俺、ツインテールになります。AIRs HERO   作:風墳K

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どうも、お久しぶりです。

はい、失踪(未遂)してました。申し訳無い。

失踪(未遂)してた理由
モン〇ンWやらFG〇やらps〇2やらやっていたためと仕事が忙しかったこと、執筆が進まなかったこと……ですね。

ただ、内容は粗方固まってはいます。

(俺、ツイ……10巻以降読んでないなんて言えない)

取り合えず、続き、どうぞ。


第43話 俺達、ツインテールばれる(ばらす)

建物の屋上、俺とザインが撤退のために来たこの場所。

そこに黒い影のようなものが現れその影から二つの人影が現れる。

漆黒の鎧を身に纏った一人の少女と銀色の装甲でありエレメリアンとは異質な姿の存在。

 

その二つの影に見覚えはあった。

ダークグラスパーとメガ・ネプチューンmark2だ。

 

だが、その二人の姿に違和感を覚える。何故なら二人の装甲のいたる所に傷が見えるからだ。

 

直ぐ様に戦闘体勢を取るザイン。

 

俺も拳を構える。

 

ダークグラスパーは俺をちらりと見た後、周りをキョロキョロとした後に俺の方を見る。

 

「……テイルレッドはおらんのか?」

 

その一言。だが、その一言だけなのに気迫がある。

 

「今日は休みだよ」

「ならば今すぐ呼べ!」

「だから、休みだから呼べないよ!」

「それならば同じツインテイルズとして聞く!テイルレッドの正体は男か!」

 

その質問で俺はまるで心臓を握られたような感触に会う。

多分、俺や総二が一番恐れていたこと。それがこの世界で俺達自身がバレることとアルティメギルに男とバレることだ。

ダークグラスパーは俺のメル友ではあるが、アルティメギルの処刑人。敵なのだ。

 

「さぁ!テイルエアー!答えろ!」

 

ザインも事の重要性についてわかったようだ。

世界の女神的存在が男なんてわかったらどんな事が起きるかわからない。でも、いつまでも隠し通せるとは思えない。

ならば、答えは簡単だ。

 

「イエスと言ったら?」

「粉々にする!」

「そうか。もし女だったら?」

「キスをする!」

「ダメじゃねーか!八方塞がりだろ!」

「わらわの気持ちを弄んだ罪じゃ!」

「はぁ……」

 

俺は総二の未来を見定めたように変身を解いた。

 

「ちょっと!?エアー!?」

 

驚くザイン。そして……

 

「なぁ!?お主……輝跡!?」

「残念ながら、レッドは男だ。そして、エアーも男。更にはイースナ、君のメル友だ」

「あ、どうも、イースナちゃんのメル友って君やろ?」

「ああ。いつも長い文送って来るから色々忠告してるよ」

「そうかい。ありがとうな。イースナちゃん、友達少ないし、異性との友達なんて殆どおらんから君とのメールが楽しくて……」

「お主はわらわのおかんか!!ってそんな事どうでも良いわ!輝跡!貴様もわらわを騙していたな!それでメル友に!」

「イヤイヤイヤイヤ!メル友になったのは偶然だ!」

「お主もテイルレッドと同じでわらわを弄んだな!それに、わらわはテイルレッドに裸を見られ、あまつさえキスをしてしまった!」

「ちょっとその件で俺は何となく発言を言ってもいいか?」

「なんじゃ!わらわは好きでもない男に辱しめを受けたのじゃぞ!焦っておるのがわからんのか!」

「だから、俺が思ったこと言っていいか?」

「ならば言ってみろ。ろくでもないことならその首跳ねるからな!」

「んじゃ、言わせて貰うわ。イースナ、いや、ダークグラスパーはテイルレッド(男)に裸を見られて、更にはキスをしてしまったと。でもさ、それってダークグラスパーに変身した状態だよな?」

「確かに、装甲は外されはしたが変身は解いておらんかったな」

「ほんまや」

「なら、そのグラスギアとかいうやつはテイルギアなんかと一緒で周りにフォトンアブソーバーが出てるはずだ。用はレッドはフォトンアブソーバー越しでダークグラスパーの裸を見たことになる!これは間接的に見たためノーカウントのはずだ!ガラス越しに裸を間違って見たのと同じだ!!それと、キスをしたって言ったけどそれは゛ダークグラスパー゛としてキスしたに過ぎない!そう!゛イースナ゛としての初キッスはされていないんだ!!」

 

論破!!と俺は決め込む。どうだ!

 

「……確かそうじゃ!わらわは焦りすぎて勘違いしておった!」

「なら、良かった…」

「良かったわ~」

「って、違ーーーーう!!お主らは男というのを隠しておったろ!」

「え?俺は変身している時に゛自分女です゛なんて一言も言ってないはずだぞ?」

「なん…と!じゃが、テイルレッドのあの可愛らしい仕草はなんじゃ!」

「あのさ、うぶな男子が女の子、しかも幼女に変身すればあんな仕草しちゃうだろ」

「お主はなんなんじゃ!毎回可愛らしい仕草ばかりしおって!」

「女の子になる経験なんて中々無いし、俺自身変身した姿が可愛いってわかるからその可愛さを振り撒いてるだけだよ。それに、可愛いは正義って言うし」

「それは、わかる。じゃが!」

「イースナちゃん、疲れてるんやし、もうそろそろ…」

「そういえば、なんで二人ともぼろぼろなんだ?」

 

俺の今の一言でダークグラスパー、いやイースナは固まる。

 

「いやな、フェニックスギルディっていうごっつ強いエレメリアンと戦ってたさかい。何とか撤退したんやよ」

 

撤退!?ダークグラスパーとメガ・ネが!?

 

「そこまで強いエレメリアンがいるのかよ…」

「あやつはアルティメギルの裏切り者じゃ。今度会ったら倒す」

 

そう言ってダークグラスパーとメガ・ネの後ろに闇が広がる。

 

「エアー……いや、輝跡よ。今回はお主がわらわのメル友ということでお主とレッドが男ということはこの膨よかな胸に閉まって置こう」

 

そう言って闇に入ろうとするダークグラスパー。俺は何となくその姿に嫌な予感がした。

 

「ダークグラスパー」

 

俺はダークグラスパーを呼び止める。

 

「なんじゃ?」

「何回も撤退してお前は大丈夫なのか?」

 

この頃思った事だ。アルティメギルのエレメリアンは殆どが撤退しない。まるで特攻隊のようにこちらに殺られては新しい奴が現れる。幹部なんかの例外を覗けば。だが、イースナは、ダークグラスパーはそのアルティメギルの頭領直属の幹部。もしアルティメギル頭領が失敗した者を、撤退した者を許さないのなら?ダークグラスパーは……。

 

「頭領は人間のわらわをアルティメギルに入れたのじゃ。それぐらいの器が無くては話しにならぬ」

 

そう言ってまた一歩闇に踏み出そうとする。

 

「待って!」

「今度はなんじゃ!!」

「ライトロイヤーって知ってるか?君と同じ人間のアルティメギル幹部の」

「ライトロイヤー?聞かぬ名じゃな。メガ・ネは知っとるか?」

「知らんよ?そうや!同じアルティメギルで人間ならイースナちゃんのいい友達になるかも!」

「だから、お主はわらわのおかんか!!」

 

そう言いながら二人は闇に消えた。

 

「…………私ここにいる意味あった?」

 

現在進行形でザインに変身している天子。

 

「帰ろっか」

 

俺はワープ装置を起動して帰路に着いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

 

テレビをつけると、エアーとザインの熱愛報道がされていた&二人のコスプレ画像が流れていた。

 

「……輝跡、なんか今頃恥ずかしくなってきたんだけど……」

「大丈夫。映ってるのはザインだ。天子じゃない。そう割り切らないとこの先ツインテイルズ続けらんないよ」

「それも、そうだけどさ……」

 

そう言いながら今回の戦利品の薄い本や二次創作ゲームの入った紙袋と机の上に置いた二つの属性玉を見ていた。

 

『ただいま、ローマ法王からテイルエアーとテイルザインへの祝辞が発表されました……』

 

世界は今日も平和だな~。

 

そんな時に俺の携帯から着信音が聞こえる。

 

俺は何気無く通話相手を見ずに電話を取ってしまう。

 

「はい、もしもし」

『もしもし!輝跡ちゃん!なんで彼女出来たの教えなか……』

 

俺は電話を切る。

 

「輝跡、誰から?」

「中二病患者」

「?」

 

瞬間にまた電話が掛かってきたのでまた出る。

 

『どうして電話切っちゃうのよ~!』

「いや、なんか切った方がいいって神のお告げがあった」

『兎に角~、輝跡ちゃん!彼女出来たのね!今から日本に帰るわ!』

「やめろ!」

「輝跡、誰からなの?」

『あら?もしかして既に同居してるの!?お母さんうれしい!』

「なんでだよ!未成年者の恋人同士が同居って親なら拒否れよ!」

『別に子供作ってもいいわよ?お母さん面倒見るし』

「まだ学生だぞ!将来不安になるわ!」

『待って、さっきの声……天子ちゃんじゃない!ということは輝跡ちゃんの彼女って天子ちゃん!?ということはテイルザインは天子ちゃんだったのね!』

「なんでそこまで推測できんだよ!」

『それならまた今度で良いわね。天子ちゃんなら安心出来るし』

 

そうか。顔見知りなら安心できるんだな。けど、このあと絶対俺はあの両親の遊び道具にされるんだな~(遠い目)

 

「わかったよ。今度な」

『そうそう。輝跡ちゃん、一言大事な報告あるわよ~』

「なんだよ。絶対嫌な予感しかしない」

『あのね、お母さんとお父さん、頑張り過ぎちゃってね……』

「うん」

『輝跡ちゃんをお兄ちゃんにしちゃったわ~♪』

「…………はぁ?」

『三ヶ月ですって。近いうちに帰るわね。それじゃ~』

 

と言って電話が切れる。

 

「ねぇ、輝跡、誰だったのよ?」

「……母親」

「そうなの!なら、私のお義母さんになるかもしれないわね!」

「それと……」

「それと?」

「俺、お兄ちゃんになっちゃった……」

 

どうしてこうなった…………。

 

本当にこれである。

 

 

 

 

 

次の日

 

お昼過ぎ。夏の中でも一番暑くなる時間帯。

 

俺はチェーン店の喫茶店に来ていた。

 

理由は一つ。

 

席に数分ほど座っていると喫茶店に総二がやって来る。俺は軽く手を降りこちらに気付かせる。俺に気付いた総二は俺と向かい合うように座る。

 

「そんな時間になんかあったか?」

「いや、少しヤバイことになったのを総二だけにでも教えとこうと思って」

「それなら皆と話した方がいいんじゃないか?」

「いや、これは俺と総二が直接的な問題だからさ」

「わかったよ。それで?何があったんだ?」

「俺と総二のツインテールがばれた。イースナに」

 

現場、昼間&人がまばらではあるがいる喫茶店で堂々とツインテイルズの話をするわけにはいかない。なので少し頓知を聞かせて言ってみる。

さあ、総二。この一見意味不明な暗号解けるか?

 

「…………それってレッドとエアーの正体が男ってバレたってこと?」

 

凄く小さな声で確認してくる。流石総二。

俺は小さく頷く。

それを見て悩み出す総二。

 

「まぁ、ばらしたの俺だけど」

「お前かよ!なんてことしてんだよ!」

 

静かな喫茶店に総二のツッコミが響く。が、店員以外誰も反応しなかった。

それもそうだ。殆どが携帯のニュースやらを見ていたりパソコンで何が書き込んでいる人ばかりだ(全ての人がツインテイルズ関連の記事や書き込みをしている)。

 

「落ち着け総二」

「ってかなんでそこまで落ち着いているんだよ!」

「イースナが喋らないって言ったからだ」

「イースナが!?なんで……」

「俺のメル友だからな」

「……なんか、輝跡がどんどんおかしくなってきてる気がする。最初の頃はまともだったのに……」

「大丈夫、大丈夫。俺も自覚はある」

「余計に質が悪い」

「イースナは大丈夫だよ。もし、ばらされてこの世界の人達にあの俺達が男だとわかってもツインテール属性が消える訳じゃない。それほどにツインテールは芽吹いてるはずだ」

「……ならいいんだがな……」

 

心配性の総二に対して俺は別の話を始める。

 

「総二はツインテイルズ以外にお前の正体知ってる奴っているか?あ、この世界限定な」

「え?そんなのオーズさんとWのお二人ぐらいだぞ?」

「俺、以外にいるわ。火野さんとフィリップさん、翔太郎さん、他のライダーがお一人。それに両親。更にその警護の二人。後は……あ、理事長くらいかな」

「結構いるけど大丈夫なのか?」

「大丈夫。ライダーの人達は言わないだろうし両親は中二病だけど信頼できる。警護のお二人には悪いけど権力ってのがあって言ったら社会的にも生物学的にも消えちゃうから言えないはずだよ」

「警護の人達大変なことになってねーか!」

「大丈夫、大丈夫」

「……待て、理事長ってあの理事長か!」

「うちの学校の理事長ですが?」

 

その後、俺は総二から理事長と未春さんの関係の推測を聞き、絶対に会わせていけないと何となく悟った。

それと、俺の両親等の話をして、昔、俺達の両親同士がライバル関係だったことを知った。

後、理事長には慧理那先輩がテイルイエローのこと等は喋らないようにした方がいいとも二人で結論ついた。下手に説明して慧理那先輩が戦えなくなるのは嫌だからだ。

そうして、俺と総二との短い話し合いが終わったのだった。




小話

ボツになった最初の設定
テイルエアーはインパルス(ガンダムのモビルスーツ)風の見た目にして、武器もインパルスみたく変換予定だった。

次回予告

次回

テイルエアー死す!?



テイルスタンバイ

輝跡「違う!」


次回

イケメン主人公 輝跡君(笑)



テイルオン!

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