神々の戦争   作:tuki21

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第4話:機械人形の乱舞

 七年前の東京大火災。そこを生き残った和輝(かずき)

 熱と痛みと疲労と寒気で意識は途切れたが、最後の瞬間まで覚えていたのは、自分は堂々巡りの末、結局地獄の出発点に戻ってしまったことだけだった。

 和輝は気を失った時、明らかに致命傷だった。

 重度の火傷、破片か何かで切ったのか、(おびだた)しい量の血を流し、そんな状態で――子供の足だが――長時間歩いたせいで疲労も蓄積されていった。

 そして結局地獄から抜け出すことができないまま、和輝は意識を失った。

 次に目覚めた時、和輝は病院だった。なぜか、火傷や、致命的な傷を負っていたはずなのに、そのような傷は見られなかった。

 ただ、髪の色だけが、一本残らず白に変わっていた。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 神々の戦争。神は人間を何とも思わない。だとすれば、目の前の敵、カイロスのように、多くの犠牲者を出す行為を進んで行う神も、もっとたくさんいることだろう。

 許せるものではない。絶対に。

 和輝にとって、絶対に負けられない戦いが始まった。

 

 

和輝LP8000手札5枚

(まい)LP8000手札5枚

 

 

「私の先攻ですねぇ。ギミック・パペット-シザー・アームを召喚しますよぉ」

 

 カイロスの契約者、久々津(くぐつ)舞は、相変わらず甘ったるい声でカードを操る。

 彼女のフィールドに現れたのは、両腕が、それぞれ巨大な鋏の片刃になっている人形モンスター。紫一色で、服も来ていない、シンプルなデッサン人形といった風情の本体に、手首から先が前述した鋏の刃となっている。

 

「シザー・アームの効果でぇ、デッキからギミック・パペット-ネクロ・ドールを墓地に送りますねぇ」

「ギミック・パペットか……」

 

 苦い表情の和輝。知ってるデッキ? とロキの声が脳裏に響く。和輝は突然聞こえたロキの声に驚き、辺りを見回した。

 

(驚かないで。ボクは今姿を消しているけどいなくなったわけじゃない。君だけに聞こえる思念の声だ)

「なるほどな。で、さっきの質問だが……、ギミック・パペット。確かに知ってるデッキだ。前にプロデュエリストが使っている試合を見たことがある。カテゴリーの拡張性は低いが、レベル8のモンスターが並びやすく、従ってランク8のエクシーズが主流になる、厄介なデッキさ。エクシーズ殺しもあるしな」

 

 言っている間に、舞が動いた。

 

「カードを一枚セットしてぇ、ターン終了ですよぉ」

 

 

ギミック・パペット-シザー・アーム 闇属性 ☆4 機械族:効果

ATK1200 DEF600

このカードが召喚に成功した時、デッキから「ギミック・パペット」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る事ができる。

 

 

「俺のターンだ、ドロー!」

 

 カードをドローした和輝は、一度舞のほうに目を向ける。

 カイロスによって洗脳された女。彼女は完全に神の手駒だ。解放するには、勝つしかない。

 

「クルセイダー・オブ・エンディミオン召喚」

 

 和輝の手札からカードが繰り出され、デュエルディスクがそのモンスターを投影。彼のフィールドに、体の各所に赤い宝珠をつけた青い甲冑を全身に身に着けた魔法使いモンスターが召喚される。

 

「バトルだ! クルセイダー・オブ・エンディミオンでシザー・アームに攻撃!」

 

 攻撃宣言を受け、クルセイダー・オブ・エンディミオンが右の(こぶし)をシザー・アームに向かって突き出す。

 次の瞬間、深緑色の魔法陣が展開、そこからエメラルドグリーンの光弾が放たれ、シザー・アームに直撃、派手な音とともに粉砕した。

 

「くぅ……ッ!」

 

 戦闘ダメージが入ると、舞が苦しげに胸を抑えた。

 

(戦闘ダメージのフィードバックだ。受けたダメージが大きければ大きいほど、フィードバックもまた大きくなる。気をつけてくれ)

 

 ロキの説明が脳裏に入る。和輝は苦く重い唾を飲み込んだ。

 

「カードを一枚セットして、ターンエンドだ」

 

 

クルセイダー・オブ・エンディミオン 光属性 ☆4 魔法使い族:デュアル

ATK1900 DEF1200

このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。

●1ターンに1度、フィールド上の魔力カウンターを置く事ができるカード1枚を選択し、そのカードに魔力カウンターを1つ置く事ができる。この効果で魔力カウンターを置いたターンのエンドフェイズ時まで、このカードの攻撃力は600ポイントアップする。

 

 

和輝LP8000手札4枚

舞LP8000→7300手札3枚

 

 

「私のターンですねぇ、ドロー」

 

 ダメージから回復した舞。彼女は先ほどの痛がり様が嘘のような享楽的な笑みを浮かべ、ドローカードを確認。そして、脳裏に響いてくるカイロスの声に耳を傾けた。

 

(人形、このターンで仕掛けるぞ。いいな?)

「勿論ですよぉ、カイロス様ぁ。だって、そのために前のターン、ダメージ覚悟で仕込んだんですからぁ。墓地のシザー・アームを除外して、墓地からギミック・パペット-ネクロ・ドールの効果発動! ネクロ・ドールを特殊召喚しますよぉ!」

 

 ぼこりと音を立てて、小学校の校庭の地面が一部盛り上がり、地面の下から黒い棺が現れた。

 棺の蓋が、重々しい音を立てて開かれ、中から頭や腕に包帯を巻いた女の子の人形が現れる。

 頭に巻いた包帯からは血が滲み出ており、右目の眼窩(がんか)からも赤黒い血が流れているその有様は不気味というしかなく、残ったガラスの左目からは明らかな意思が窺えた。もっとも、和輝が感じたのはどす黒く形容しがたい、感情ともいえない“何か”だったが。

 

「さらにぃ、ギミック・パペット-ギア・チェンジャーを召喚しますねぇ」

 

 ネクロ・ドールの傍らに、新たなギミック・パペットが現れる。

 外見はネクロ・ドールと比べるとかなり人形から乖離(かいり)している。

 一応二本の足と手はあるが、胴体部は丸々何かのギアになっており、左手がギアのレバーを握っている。

 

「ギア・チェンジャーの効果発動ぅ。このカードのレベルをネクロ・ドールと同じ8にしますねぇ」

 

 舞の宣言と同時、ギア・チェンジャーの左手がレバーを動かす。ガチャンガチャンとギアが切り替わっていき、一回レバーが動かされるたび、ギア・チェンジャーのレベルは一つ上がる。七度目で止まった時、そのレベルは8、ネクロ・ドールと同じだ。

 

「いきますよぉ。ネクロ・ドールとギア・チェンジャーをオーバーレイ!」

 

 両手を広げ、高らかに宣言する舞。彼女の頭上に、渦を巻くに宇宙を思わせる空間が展開する。その空間に、紫の光となったネクロ・ドールと黄色い光となったギア・チェンジャーが飛び込んでいく。

 

「二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚!」

 

 虹色の爆発が起こる。その粉塵から、新たな影が見え隠れした。

 

「さぁ出番ですよぉ! 天上の調べを奏でてくださぁい! No.(ナンバーズ)40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス!」

 

 現れたモンスター。背中の左側から天使のような翼をはやした男性型の機械人形。右手に巨大な両刃剣を備え、首下から左肩までの胴体部が展開し、間に竪琴の弦を思わせる糸が張り巡らされていた。

 その翼部分に自身のナンバーである「40」を刻み、周囲に二つの光球を衛星のように旋回させている。

 

(あれは……、ボクに袈裟斬りかましてくれたモンスター!)

「これがギミック・パペットの真骨頂だ。とにかくランク8のエクシーズモンスターを呼びやすい。おまけに打点3000、俺のデッキで超えるのはちょい苦労するぜ」

 

 ひきつった笑みの和輝。その様子を、舞とカイロスが愉快そうに見据える。

 

(攻め時だ人形。あの小癪な小僧を攻め殺せ)

「心得ていますよぉ、カイロス様ぁ♪ バトルフェイズ、ヘブンズ・ストリングスでクルセイダー・オブ・エンディミオンに攻撃!」

 

 攻撃宣言を受け、機械人形が関節の駆動音を上げながら和輝のクルセイダー・オブ・エンディミオンに肉薄。手にした肉厚の剣を振り上げる。

 

「確かに打点3000は厄介だ――――。だから、まともに殴り合わない。リバース速攻魔法発動! ディメンション・マジック!」

 

 和輝の足元に投影されたリバースカードが(ひるがえ)る。直後、彼のフィールドにいたはずのクルセイダー・オブ・エンディミオンの姿が消失。クルセイダー・オブ・エンディミオンは、人型の棺の中に収納され、獲物を失ったヘブンズ・ストリングスの剣が空を切った。

 

「ディメンション・マジックの効果で、手札からブラック・マジシャンを特殊召喚!」

 

 棺が開かれる。中から現れたのは、黒衣に身を包んだ眉目秀麗な魔術師。右手に手にした杖をくるりと回し、無手の左手の人差し指を立て、チッチッチと挑発するように指を左右に振っている。

 

「ディメンション・マジックの効果によって、ヘブンズ・ストリングスを破壊!」

 

 ブラック・マジシャンの左手がつきだされ、黒色の波動が放たれる。その一撃を受けたヘブンズ・ストリングスが頭部から肩、腰、足と順々に破壊されていく。

 

(なるほど、前のターンにディメンション・マジック(そのカード)を使って追撃しなかったのは、返しのターンで攻撃力3000のモンスターが来るとわかっていたからだね?)

「ギミック・パペットなら知ってるからな。俺が前に見たプロのデュエルも、主軸はヘブンズ・ストリングスの3000打点だった。なら、確実にくる反撃を予測して、ディメンション・マジックは温存しておいたのさ」

 

 そして和輝の狙いは的中した。舞は主力モンスターを早々に破壊されたので、これデュエルの流れは和輝に傾いた。

 かに見えた。

 

「甘い! 甘いんですよぉ! リバースカードオープン! リビングデッドの呼び声!」

「何!?」

 

 返礼とばかりに舞の足元の伏せカードが翻る。直後、先程破壊したはずのヘブンズ・ストリングスが復活。無機質な作り物の双眸を和輝とブラック・マジシャンに注ぐ。

 

「ヘブンズ・ストリングスが破壊されることを見越していたのか!?」

「残念でしたぁ。この程度で止まるほど、私とカイロス様が作ったデッキは温くないんですよぉ! ヘブンズ・ストリングスでブラック・マジシャンを攻撃!」

 

 もう一度、攻撃宣言が下る。ヘブンズ・ストリングスが一度は空ぶった大剣をもう一度振り下ろす。

 今度は邪魔もなく、杖を盾代わりに掲げたブラック・マジシャンの身体を、杖ごと両断した。

 

「ぐぁ……ッ!」

 

 痛みが走る。和輝の、まさに宝珠が埋め込まれている部分から中心に、痛みが電流の様に走り抜けたのだ。

 

「これが、ダメージのフィードバックか……ッ! 確かに何度も喰らうのは辛いかもな……ッ!」

「安心している暇なんかありませんよぉ? 手札から速攻魔法、パペット・リペアリングを発動! ヘブンズ・ストリングスを破壊して、エクストラデッキからCNo.(カオスナンバーズ)15 ギミック・パペット-シリアルキラーを特殊召喚しますよぉ!」

 

 がしゃんと、見えないハンマーで殴り壊されたように、ヘブンズ・ストリングスが上からの衝撃で破砕される。砕け散った破片が散乱するなか、破片たちがひとりでに動きだして、再び組み合わさる。

 現れたのは、ヘブンズ・ストリングスを遥かに超える巨大な人形。

 金色のボディに血管の用に走る赤いライン。背後には銀色の球体ユニット、そこを中心に左右に開く同じく銀色の翼。その攻撃力は2500とヘブンズ・ストリングスよりは低いが、がら空きの和輝のフィールドに大ダメージを与えるには十分すぎる。

 

「まだバトルフェイズは続いていまぁす。シリアルキラーでダイレクトアタック!」

 

 ダイレクトアタックの宣言と同時、シリアルキラーの口蓋(こうがい)が上がり、口腔内からがしゃんと音を立てて長い砲身のガトリングガンが銃口を覗かせた。

 

(ガードするんだ和輝! 宝珠を守って!)

 ロキの警告が脳裏に走る。弾かれたように従う和輝。シリアルキラーのガトリング砲が火を噴き、広範囲に弾丸の雨が降り注ぐ。和輝はとっさに腕をクロスさせて、宝珠を庇うようにガード。直後、弾丸が和輝に叩きつけられた。

 

「が……ッ!?」

 

 衝撃。そして和輝の身体がふわりと浮き、全身を打ちのめされた痛みとともに宙を舞う。

 墜落。背中から落下した和輝はそこで一回バウンド。さらに背から地面に叩きつけられた。肺の中の空気が吐き出されて呼吸困難になる。

 のたうち回り、何とか起き上がる。

 

「ぐ……。い、今のは、ダメージが実体化したとかそんなじゃあねえ。一体何だ……?」

 

 周りを見れば校庭の地面、弾が着弾した部分が抉れ、弾痕となっている。

 

(この神々の戦争のデュエルが通常のデュエルと違う最大の点だ。ダメージが現実になる。そして、モンスターの攻撃も実体化する。分かりやすく言うなら、質量のある立体映像(ソリットビジョン)かな。これが宝珠に当たると宝珠が壊れる可能性が跳ね上がるから、気をつけて)

「命がけっていった理由が分かった気がするぜ。こりゃ、死にかねない」

「私はぁ、カードを二枚セットして、ターンエンドですよぉ」

 

 

ギミック・パペット-ネクロ・ドール 闇属性 ☆8 機械族:効果

ATK0 DEF0

このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分の墓地の「ギミック・パペット」と名のついたモンスター1体をゲームから除外して発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。「ギミック・パペット-ネクロ・ドール」の効果は1ターンに1度しか使用できない。また、このカードをエクシーズ召喚の素材とする場合、「ギミック・パペット」と名のついたモンスターのエクシーズ召喚にしか使用できない。

 

ギミック・パペット-ギア・チェンジャー 地属性 ☆1 機械族:効果

ATK100 DEF100

このカードはデッキから特殊召喚できない。1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上の「ギミック・パペット」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。このカードのレベルは選択したモンスターのレベルと同じになる。

 

No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス 闇属性 ランク8 機械族:エクシーズ

ATK3000 DEF2000

レベル8モンスター×2

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターにストリングカウンターを1つ置く。次の相手のエンドフェイズ時、ストリングカウンターが乗っているモンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの数×500ポイントダメージを相手ライフに与える。

 

ディメンション・マジック:速攻魔法

自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在する場合、自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。選択した自分のモンスターをリリースし、手札から魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。その後、フィールド上のモンスター1体を選んで破壊できる。

 

ブラック・マジシャン 闇属性 ☆7 魔法使い族:通常モンスター

ATK2500 DEF2100

 

リビングデッドの呼び声:永続罠

(1):自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。

 

パペット・リペアリング:速攻魔法

「パペット・リペアリング」は1ターンに1度しか発動できない。(1):自分フィールドの表側「ギミックパペット」Xモンスター1体を破壊し、エクストラデッキから破壊されたモンスターよりも攻撃力の低い「ギミックパペット」Xモンスター1体を特殊召喚する。

 

CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー 闇属性 ランク9 機械族:エクシーズ

ATK2500 DEF1500

レベル9モンスター×3

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上のカード1枚を選択して発動できる。選択したカードを破壊する。破壊したカードがモンスターだった場合、さらにそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

 

CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラーORUなし

 

 

和輝LP8000→7500→5000手札3枚

舞LP7300手札0枚

 

 

「さすがにこのライフ差はちょっと厳しいな。まぁ、すぐにひっくり返すさ。俺のターン!」

 

 カードをドローした和輝。その脳裏に、ロキの声が届く。

 

(いきなり大ダメージ。さて、どうするの和輝?)

「決まってる。やられたらやり返す。ここからは俺のステージだ! まずは魔法カード、竜の霊廟を発動! デッキからガード・オブ・フレムベルを墓地に送る。さらに墓地に送ったのが通常ドラゴン族なため、さらにもう一枚、ギャラクシーサーペントを墓地に送る。

 ここからだ! ジャンク・シンクロンを召喚! 効果で墓地からガード・オブ・フレムベルを特殊召喚! そして墓地からの特殊召喚に成功したため、手札のドッペル・ウォリアーを特殊召喚するぜ!」

 

 一気に二枚のドラゴン族チューナーを墓地に放り込み、そのうえでチューナーと非チューナーをそろえる、流れるような手並み。

 和輝のフィールドに、オレンジの耐火服の様に着膨れした服を着た機械戦士が現れる。その効果が発動。墓地から硬い甲殻と、灼熱のバリアで体を覆ったドラゴンが引っ張り出される。さらにそのドラゴン、ガード・オブ・フレムベルの傍らに、顔を隠した野戦服姿にライフルを構えた、姿が二重にぶれる(、、、)戦士が現れる。

 三連召喚。だが和輝は止まらない。右手を天へを振り上げ叫ぶ。

 

「レベル2のドッペル・ウォリアーに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!」

 

 お前がエクシーズで来るならこっちはシンクロだと、そう言わんばかりのシンクロ召喚。三つの緑の光の輪となって宙を飛ぶジャンク・シンクロン。その輪をくぐって二つの白い光星(こうせい)となったドッペル・ウォリアー。そして、白い輝きが辺りを照らした。

 

「集いし五星(ごせい)が、知識と祝福の司書官を紡ぎだす! 光さす道となれ! シンクロ召喚、GO! TG(テックジーナス)ハイパー・ライブラリアン!」

 

 光の(とばり)の向こうから、新たな影が現れる。

 学者帽に分厚いハードカバーの本、インバネスをマントのように翻し、バイザーの向こうから鋭い視線が相手を射抜く。

 

「ドッペル・ウォリアーの効果発動! ドッペルトークン二体を特殊召喚!」

 

 ハイパー・ライブラリアンの両脇に二頭身のドッペル・ウォリアーともいうべきモンスターが現れる。

 

「まだだ! レベル1のドッペルトークンに、同じくレベル1のガード・オブ・フレムベルをチューニング!」

 

 二度目のシンクロ召喚。一つの緑の輪となったガード・オブ・フレムベル、その輪をくぐって一つの光星となるドッペルトークン。光が辺りに降り注ぐ。

 

「集いし二星(にせい)が、新たな地平の導き手を紡ぎだす! シンクロ召喚、駆けろ、シンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロン!」

 

 新たに現れたのは、F1カーの玩具をボディに、手足と頭が生えたようなモンスター。シンクロモンスターでありながらチューナーモンスターでもある、珍しいカードだ。

 

「フォーミュラ・シンクロンとハイパー・ライブラリアンの効果を発動。合計でカードを二枚ドロー!

 

 そして、墓地のクルセイダー・オブ・エンディミオンを除外して、暗黒竜コラプサーペントを特殊召喚!」

 和輝は止まらない。さらに現れるモンスター。

 

「合計レベル7、また新たなシンクロ召喚ですかぁ?」

「そうだ。見せてやるよ! レベル4のコラプサーペントと、レベル1のドッペルトークンに、レベル2のフォーミュラ・シンクロンをチューニング!」

 

 三度目のシンクロ召喚。二つの光の輪をくぐった二体のモンスターが四つと一つの光星となり、光の帳を下ろす。

 

「集いし七星(しちせい)が、月華に花咲く十六夜薔薇を紡ぎだす! シンクロ召喚、開花せよ、月華竜ブラック・ローズ!」 

 

 光の帳の向こう側から、大きく翼を広げてやってくるドラゴン。

 血を啜ったような赤薔薇を思わせる姿はブラック・ローズ・ドラゴンを強く想起させる。違うのはオリジナルにはないラインが入っていることくらいか。

 

「ブラック・ローズと、ハイパー・ライブラリアン、コラプサーペントの効果発動! まずブラック・ローズの効果でシリアルキラーをバウンスするぜ!」

 

 和輝の右手の指が鳴らされる。それを合図としてブラック・ローズの翼がはばたかれ、それに伴って赤黒い風が吹く。風を受けたシリアルキラーが吹き飛ばされた。

 

「……本来なら手札に戻りますけどぉ、シリアルキラーはエクシーズモンスター。エクストラデッキに戻りますねぇ」

(姑息な真似をする)

「ハイパー・ライブラリアンの効果で一枚ドロー。さらにコラプサーペントの効果でデッキから輝白竜(きびゃくりゅう)ワイバースターを手札に加える。

 そして墓地のコラプサーペントを除外して、ワイバースターを特殊召喚!」

 

 二体のシンクロモンスターの傍らに現れる新たなモンスター。青い体躯に白の外皮、腕を持たないその姿は翼竜(ワイバーン)だ。

 

「バトル! 三体のモンスターでダイレクトアタック!」

 

 舞に向かって和輝の三体のモンスターが一斉に襲い掛かる。微妙に時間差をつけた連続攻撃で、一体を躱したところで残りが捕まえにかかる構えだ。

 と、その時、背景を透過した状態で、カイロスが現れた。

 彼は舞に向かって号令を下す。

 

『防げ人形!』

「了解ですカイロス様ぁ! リバースカードオープン! ピンポイント・ガード! ギア・チェンジャーを守備表示で蘇生しますよぉ!」

「ッ!」

 

 息をのむ和輝。翻るリバースカード。直後に墓地から蘇生させられたギア・チェンジャーのカードが壁として立ちはだかる。

 

「ピンポイント・ガードで特殊召喚されたモンスターは戦闘、カード効果では破壊されない、か。仕方がない。カードを二枚セットして、ターンエンドだ」

 

 

竜の霊廟:通常魔法

デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。墓地へ送ったモンスターがドラゴン族の通常モンスターだった場合、さらにデッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。「竜の霊廟」は1ターンに1枚しか発動できない。

 

ジャンク・シンクロン 闇属性 ☆3 戦士族:チューナー

ATK1300 DEF500

(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 

ガード・オブ・フレムベル 炎属性 ☆1 ドラゴン族:チューナー

ATK100 DEF2000

 

ドッペル・ウォリアー 闇属性 ☆2 戦士族:効果

ATK800 DEF800

(1):自分の墓地のモンスターが特殊召喚に成功した時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。(2):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。自分フィールドに「ドッペル・トークン」(戦士族・闇・星1・攻/守400)2体を攻撃表示で特殊召喚する。

 

TG ハイパー・ライブラリアン 闇属性 ☆5 魔法使い族:シンクロ

ATK2400 DEF1800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):このカードがフィールドに存在し、自分または相手が、このカード以外のSモンスターのS召喚に成功した場合に発動する。このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、自分はデッキから1枚ドローする。

 

フォーミュラ・シンクロン 光属性 ☆2 機械族:シンクロチューナー

ATK200 DEF1500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):このカードがフィールドに存在し、自分または相手が、このカード以外のSモンスターのS召喚に成功した場合に発動する。このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、自分はデッキから1枚ドローする。

 

暗黒竜 コラプサーペント 闇属性 ☆4 ドラゴン族:効果

ATK1800 DEF1700

このカードは通常召喚できない。自分の墓地から光属性モンスター1体を除外した場合のみ特殊召喚できる。この方法による「暗黒竜 コラプサーペント」の特殊召喚は1ターンに1度しかできない。(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「輝白竜 ワイバースター」1体を手札に加える。

 

月華竜 ブラック・ローズ 光属性 ☆7 ドラゴン族:シンクロ

ATK2400 DEF1800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードが特殊召喚に成功した時、または相手フィールド上にレベル5以上のモンスターが特殊召喚された時に発動する。相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す。「月華竜 ブラック・ローズ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

輝白竜 ワイバースター 光属性 ☆4 ドラゴン族:効果

ATK1700 DEF1800

このカードは通常召喚できない。自分の墓地から闇属性モンスター1体を除外した場合のみ特殊召喚できる。この方法による「輝白竜 ワイバースター」の特殊召喚は1ターンに1度しかできない。(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「暗黒竜 コラプサーペント」1体を手札に加える。

 

ピンポイント・ガード:通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時、自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、戦闘・効果では破壊されない。

 

 

「さぁてぇ、貴方のステージはこれで終わりですかぁ? だったらお返しに、次は私の人形劇(ギニョール)を見せてあげますよぉ。私のターン!」

 

 ドローカードを確認した舞は、笑みのまま和輝に視線を映した。

 否、和輝に、ではなく、正確には彼が操る月華竜 ブラック・ローズに、だ。

 

「月華竜 ブラック・ローズ。バウンス効果は厄介ですねぇ。特にレベル8を並べる必要のある私のデッキでは。でも、対策なんて簡単なんですよぉ。私は墓地のネクロ・ドールの効果を発動! ヘブンズ・ストリングスを除外して、ネクロ・ドールを特殊召喚しますよぉ!」

 

 再び地面を突き破った棺桶の中から、傷だらけの人形が現れる。和輝は渋い表情。だが、ブラック・ローズの効果は強制効果であるが故に止められない。

 

「……月華竜 ブラック・ローズの効果発動。ネクロ・ドールをバウンスする」

 

 ブラック・ローズの羽ばたきがネクロ・ドールを舞の手札に戻す。

 だが和輝は分かっていた。この展開は舞自身望むところなのだ。その証拠に、舞の笑みはさらに深まっていた。

 和輝としては、ネクロ・ドールとギア・チェンジャー。どちらをバウンスするかの二択ならば、簡単に通常召喚できてレベルを合わせられるギア・チェンジャーよりも、墓地にいてこそ真価を発揮するネクロ・ドールを手札に抱えさせた方が手札で腐るのではないかと思ったのだが……。

 

「そう! そうなんですよぉ! ブラック・ローズは強制効果! どっちを選ぼうがどうにもならない状況ってありますよねぇ! 例えば、手札にこんなカードがあっても、発動せざるを得ませんよねぇ! 手札のネクロ・ドールを捨ててトレード・イン発動ですよぉ。カードを二枚ドローですぅ」

「ッ! こんなことなら、ギア・チェンジャーをバウンスしていればよかったか」

(たらればを言っても仕方がない。どのみちブラック・ローズは新しいヘブンズ・ストリングス辺りに破壊されていただろうしね)

 

 ロキの言う通りだと、和輝は思考を切り替えた。デュエルのプレイは巻戻らない。

 そんな和輝の眼前で、舞が動く。

 

「いいカードを引きましたぁ。相手フィールドにモンスターが存在し、私のフィールドのモンスターがギミック・パペットのみの場合、手札のギミック・パペット-マグネ・ドールを特殊召喚しますよぉ!」

 

 ギア・チェンジャーの傍ら、新たなギミック・パペットが現れる。

 各所に球体関節を持ち、丸型マグネットのような頭部をした表情のない人形。子供が適当にパーツを繋ぎ合わせて作った不細工な手作り人形を思わせる。

 

「ギア・チェンジャーの効果発動。この子のレベルを8に変更しますねぇ。

 そして、ギア・チェンジャーとマグネ・ドールでオーバーレイ! 二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚、来てくださいよぉ、二体目のNo.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス!」

 

 二体目のヘブンズ・ストリングスが現れる。だが、いかに攻撃力が高くとも、一体だけでは和輝の布陣を攻略するには至らない。少なくともロキはそう思った。

 だが和輝の見解は違う。和輝はある一つの可能性を思っていた。根拠は舞がトレード・インでドローしたカードを確認した時に見せた、愉悦に満ちた表情だ。

 

「まずは、下準備ですよぉ。ヘブンズ・ストリングスの効果発動ですぅ。オーバーレイ・ユニットを一つ取り除き、このカード以外の表側表示モンスター全てに、ストリングカウンターを乗せますよぉ」

 

 ヘブンズ・ストリングス2号の周囲を衛星のように旋回していた光球の一つが消失し、次の瞬間、己の身体の弦を手にした大剣で爪弾くヘブンズ・ストリングス。そして、上空から細い糸が無数に降り注ぎ、ヘブンズ・ストリングス以外のモンスター――といっても和輝のモンスターだけだが――に引っかかっていく。

 

(これは……)

「ストリングカウンター。これを乗せられた次の相手のエンドフェイズ、つまり次の俺のターン終了時に破壊され、破壊したモンスター一体につき、500ポイントのダメージを俺に与える。が、効果発動までにカウンターの乗ったモンスターを場からどかすかヘブンズ・ストリングスを排除すれば効果を発揮できない。普通はな(、、、、)

「勿論私はそんな面倒な真似はしませんよぉ。手札から魔法カード、RUM(ランクアップマジック)-アージェント・カオス・フォースを発動しますよぉ!」

 

 舞が発動したカードを見て、和輝は舌打ち。表情も険しくなる。

 

「やっぱりか!」

「ヘブンズ・ストリングス一体で、オーバーレイネットワークを再構築! ランクアップ・カオスエクシーズ・チェンジ!」

 

 舞の頭上に赤い稲妻を迸らせる黒い、穴を思わせる空間が出現し、その空間に紫色の光と化したヘブンズ・ストリングスが飛び込む。そして、虹色の爆発が起こった。

「地獄の旋律を奏でよ悪魔の人形! CNo.(カオスナンバーズ)40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス!」

 虹色の爆発の向こうから現れた新たなギミック・パペット。

 一見するとそれはヘブンズ・ストリングスの面影があった。だがその身体はかろうじて人型を保っているものの、胴体部がほとんど弦と入れ替わっており、片翼も刃を折り重ねたような凶悪な代物に変化、手にした武器は大剣から上下双方に刃がついたダブルブレードへと変化。より攻撃性が増している。

 

「この瞬間、デビルズ・ストリングスの効果発動ですよぉ! 場のストリングカウンターが乗ったモンスターを全て破壊します!」

 

 デビルズ・ストリングスがその身体の弦を爪弾き、歪んだ旋律を周囲にまきちらす。

 耳がいたくなるどころか眩暈さえ覚えそうな魔響に、和輝は短く悲鳴を上げ跪く。

 和輝はその程度で済んだが、彼のモンスターはそうはいかなかった。突然苦しげに呻き、のたうち回り、やがて体内に爆薬でも仕込まれていたかのように、内側から爆発した。

 

「さらにカードを一枚ドロー。そしてぇ、破壊されたモンスターの中で最も攻撃力の高い数値、2400のダメージを受けてくださいよぉ!」

「があああああああああああああああああああ!」

 

 絶叫は和輝のもの。爆発の余波は彼自身を襲い、その身を吹き飛ばす。さらにダメージのフィードバックが宝珠を中心に彼の身体の内外で暴れ狂ったのだ。

 

「ぐ、くそ……ッ! ワイバースターの効果発動! デッキから、二枚目のコラプサーペントを手札に加える!」

 

 舞の背後に半透明のカイロスが出現、止めとばかりに彼女に命令を下した。

 

『いいざまだ小僧。人形、止めをさせ!』

「承知しましたぁ! バトルフェイズ、デビルズ・ストリングスでダイレクトアタック!」

 

 和輝のモンスターは全滅。そしてそのライフも今の一撃で2600にまで落ちた。この一撃を食らえば和輝の敗北だ。

 

(和輝!)

「終わる、かよぉ! リバースカードオープン! ゴブリンのやりくり上手! そしてそれにチェーンして、もう一枚のカード、強制終了を発動! 逆順処理でまず強制終了の処理が入る。ゴブリンのやりくり上手を墓地に送ってバトルフェイズを強制終了。さらにやりくり上手の処理。カードを二枚ドローして、一枚をデッキボトムに」

 

 倒れ伏したまま、和輝はデュエルディスクを操作。カードを発動して攻撃を防ぐ。戻すカードはもちろんコラプサーペント。これで和輝の手札の情報は相手から隠された。

 和輝の眼前で、デビルズ・ストリングスの刃が制止した。舞とカイロスは舌打ち。

 

『チェーンの逆順処理により、強制終了を使ってやりくり上手を墓地に送ったことで、やりくり上手発動時にはすでに一枚、やりくり上手が墓地にある状態になっていたわけか。こすっからい』

「だったらもっと追いつめてやりましょうよぉ。メインフェイズ2、伏せていた闇次元の解放を発動し、ヘブンズ・ストリングスを特殊召喚しますねぇ。この瞬間、墓地のアージェント・カオス・フォースの効果を発動し、墓地からアージェント・カオス・フォース(このカード)を回収しますよぉ。

 そしてぇ、手札から魔法カード、エクシーズ・ギフト発動しまぁす。デビルズ・ストリングスのオーバーレイ・ユニット二つを取り除いて二枚ドロー。カードを一枚伏せて、ターン終了しますねぇ」

 

 

トレード・イン:通常魔法

手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。デッキからカードを2枚ドローする。

 

ギミック・パペット-マグネ・ドール 闇属性 ☆8 機械族:効果

ATK1000 DEF1000

相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上に存在するモンスターが「ギミック・パペット」と名のついたモンスターのみの場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

 

RUM-アージェント・カオス・フォース:通常魔法

自分フィールド上のランク5以上のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターよりランクが1つ高い「CNo.」または「CX」と名のついたモンスター1体を、選択した自分のモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。また、このカードが墓地に存在し、自分フィールド上にランク5以上のエクシーズモンスターが特殊召喚された時、墓地のこのカードを手札に加える事ができる。「RUM-アージェント・カオス・フォース」のこの効果はデュエル中に1度しか使用できない。

 

CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス 闇属性 ランク9 機械族:エクシーズ

ATK3300 DEF2000

レベル9モンスター×3

このカードが特殊召喚に成功した時、フィールド上のストリングカウンターが乗っているモンスターを全て破壊し、自分はデッキからカードを1枚ドローする。その後、この効果で破壊され墓地へ送られたモンスターの内、元々の攻撃力が一番高いモンスターのその数値分のダメージを相手ライフに与える。また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。相手フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターにストリングカウンターを1つ置く。

 

ゴブリンのやりくり上手:通常罠

自分の墓地に存在する「ゴブリンのやりくり上手」の枚数+1枚を自分のデッキからドローし、自分の手札を1枚選択してデッキの一番下に戻す。

 

強制終了:永続罠

自分フィールド上に存在するこのカード以外のカード1枚を墓地へ送る事で、このターンのバトルフェイズを終了する。この効果はバトルフェイズ時にのみ発動する事ができる。

 

闇次元の解放:永続罠

ゲームから除外されている自分の闇属性モンスター1体を選択して特殊召喚する。このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊してゲームから除外する。そのモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。

 

エクシーズ・ギフト:通常魔法

自分フィールド上にエクシーズモンスターが2体以上存在する場合に発動できる。自分フィールド上のエクシーズ素材を2つ取り除き、デッキからカードを2枚ドローする。

 

 

CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングスORUなし

No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングスORUなし

 

 

和輝LP5000→2600手札3枚

舞LP7300手札2枚(うち1枚はRUM-アージェント・カオス・フォース)

 

 

 神々の戦争によるダメージが和輝の身体に蓄積されていく。だが、倒れ伏していた和輝はそれでも立ち上がる。

 ライフ差は厳しい。だが負けられない。

 心臓が力強い鼓動を打ち続けている。負けてたまるかという思いが心の底から湧き上がってくる。

 

「和輝、ずいぶんダメージを受けたけど、大丈夫かい?」

 

 和輝の背後、半透明のロキが気づかわしげに声を駆けてくる。和輝は首を横に振った。

 

「なに温いこと言ってるんだ。勝負は、ここからだ!」

 

 狂笑と嘲笑を浮かべるコンビに対し、和輝は不敵に笑って言い放った。

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