文字通り絵に描いたような、あくまでドラゴンメインの高校生活 作:ぐにょり
そんな訳で、様々な問題をひとまず棚上げし、梅系お菓子の時間である。
察しのいい客は気付いているだろうし、此方もわりと慣れたものなので気付いているが、これは所謂季節もののお菓子に分類される。
季節ものとはその名の通り、特定の季節にのみ限定的に製造、販売されるお菓子の事を指す。
ここで注意したいのだが、季節ものと期間限定ものは似ているようでやや違う、という事だ。
基本的に季節もののお菓子はその時期に大量に収穫される、良く言えば旬の果実や野菜などを利用したものである。
期間限定ものはそれら旬に拘ること無く、普段のノーマルな味から逸脱したもの、或いは高級志向でややグレードを上げたものなどを提供する場合が多い。
自然、期間限定ものは余程上手く行かなければ再販される事もなく、世の珍お菓子ハンター達の記憶に僅かにとどまるだけの存在に成り下がる。
対して、季節もののお菓子には周期があり、マイナーチェンジされようとも、毎年時期が来れば似たようなものに巡りあう事ができる。
これは長所でもあり短所にもなり得る特徴ではないか。
「ワグナス!! この梅チョコ去年と中身変わってない!」
「……ダンタークめ……、パケだけ変えて同じお菓子の再販を新製品と偽って見せるなど……って何やらすんですか」
もう二人居ればオチまで持っていけたのだが、残念ながら今こんなお遊びに付き合ってくれるのは目の前の塔城さんしか居ないのでここでおしまいだ。
四人居ればできるエコロジーな七英雄ごっこは置いておくとして、パケを少しだけ変えてレシピは同じ、というのは余りにも悲しい。
味もまぁまぁというか、妥当な感じで無難に纏めているのが良くない。
「せめてペプシソとか、あれくらいの遊びは欲しかった」
「……そういえば、ぷっちょの塩鮭味が出るという噂が」
「ハハッ、ナイスジョーク。……と言えないのがキャラメル業界の怖い所……。ジンギスカンの前科がありますし」
「それじゃあ……とりあえず、全種摘んでいく」
「そうですね。余ったのはオカ研の冷蔵庫に寄付しておきましょう」
塔城さんと頷き合いながら、買ってきたお菓子を少しずつ開けて吟味していく。
梅チョコ、梅ポッキーは基本、梅飴は通年商品、梅サイダーは……あ、いいなこれ、通年でやって欲しい。
む、サイダーではないが、またドリンク系が……。
「しまった、これ梅酒だ」
梅っぽい反応の商品を片っ端からカゴに入れて買ったからわからなかった。
レジで引っかかんないとか、あそこのコンビニ店員ザルだな。
「……やっちゃいましたね。ちょっと生徒会にチクってきます」
「待った待った、今うまい言い訳を考えるから待って下さいな」
要は此方が消費する流れがあるのが問題な訳だから……よし。
振り向き、空気がピリピリしている方角で平然としているメイドさんに声を掛ける。
「メイドさん、この梅酒、魔王さまへの献上品です」
「好きにしなさいとは言ったけど、限度というものがあるでしょう!」
メイドさんがリアクションを起こす前に、グレモリー先輩がいきなりヒステリーを起こしてしまった。
「まだ開けてませんよ?」
「そういう事を言ってるんじゃ無いのよ!」
じゃあなんだというのだろうか。
さして親しくない、それでいて周囲から人気も人望もある人間(悪魔だが)からのヒスというのは処理が面倒くさいし難しい。
とりあえず、同じ女性で色々属性と立ち位置が被っている、小説とかで同じ場面に居たらいまいち見分けがつかなそうな姫島先輩に表情でそれとなくヘルプを求める。
が、返答無し。
頬に手を当ててアラアラうふふと笑っている。
あれは一種の識別信号だと思うのだが、それが今役に立つ訳でもなく。
「読手さん、読手さん……ラッピング」
「ああ」
向かいから小声で塔城さんが助け舟を出してくれた。
なるほど、確かに余り物──献上品を剥き出しのまま持ち帰ってもらう訳にもいかないだろう。
「でも塔城さん、今手元の紙っていうとコンビニのおにぎり百円セールのチラシと授業で貰ったプリントしかないですよ」
「大丈夫……この板チョコの外紙を綺麗にはがせば、裏側は白い紙になる」
「なるほど……じゃあそれに包装紙っぽい模様を書けば」
「……しかも丁度、美術の授業で使ったポスカが」
なんだ今日の塔城さん用意良すぎる、気遣いの淑女か。
「小ぉ猫ぉぉっ!!」
凄いなグレモリー先輩、床に膝突いて頭抱えて天を仰ぐとか、リアルにやってる人初めて遭遇した。
でも瞼開いて見て挿絵になってなかったらがっかりするし、とりあえず写メだけ撮っとこう。
ついでに学校の友人に一斉送信だ。
「申し訳ありませんが、正式な手続きを踏まない献上品を届ける訳には参りませんので……」
「ちょっと待ちなさい読手くん、今ナニを撮ったの。あとグレイフィア、そういう問題でも無いわよ」
優雅に一礼してこちらの提案をやんわりと断ってみせるメイドさんことグレイフィアさん。
常に優雅であるべきらしい貴族らしからぬ慌て方をしているグレモリーさんとは対照的な、大人の余裕と気品が感じられる。
このグレイフィアさんなる女性の事は、グーグルアースで見たこの世界の表紙に写っているグレモリー先輩のプロフィールから多少知ってはいるが……。
流石、悪魔の王の妻ともなると、未熟な学生の身であるグレ森さんとは一線を画する洗練された余裕のある立ち振舞だ。
「それもそうですね、無茶を言ってすいません」
「……これが終わったら生徒会に自首しにいきましょう」
「何言ってるんですか塔城さん、これは元からオカ研の冷蔵庫に入ってたものですよ。勘違いしてはいけません」
「そんな馬鹿な。……ところでその冷蔵庫何時から置いてあったんですか?」
「この間此方が送りました。所謂お詫びの品って奴ですね」
「読手さんナイス。自然と使ってましたけど、結構便利」
「最初送られてきた時は、何事かと思ったわよ……」
脱力した声でそんな事を言いながらグレモリー先輩が立ち上がる。
半眼の視線が向かう先は此方だ。
「それで、貴方は何時までここに居るつもりなのかしら」
「そろそろ帰りますよ。今日は駄弁りながら菓子食べに来ただけですから。……正直、ここまで立て込んでいるとは思いませんでした。すみませんね、面倒な時に来てしまって」
軽く頭を下げる。
実家の人が来るとかいうから、隠していた授業参観のプリントが見つかって、家族の方が授業参観前の下見に来たのか、くらいに考えていたのだ。
だが、このグレモリー先輩のピリピリした態度には、授業参観のプリントを隠すお子さん特有の身内のはしゃぎっぷりに恥じる嫌と言い切れないしこの部分が好きとも言えない、みたいなツンデレ成分が微塵も含まれていない。
「……別に、謝らなくてもいいわよ。あんまりはしゃがれても困るけど、こういう日で無ければ、そうね……歓迎するわ、私の下僕達が」
でも、ぷい、と、そっぽを向いてそんな事を言う処には微粒子レベルのツンデレを感じる。
更に、五感やそこを越えた六感しか持たない者には解らない細かな機微、グレモリー先輩の張り詰めたピリピリとした雰囲気は気持ち和らいでいるし、それを見るグレイフィアさんの視線も心なしか優しげな雰囲気を滲ませている。
最初の遭遇時にグレイフィアさんから向けられていた警戒心も、僅かに低減しているのがわかる。
目を開けるまでもなくわかるのは、あちらが此方の行動を『部室内の空気の悪さを吹き飛ばそうとわざと巫山戯てみせていた』みたいな勘違いをしているという事だ。
それも仕方あるまい、と思う。
こうして大はしゃぎするのは、このオカルト研究部の部室内では初めての事、普段と違ったノリに、何かしら思惑が有ってのことと思われるのも仕方ない。
まぁ、別にその勘違いで此方が被害を受けることもないのでわざわざ訂正しようとは思わないのだが。
「ちわーっす」
緩み始めた空気を更に緩めるかの如く、兵藤先輩の崩れた挨拶が部室内に響き渡る。
後ろには木場先輩も居るようだ。
だが、彼等が部室に入ると、先程までの緩みかけていた空気がまた硬くなり始めた。
部員……というより、眷属が全員揃ったので、グレイフィアさんが今日この部室に訪れた理由と、悪魔側の面倒くさい話が始まるのだろう。
そろそろ頃合いか、日影さんも助っ人を終えている頃だろうし。
冷蔵庫に残りの菓子を詰め、帰り支度をする。
同じく塔城さんがこっそり帰り支度を始めて、無言で姫島さんに止められているのを置き去りに、部室の出口に向かう。
「それでは、此方はこれで失礼させて頂きますね。あ、冷蔵庫の中はお好きにどうぞ」
「なんだ、帰っちゃうのか?」
他の部員から挨拶を返されていた兵藤先輩に声をかけられた。
少し残念そうなその言葉が正直、意外だ。
「ええ、良かったですね先輩、比率的にほぼハーレムですよ」
「木場が居るだろ」
「世間的には木場先輩もハーレムメンバーらしいですし」
「やめろ、マジやめろ」
「僕も、流石にそのケは無いんだけどなぁ」
心底嫌そうな兵藤先輩と困り顔の木場先輩に、態とらしく意地悪く笑い返し、部室を出る。
去り際、一度だけ振り返り、部室から退避し遅れた塔城さんと、他の部員に手を振る。
「それでは皆さん、また今度。塔城さんはまた明日」
―――――――――――――――――――
しかし、その明日が訪れる事は無かった。
翌日、普段通り日課の軽い運動をこなした後に登校した学校に、塔城さんの姿は無かった。
何時もの様に別れ、何時もの様に出会えていた筈の友は、今、姿を消してしまった。
再会の約束が果たされる事は無かったのだ。
いったい、何故こんな事に……。
なったのかの説明を、その夜に塔城さんが電話で教えてくれた。
「フェニックスとの決闘ですか、これはまた、面倒極まり無さそうな話で」
なんでも、グレモリー先輩の婚約者である貴族(フェニックスらしい)が気に食わないので結婚を断ろうとし、話し合いでは解決しないので、レーティングゲームなる最近流行りの戦争ゲームで決着を付ける事になったのだとか。
しかし、実際問題相手はそのレーティングゲームの経験がある程度あり、眷属の力も含めて総合的に考えても、現状のグレモリー眷属では敵わないらしい。
で、今は学校を休んで山ごもりをして修行中。
学校に許可は取ってあるのだろうか、とも思ったが、そもそもうちの学校は悪魔に支配されているどころか悪魔関係者が経営しているんだったかと思い直す。
『極まり無さそうではなく……極まりない。面倒極まりない』
「そんなに」
改めて言い直す程とは。
塔城さんの口調から遠慮が消えつつある。
それとも、口調に気を使える程の体力も残らない程のハードなトレーニングだったのか。
声に疲労は見られないが、状況が状況だけに、精神的に疲労しているのかもしれない。
「というか、たった10日、山に篭って修行しただけで勝てる程度の相手なんですか?」
山篭りで修行、などというと、一昔前の物語ならパワーアップイベントとして持て囃されていた時期もあった。
だが、考えて欲しい。
例えば部活、文化部でも、運動部でもいい。
それまで大会で活躍する事を考えるでもなくなんとなく活動していた連中が、大会10日前になって猛練習を始めたとしよう。
さて、何ができるか。何が変わるか。
何かできるようにはなるだろう、何かが変わりもするだろう。
たかが10日、されど10日。
だが、それが結果に結びつく程のものに成り得るか?
絵はどうだ、音楽はどうだ、陸上はどうだ、剣道はどうだ。
まして、死にはせずとも、集団で相手と殺し合う戦争ごっこに、何がどれだけ反映される?
『勝てる。……と、思いますか、私達』
「此方に聞かれても困りますって。グレモリーさんの方はともかく、相手陣営がどんな連中なのか知らないんですから」
フェニックス自体は有名だ。
それこそ昔からあるファンタジー系の物語に限らず、ゲームや漫画、アニメ、多岐にわたって登場し、さほど詳しくない者ですらそれがどういう存在か知っている。
属性があるとすれば炎、そしてなにより不死だ。
だが不死というのも色々ある。
そもそも攻撃が効かずに死なないのか、攻撃は通るが絶対に死には至らないのか、死にはするが即座に復活するのか。
復活回数はどうだ、弾数制か根性制か、リスクはあるか、復活場所を選べるか、復活する際はどの時点から意識があり体を動かす事ができるか。
一般書籍によれば、生まれ変わる為に死ぬらしいので、死んでも蘇るというタイプなのだろうが、実際の悪魔がどうかはわからない。
……まぁ正直、相手のフェニックスが余程弱っちく、再生能力が実戦レベルで使うものにならないレベルでも無ければ、今のグレモリーさん達の勝ちはありえない。
オカ研の連中は才能こそあれ、それほど経験を積んでいない。
一部死に物狂いで鍛えた時期があったんじゃないかな、と思わせるのも居るが……、誤差の範囲だろう。
何せ、相手は自分の不死性を理解した上である程度レーティングゲームの経験があり、しかも現時点では総合力に劣る程に力のある眷属を率いている。
『……こういう時、気休めでも「君達ならやれるさ」みたいな事を言うものじゃないんですか』
「良い台詞です、感動的ですね。でも無意味でしょう。気休めでリラックスした程度で勝てる相手なら、そもそも修行しようなんて思いつきませんし」
『…………』
黙りこんでしまった。
少し言い過ぎたかな、と思うと同時、ふと疑問に思う。
そもそも、勝てる勝てない以前に聞いておくべき事があった。
「勝ちたいんですか?」
『……ん』
言葉にもなっていない、よくよく耳が良くなければ聞こえないような単音の肯定。
理由はわからないし、別にどうでもいい。
グレモリー眷属というコミュニティに対して強い執着と愛着を持っているのは知っているし、彼女がグレモリーの血族(たぶんグレモリーさん本人ではない、普段のやり取りでわかる)に多大な恩義を感じているのもわかる。
もしかしたら、好きでもない相手と結婚する、という状況に憤りを感じるという割と乙女な理由かもしれない。
これらの理由のどれでもないかもしれないし、どれもが理由なのかもしれない。
だが、別にそんな事はどうでもいい、重要なことじゃない。
今言えるのは二つ。
今の肯定が嘘ではないこと。
彼女は勝ちたいと思い修行に励み、しかし気休めが必要になるほど手応えを感じられていないということ。
「そうですか……」
塔城さんの気配を探り、壁に貼り付けてあるカレンダーを確認する。
試合は10日後、当然ながら間には学校が休みになる土曜日曜のに二連休が挟まっている。
修行が行われているらしい塔城さんの気配がある位置は、近くではないが国外という訳でもない。
自然も豊かな良い場所にあるようだ。修行や静養には持ってこいといったところか。
「塔城さん」
『……なんですか』
「今、どんな修行を?」
『…………普段どおりのメニューを、重めにしたものを』
答えるまでに時間がかかった辺り、本人にも自覚はあるのだろう。
ステゴロで殴る蹴る投げる、周囲のオブジェクトを凶器として扱う、格闘技術に載せた腕力にものを言わせる塔城さんのバトルスタイルだと、たった10日で目に見える向上は見込めない。
無茶なトレーニングで筋肉を痛めつけて聖母の微笑で治癒して強化、という手も無いではないが、実際に体を動かすのに適した筋肉が付くかは賭けになるレベル。
今回の修行合宿、塔城さんに実りはない。
「勝ち筋を拾える様になる手があるって言ったら、どうします」
『……………………やってみたい。いえ、やりたい』
「そうですか、では、今週末にそちらにお伺いしますので」
『え、あ、ちょっと』
電話を切る。
即座にあちらから再び電話がかかって来ない辺り、塔城さんも困惑しているのだろう。
正直此方も、自分の事ながら少し戸惑っている。
「いやぁ、びっくりしたわ」
此方の心を代弁するかの様に平坦な声で告げたのは、ベッドの上でグルメ誌を読んでいた日影さん。
大きめのワイシャツでとりあえず肌の露出だけを隠し、しかし隠し切れない恵まれた曲線を惜しげも無く晒しているセクシーな姿とは裏腹に、その目元は何時もよりも鋭い。
これが日影さん渾身のジト目だ。向けられると少し体が縮こまる様な強さを感じる。
「なんや、こう、あれやろ。もう、なぁ」
「いや、落ち着いて日影さん、言いたいことはわかるけども」
一切意味を成さない、具体的な単語が含まれていない言葉を口にしながらゴロゴロとベッドの上で転がる日影さん。
同じベッドの端に座り、転がる日影さんの背に手を当てて動きを止める。
背を向けた日影さんが、そのままぐるりと首を可動域ギリギリまで使用して此方を向く。
ジト目では無くなっているが、機嫌は良くもない。
「気に入っとるんやな、あの子」
「そうでなきゃ、友達になんてなんないじゃん」
「せやろか」
「そうだよ」
実際、塔城さんが特別である、という訳ではない。
実のところを言えば、悪魔や堕天使といったファンタジーな話ができる相手は、多少なりとも居るのだ。
駒王学園には居ない、というだけで、電話やメール、各種SNSなどで連絡を取り合う事ができる相手だ。
たぶん、無理に親密度とも言える部分を数字化すれば、そっちの相手の方が高いだろうと思う。
塔城さんを分類するなら、紛れも無く只の友達に分けられる。
「友達が頑張ってて、こっちもそれを応援する暇があって、だから応援する。それだけの話」
「それだけなんか?」
疑いの言葉と共に身を起こし、体を寄せ、じっと此方の瞳を覗きこんできた。
「なんか、温泉もあるっぽいからね、ドサクサで使わせて貰おうかなって。……来てくれるよね」
応えるように寄せられた体を抱き寄せ、ベッドの上で壁に寄り掛かり、髪に唇で触れる。
「ん……しゃあないな、一緒に行ったるわ」
少しだけくすぐったがる様に身を捩り、小さく声を上げた後に此方の胸元に唇を当て、仕方無さそうに、やる気無さそうに頷いてくれた。
他と違い、彼女の感情は見えないし、読めない。
だけど、そんな彼女の小さな表情や動きの変化から内心を察する事ができるのはとても素敵なことだ。
塔城さんをダシにした形になるけど、この日影さんとの温泉旅行、しっかり楽しめるようにしよう。
主人公、放課後の溜まり場にてちょっとはしゃぐの巻
フェニックス? 殺したら恨み買うような面倒な相手に突っかかる訳がない
こいつ、色々線引きしてる部分多いから、ああいう場面にはそもそも居残る訳がない
たぶん部室にいる間に転移の魔法陣が機動したら、紋章の柄が変わった時点で魔法打ち消して転移妨害した上でその場からそそくさと退散するはず
こいつの行動原理考えると、殺したらマズイ悪魔とかそもそも何の価値も感じないから積極的に絡みにいく筈がないし
その場に居合わせてもリアスの結婚相手とかすこぶるどうでもいいとしか感じない……
誰だよ二巻目から絡ませ易くなるとかいったの
そう、何を隠そう私です
まぁ三巻になればいい感じの相手が居るので、二巻は原作主人公勢力にがんばってもらいます
次回、たぶん修行回、さもなければ温泉回