雷は嫌いだ。
テュポーンは眼前で相対する人間ではなく、その背後にいる神を見た。
北欧神話の闘神、トール。
まぁ名前はどうでもいい。気に入らないのは、そいつが雷を使うことだ。
かつて、神話の時代を思い出す。
自らの身体を貫いた雷の一撃、ゼウスの持つ
忌々しい。
こいつはゼウスではないが、こいつとパートナーを叩きのめせば、このムカつき、イラつきを、晴らせるだろうか。
烈震LP5500手札4枚
ペンデュラムゾーン赤:なし青:なし
モンスターゾーン クリアウィング・シンクロ・ドラゴン(攻撃表示)、混沌帝龍-終焉の使者-(攻撃表示)
魔法・罠ゾーン 天輪鐘楼、伏せ2枚
フィールドゾーン なし
テュポーンLP5800手札7枚
ペンデュラムゾーン赤:なし青:なし
モンスターゾーン
魔法・罠ゾーン なし
フィールドゾーン なし
「オレのターンだ、ドロー!」
目を見開き、牙を剥き出しにしてに、テュポーンはカードをドロー。即座に声を上げる。
「オレの場にモンスターが存在しないため、墓地の覇王眷竜ダークヴルムの効果発動! 墓地のこいつを特殊召喚!」
テュポーンのフィールドに幾何学模様の魔法陣が展開。そこから光があふれ、墓地にいたダークヴルムが復活する。
「ダークヴルムの効果発動! デッキから二枚目の覇王門零を手札に加えるぜ。そんでもって、白翼の魔術師を召喚だ」
そしてそんなダークヴルムの傍らに現れる人影が一つ。
女の魔術師だった。透き通るような青と緑の色彩をした衣装に、クリスタルのようなステッキ、とんがり帽子、桃色の髪、黒のアンダーウェア、くるりと回って爪先で地面をトントンと叩いて、テュポーンのフィールドに降り立った。
「レベル4の覇王眷竜ダークヴルムに、レベル4の白翼の魔術師をチューニング!」
テュポーンの両腕は広げられ、宣言が飛ぶ。彼のフィールド、白翼の魔術師が四つの緑の光輪となり、その輪を潜ったダークヴルムがやはり四つの白い光星となる。
「覇王がお呼びだ。
光が一瞬で黒く塗りつぶされる。
そして黒の向こうから現れたのは、烈震の場にいるクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにそっくりなモンスター。
オリジナルにはない黄緑のラインが走り、淡い緑色の水晶部分は色を濁らせており、全体的にオリジナルに比べて、全ての色が暗くなっている。
「覇王眷竜クリアウィングの効果発動!
「ッ!」
烈震の眼前で、覇王眷竜クリアウィングの水晶部分に、禍々しいエネルギーが溜まっていく。
光が強くなり、紫色に変色。それからさらにどんどんドス黒くなっていく。
「やばそうだぜ烈震!」
「分かっている。クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果発動! レベル5以上のモンスターが発動したモンスター効果を無効にし、そのモンスターを破壊する!」
烈震の声が走ると同時に、彼の場にいるクリアウィング・シンクロ・ドラゴンが雄叫びを一つ上げ、全身を輝かせた。
淡いライトグリーンの光が槍や矢のように覇王眷竜クリアウィングに突き刺さる。覇王眷竜クリアウィングは断末魔の苦痛を上げて消滅した。
それでもテュポーンの笑みは崩れない。ニヤニヤと笑っている。
「あーあー、やっぱそうなるよな。だがこれでオレの場にモンスターはいない。そしてクリアウィング・シンクロ・ドラゴンの邪魔もない。オレはスケール0の覇王門零と、スケール13の覇王門無限で、ペンデュラムスケールをセッティング!」
テュポーンのフィールド、彼の両隣りに青白く輝く光の柱が屹立した。
柱の中には、数字の〇と∞の形をした門のモンスターがそれぞれ収められ、モンスターの下方向に、楔文字のような字体で「0」と「13」が刻まれた。
「これでオレは全てのレベルのモンスターを、同時に召喚できるってわけだ。さぁいくぜ! 覇王がお呼びだ、疾く馳せ参じろ下僕ども! ペンデュラム召喚! EXデッキから現れろ、覇王眷竜ダークヴルム 覇王門零、そして手札から出撃だ、黒牙の魔術師、覇王眷竜オッドアイズ!」
天空に開いた門から、次々と光が放たれる。
光は地上にたどり着いた時にその姿を露わにする。
烈震も見ていた覇王眷竜ダークヴルムと覇王門に加え、新顔が二体。
一体は魔術師。緑の髪に黒のマントととんがり帽子。魔術師という肩書に反して筋骨隆々な男。
そしてもう一体はドラゴン。
和輝が使うオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンに酷似した姿。ただし瞳は凶暴さが増しており、全体的により鋭角なシルエットに変化、体の各所にライトグリーンの結晶体が見え、ほかの覇王眷竜と同じく、禍々しい。
「オレは黒牙の魔術師と、覇王門零をリリース融合! 二体の闇属性Pモンスターを触媒に、融合召喚を行う!
覇王がお呼びだ、疾く馳せ参じろ暴食なる毒竜! 覇王眷竜スターヴ・ヴェノム!」
咆哮が轟く。毒持つ唾液が地面に当たった瞬間、ジュワっと音を立てて地面が溶解、煙を上げる。
そんな前兆とともに現れたのは、毒々しい緑と紫の配色をしたドラゴン。
どことなく、ドラゴンでありながら同時に毒花のような植物の印象を与える。
蛇のように長く、太い本体部と、筋肉質な手足、体の各所には黄色の玉状の器官がある。その中で毒を生成しているのだろうか?
「覇王眷竜スターヴ・ヴェノムの効果発動! 一ターンに一度、自分か相手のフィールド、墓地のモンスター一体を対象にし、このターン、対象モンスターと同じ効果を得る! さらにこの効果を使ったターン、オレのモンスターは全て、貫通効果を得る! オレはオレの墓地の覇王眷竜クリアウィングを選択! これで覇王眷竜スターヴ・ヴェノムはこのターン、覇王眷竜クリアウィングの効果を得た!」
さらに、とテュポーンの言葉が続く。彼は空いた右手の指を鳴らし、
「墓地の覇王眷竜クリアウィングの効果発動! オレの場にいる二体の覇王眷竜をリリースすることで、墓地のこのカードを特殊召喚する! オレはダークヴルムとオッドアイズをリリース! 甦れ、覇王眷竜クリアウィング!」
二体の覇王眷竜が闇に覆われ、見えなくなる。代わりに現れたのは、先ほど破壊された覇王眷竜クリアウィング。地の底からの復活による歓喜か、天に向かって咆哮を上げた。
「バトルだ! 覇王眷竜クリアウィングでクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを攻撃!」
酷似した姿のドラゴンたちが互いに咆哮を上げながらぶつかり合う。
攻撃力は現状、烈震のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンが勝っている。
だが当然、だったらテュポーンが攻撃することはない。
「この瞬間、覇王眷竜クリアウィングの効果発動! 一ターンに一度、バトルする相手モンスターを破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを与える!」
「な!?」
想像以上に強力な効果。覇王眷竜クリアウィングの結晶体から放たれる無数の光線が弾幕のようにクリアウィング・シンクロ・ドラゴンに迫る。
回避は間に合わない。迎撃のために放った
「があああああああああああああああああ!」
闇のカードによる想像を絶するダメージが烈震を襲う。烈震はふらつき、頽れかけながらも踏みとどまる。
まだ攻撃は終わっていない。最悪なことに、次は覇王眷竜クリアウィングの効果をコピーした覇王眷竜スターヴ・ヴェノムの攻撃がある。
さらに最悪なことに、烈震のライフは残り3000、スターヴ・ヴェノムの効果が通ればちょうどライフ0で敗北だ。
呼吸を整える。痛みを意識の端に追いやる。
「これで終わりか? 覇王眷竜スターヴ・ヴェノムで混沌帝龍に攻撃!」
「させん! リバーストラップ、デストラクト・ポーション発動! 混沌帝龍を破壊し、その攻撃力分、ライフを回復する!」
先んじてこちらのモンスターを破壊し、ライフを回復する。これで烈震の場に壁となるモンスターはいなくなってしまったが、残る覇王眷竜と魔術師の攻撃を受けても、烈震のライフは残る。これがベストだ。
「なら対象変更だ。覇王眷竜スターヴ・ヴェノムでダイレクトアタック!」
覇王眷竜スターヴ・ヴェノムの黄色い球から同じ色のレーザーが多角的に放たれる。烈震は宝珠を庇ってガード、全方位から来る攻撃に対して、耐える構えに入った。
直撃。一撃一撃が重く、意識を持っていかれそうになるが、追撃によって遠のきかけた意識が戻ってくる。
痛みで気絶もできないといえば地獄に等しい。
だが耐えた。烈震はふたつきながらも前を見る。
「まだ、まだだ……。リバースカードオープン……、ダメージ・コンデンサー……。手札を一枚捨て……、デッキから霊廟の守護者を守備表示で特殊召喚する……。さらに今捨てたカードは……代償の宝札だ……。よって、二枚ドローする……」
「…………いい根性してるぜ。カードを二枚伏せて、補充部隊を発動。ターンエンドだ」
覇王眷竜ダークヴルム 闇属性 ☆4 ドラゴン族:ペンデュラム
ATK1800 DEF1200
Pスケール5
P効果
(1):1ターンに1度、自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。デッキから「覇王門」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしかP召喚できない。
モンスター効果
このカード名の(1)(2)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「覇王門」Pモンスター1体を手札に加える。(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
白翼の魔術師 風属性 ☆4 魔法使い族:ペンデュラムチューナー
ATK1600 DEF1400
Pスケール1
P効果
(1):1ターンに1度、自分フィールドの魔法使い族・闇属性モンスターを対象として発動した効果を無効にできる。その後、このカードを破壊する。
モンスター効果
このカードはルール上「シンクロ・ドラゴン」カードとしても扱う。P召喚したこのカードは、S召喚に使用された場合に除外される。
覇王眷竜クリアウィング 風属性 ☆8 ドラゴン族:シンクロ
ATK2500 DEF2000
チューナー+チューナー以外の闇属性Pモンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。(2):1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に発動できる。そのモンスターを破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。(3):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「覇王眷竜」モンスター2体をリリースして発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。
覇王眷竜オッドアイズ 闇属性 ☆8 ドラゴン族:ペンデュラム
ATK2500 DEF2000
Pスケール4
P効果
(1):自分フィールドの「覇王眷竜」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを破壊し、デッキから攻撃力1500以下のPモンスター1体を手札に加える。
モンスター効果
(1):自分フィールドの「覇王眷竜」モンスター2体をリリースして発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。(2):自分のPモンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合、相手に与える戦闘ダメージは倍になる。③:自分・相手のバトルフェイズにこのカードをリリースして発動できる。自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの中から、「覇王眷竜オッドアイズ」以外の「覇王眷竜」モンスターまたは「覇王門」モンスターを合計2体まで選んで守備表示で特殊召喚する。
黒牙の魔術師 闇属性 ☆4 魔法使い族:ペンデュラム
ATK1700 DEF800
Pスケール8
P効果
(1):1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで半分にする。その後、このカードを破壊する。
モンスター効果
このカードはルール上「エクシーズ・ドラゴン」カードとしても扱う。(1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合、自分の墓地の魔法使い族・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
覇王眷竜スターヴ・ヴェノム 闇属性 ☆8 ドラゴン族:融合
ATK2800 DEF2000
闇属性Pモンスター×2
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。●自分フィールドの上記カードをリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。(1):1ターンに1度、このカード以外の自分または相手のフィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。エンドフェイズまで、このカードはそのモンスターと同じ、元々のカード名・効果を得る。このターン、自分のモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
デストラクト・ポーション:通常罠
自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分だけ自分のライフポイントを回復する。
ダメージ・コンデンサー:通常罠
自分が戦闘ダメージを受けた時、手札を1枚捨てて発動できる。受けたそのダメージの数値以下の攻撃力を持つモンスター1体をデッキから表側攻撃表示で特殊召喚する。
代償の宝札:通常魔法
(1):手札からこのカードが墓地に送られた時に発動する。カードを2枚ドローする。
霊廟の守護者 闇属性 ☆4 ドラゴン族:効果
ATK0 DEF2100
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):ドラゴン族モンスターをアドバンス召喚する場合、このカードは2体分のリリースにできる。(2):このカードが手札・墓地に存在し、「霊廟の守護者」以外のフィールドの表側表示のドラゴン族モンスターが効果で墓地へ送られた場合、または戦闘で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。墓地へ送られたモンスターが通常モンスターだった場合、さらに自分の墓地のドラゴン族の通常モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。
補充部隊:永続魔法
(1):相手モンスターの攻撃または相手の効果で自分が1000以上のダメージを受ける度に発動する。そのダメージ1000につき1枚、自分はデッキからドローする。
烈震LP5500→3000→6000→3200手札5枚
テュポーンLP5800手札0枚
「己のターンだ、ドロー!」
何とか生き残ったが、体のダメージは軽くない。
烈震はまず呼吸を整えることにする。
努力呼吸で体の痛みを追い出し、呼吸を整えて思考をクリアにする。
だがトールはパートナーの身体に蓄積しているダメージを見抜いていた。
このテュポーン戦だけではない。直前のオケアノス戦からほとんど休みなしでの連戦だ。おまけに相手のカード、覇王眷竜は闇のカードだ。そのことを合わせて考えれば、蓄積したダメージは無視できない。
「オイ、烈震。さすがにお前の身体が持たねぇぞ」
「言われるまでもない。このターンで決めてやる。霊廟の守護者をリリースし、破滅竜ガンドラ
霊廟の守護者の姿が、白い光の粒子となって消えていく。代わりに現れたのは、咆哮と超エネルギーを率いた巨大なドラゴン。
漆黒の体躯に、体の各所にある赤い宝玉。二枚の龍翼を大きく広げ、五指を握り締めて大地を踏みしめる。
「ガンドラX効果発動! フィールドの、自身以外のモンスターを全て破壊し、その中でもっとも攻撃力の高いモンスターの攻撃力分のダメージを、貴様に与える!」
「ッ!」
息を飲むテュポーンの眼前で、ガンドラXが翼を羽ばたかせて浮遊、全身の赤い宝玉から、血のように赤いレーザーを放った。
レーザーは鋭角、鈍角問わず軌道を変化させ、フィールドに存在するすべてのモンスターに向かって殺到、何ら抵抗の
「ぐがああああああ!」
2800のダメージがテュポーンを襲う。抗う術はない。何もできず、ただ激痛だけが彼の胸の内側から跳ね上がった。
「クッソが! やってくれるじゃねぇか! だがよ、ダメージは今のオレにとっては恩恵だぜ! 補充部隊の効果で、二枚ドロー!」
「そして、この効果で相手に与えたダメージが、このカードの攻撃力となる。つまり今、ガンドラXの攻撃力は2800だ」
だがそれではテュポーンのライフを削り切れない。あとほんの少し、一手足りない。
どうするつもりなのか。トールは相棒を見る。
が、その相棒、烈震には相手を屠り切れないという焦りはない。
「ここで、己はアドバンスドローを発動。ガンドラXをリリースし、二枚ドロー」
取った行動は人外たちの意表を突いたものだった。
大ダメージを与え、攻撃力2800のモンスターが手元に残った。にもかかわらず、烈震はそのモンスターをあっさりと切り捨てた。
「おいおい烈震、どうするつもりだ!?」
「こうするのだ。己の場にいるレベル8以上のドラゴン族モンスターがフィールドを離れたこの瞬間、手札から速攻魔法、古代竜の契約を発動! この効果で、己はデッキから合計レベルが8になるように、チューナーと非チューナーモンスター合計二体を、効果を無効にして特殊召喚し、その二体のみを用いたS召喚を行う! 己はゲリラ・カイトと黒き森のウィッチを、効果を無効にして特殊召喚!
そしてレベル4の黒き森のウィッチに、レベル4のゲリラ・カイトをチューニング! 再び現れよ、スターダスト・ドラゴン!」
燐光を振り乱しながら、再び星屑の名を冠した、美しくも勇壮なドラゴンが再び烈震のフィールドに舞い降りる。
咆哮。大気を震わせるドラゴンの存在が、烈震が籠めた力を現しているようだ。
「ゲリラ・カイトと黒き森のウィッチの効果発動! 貴様に500のダメージを与え、デッキから根源龍レヴィオニアを手札に加える!
己は賢龍の翼をスターダスト・ドラゴンに装備! これにより、スターダスト・ドラゴンの攻撃力は1000アップする!」
スターダスト・ドラゴンの翼が、さらに二回りほど大きくなり、色も白銀色から黄金へと変わる。
「チィ……!」
だが疑問はある。テュポーンのライフは残り2500、スターダスト・ドラゴンでダイレクトアタックをすればそれで終わりだった。
伏せカードを警戒しているのか、あるいは、敵はライフを回復してくると思っているのか。いずれにしろ、烈震はこの攻撃で単純に終わるとは思っていなかった。
「バトルだ! スターダスト・ドラゴンでダイレクトアタック!」
攻撃宣言が下る。スターダスト・ドラゴンが上体を逸らし、口内に白銀の光を貯める。
充填は一瞬。次の瞬間には体を前に飛ばすように、白銀の閃光が放たれた。
「終わるかよ! リバーストラップ、ペンデュラム・ゲイン! オレの墓地のPモンスター一体を表側表示でEXデッキに戻し、その攻撃力分ライフを回復する! オレは墓地の黒牙の魔術師をExデッキに戻し、1700ライフを回復する!」
テュポーンの伏せカードが翻り、彼のライフを回復する。直後に白銀の一撃が直撃した。
テュポーンの、正確には彼が憑依している青年の身体が吹っ飛び、宙を舞い、背中から地面に激突する。石畳の上を転がり、その身を傷めつける。
「が、ぐ……クッソが! 補充部隊の効果で三枚ドローだ!」
結果的に烈震の危惧は正しかった。だが仕留めきれない。届かなかった。わずか700だが、テュポーンのライフは残った。
とにかく生き残った。烈震の強さを十分に理解したテュポーンは、次のターンのうちに仕留めなければという決意のもと、脳内で戦術を組み立てる。
だが、しれは少々気が早い。烈震はまだターンを終了していない。どころか、バトルフェイズさえ終了していない。
「速攻魔法、サイクロン!」
「何?」
このタイミングで発動したのは、魔法、罠を破壊する速攻魔法。
だがなぜこのタイミングなのか。テュポーンには分からない。こちらの伏せカードを除去したいなら、バトルフェイズに入る前に破壊しなければ意味はない。
「ここで、スターダスト・ドラゴンの効果発動! このカードをリリースして、サイクロンを無効にする!」
「なんだと?」
さらに自分から無効にする。この意図が分からない。これではただカードを無駄打ちしたうえに、せっかくの装備魔法を破壊しただけではないか――――
「そして、賢龍の翼の効果発動! 装備モンスターがフィールドを離れた時、己のデッキ、または墓地からレベル7以上のドラゴン族モンスター一体を特殊召喚する! 己は墓地のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを特殊召喚する!」
「そういうことかクソがぁ!」
スターダスト・ドラゴンの姿が周囲に溶け込むように消えていく。そして残された黄金色の大翼の導きによって、墓地からクリアウィング・シンクロ・ドラゴンが復活する。
無論、今はバトルフェイズ中、攻撃の権利は残っている。
「今度こそ、終わりだ! クリアウィング・シンクロ・ドラゴンでダイレクトアタック!」
烈震の意思を受けて、クリアウィング・シンクロ・ドラゴンが高度を上げる。
体の結晶からいくつもの白い光が放たれた。
光はそれぞれ直角に曲がり、テュポーン本人へと殺到する。
前後左右上下、あらゆる方向、角度からの攻撃。逃げ場はない。
「だったら防ぐんだよぉ! 墓地のペンデュラム・ゲインの効果発動! このカードをゲームから除外し、戦闘、カード効果によるダメージを0にする!」
「やってくれるじゃねぇか……。だが凌いだぜ。残念だったなぁ!」
ギラギラとした視線で烈震を突き刺しながら、テュポーンは獣のように息を吐き、吠えたてた。
「さぁどうだ? まだ攻撃手段はあるか!?」
「…………ない。ターンエンドだ。エンドフェイズに、リリースされたスターダスト・ドラゴンを特殊召喚する」
破滅竜ガンドラX 闇属性 ☆8 ドラゴン族:効果
ATK0 DEF0
(1):このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。このカード以外のフィールドのモンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの内、攻撃力が一番高いモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。このカードの攻撃力は、この効果で相手に与えたダメージと同じ数値になる。(2):自分エンドフェイズに発動する。自分のLPを半分にする。
アドバンスドロー:通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在するレベル8以上のモンスター1体をリリースして発動できる。デッキからカードを2枚ドローする。
古代竜との契約:速攻魔法
(1):自分フィールドのレベル8以上のドラゴン族モンスターがフィールドから墓地に送られた場合に発動できる。デッキから合計レベルが8になるようにチューナーとチューナー以外のモンスター2体を効果を無効にして特殊召喚し、その2体のみでドラゴン族Sモンスター1体をS召喚する。
賢龍の翼:装備魔法
(1):レベル7以上のドラゴン族にのみ装備できる。装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。(2):装備モンスターがフィールドを離れた場合に発動できる。自分のデッキ、墓地からレベル7以上のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。
ゲリラカイト 炎属性 ☆4 悪魔族:チューナー
ATK1600 DEF200
「ゲリラカイト」の効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。相手に500ダメージを与える。
黒き森のウィッチ 闇属性 ☆4 魔法使い族:効果
ATK1100 DEF1200
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。デッキから守備力1500以下のモンスター1体を手札に加える。このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードの発動ができない。
ペンデュラム・ゲイン:通常罠
(1):自分の墓地のPモンスター1体を対象にして発動できる。そのモンスターを表側表示でEXデッキに戻し、その攻撃力分ライフを回復する。(2):墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。このターン、自分が受ける戦闘、効果ダメージを1度だけ0にする。
烈震LP3200手札3枚
テュポーンLP5800→3000→2500→4200→700手札5枚
「オレのターンだ! ドロー!」
テュポーンという名の嵐はますます激しくなる。その場に立つだけで肌を細かい針で刺されるような威圧感が烈震を襲う。
敵の雰囲気が膨れ上がったのを、トールもまた感じた。
テュポーンが笑う。人の顔をしていながらも、その笑みは獰猛で、その奥にいる怪物を想起させた。
「テメェは強ェ。間違いなくな。正直さっきは焦ったぜ。イラつく程にな。だが! ここまでだ! オラもう一度来やがれ下僕ども! ペンデュラム召喚! EXデッキから来い、白翼、虹彩、黒牙の三魔術師! そして手札から来やがれ、紫毒の魔術師! そしてクロノグラフ・マジシャン!」
天で開いた異界への門。五つの光が天から放たれ、テュポーンのフィールドに降り立つ。
先ほども現れた三体の魔術師に加え、新たに二体。
毒々しい紫の衣装に赤いバイザー、植物の弦のような赤い鞭。全体的に目にきつい禍々しさ。紫毒の魔術師。
そしてもう一体。こちらは実体を持っているかどうかも定かではなかった。
シルエットだけがはっきり見えている、赤黒く、ほのかに発光する身体は体の境目がはっきりとせず、兜にローブ姿だということがわかる。
これだけは実体感の強い両刃の剣、盾にように持たれる魔法陣。鋭い眼光が烈震を睨みつける。
「クロノグラフ・マジシャン効果発動! オレの場にいるそれぞれフュージョン、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラムドラゴンと扱われる四体の魔術師と、クロノグラフ・マジシャン自身を除外し、EXデッキから覇王龍ズァークを融合召喚する!」
クロノグラフ・マジシャンが宙に浮かび上がり、手にした剣を天に掲げる。
次の瞬間、クロノグラフ・マジシャンの姿が解け消えて、代わりに天空に時計の文字盤が出現。文字盤の巡りに合わせて、四体の魔術師が一つになっていく。
「竜の因子が結合し、ここに覇王が降臨する! 一切合切頭を垂れてひれ伏せ! 融合召喚、覇王龍ズァーク!」
豪風が巻き起こり、龍の咆哮が轟く。
天に敷かれた時計版が砕け散り、その向こうから巨大な影が現れる。
その姿は、少しだけ覇王眷竜ダークヴルムに似ていた。ただ、その姿はより凶悪で、バージョンアップしているように思う。
薄黒い体躯に走るイエローグリーンのライン、僅かに反り返った片刃の翼、打って変わった曲刀状の器官、太い尻尾、先端が尖った四肢は鎌を思わせる。
攻撃力4000、烈震のモンスターを大きく上回り、神に迫る超大型モンスター。
「覇王龍ズァークの効果発動! 特殊召喚成功時、相手フィールドのカードを全て破壊する!」
「させん! クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果発動! その効果を無効にし、破壊する!」
吠えるようにカード効果を宣言するテュポーンに対して、負けじと烈震も声を上げる。次の瞬間、効果を発動しようとした覇王龍ズァークに先んじて、クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの身体が白く輝きだす。
光に照らされたズァークは動きを停止、そのまま翼をたたみ、高度を下げた。
しかしここで不思議なことが起こる。本来ならここでズァークは破壊され、クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの攻撃力がアップするはずだ。
だがズァークは沈黙こそしたものの、破壊される様子はない。
「どういうことだ?」
「教えてやるよ。覇王龍ズァークは相手の効果の対象にならず、さらに相手の効果では破壊されない! ズァークの破壊効果を無効にできても、耐性まで無効にできていない以上、クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの覇王龍ズァークは破壊されず、攻撃力は上がらねぇ!
喰らいな! 覇王龍ズァークでクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを攻撃!」
ついに覇王龍ズァークが動き出す。翼を再び広げ、高度を上げる。視線がクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを捉えた。
覇王龍ズァークの前方の空間に、莫大量のエネルギーが集中、凝縮される。
エネルギーは周囲の空間、光さえも捻じ曲げ、烈震の目にはポツポツと光の粒子が漂う漆黒の塊が見えた。
宇宙、銀河の一部が顕現したかのような常識はずれな光景が眼前にあった。
「死んどけ」
両手をポケットに突っ込んだテュポーンが、ただそう言った。
攻撃が放たれる。轟音を奏で、大気を突き破って突き進む一撃。クリアウィング・シンクロ・ドラゴンは何の抵抗もできず、断末魔の声を含めた何もかもが飲み込まれた。
「ぐぅ……!」
超過ダメージが烈震を襲う。その巨体がぐらりと触れた。
「まだ終わりじゃねぇんだよ! この瞬間、覇王龍ズァークの効果発動! このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、デッキ、EXデッキから覇王眷竜一体を特殊召喚できる! 来な、覇王眷竜オッドアイズ!」
ズァークの咆哮が、呼び水となった。
呼応するように咆哮が返ってきて、テュポーンのフィールドに再び覇王眷竜オッドアイズが出現。間髪入れずに大地を蹴って駆けだした。
「当然、覇王眷竜オッドアイズでスターダスト・ドラゴンを攻撃だ!」
迎え撃つスターダスト・ドラゴン。覇王眷竜オッドアイズが螺旋を描いた炎を放ち、スターダスト・ドラゴンが白の閃光を放つ。
互いの一撃は交錯し、それぞれの主に直撃した。
炎上し、消滅していく二体のドラゴン。その亡骸が完全に消え去った時、あとに残ったのはテュポーンのフィールドにいる覇王龍ズァークのみ。
「クソ……、こいつは、まずいぞ……!」
だがトールの表情から険の文字が消えていない。それは烈震も同じ。
互いに警戒し、そして戦慄していた。
一人と一柱の緊張が伝わったのか、テュポーンが笑う。
「分かってんじゃねぇか。これで終わりじゃねぇってよぉ! リバースカードオープン! 覇王の逆鱗!」
テュポーンの最後の伏せカードが翻る。次の瞬間、テュポーンのフィールドに新たに四つの影が現れた。
全てドラゴン。さっきまで場に出ていたり、倒されたりしていた覇王眷竜たち。
「な――――――」
「覇王の逆鱗は、オレの場に覇王龍ズァークが存在する時、手札、デッキ、墓地、EXデッキから、召喚条件を無視して、可能な限り覇王眷竜を特殊召喚する! 来やがれ! 覇王眷竜スターヴ・ヴェノム、クリアウィング、ダーク・リベリオン、オッドアイズ!」
次々に復活する四体の眷竜たち。烈震にこれを凌ぐ手はない。
「終わりだ。くたばりな!」
凶笑を浮かべ、攻撃宣言を下すテュポーン。四体の覇王眷竜が歓喜を伺わせる咆哮を上げ、一斉に烈震に殺到。回避防御、いずれも不可能な四連多重の攻撃が、彼の大柄な体に叩き込まれた。
紫毒の魔術師 闇属性 ☆4 魔法使い族:ペンデュラム
ATK1200 DEF2100
Pスケール1
P効果
(1):1ターンに1度、自分の魔法使い族・闇属性モンスターが戦闘を行うダメージ計算前に発動できる。そのモンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで1200アップする。その後、このカードを破壊する。
モンスター効果
このカードはルール上「フュージョン・ドラゴン」カードとしても扱う。①:このカードが戦闘・効果で破壊された場合、フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
クロノグラフ・マジシャン 闇属性 ☆6 魔法使い族:ペンデュラム
ATK2000 DEF1700
Pスケール8
P効果
「クロノグラフ・マジシャン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):自分メインフェイズに発動できる。このカードを破壊し、手札・デッキから「時読みの魔術師」1体を選び、自分のPゾーンに置くか特殊召喚する。
モンスター効果
(1):自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、手札からモンスター1体を特殊召喚できる。②:フィールドのこのカードを除外し、自分の手札・フィールド・墓地から、「ペンデュラム・ドラゴン」「エクシーズ・ドラゴン」「シンクロ・ドラゴン」「フュージョン・ドラゴン」モンスターを1体ずつ除外して発動できる。「覇王龍ズァーク」1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
覇王龍ズァーク 闇属性 ☆12 ドラゴン族:融合・ペンデュラム
ATK4000 DEF4000
Pスケール1
P効果
(1):このカードがPゾーンに存在する限り、相手フィールドの融合・S・Xモンスターは効果を発動できない。(2):1ターンに1度、相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた時に発動できる。そのカードを破壊する。
モンスター効果
ドラゴン族の融合・S・X・Pモンスター1体ずつ合計4体
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。相手フィールドのカードを全て破壊する。(2):このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。(3):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。デッキ・エクストラデッキから「覇王眷竜」モンスター1体を特殊召喚する。(4):モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを自分のPゾーンに置く。
覇王の逆鱗:通常罠
(1):自分フィールドに「覇王龍ズァーク」が存在する場合に発動できる。「覇王龍ズァーク」以外の自分フィールドのモンスターを全て破壊し、自分の手札・デッキ・EXデッキ・墓地からカード名が異なる「覇王眷竜」モンスターを4体まで召喚条件を無視して特殊召喚する。(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「覇王眷竜」Xモンスター1体を対象として発動できる。自分の墓地のモンスター及び自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの中から、「覇王眷竜」モンスター2体を選び、対象のモンスターの下に重ねてX素材とする。
烈震LP0
バトルフィールドが解かれ、デュエリストたちが現実世界に帰還する。立っているものは一人、テュポーンのみ。烈震はうつ伏せに倒れていた。
だが生きている。意識はあるようで、今も立ち上がろうともがいている。
そんな彼を、テュポーンは苛立たちを抱えながら見降ろしていた。
「ムカつくぜ。宝珠は守りやがった。砕けてねぇ。これじゃあ脱落じゃねぇじゃねぇか!」
叫び、狂ったように頭を掻く。頭髪が抜け、その下の頭皮をなお掻く。血が出てきても止まらない。
「何やってんだテメェは!」
たまらず、パートナーを庇う形で実体化したトールが叫ぶ。その体は消耗が激しい。烈震が受けた闇のカードのダメージが彼も蝕んでいた。それでも気丈にも立ちふさがったのだ。
だがテュポーンは聞かない。
「こうなりゃもう一戦して今度こそ止めを――――」
さす、そう言いたかったのかもしれないが、それは叶わなかった。
テュポーンの、正確には、彼が憑依している青年の身体がぐらりと傾いた。
「あ……?」
見れば目元、鼻から血が出ている。滴り落ちる赤い液体に、テュポーンは首を傾げた。
「なんじゃこりゃ……?」
膝から力が抜けかける。何とか体勢を整えた。
「あー」
合点がいったというように、頷く。
「なるほど、なるほどな。憑りついた人間の方が保たなかったか。じゃあ仕方ねぇ。新しい気配も近づいてるみてぇだし、ここまでだな。人間の身体は大事に使わなくっちゃなぁ!」
面白くなさそうに叫び、テュポーンの周囲から風が巻き起こった。
風が起こした砂煙。それが晴れた時、テュポーンの姿はなかった。烈震は敵がいなくなった後、緊張の糸が切れたように気を失った。
その後、駆け付けたフレデリックとヘイムダルによって烈震と小雪は発見された。
二人はすぐに病院に搬送、入院が決定した。
これによって、烈震と小雪はジェネックス杯を続けるのが困難とみられた。おそらく脱落だろうというのがフレデリックの判断で、闘神であるトールも、戦うのは無理だろうと診断した。
一日目終了時、和輝たちは大きな戦力を失うことになる。
残りティターン神族は九柱、それに加えて神々を超えた怪物の出現。和輝たちの戦いは、厳しいものになった。