公式大会で、デュエルキング、
もともと回復のギミックを入れているデッキであることもあるが、彼の布陣を突破することの困難さも示していた。
そして、4000を切ると、六道は
冷静沈着にデュエルをこなすプレイヤーから、冷徹熱狂の、闘神へと。
――――楽しい楽しい楽しいなぁ。このままこいつと戦えば、きっとパパとママのところに行けるぞ?
危機的状況というわけでもないのに、怪物の声が聞こえてくる。
逆説。キングが
じんわりと忍び寄ってくる恐怖を押し殺し、
「まったく。これが人間かい? 人間にしては、持っている活力というか、オーラが強すぎるな。混血じゃあないのかい?」
「さてな。だが今の六道は間違いなく人間で、そして我の契約者だ、ロキ」
頬から冷や汗が伝う様子のロキと、己の契約者を誇らしげに見据えるオーディン。二柱の神の対照的な対峙を前に、和輝が考えていることは、目に映っていることは、目の前にいる六道のことだけだった。
神になど
ともすれば、六道の放つ“気”に当たられて気を失いそうになる気持ちを、和輝は無理矢理奮い起こした。
和輝LP3900手札0枚
ペンデュラムゾーン赤:なし青:なし
場
伏せ なし
六道LP3200手札3枚
ペンデュラムゾーン赤:なし青:なし
場
伏せ なし
閃珖竜 スターダスト 光属性 ☆8 ドラゴン族:シンクロ
ATK2500 DEF2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して発動できる。選択したカードは、このターンに1度だけ戦闘及びカードの効果では破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。
ダイガスタ・エメラル 風属性 ランク4 岩石族:エクシーズ
ATK1800 DEF800
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。●自分の墓地のモンスター3体を選択して発動できる。選択したモンスター3体をデッキに加えてシャッフルする。その後、デッキからカードを1枚ドローする。●効果モンスター以外の自分の墓地のモンスター1体を選択して特殊召喚する。
ブラック・マジシャン 闇属性 ☆7 魔法使い族:通常モンスター
ATK2500 DEF2100
リビングデッドの呼び声:永続罠
(1):自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。
「俺のターンだが、まず一つ、予言しよう」
六道の表情は、先程までの混沌から素のものに戻っている。そのまま、ゆっくりと、よく言い聞かせるように、言った。
「俺はこれから、このドローカード一枚で、カオスオーバーハンドレッドナンバーズを召喚する」
「カオスオーバーハンドレットナンバーズ!?」
驚愕に、和輝は目を見開いた。
カオスオーバーハンドレッドナンバーズ。正確に言うならばオーバーハンドレッドナンバーズ。それは、何年か前の七大大会の賞品だった。
世界で一枚しかない
RUMはともかく、オーバーハンドレッドは世界に一枚のレアカードというのもおこがましい逸品だ。
「できるわけがない! いや――――」
和輝の言葉が止まる。正確には、ある。たった一枚のカードで、カオスオーバーハンドレッドを召喚する方法が。
だが、
「そんなピンポイントでカードを、あの専用RUMを引けるはずが―――――」
「引ける」
和輝の台詞を遮った六道の声には、自信はなかった。ただ事実を言っている、確信だけがあった。
「なんだ……? 彼の右手に、何か得体の知れないオーラが……、いや、計上できない“力”? いやいや、運気が視覚化できるとでも?」
困惑のロキ。その言動は和輝には理解できない。ただ、その眼は、眼前の六道に釘付けだった。
「最強デュエリストのデュエルは全て必然、ドローカードさえもその前に
まるで鞘から刀を抜き放つかのような、鋭いドロー。そして引いたカードを、六道は公開した。
「俺がドローしたのは、RUM-
六道のフィールド、その頭上から光があふれる。雲海を裂き、『箱舟』が現れる。
「満たされぬ魂を乗せた箱舟よ、地下深い辺獄より浮上し、現世を渡れ! 出でよオーバーハンドレッド! NO.101
頭上より現れる巨大な影。それは大雑把に見れば「U」の字に見えなくもない、双胴型の戦艦。球体型の中央艦に、左右に伸びた船首。そしてボディから伸びる多くの棘状のパーツ。そして船体右側に刻まれた、自身のナンバーである101。
「ここからだ! 俺はS・H・Ark Knightをオーバーレイ! 一体のモンスターで、オーバーレイネットワークを再構築! カオス・エクシーズ・チェンジ!」
S・H・Ark Knightが、光と化して上空の、エクシーズエフェクトが発生した渦の中に吸い込まれていく。
虹色の爆発、そして――――
「満たされぬ魂の先導者よ、今箱舟より降り立ち、地上の光を砕く闇となれ! 現れろカオスオーバーハンドレッド! CNo.101
箱舟の中央パーツから飛び出す人影。それが地上に降り立つと、その姿が露わになる。現れたのは赤い光が内側から溢れる、漆黒の鎧で全身を覆った槍術師。眼光鋭い視線を和輝に叩きつけ、槍を振るう。そのナンバーは右足のスパイクに刻まれていた。
「S・H・Dark Knightの効果発動。お前の場にある閃珖竜スターダストをORUとして吸収する!」
「ッ! チェーン! スターダストの効果を発動し、ブラック・マジシャンに破壊耐性を付与する!」
和輝のスターダストが、S・H・Dark Knightの胸の裂け目に吸い込まれていく。そのまま十字架を模したようなユニット、即ち
「闇次元の宝札を発動。ゲームから除外されている自分のカード五枚を墓地に戻し、カードを二枚ドローする。俺は除外されているDDD疾風王アレクサンダー、DDD呪血王サイフリート、DDD剋竜王ベオウルフ、DDD怒濤王シーザー、DDナイト・ハウリングを墓地に戻し、二枚ドロー。
そしてスケール1のDD魔導賢者コペルニクスと、スケール10のDD魔導賢者ニュートンで、ペンデュラムスケールをセッティング!」
ペンデュラムカードのセッティング。先程と同じように、六道のフィールドに青白い円柱が二本屹立し、その中に収められる二体のDDモンスター。そしてその下に楔形の数時、「1」と「10」が表示された。
「これで俺は、レベル2から9までのDDモンスターを同時に召喚可能となった。
ペンデュラム召喚! 出でよ異次元の悪魔たち! エクストラデッキからDDD反骨王レオニダス、DDプラウド・オーガを、手札からDDD死偉王ヘル・アーマゲドンを特殊召喚!」
次々と現れるモンスターたち。先程現れ、倒された二体のDDと、さらに追加でもう一体。
それは上部が短いひし形のような形をした、手も足もない、顔だけがある異様な機械仕掛けの悪魔。宙に浮いており、赤い双眸が無機質に和輝を見下ろす。
「ぐ……、やばい!」
「バトルだ。レオニダス、S・H・Dark Knight、二体でブラック・マジシャンを攻撃」
波状攻撃による連撃。ブラック・マジシャンの周囲を薄膜のバリアーが覆う。スターダストが残してくれたそれが、レオニダスの剣撃を防いだ。
だがそこまでだ。バリアは硝子が砕けるような音を立てて消失。がら空きになったブラック・マジシャンの心臓部を、S・H・Dark Knightの槍が貫いた。
「が……!」
ダメージのフィードバックに息が詰まる。
「プラウド・オーガでダイガスタ・エメラルを攻撃」
そして、体勢を整える間もなく、プラウド・オーガの斧がダイガスタ・エメラルの鉱石の身体を打ち砕いた。
「ぐぁ……!」
痛みに耐える和輝の眼前、攻撃権を残したヘル・アーマゲドンが無慈悲に見下ろしていた。
「ヘル・アーマゲドンでダイレクトアタック」
ヘル・アーマゲドンの全身の装甲各所がスライドして展開。そこから覗く砲門が一斉に稼働し、砲門を和輝に向けた。
砲撃開始。紫色のレーザー砲が和輝めがけ、四方八方から迫る。
和輝の残りライフは3000、ヘル・アーマゲドンの攻撃力も3000。喰らえば終わる。下手をすれば宝珠も砕けて、神々の戦争脱落だ。
「まだ、終われるかぁ! 墓地のタスケルトンの効果発動! このカードをゲームから除外し、ヘル・アーマゲドンの攻撃を無効にする!」
防ぐ和輝。致命の一撃を回避し、何とかライフを守った。
「防ぐか。お前の気に当てられて、それでも戦意を失わないあたり、彼も素質はあるな。アマチュアレベルは超えている」
「それぐらいは最低ラインだ。そしてこれで防御カードはない。カードを一枚セットし、ターンエンド」
RUM-七皇の剣:通常魔法
自分のドローフェイズ時に通常のドローをしたこのカードを公開し続ける事で、そのターンのメインフェイズ1の開始時に発動できる。「CNo.」以外の「No.101」~「No.107」のいずれかをカード名に含むモンスター1体を、自分のエクストラデッキ・墓地から特殊召喚し、そのモンスターと同じ「No.」の数字を持つ「CNo.」と名のついたモンスターをその特殊召喚したモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。「RUM-七皇の剣」の効果はデュエル中に1度しか適用できない。
No.101 S・H・Ark Knight 水属性 ランク4 水族:エクシーズ
ATK2100 DEF1000
レベル4モンスター×2
「No.101 S・H・Ark Knight」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):このカードのX素材を2つ取り除き、相手フィールドの特殊召喚された表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。
CNo.101 S・H・Dark Knight 水属性 ランク5 水族:エクシーズ
ATK2800 DEF1500
レベル5モンスター×3
1ターンに1度、相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターをこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする。また、エクシーズ素材を持っているこのカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地に「No.101 S・H・Ark Knight」が存在する場合、このカードを墓地から特殊召喚できる。その後、自分はこのカードの元々の攻撃力分のライフを回復する。この効果で特殊召喚したこのカードはこのターン攻撃できない。
闇次元の宝札:通常魔法
(1):表側表示でゲームから除外されている自分のカード5枚を対象に発動できる。そのカードを5枚を墓地に戻す。その後、カードを2枚ドローする。
DD魔導賢者コペルニクス 闇属性 ☆4 悪魔族:ペンデュラム
ATK0 DEF0
Pスケール赤1/青1
P効果
(1):自分は「DD」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。(2):このカードがPゾーンに存在する限り1度だけ、自分にダメージを与える魔法カードの効果が発動した場合、その効果を無効にできる。その後、このカードを破壊する。
モンスター効果
「DD魔導賢者コペルニクス」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「DD魔導賢者コペルニクス」以外の「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を墓地へ送る。
DD魔導賢者ニュートン 闇属性 ☆7 悪魔族:ペンデュラム
ATK0 DEF0
Pスケール赤10/青10
P効果
(1):自分は「DD」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。(2):このカードがPゾーンに存在する限り1度だけ、自分にダメージを与える罠カードの効果が発動した場合、その効果を無効にできる。その後、このカードを破壊する。
モンスター効果
「DD魔導賢者ニュートン」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):このカードを手札から捨て、「DD魔導賢者ニュートン」以外の自分の墓地の、「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
DDD反骨王レオニダス 闇属性 ☆7 悪魔族:ペンデュラム
ATK2600 DEF1200
Pスケール赤3/青3
P効果
(1):自分が効果ダメージを受けた時にこの効果を発動できる。このカードを破壊し、さらにこのターン、LPにダメージを与える効果は、LPを回復する効果になる。
モンスター効果
(1):自分が効果ダメージを受けた時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、受けたダメージの数値分だけ自分のLPを回復する。(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分が受ける効果ダメージは0になる。
DDプラウド・オーガ 闇属性 ☆6 悪魔族:ペンデュラム
ATK2300 DEF1500
Pスケール赤8/青8
P効果
(1):1ターンに1度、500LPを払い、自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力は500アップする。(2):もう片方の自分のPゾーンに「DD」カードが存在しない場合、このカードのPスケールは5になる。
モンスター効果
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。自分のエクストラデッキから、表側表示の闇属性Pモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「DD」モンスターしか特殊召喚できない。
DDD死偉王ヘル・アーマゲドン 闇属性 ☆8 悪魔族:ペンデュラム
ATK3000 DEF1000
Pスケール赤4/青4
P効果
(1):1ターンに1度、自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで800アップする。
モンスター効果
(1):1ターンに1度、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで、対象のモンスターの元々の攻撃力分アップする。この効果を発動するターン、このカードは直接攻撃できない。(2):このカードは、このカードを対象としない魔法・罠カードの効果では破壊されない。
タスケルトン 闇属性 ☆2 アンデット族:効果
ATK700 DEF600
モンスターが戦闘を行うバトルステップ時、墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。そのモンスターの攻撃を無効にする。この効果は相手ターンでも発動できる。「タスケルトン」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
CNo.101 S・H・Dark KnightORU×2
和輝LP3900→3000手札0枚
六道LP3200手札0枚
「ここで終わってたまるかよ! 俺のターン、ドロー! ――――よし! 貪欲な壺発動! 墓地のダイガスタ・エメラル、幻想の黒魔導師、二枚の魔法剣士ネオ、太陽の神官をデッキに戻して、二枚ドロー!」
ドローカードは召喚僧サモンプリースト、そして代償の宝札。
「よし! その二枚なら!」
「ひっくり返してやる! 喰らいついてやるよ! 召喚僧サモンプリースト召喚! 効果で守備表示! そしてもう一つの効果を発動! 手札の魔法カード、代償の宝札を捨てて、デッキから超電磁タートルを特殊召喚!」
ローブの老人が怪しげな呪文を呟くと、召喚サークルが出現、その陣の中から現れる、電磁の力放つ機械の亀。どちらもレベルは4、ならば次は――――
「代償の宝札の効果で二枚ドロー。サモンプリーストと超電磁タートルでオーバーレイ! 二体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚!」
走るエクシーズエフェクト。起きる虹色の爆発。現れるは――――
「研ぎ澄まされた反逆の牙、屈せぬ心! 吠えろダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」
現れる黒竜。歪な牙のような形状の翼に、下顎から突き出した、鋭い爪とも、剣の切っ先、槍の穂先とも見える突起物。そして全身から迸らせる稲妻。即ち反逆と怨念の竜。
「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン効果発動! ORUを二つ取り除き、ヘル・アーマゲドンの攻撃力を半分にし、その数値分、自身の攻撃力をアップ!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの周囲を旋回していた光が二つとも消失し、次の瞬間、反逆の竜が放った雷が、ヘル・アーマゲドンに直撃。その攻撃力をダウンさせ、その数値分、自身の攻撃力をアップさせた。ヘル・アーマゲドンの攻撃力を、吸収したのだ。
「バトルだ! ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでS・H・Dark Knightを攻撃!」
全身に紫の雷を纏った牙竜が地面すれすれの超低空飛行で漆黒の槍術師へと迫る。
だが――――
「リバーストラップ、デストラクト・ポーション発動。S・H・Dark Knightを破壊し、その攻撃力分、俺のライフを回復する」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの
「デストラクト・ポーションの効果でライフ回復。そしてこの瞬間、S・H・Dark Knightの効果発動。ORUを持っているこのカードが墓地に送られた時、俺の墓地にS・H・Ark Knightがいれば、このカードを特殊召喚できる。蘇れS・H・Dark Knight! 守備表示!
残念ながら、ヘル・アーマゲドンの自己強化効果は効果解決時に墓地にS・H・Dark Knightが存在しないため、対象不在で不発だ。さぁどうする?」
「そんな効果まで持っていやがったのか!」
「和輝、S・H・Dark Knightは放置できないぞ」
「分かってる! くそ! ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでS・H・Dark Knightを攻撃!」
攻撃宣言を受けたS・H・Dark Knightが急降下。反逆の牙で今度こそ槍術師を貫いた。
「ORUがなければもう復活はないんだろ!?」
「その通り」
「ならこれでいい。めんどくさいモンスターは潰した。まだ、戦いは続く。カードを一枚セットし、ターンエンド!」
貪欲な壺:通常魔法
(1):自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから2枚ドローする。
召喚僧サモンプリースト 闇属性 ☆4 魔法使い族:効果
ATK800 DEF1600
(1):このカードが召喚・反転召喚に成功した場合に発動する。このカードを守備表示にする。(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードはリリースできない。(3):1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
超電磁タートル 光属性 ☆4 機械族:効果
ATK0 DEF1800
「超電磁タートル」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。(1):相手バトルフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。そのバトルフェイズを終了する。
代償の宝札:通常魔法
(1):手札からこのカードが墓地に送られた時に発動する。カードを2枚ドローする。
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン 闇属性 ランク4 ドラゴン族:エクシーズ
ATK2500 DEF2000
レベル4モンスター×2
(1):このカードのX素材を2つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分このカードの攻撃力をアップする。
デストラクト・ポーション:通常罠
自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分だけ自分のライフポイントを回復する。
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン攻撃力2500→4000、ORU×0
和輝LP3000手札1枚
六道LP3200→6000→8800手札0枚
「俺のターンだ、ドロー」
ドローカードを一瞥後、六道は即座にそのカードをデュエルディスクにセットした。
「二枚目のDDナイト・ハウリングを召喚。効果で墓地からDDD呪血王サイフリートを特殊召喚」
また現れた目と口だけの奇怪な怪物。その大口から現れる竜血を浴びた英霊。和輝はうっと声を上げ、表情を歪める。ロキも「嫌なのが蘇ったね」と顔をしかめた。
「攻守は0になるけど、効果は使える。まずいぞ」
「いや、それ以上に、キングの場にレベル8モンスターが二体揃った。だったら、ランク8が来る」
「そう言うことだ。墓地のDDラミアの効果発動。俺の場のDDナイト・ハウリングを墓地に送り、DDラミアを守備表示で蘇生。そしてレベル8のヘル・アーマゲドンとサイフリートでオーバーレイ! 二体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚!」
エクシーズ召喚。二つの紫の光となったDDDが、六道の頭上で展開された渦巻く銀河を思わせる空間、その中心に向かって収束、虹色の爆発を起こした。
「偉大なる死の王よ、竜血の英霊よ。今一つに重なり合い、新たな王を導け! 光臨せよ、DDD双暁王カリ・ユガ!」
降臨する新たな王。
巨大で豪奢な椅子に腰かけた巨人。赤銅色の全身鎧、同じ色のフードに隠れその容姿はうかがい知れず、僅かに銀髪がこぼれるのみ。あとは頭部から生えている二本の角が特徴か。
立ち上がるに値しないとでもいうのか、椅子に腰かけたままで、和輝を睥睨していた。
「カリ・ユガのエクシーズ召喚に成功したため、このターン、カリ・ユガ以外のフィールドのカードは効果を無効にされ、発動もできん」
「つまり、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力も元に戻っちまったわけか。
だが無効になるのはフィールドのみ、手札や墓地からの発動は可能だ。そして俺の墓地に何があるか、知らないわけじゃないだろ? このターンで俺は仕留められない」
「だがその伏せカードは無効になった。お前はその乏しい布陣でも表情に不安はなかった。必死なだけとも取れるが、その伏せカードが保険の可能性もある。さしずめ、聖なるバリア-ミラフォース―のような攻撃反応のカウンタートラップ、といったところか?」
当たっている。和輝がセットしたのはそのものずばり、聖なるバリア-ミラーフォース-。このターンは発動できないが故に、このターンの六道の攻撃には墓地の超電磁タートルを使わざるを得ない。
「カリ・ユガの効果発動。ORUを一つ取り除き、墓地の魔神王の契約書をセット。
バトル。カリ・ユガでダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンに攻撃」
「ッ! 墓地の超電磁タートルの効果発動! このカードを除外して、バトルフェイズを終了させる!」
和輝は間髪入れずに動いた。攻撃宣言が終わった直後の行動ゆえか、カリ・ユガは動かない。ただ心なしつまらなそうに和輝を見降ろしただけだ。
「そう、お前はそうするしかない。ターンエンド」
DDナイト・ハウリング 闇属性 ☆3 悪魔族:チューナー
ATK300 DEF600
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は0になり、そのモンスターが破壊された場合に自分は1000ダメージを受ける。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。
DDD呪血王サイフリート 闇属性 ☆8 悪魔族:シンクロ
ATK2800 DEF2200
チューナー+チューナー以外の「DD」モンスター1体以上
「DDD呪血王サイフリート」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードの効果は次のスタンバイフェイズまで無効化される。この効果は相手ターンでも発動できる。(2):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動する。自分は自分フィールドの「契約書」カードの数×1000LP回復する。
DDラミア 闇属性 ☆1 悪魔族:チューナー
ATK100 DEF1900
「DDラミア」の効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、「DDラミア」以外の「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
DDD双暁王カリ・ユガ 闇属性 ランク8 悪魔族:エクシーズ
ATK3500 DEF3000
レベル8「DD」モンスター×2
(1):このカードがX召喚に成功したターン、このカード以外のフィールドのカードの効果は発動できず、無効化される。(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。(3):このカードのX素材を1つ取り除き、自分の墓地の「契約書」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドにセットする。
DDD双暁王カリ・ユガORU×1
「俺のターン! ドロー! ――――――ッ!?」
ドローカードを確認して、和輝は目を見張った。
ドローしたのは、
(ここで、か)
今、和輝の手札はロキを除けば一枚だけ。これでは召喚などできるはずがない。
だが、和輝の手札にはそれを可能にする、可能性を呼び寄せるカードがあった。
希望の宝札。お互いのプレイヤーは手札が六枚になるよう、カードをドローできる、デュエルモンスターズ界で最強のドローブーストカード。これを使えば、ロキ召喚の手はずを整えることができるかもしれない。
不安があるとすれば――――
「いや、行くしかない、か。俺は魔法カード、希望の宝札を発動! 互いのプレイヤーは、手札が六枚になるようにカードをドロー!」
これで互いの手札は六枚。そして、ドローカードが、和輝に神召喚の手はずを呼び込んだ。
「よし! トライワイトゾーン発動! 俺の墓地から二体のギャラクシーサーペント、ガード・オブ・フレムベルの三体を特殊召喚!」
「ほう、神の生贄を揃えたか」
オーディンが楽し気に目を細める。和輝は、余裕たっぷりのオーディン再度に対し、叫ぶ。
「ああそうだ! ロキも出たがってるよ! 俺はこの三体のモンスターをリリース! 閉ざせし悪戯神ロキを召喚!」
和輝のフィールドに存在していた三体のモンスターが光の柱となって天へと昇る。
発散された力は神を呼ぶための“場”を作り、やがて“門”となる。
「さぁ、クライマックスと行こうじゃないか!」
そして現れる神、即ちロキ。
金髪碧眼、身に纏う幾重もの白のローブ姿。そのローブの中心部、丁度ロキの胸の中心に当たる部分には拳大の大きさの紫の宝珠が輝き、両腕には複雑な刻印が刻まれた金の腕輪、ローブの下は闇を凝縮し、形にしたような紫に淵に金のラインの入った鎧姿。
ロキは観客に対する道化のようにオーディンと六道に対して一礼する。
「来たか、ロキ!」
興奮気味に、半透明のオーディンが言った。彼は半透明の状態で一歩、前に出る。今すぐにでもフィールドに出たいと、そう目で語っていた。
「落ち着けオーディン。興奮しても、お前は今場にいない。……すぐに出してやる、待っていろ」
六道の台詞は、そのまま自身にターンが回ってくるのを確信しているものだった。和輝はその事実を口にしているだけと言わんばかりの態度に反感を覚えた。と同時に、ある不安も抱いた。
「ロキの効果発動! デッキトップからカードを五枚めくり、一枚を手札に加え、残りを墓地に送る! 頼むぜロキ!」
「勿論だ! 君に勝利を呼び込むカードを!」
ロキが両手を大きく広げる。その仕草に応えるように、和輝のデッキから五枚のカードが飛び出し、空中で停止、その内容をさらけ出した。
内容は、クリバンデット、巨大化、ワンダー・ワンド、ナイトエンド・ソーサラー、死者転生。
「よし! 俺は巨大化を手札に加える。そして速攻魔法、禁じられた聖杯をカリ・ユガに対して発動。これでカリ・ユガの攻撃力を400上げる代わりに、効果を無効化!」
聖杯の中身を浴びて、カリ・ユガは己の効果を失う。これでカリ・ユガの効果によって装備する予定の巨大化を吹き飛ばされる危険はなくなった。
「魔法カード、ミニマム・ガッツ発動! ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンをリリースして、カリ・ユガの攻撃力を0にする!」
和輝のフィールド、反逆の黒竜の姿が炎の様に燃え上がり、一個の弾丸となってカリ・ユガに向かって飛翔する。
飛翔するダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンがカリ・ユガに直撃。その脇腹を抉りとった。
「ロキでカリ・ユガに攻撃!」
ロキの両手からあふれ出た闇が、巨大な弓矢の形を作った。
張り詰めた弦に番えられた矢が、一瞬の後に放たれる。
膨大な威力を秘め、凝縮した闇の一撃が、カリ・ユガに迫る。
「なるほど、ダメージステップに入る前に禁じられた聖杯を使ったのは、より多くのダメージを与えるためか。だが、それで俺には届かん! 手札からクリボーの効果発動! このカードを墓地に捨て、この戦闘での戦闘ダメージを0にする」
「ッ!」
和輝の不安は的中した。六道に六枚もカードをドローさせたのならば、手札から使える防御カードの一枚や二枚、引き込めるのではないかと。
そしてその不安は的中した。ロキの攻撃は、六道まで届かなかった。
――――――楽しいなぁ、ここまでかなぁ。ここで諦めれば、パパとママのところに行けるぞ?
ここぞとばかりに怪物が囁いてくる。
「和輝! まだ君の攻撃は終わっていない!」
ロキの一括が、和輝を正気に引き戻す。
「ああ、そうだ。ミニマム・ガッツ効果発動! キングに3500のダメージ!」
「今度こそ!」
ロキが両手を勢いよく上へと突き出すと、その頭上に彼の身の丈よりも巨大な黒球が生成される。
「行け!」
それを投げた。
ゴウッという音を立てて、黒球が六道めがけて飛来する。
六道は跳躍。そのうえで両手を宝珠の前でクロスさせた。
着弾。轟音が辺り響き、地面がめくりあがった。
だが――――
「ダメか……」
痛恨な表情のロキ。和輝も歯を食い縛っている。
六道は無事だった。どころか、ロキの黒球を、クロスさせた両腕を解き放つように振るい、突き破ってしまった。
「戦闘ダメージのフィードバックがあればいざ知らず、ただの一撃で俺は葬れん」
この怪物を、一体どうすればいいのか。デュエルタクティクスもそうだが、肉体の強度がおかしい。バトルフィールドで高められる能力を超えている気がする。
「神の血、か? 恩恵は肉体強度の増加」
ロキの呟きに返答はない。オーディンは知っているかもしれないが明確に敵対した以上、情報は渡さないだろうし、六道自身は己の出自にさして興味がなさそうだった。
「くそ。もう対抗手段がない。ターンエンドだ」
希望の宝札:通常魔法
(1):互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにカードをドロー、または手札のカードを捨てる。このカードを発動するターン、自分は他のカード効果でデッキからカードをドローできない。
トライワイトゾーン:通常魔法
自分の墓地に存在するレベル2以下の通常モンスター3体を選択して発動する。選択したモンスターを墓地から特殊召喚する。
ガード・オブ・フレムベル 炎属性 ☆1 ドラゴン族:チューナー
ATK100 DEF2000
ギャラクシーサーペント 光属性 ☆2 ドラゴン族:チューナー
ATK1000 DEF0
閉ざせし悪戯神ロキ 神属性 ☆10 幻神獣族:効果
ATK2500 DEF2500
このカードは特殊召喚できない。このカードは3体のモンスターをリリースしてのみ通常召喚できる。(1):このカードは神属性、幻神獣族モンスターの効果以外のカード効果ではフィールドを離れず、コントロールも変更されない。(2):このカードが相手のカードの効果を受けた時、エンドフェイズにこのカードに対するそのカード効果を無効にする(3):このカードの召喚に成功した時発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中からカードを1枚選んで手札に加えることができる。残りのカードは墓地に送る。(4):このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。この効果は相手ターンでも発動できる。
巨大化:装備魔法
自分のライフポイントが相手より少ない場合、装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を倍にした数値になる。自分のライフポイントが相手より多い場合、装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を半分にした数値になる。
ミニマム・ガッツ:通常魔法
自分フィールド上のモンスター1体をリリースし、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで0になる。このターン、選択したモンスターが戦闘によって破壊され相手の墓地へ送られた時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
クリボー 闇属性 ☆1 悪魔族:効果
ATK300 DEF200
(1):相手モンスターが攻撃した場合、そのダメージ計算時にこのカードを手札から捨てて発動できる。その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
閉ざせし悪戯神ロキ攻撃力2500→5000
和輝LP3000手札2枚
六道LP8800→4300手札5枚
「俺のターンだ、ドロー」
「さぁ天、六道天! 我が契約者! 我を出せ、我とロキを、相対させよ!」
半透明のオーディンが、興奮抑えきれぬという風に六道に訴えた。六道は無言。だが、確かに頷いた。
「慌てることはない。
貪欲な壺を発動。墓地のDDD烈火王テムジン、DDD疾風王アレクサンダー、DDD死偉王ヘル・アーマゲドン、クリボー、DDウロボロスをデッキに戻して二枚ドロー。
手札のDDスワラル・スライムの効果発動。このカードと手札のDDオルトロスを使い、融合カードなしで融合召喚を行う」
まず一手目は融合召喚。六道のフィールドに現れた空間のゆがみが作りだした渦、その中に、二体のモンスターが飛び込んだ。
「変幻自在の原初生物よ、双頭の魔犬よ。今一つに混ざり合い、新たな王を導け! 融合召喚、再び現れろ、DDD烈火王テムジン!」
再び現れる烈火の王。さらに、と、六道が右手を天に向けて突き上げた。
「レベル6のDDプラウド・オーガに、レベル1のDDラミアをチューニング。
そして、アレクサンダーのシンクロ召喚に成功したこの瞬間、テムジンの効果により、墓地からカリ・ユガを蘇生させる」
次々に、六道のフィールドに大型モンスターが揃っていく。その有様に、和輝は嫌な予感が止まらない。
「セットしていた魔神王の契約書を発動し、効果を使用。墓地のDDD呪血王サイフリートと、DDD怒濤王シーザーを除外融合。
竜血の英霊よ、
「五体目……」
「これは、かなりまずいね……」
なす
「俺は、俺の場にいる五体のモンスター全てを天に捧ぐ!」
「何!?」
「五体のモンスター全てをリリース!?」
驚愕する和輝とロキ。一人と一柱の眼前で、六道のフィールドにいた五体のモンスターが全て、光の柱となって、天へと昇っていく。
「さぁ場は用意した。門は開いた! 五つの魂贄にして、出でよ魔と力を極めし北欧の主神よ! 勝利決めし主神オーディン!」
そして、五つの柱が散華するように砕け散り、その破片が雪のように六道のフィールドに降り注ぐ。
その光の破片を踏みしめて、現れる神。
腰まで届く金髪に、右目だけ見える紫紺の瞳。通常時は眼帯に覆われていた左目は、今は青白い炎を燃やす眼窩となった。
身に纏うは金に縁どられた銀色の全身鎧。青い外套をマントのように羽織り、手には赤い、捻じれた禍々しい魔槍、グングニル。
そのレベルは12、攻撃力は5000。明らかに、ロキや、いままで戦ってきた神とは格が違う。
北欧神話の主神、オーディン。ロキの義兄弟であり、トールの父。知識に貪欲で、新たなる智を得るためならば躊躇わずに左目を差し出す、常軌を逸した知識欲。自陣の戦力増加のため、地上の英雄たちを暗殺し、エインヘリアルにして自軍に取り込む残虐性。それでいながら、半端者のロキを庇護下にいれる寛容性。様々な要素を併せ持った、複雑怪奇な在り方をした、神。
「来たぞ、我は来たぞロキ! お前に会いに! お前と語らいに! そして――――お前を倒しに!」
ロキと会話していた時の冷静で理知的な雰囲気はどこへやら。闘争に彩られたこの場に現れたオーディンは非常にハイテンションで、且つ、むき出しの闘志を和輝たちにたたきつけていた。
「これが……、オーディン……。これが……神話の頂点……!」
オーディンから放たれる圧倒的なプレッシャーを前に、和輝は膝が震えだすのを止められなかった。
「神にはランクがある。桁外れに強い奴、主神クラス、太陽神クラス。こいつらはカードとしても能力が高い。レベルは12、ステータスも高く、効果も、共通の耐性効果を除けば三つだ。ボクらは二つだから、この差は大きい」
「オーディンは召喚の際、三体以上のモンスターをリリースすることができる。そして、オーディンはこの際にリリースしたモンスターの攻撃力、守備力の合計値を、己の攻守に加算する。
オーディン自身の攻撃力は5000、加算される数値は13800。よって攻撃力は――――」
「18800……!」
戦慄を込めて、和輝は呻いた。和輝の伏せカードはミラーフォース。神には通用しない。
このデュエル、和輝の敗北が決定した。
「く……、オーディン……!」
「ロキ、我が正しかったな! やはり人間は、神が敷いた道を行くべきだ!」
歯噛みするロキ、勝ち誇るオーディン。主神と邪神の論争に興味はないとばかりに、
「終わりだ。オーディンでロキを攻撃!」
彼我の攻撃力の差は13800、比べるべくもない。
「和輝! 君は、ここで終わらせはしない!」
オーディンが身を低く、手にした槍、グングニルを投擲の姿勢に持って行くのを目にしながら、ロキは両手を広げ、和輝を庇う形をとった。
そこで和輝の思考はオーディンのプレッシャーから逃れた。
そう、このデュエルには負けた。だが完全敗北ではない。宝珠を守り切れれば、神々の戦争で脱落はない!
「耐えきれるか、ロキ!」
「耐えて見せるさ、オーディン」
和輝は踵を返して駆けだした。少しでも距離を稼ぐのだ。次に来るオーディンの一撃から、少しでも遠くに逃げろ。
みっともなかろうが、無様だろうが、関係ない。
――――楽しい楽しい楽しいなぁ! じっとしていれば、きっとパパとママのところに行けるぞ?
うるさい黙れ。俺はまだ終われないし、ましてや死ぬのなんかまっぴらごめんだ。
家族を理不尽に奪われる苦しみと悲しみを、
「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
力の限り叫び、和輝は駆ける。その背中を庇うように立ちはだかるロキ。それらをまとめてぶち抜こうと、オーディンは――――
「受けよ我が絶対の槍――――グングニル!」
とどめの一撃を放った。
DDスワラル・スライム 闇属性 ☆1 悪魔族:効果
ATK200 DEF200
「DDスワラル・スライム」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。(1):このカードが手札に存在する場合、自分メインフェイズに発動できる。「DDD」融合モンスターカードによって決められた、このカードを含む融合素材モンスターを手札から墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。手札から「DD」モンスター1体を特殊召喚する。
DDD烈火王テムジン 炎属性 ☆6 悪魔族:融合
ATK2000 DEF1500
「DD」モンスター×2
「DDD烈火王テムジン」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが特殊召喚された場合、自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。(2):このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、自分の墓地の「契約書」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
DDD疾風王アレクサンダー 風属性 ☆7 悪魔族:シンクロ
ATK2400 DEF2000
「DD」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「DDD疾風王アレクサンダー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、自分の墓地のレベル4以下の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
魔神王の契約書:永続魔法
「魔神王の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・フィールドから、悪魔族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。「DD」融合モンスターを融合召喚する場合、自分の墓地のモンスターを除外して融合素材とする事もできる。(2):自分スタンバイフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。
DDD怒濤壊薙王カエサル・ラグナロク 闇属性 ☆10 悪魔族:融合
ATK3200 DEF3000
「DDD」モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードが戦闘を行う攻撃宣言時に、このカード以外の自分フィールドの「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻し、このカードと戦闘を行うモンスター以外の相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んで装備カード扱いとしてこのカードに装備する。(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
勝利決めし主神オーディン 神属性 ☆12 幻獣神族:効果
ATK5000 DEF5000
このカードは特殊召喚できない。このカードは3体以上のモンスターをリリースしてのみ通常召喚できる。(1):このカードはこのカード以上のレベルまたはランクの神属性、幻神獣族モンスターの効果以外のカード効果ではフィールドを離れず、コントロールも変更されない。(2):このカードが相手のカードの効果を受けた時、エンドフェイズにこのカードに対するそのカード効果を無効にする。(3):このカードの攻撃力、守備力は、アドバンス召喚成功時にリリースしたモンスターの攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値分アップする。(4):???(5):???
和輝LP0