 

包帯の攻撃がキツく俺もWも近づけない状況だ。

 

『包帯…翔太郎、少し試したい事がある』

「わかった」

 

Wはサイクロンメモリを外して赤いメモリを右側に付ける。

 

[ヒート ジョーカー!!]

 

マダオボイスが流れる。Wは右側が真っ赤になる。真っ赤になった右手で迫ってきた包帯をギリギリで掴む。

 

すると、掴んだら右手から炎が上がる。その炎は包帯を伝い怪人の元まで行き包帯を出していた左手の包帯ごと燃やしてしまう。

 

『弱点は火か。ならエアー、合わせてくれ。メモリブレイクだ』

「わかりました!」

 

俺はエアーメモリを取り出し、ボタンを押す。

 

 

[エアー]

 

そして、エアーメモリを腰に付いたマキシマムスロットに入れる。

同じようにWもジョーカーメモリをベルトから取り出しマキシマムスロットに入れる。

 

[ジョーカー]

 

俺の右手が黄緑色に光輝き、Wの右手が赤く激しく燃え、左手は紫の炎が出現する。

 

「フォースドライブ!!」

「『ジョーカーグレネイド!!』」

 

Wが左右に割れその間を俺が走りながら突き抜ける。そして、右側から炎の鉄拳、左からは紫の炎の拳、ラストに俺の右拳がマッチョになっな怪人の腹に突き刺さる。

 

怪人からバチバチと音がし始めた事に気が付いた俺はバックステップをして避難する。

それと同時に怪人が爆散。

その爆発した時、大量の灰色の何かが大量に弾け飛んだ。

 

足元に灰色の何かが落ちたので俺は見てみる。どうやらゲーセンとかにあるメダルのようだ。

 

「お疲れエアー」

「あ、お疲れ様です。翔太郎さん、フィリップさん」

『どうやら、ヤミーだったらしいな』

「ヤミー?何ですかそれ?」

『輝跡君、この後予定あるかい?』

「いえ。てか、今日は鳴海探偵事務所に用が…いえ、仮面ライダーに用があったので」

『そうかい。なら、待ってるよ』

 

そう言ってWは変身を解く。俺もそれに便乗して男の姿へと戻る。

この時、誰にも見られていないと思った俺は完全に気を抜いていた。

 

「何してるのよ!輝跡!!」

 

遠くから愛香の声がした。

 

俺がそちらを方を向いたら、怒っている愛香(鬼の形相に一瞬見えました)が此方に迫っていた。

 

どうやら、変身を解いた所を見られたみたいだ。

 

この時、俺は、起こった愛香の顔を見て…

 

(あ…俺、死んだわ)

 

と思っていた。




はい、復活のCはクラブギルディでした。

因みに番外編では次回予告はやりません!

輝跡「な、何だってー!」

それではまた次回。
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