文字通り絵に描いたような、あくまでドラゴンメインの高校生活   作:ぐにょり

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二巻エピローグ
あと後書きに少し設定書いてます
読みたくない人は飛ばすと吉


十七話 綺麗な朧月夜に

何時もと変わらない朝。

少し前までの何時もと同じ様に、塔城さんは現れた。

いつもの様に軽く朝の挨拶を交わし、いつもの様に何となく並んで歩く。

いつもの様に、とは言っているが、何だかんだと一緒に登校するのは十日くらいぶりなだけあって、少し新鮮味があるような気がする。

 

「……勿論、反省はしてます。でも正確な威力を調べずに作戦に組み込んだのは部長なんだから、あそこまで怒る必要はないと思うんですよ」

 

「正確な威力を実践して見せてあげないのもどうかとは思いますがね」

 

世間話の内容は、先日に行われたらしい、非公式レーティングゲームの内容だ。

結果だけを見れば大金星。

元からある程度強かったらしい木場先輩や姫島先輩だけでなく、回復役のアーシアさん、修行の成果を見事に発揮した兵藤先輩に加え、塔城さんも大活躍。

これが公式のレーティングゲームであれば、他の貴族たちからスカウトが殺到してもおかしくないレベルの試合だった、というのは塔城さんの言葉だ。

 

だが世の中というのは良くも悪くも結果だけを見ていればいい、という訳ではない。

いや、この場合、見られたのは勝利とは別の部分の結果とも言えるのだから、ある意味ではやはり結果しか見られていないのか。

塔城さんは確かに、不死性を持つフェニックスを撃破するという結果を残した。

しかし、その代償としてレーティングゲーム用に用意したステージは完全に崩壊。

挙句の果てに、敵どころか攻撃範囲から逃げようとした味方すら容赦なく巻き込んでしまったらしい。

時間差での撃破であった為にゲームの結果は勝利で終わったが、実戦であれば許されざる戦法だ。

 

「……でも、結果的に撃破数はトップなのに」

 

「内訳は?」

 

此方の問に、えぇと、とつぶやき空を見上げ、指折り数える塔城さん。

 

「ライザー、ライザー妹、ライザーの兵士三に戦車一、うちの部長、アーシアさん、イッセー先輩。ほら単騎で九人ですよ九人」

 

心なしか嬉しそうなのはいいとして、撃破しちゃいけない対象が含まれてるんですがそれは。

まぁ、又聞きした話だとレーティングゲームでは味方を犠牲にして勝負に勝つ戦法は普通に使われているらしいので、そこまでおかしくはないのかもしれない。

そもそも、元の使用者からして結構な割合で標的以外を巻き込んで撃ってたし、ある意味教えずとも辿り着いた由緒正しい使用方法に則っただけとも言える。

別に塔城さんが味方に誤射しても此方は欠片も困らないし、そういう事にしておこう。

面倒だし。

 

「撃墜数は置いておくとして、祝勝会とかはやらないんですか? 殆ど間を置かずに戻ってきましたけど」

 

「どうなんでしょう。部長からはやるともやらないとも……」

 

「そりゃ寂しい話で。部長さん的にはめでたい話なんでしょうに」

 

「……まぁ、親の決めた婚約を好き嫌いだけで解消してパーティーというのも……」

 

「そういえばそんな話でしたか、今回」

 

なんというか、この前は廃教会をステージにスプラをトゥーンにする感じの運動会だったからはっきり覚えているのだが、今回は印象が薄い。

気付いたら終わってた、というか……。

別荘の温泉借りて、オカ研メンバーが昼間の特訓で出払ってる間に日影さんと混浴した所が今回のハイライトだと思う。

 

「……正直、こうなるのは目に見えてた」

 

「何だかんだで巻き込まれてたけど、部長さんの私闘も同然でしたしね」

 

「とほほ……ですね」

 

このですねの取ってつけた感。

うわぁーん、もうレーティングゲームはこりごりだぁー!(画面収縮からの右下「おわり」表記) みたいな七十年代アニメみたいなオチも期待していたのだが、わりと真面目に落ち込んでいるのかもしれない。

とはいえ、落ち込んでばかりも居られない。

現実とは常に絶え間なく流れ次の問題を運んでくるものなのだ。

 

「で、メールで知らせといた今週中にやるらしい物理の抜き打ちテスト、自信あります?」

 

「……こ、今週中に抜き打ちするなら、理論的にはテストは実施されない筈……」

 

「……? ……ああ、予言のパラドクス。それ抜き打ちテスト宣言した時に言われて論破されてたから使えませんよ」

 

言った方も冗談で言っただけだったけど。

ああいうやり取りが教師との間に成り立つ辺り、割とうちのクラスは和やかな方なのではないだろうか。

いじめも無く、此方の様なコミュ能力に劣る人間が孤立する事もない、良い人間が揃った素敵な場所だ。

……まぁ、塔城さんは割と本気で絶望のオーラを纏っているが、個人の学力からくる問題まではどうにもならない。

 

「……あ、あの、ノートは」

 

「勿論、欠席してる間のコピーは用意してありますよ。はい」

 

「心の友よ……!」

 

鞄から取り出して手渡したノートのコピーを手渡すと、コピーごと手を両手で掴まれて感謝された。

これまで見たことのないレベルの感激具合だ。

しかしこの感激具合、山に篭もり過ぎて曜日感覚も消え失せてしまったらしい。

 

「因みに今日は金曜日でして」

 

「……物理は」

 

「……間に、昼休みがありますよ」

 

暗に午後には抜き打ちテストがあると告げつつ気休め程度に慰めの言葉も入れてみたが、塔城さんはコピーの束と此方の手を掴んだまま、崩れるようにその場に座り込んでしまった。

 

―――――――――――――――――――

 

私、塔城小猫は転生悪魔だ。

転生悪魔というのは、事情はともあれ、それまでの生を捨てて悪魔としての生を生きる関係上、基本的には神に背いて生きている。

 

「神は死んだ……」

 

だから机に顔面から突っ伏してこんなロックな発言をしても当然許されます。

祈れば頭痛がしても、呪ったり流言をばらまいたりする分には大丈夫な悪魔ならではの反逆、貧弱な一般人ではこうはいかないでしょう。

むしろ許されろ私、テストの点は許されざる点数になりそうだからこそ今許されろ私。

休み明けに戻ってくるであろう血の流れよりも紅い点数を想像するだけで、時の流れに埋もれて消えてしまいたくなるから。

 

「あと一日休んでおけばこうはならなかったでしょうに」

 

頭上から聞こえる読手さんの呆れ混じりの声。

 

「……これ以上休むのは、流石に」

 

唯でさえ真っ当な理由で休んだわけではないのだから、出席できるなら出席するのが学生の義務というか。

直接補修とかに繋がるわけではないから、受けれる授業を受ける為に出席するのは当然というか。

 

「まぁそこは個人の自由だから別にいいですけど。……部活の先輩がお呼びですよ」

 

顔を上げ、視線を教室に向ければ、そこには男子に言い寄られてオロオロしているアーシアさん。

私と視線が合うと、目をこう、マンガ表現で言う『><』こんな感じにして助けを求めてきた。

……ここで呼び出してきたのが副部長でも祐斗先輩でも無くアーシア先輩という辺り、部長は実に卑劣だと思う。まさに悪魔。無論賞賛しているんですが。

これじゃあ直ぐに付いていかなければならない。

 

「それじゃあ、私はこれで……」

 

アーシアさんを救出すべく、気怠すぎる気分に鞭打って立ち上がる。

 

「ええ、また来週お会いしましょう」

 

小さく手を振る読手さんに手を振り返す。

単純な祝勝会のお誘いならいいのですが。

そうはいかないのだろうな、と思いつつ、鞄を手にアーシアさんの元へと向かった。

 

―――――――――――――――――――

 

そうはいかないだろうな、という予想は当たった。

でもめでたいというか喜ばしいというか、オカ研での祝勝会も行われるらしい。

といっても、部長の貴族力を利用しての豪華絢爛なパーティーという訳ではなく、適当に何処かのファミレスに行って、部長のおごりで騒ぐ程度のものになるのだとか。

色々な事情が咬み合って、実家の力をあまりおおっぴらに使えない現状では仕方がないと言っていたけど、正直、それくらいが今回の締めには丁度いいと思います。

 

さて、祝勝会の話は一先ず置いておいて、今は複雑かつ面倒になりそうな話から。

 

赤眼の魔王(ルビーアイ)シャブラニグドゥ、ね」

 

部室で何時ものソファに座りながら、部長は悩ましげに呟く。

それも仕方がない。

魔王という称号は悪魔にとって当然ながら特別なものだ。

勿論、現状でも非正規に魔王を自称する悪魔が少なからず居るけれど、それはあくまでも古い悪魔、世代交代する前の旧魔王に連なる血筋の悪魔が名乗っているだけ。

でも、こちらは違う。

何処の誰とも知らないぽっと出の魔王。

所在ははっきりとアストラルサイドだとわかるけれど、そもそもそんな呼び方をされる異世界を私達は知らない。

無論、アストラルサイド、という言葉から単純にどんな場所を示しているかは理解できるけれど、異世界と扱うかどうか、となると少し難しい。

そも、そんな力のある存在が今まで誰にも確認されていない、認知されていない、というのもおかしい。

 

「普通なら、ありえない、と一蹴されるような話だけど、少なくとも、『力を借りる先』としては、間違いなく存在しているのよね」

 

部長が悩んでいるのはそれだ。

誰が名乗ったわけでもない、報告すらしていない。

でも、間違いなく魔王と呼ばれる存在に力を借りる術式は成立し、それに相応しい威力の術が発動してしまった。

ほぼ万全の状態だったフェニックスを、一撃で復活不可能なまでに精神を破壊する魔法など、普通に考えれば主神級の力を借りなければ不可能だ。

 

「小猫ちゃん自身は、その存在を感じ取ったりはできるのかい?」

 

祐斗先輩の問いに首を振る。

 

「……力を借りる術式を理解できれば、そういう感覚は必要ないらしいです」

 

もしかしたら、この魔法を正式な手順で学んだ場合は何処かで感じ取る工程があるのかもしれない。

でも、私の知識は読手さんが貸してくれた魔剣から刷り込まれたものでしかない。

車の運転と同じ、運転の仕方を知っていても、車の構造を理解して一から作れる訳じゃない。

 

「未知の魔王に、混沌の言語(カオス・ワーズ)ね、大した隠し球だわ」

 

「実際凄いですよこれ。俺にも使えますし」

 

言いながら、イッセー先輩が拙いながらも呪文を唱え、掌を上に向ける。

 

明かり(ライティング)……ほらほら!」

 

掌の上に生まれた電灯くらいの明るさを持つ光球を嬉しそうに見せびらかしている。

子供のようなはしゃぎように部長なんかは可愛いものでも見るような優しげな視線を向けているけれど、問題はイッセー先輩がこの呪文を発動させられた事だ。

この呪文は丸暗記できれば混沌の言語やそれを使用した魔術の知識を持たなくても発動することができる簡単な魔法。

どれくらい簡単か、と言えば、生まれたての子供よりも情けない貧相な魔力しか持たないイッセー先輩が、発音の単純で短めな呪文を一つ覚えるだけで簡単に発動できてしまう程。

そして、この魔法は副部長やアーシアさん、祐斗先輩に至るまで習得に成功している。

 

つまり、この呪文は特殊な才能ありきで発動するものではなく、ほぼ万人が覚えることができる、体系付けられた『技術』なのだ。

考えようによっては、禁手のような状態(正確には違うらしい)で覚醒した神滅具である赤龍帝の籠手よりも危険だと言われた。

それもそうだ。

神滅具は一種一つしか無いけど、これはあくまでも技術。

学んだ全員が全員最強の呪文まで習得できるとは限らないにしても、母数が多ければ習得者もそれだけ多くなる。

悪魔に広まるだけでも、下級に留まっている立場の弱い転生悪魔による下克上が乱発しかねない。

それどころか、万が一この魔法が人類や他の神話勢力に広まりでもすれば……。

 

「小猫、とりあえず、竜破斬だけは使用を禁じるわ。余程の事が無い限り、ね」

 

どうせ直ぐにお兄様から使用禁止の知らせが来るでしょうけど、と続けた部長に、不承不承ながら頷いておく。

使えるようになった力を使うな、と言われるのは少し嫌だけど、それだけ危険な魔法である事は私にも理解できる。

他の呪文に関しては特に何も言われていないけれど、今後は小声かつ早口で口元を隠して詠唱する練習を行っていく必要もあるだろう。

……それに、最大の切り札はまだ残してある。

こればっかりは私も滅多なことで使うつもりは無いけれど、少しくらいは手札を伏せていてもバチは当たらない筈だ。

 

「さて、難しい話はここまで」

 

ぱしん、と両手を叩いて話を終わらせたのは、色々な場面でとりあえず前に出ない事に定評がある副部長だ。

 

「ちょっと朱乃、話はまだ……」

 

「折角ゲームに勝ったんだから、難しい話ばっかりじゃあんまりじゃない?」

 

「む……」

 

副部長の言葉に、反論を封殺され唸る部長。

副部長の口調から察するに、今は女王や副部長ではなく、リアス・グレモリー個人の友人である姫島朱乃として接しているんだろう。

部長は貴族としては気位が高いが、個人としては友人を大切にするタイプだ。

しかも、副部長は部長の個人としての交友関係とか、そういう部分を考慮して、あくまでも部長自身の事を思って言ってくれている。

 

「それじゃあ、祝勝会の話でもしますか?」

 

副部長に続けて追撃を入れたのは祐斗先輩だ。

話が仕切りなおしに成った所ですかさずインターセプトしてくるタイミングの良さは流石だと思う。尊敬する。

別にこれ以上魔法関連での説教が面倒だから有りがたかった訳ではないので勘違いしてはいけない。

私は大体の場合誠実に生きているのでそんな事を考えたりはしないのだ。

 

「はい! はい! 俺ア◯ナミラーズ行きたいですア◯ナミラーズ! もしくはフー◯ーズ!」

 

ここで食欲とは別の欲求全開でイッセー先輩が手を上げて主張します。

なんというか、ここまで狙いが見え見えだと逆に感心しますね。

 

「ああ、そういうことなら僕は馬◯道かなぁ」

 

「ブルータスお前もか」

 

まさかのタイミングで再びノッてきた祐斗先輩に呆れる。

二人が上げた店の制服でなんとなく趣味嗜好がわかってしまうのがなんだか嫌だ。

イッセー先輩は分かりやすいけど、祐斗先輩はインビジブルむっつりスケベなのかもしれない。

 

「せめて市内にある店にして頂戴……」

 

顳顬に指先を当てて頭痛を堪えるように溜息を吐く部長は、そのポーズに反してなんだか嬉しそうだ。

……なんやかんやと言って、身分に縛られる事無くオカ研で部長として振る舞い続ける事ができているのが嬉しいのだろう。

正直、勝っても負けてもとりあえず全力が出せればいいくらいの感覚で戦ったけど、こういう姿を見れたなら、純粋に勝つことができて嬉しいと思える。

やはり勝負は勝ってこそ、だ。

 

「ああ、それとね、小猫ちゃん」

 

「はい?」

 

「一人二人なら追加で呼んでもいいから、相手側の予定も予め聞いておくといいですよ」

 

「…………はい」

 

一人でなく、二人、という所に心憎い副部長の気遣いを感じる。

仮にここで一人、と言われたら、私は間違いなく今回の影の功労者である読手さんの事を思い浮かべ、

 

『……高鳴ってるの、わかりますよね』

 

思いうか、うかべ、うか、かかか……

 

「セイハァァッ!!」

 

テーブルを額で叩き割る。

痛みが頭蓋を突き抜け少し冷静になった。

真正面から話す、というか、普通にクラスメイトとして接する分には問題ないけれど、悪魔関連の話の後となると、どうしても記憶がふとリフレインしてしまうから困る。

ときめくな私の心、揺れるな私の心、あれはあくまで感謝の心が高揚感でおかしくなってしまっただけなんだから。

こういう時は、心が落ち込むような事を思い出して気を静めなければ。

そう例えば今日の抜き打ちテスト……。

 

「神は死んだ……」

 

真っ二つに折れた机は私の頭が下がるのを妨げる事無く、身体を折る私はまるで貝のようだ……。

私は貝になりたい。

響きが似てるから攻撃力もある蟹でもいい。蟹になりたいね……。

いけない、なんだか自分でも何を考えているのかわけがわからなくなってきた。

 

「あらあら、重症ね」

 

「小猫、つまりそれは恋よ!」

 

「恋というか、変だよね、ここまでくると」

 

「くっそ、やはりあいつもまたリア充……いやでも恩人だし……」

 

頭上で好き勝手言っている声も、私の鼓膜を上滑りしている。

読手さんに連絡を入れるのは、少し間を開けてからにしよう。

 

―――――――――――――――――――

 

今回、読手さんは嫌に此方に協力的だった気がする。

温泉を借りるため、と言っていたけれど、それだけでここまで此方の事情に深入りするものだろうか。

彼は面倒が嫌いだ。

正直、一時期はそれで此方がマジ凹みしてしまうレベルで濃く一線を引かれるレベルで面倒が嫌いな筈。

 

だけど今回、彼は此方に手を貸す事で大きな面倒を背負う事になるかもしれない。

明らかにイッセー先輩の神器が何なのかわかっていたフシがあるというのも怪しすぎて追求を受ける可能性があるし、何よりも私に教えた魔術がいけない。

あんなもの、ヘタな人間が知っていたら、そのまま口封じに殺されてもおかしくないレベルの危険技術だ。

出処を知るために捕まえられて拷問にかけられたり、脳みそをかき混ぜられてもおかしくはない。

彼は、その危険性を理解した上で、私にこの魔術を教えたのだろうか。

 

だとしたら、何故?

それだけ私に肩入れしてくれた、というのなら、少し嬉しい。

だけど、もしかしたら。

誰が自分を狙ってきても、残さず返り討ちにするだけの力を持っているのだとしたら。

それこそ、神話勢力を、纏めて相手取れる様な……。

ぞわり、と背筋に寒気が走る。

ふと手に振動。

手の中の携帯を覗きこむと、先ほど送った祝勝会のお誘いに対する返信が届いていた。

 

『それならロイホ行きましょうよロイホ。今パンケーキタワーフェアやってるからパーティーにはうってつけですよ!』

 

楽しげな文章。あまり比率は高くないが絵文字まで使っているから中々のはしゃぎぶりだと思う。

何故だろうか、こうして彼の打ったであろう楽しげな文章を読んでいるだけで、自分の頬が緩んでいるのがわかる。

ベランダの手摺に身体を預けながら、ポチポチと返信の文章を打つ。

そうしている内に背筋の寒気は消え、梅雨前の少しぬるい夜風が身体を包む。

送信し、空を見上げる。

見上げた空には、薄ぼんやりとした輪郭の、美しい朧月が浮かんでいた。

 




そろそろ月が綺麗になりそうな二巻エピローグでした
力を与えられただけで落ちる程安いヒロインじゃない小猫さんでした
でもそろそろ(好感度)アップし始めた感じはある
必要なのはピンチだ!


そして唐突な登場人物紹介
★塔城小猫
身体的な変化も強化も無いけれど、魔剣ドゥールゴーファの能力によりスレイヤーズ世界の魔術知識と運用法を植え付けられる
魔術知識と実用段階に関しては、スレイヤーズすぺしゃる⑦頑張れネクロマンサー収録「影なる脅威」時点までのリナ・インバース及びサーペントのナーガの魔術関連知識相当
原作本編で得た知識に関しては備えていないものとする
因みに主人公が他の眷属でなく小猫にこの知識を植えつけた理由は接点の多い友人であるという理由を除けば「格闘戦だけで魔力余らせてるから」という一点に尽きる

なお、この世界にはアストラルサイドに魔族なんて住んでいる訳無い為、植えつけた知識は微妙に改変され、本来の魔法とは異なる接続先に繋がるようにしている
接続先は現在秘密

★兵藤一誠
龍の影響を受けやすい体質に改定されている為、ダメージを負った部分を放置すると自然に龍属性を得た新たな肉体が補填される
堕天使に殺された際にリアスが悪魔化するのが遅れていた場合、全身の血液や龍化し、兵士の駒八個では悪魔化できなくなるところだったりした
主人公も流石に哀れに思ったので、合宿の神器強制覚醒修行の際、ドサクサに紛れて神器未使用、もしくはテンションを上げ過ぎない限りは見た目人間型に収まるように記述を追加している
主人公の介入で一番変化があるのはこいつかもしれない、目立たないが

使用神器
赤龍帝の籠手(未覚醒)→赤龍帝の籠手→赤龍帝の拘束衣
★赤龍帝の拘束衣
欠損し、龍化した肉体を抑える形で機械的な龍の身体が肉体に融合する亜種
正確には禁手ではなく、禁手に見える亜種でしかない
時間に捕らわれない連続倍加が可能だが肉体強度に合わせた回数制限がある
ignitionの音声と共に倍加が固定されるが、十秒毎に倍加が一段ずつ解除されていく
重ねがけは可能だが、残り倍加がどれだけ残っていても、倍加無しの状態から数えた限界倍加回数が重ねがけされる為、あまり早い段階で重ねがけしようとすると肉体が中から破裂する

因みに赤龍帝の拘束衣発動前の異形は、籠手が肥大化したのではなく、籠手に似た龍鱗が腕に生えまくって籠手が肥大化したように見えていただけ
あちこちに出現した装甲は宿主の変化に合わせたサイズ調整のようなもので、これ自体は亜種でも禁手でもない
あくまでもツギハギになった宿主の肉体に整合性を持たせる形で現れるもののみが赤龍帝の拘束衣として扱われる
また、発動中に行われる肉体の龍化を常に整合性の取れた形に収める機能を持つ



設定はこんな感じ
次巻はあれ、たぶん作者がすっごく書きたかった部分に入ると思われる
二巻じゃ殆ど無かった主人公の無双シーンあります
ドラえもん的便利キャラ風振る舞いもします
SEKKYOUあります
蹂躙残虐殺害あります
他作品の武器バンバン使います
あと小猫さんの好感度が上がるイベントとか入るかも
ピンチの場面あるし
もうあれですね、コッテコテですよ、たぶん

それでもよければ、次回以降も主人公と一緒に地獄にお付き合い下さい
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