文字通り絵に描いたような、あくまでドラゴンメインの高校生活   作:ぐにょり

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エピローグは短めです
そして後書きに本編の二分の一強程の文字数に到達した設定まとめなどがあります
話の余韻に浸りたいという方は設定とかでどうこうするといいかもしれないです


二十五話 揺れる橋に座る猫

骨折り損の草臥れ儲け、という言葉がある。

良い意味で使われる言葉じゃない。

使われる言葉を順番に読んでいくだけで意味がわかる初歩的なことわざ。

骨を折った上に草臥れただけ、という、まさに踏んだり蹴ったりという意味の言葉だ。

あえて草臥れ『儲け』と、プラスになっているように見える言葉をチョイスしているあたり、この諺を作った人はウィットに富んでいると思う。

塩チョコの塩の様にカレーに一欠のチョコの様に、この儲けという言葉の空回りっぷりが骨折りと草臥れという嫌な現実に対する実感を強く感じさせてくるのだ。

 

事件解決から数日。

全ての授業とHRを終え帰るだけの放課後の教室。

 

「っだー」

 

ごつん、と、頑丈さだけが取り柄の学校机の天板に額をぶつける。

非常に、非常に疲れる事件だった。

というか、ハッキリ言って関わらなければ良かったと思うことしきりだ。

いや、勿論、すり潰して塗り潰してもいい相手が居る以上、どうせ戦いはしたのだろうけど。

 

「とーじょーさーん」

 

何故だかこっそりと近づいてきていた塔城さんに声をかける。

 

「……なんですか、そんな気の抜けたコーラみたいな声で」

 

「羽付いてる連中ってーのは、偉くなる程馬鹿になったりするもんなんですかー?」

 

「……それ、所属的にどう思っててもはいとは言えないんですけど」

 

「そーいやそーですねー」

 

顔も上げずに問いかけて、塔城さんのつれない答えに同意しながら思い出すのは忌々しい怪人ハグロトンボの間抜けさだ。

彼は戦争を起こす事を目的とする、堕天使の幹部であったらしい。

実のところ、此方もその程度の情報は途中で掴めていた。

だからこそ、探索に割いていた時間を更に分割し、無数に押し寄せる殺しても殺しても殺しても文句の出ない兵隊を、どうやってすり潰して塗りつぶすか考えて、専用の筆まで自作したのだ。

多めに見繕って数百、一本につき数人の割合で使い分けるつもり満々だった。

エクスカリバーが事件の軸になっていると聞いたから、思いつく限りのエクスカリバーを描いて作り、空いたスペースで種々様々な聖剣を描いた。

だが、そんな手間が、まるで意味のない事だと言われた此方の気持ちが誰にわかるだろうか。

絵を描くのはそれなりに体力が居る作業なのだ。

単純な線の少ない剣は少ない、なにしろエクスカリバーだ。

大げさだと思うなら、ネットで数百種類の聖剣画像を収集しそれを全て実物大で模写してみるがいい。此方の苦労が僅かにわかるだろう。

 

勿論、全ての聖剣を一本一本細かく制御する為に、母さんに頼んで久しぶりに分割思考の練習だって再開した。

これはまぁ、表面上割りと淡白なところのある母さんとの親子の交流にもなったからいいのだが……。

 

結果として、期待していた身寄りも親類も友達も居ないような、挙句人に迷惑をかけてもどうとも思わない様な人非人連中の群れなどというものは無く。

そこから作られるインクで駒王町を色取り取りに染め上げるビッグラクガキチャンスは夢と消えた。

人の夢と書いて儚いとはこの事か。

 

「……此方も馬鹿だった、ってのは、わかってるんですけど」

 

何が問題だったか。

取らぬ狸の皮算用、はっきり言って期待し過ぎた此方にだって結構非がある。

エクスカリバーなんてものを持ちだして来るんだから、大きな組織に着いたに違いないとか、そういう期待は、少し重すぎたとも思う。

ここは文字の世界……恐らく、ラノベとか、その二次創作とか、そんな雰囲気の世界だ。

言わば、言ってしまうなら、創作物の世界なのだ。

もう部下なんて知らんゾイ! 一人でも戦争するゾイ! なんていう、軽々しいエアロインな脳味噌でも戦争に生き残り、幹部としてやっていけるような無茶な組織がある、という予測を立てられなかったのはある種の甘えだろう。

 

「わかってるからって、ねー。草臥れた、って、思うのは、どうしようも、無いじゃないですかー」

 

相手が気が大きくて力持ちなだけのスーパーぼっちであるのなら、それ相応の、無駄に凝らない適度な仕掛けで相手をした。

でも仕方ないじゃないか(渡鬼的発音で)

ここは確かに創作物の世界かもしれないけど、大概の組織は元の世界と同じような普通の構成なのだ。

そんな組織としてちゃんと成り立つのか怪しい組織の事、常に想定していられる訳がない。

つまり、此方が『期待する人間』であるという一点が、今回の無駄な疲労の原因という訳だ。

しかも途中でイライラして、人間関係を構築する上で発するべきではない荒々しい発言をしてしまった。

割りと普通に接していた人達からも避けられてしまうかもしれない。

実に救いがない。

流石神が死んでいるだけの事はある。

誰か、他の連中は良いから、此方をこの伸し掛かる徒労感から救って欲しい。

 

「……よ」

 

「よ?」

 

顔を上げず、単音に単音で問い返す。

 

「よ……よし、よし……」

 

……数秒の間を置いて、ぎこちなく、本当にぎこちない手つきで、頭を撫でられた。

 

「………………ええと、塔城さん?」

 

「……待って、待って下さい、ちょっとでいいので」

 

「はい」

 

思わず素直に頷く。

そりゃ、焦りやら何やらが恐ろしく伝わってくる震え声で待てと言われたら待たざるを得ないだろう。

しかもこんな状況では。

 

「あの、ですね」

 

「はい」

 

「あの時、助けてくれた、お礼を、と、思ったんですが」

 

「はあ」

 

「……たぶん、これ、お礼じゃない、ですよね」

 

「そりゃそうじゃ」

 

思わずCV石塚運昇な博士のものまねで返してしまった。

しかし、なんだ。

くすぐったい。

頭が、というのもあるが。

撫でている側の動揺とか、羞恥心とかが手の動きから如実に伝わってきて、撫でられているこっちは二重に恥ずかしい。

そう、だから、何処がくすぐったいのかと言うと。

 

「           心か           」

 

「再現度凄いけどどうやってるんですそれ」

 

渾身の一発芸に対するツッコミと共に、塔城さんが何時もの調子を取り戻してくれたようだ。

……頭を撫でる手は、まだ動いているが。

 

「しかしお礼ですか」

 

「ひゃっ」

 

がばりと身を起こす。

ふとした予感から瞼を空けると、目の前、早々に主が部活に向かう事で空席と化した前の席に座る塔城さんの姿。

文字列でない、挿絵だ。

最近、塔城さんは妙に挿絵づいていると思う。

此方の頭の上に載せていた手を胸元に寄せ、驚きと慌ての混ざった表情で頬を赤らめている姿が見える。

こうして挿絵で見る機会が増えて改めて思うようになったのだが、塔城さんは本当に美少女に分類される側なのだなぁと関心する。

 

「お礼と言うなら、少しお耳を拝借しても」

 

「……変な事は」

 

「しませんよ」

 

「……まぁ、そうですよね」

 

何故か渋い声で納得しながら、机越しに頭を寄せて耳を差し出して来る塔城さん。

耳を貸せ、と言ったからか当然耳を突き出す形になっているのだが、此方に頭を近づけた時点で挿絵が剥がれて文字列になった。

少し勿体無いな、と思いつつ、寄せられた耳元の髪に触れる。

 

「!」

 

びくぅっ! と身体を震わせて、文字列が再び挿絵に上書きされていく。

目を見開き、わずかに髪の毛がぶわっと浮いた。

次いで、眉根を寄せ、頬を羞恥からか紅く染め、ジト目で口を開いた。

 

「……何、してるんですか……!」

 

「いえ、お礼に耳とか髪を触らせて貰おうかなと思ったのですが、駄目ですか」

 

「…………………………」

 

ぷい、とそっぽを向き、口を真一文字に結んで、真っ赤に染まった頬を微かに膨らませ、しかし、顔を遠ざけはせず、されるがままで逃げずに居る。

さらさらと髪を梳いても、耳を指先でなぞっても、その度に身体を震わせるだけで逃げようとしない。

挙句の果てに、未だ挿絵のままだ。

ここぞという見どころで出てくるものと思ったが……まさか、塔城さん限定でラノベ配分だった挿絵がイラストノベル配分くらいになったという可能性が微粒子レベルで存在している……?

と、考えていると、塔城さんの身体から緊張が抜けてくったりとリラックスしていく姿を最後に、挿絵が文字列に入れ替わった。

残念、そうそううまい話は転がっていないらしい。

だけど、なんというか、言っておくべきだろうと思う事が出来た。

 

「塔城さんは、可愛らしい人ですねぇ……」

 

―――――――――――――――――――

 

優しげな『視線』を向けながらそんな事を言う読手さんに、私はうまい返しも思いつけず、口を噤み続けるしかない。

 

「…………」

 

変だ。

勿論、瞼も閉じずに楽しげに笑いながら、助けたお礼にかこつけて私の髪や耳を弄り倒した読手さんが今までに無い程に変なのは言うまでもない事だけど。

撫でられた箇所が熱い。

髪ばかりを触られて、耳は何度か触れる程度だったのに、触れられた辺りがやけに熱い。

触られた髪も、髪に、神経なんて通っている訳がないのに、熱い気がする。

 

「触りすぎ、です。……嫌らしい」

 

「ああ、すみません。ちょっと調子に乗りすぎましたね」

 

指を離しながら閉じられていく瞼に、隠れていく黒曜の瞳に、『勿体無い』と思う。

……だけじゃない。

指が離れていく時に、少しだけ、たぶん、気付かれてはないだろうけど、身体が指を追ってしまった。

指が離れる時、少しだけ、嫌だな、と思ってしまった。

……なんだか、変だ。

たぶん、読手さんよりも、ずっと、ずっと、私の方がおかしくなっている。

 

自覚はある。

原因も、一つ、特大のものが思いつく。

思いつくと同時に、その場面が思い浮かび、抱きかかえられる感覚と、黒い瞳を見せて薄く笑う顔を思い出して……。

 

……吊橋、どう考えても吊橋です。

本当にありがとうございました。

 

言い聞かせる。

それで間違いない。

一度助けられるだけで意識するとか、どれだけ安っぽくなれば気が済むのか。

彼はそうじゃない。

彼とは、そういう関係を望む仲じゃない。

だって、彼は、友達だ。

 

「失礼する。このクラスに読手書主という男は居るだろうか」

 

ほんの数秒の思考、同じ時間だけの沈黙を破る様に、人もまばらな教室内に響き渡る声。

声の元に視線をやれば、緑のメッシュが入った青髪の女子──ゼノヴィアさんが、教室の入口に立っていた。

何時ぞやの、アーシア先輩が迎えによこされた時の事を思い出す。

あまりに堂々とした姿に逆に誰も声を掛けられずに少し遠巻きにされているゼノヴィアさんの立ち振舞は対照的だ。

 

「あれ、ゼノヴィアさん。『くにへ かえるんだな』されたんじゃないんですか?」

 

「誰が言うんですかそんな事」

 

「そりゃガイルさんが言うんじゃないですか?」

 

「なんでそこら辺ちょっと不確かなんです?」

 

「いやちょっと待ちましょう塔城さん、あちらのゼノヴィアさんがなんだか不味いですよ。ほっとかれて今にも枯れそうです」

 

「……じゃあ芝生の上で辛いホットドッグでも齧りながら持て囃して持ち直してもらいましょう」

 

……こんな感じの距離が、一番合っていると思う。

軽口を言い合える、ちょっと裏の事も話せる。

これくらいが丁度いい、『まぁまぁいい友達』の関係で。

それを何処か物足りなく感じるのは、変な事で。

早く、調子を戻せたらな、と、切実に思う。

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ? 忍者に邪魔されて? お前、ネカフェから戻ってこないと思ったらまたNARUT◯一気読みを……え、違う?」

 

「……死んだ、殺されたか。そうなると……今代の赤龍帝は見どころがあるな」

 

「……は? いや、疑っちゃいねぇよ。そういう事で嘘は言わねぇだろ、お前」

 

「……いや、いいさ。こっちで探り入れてみる」

 

目の前に相手の居ない会話が途切れる。

声の主が、暗闇の中で革張りのソファにどっかりと座り直す。

ガウンを着た、如何にも、と言った風体の美形。

 

「無数の聖剣で、コカビエルを生きたままミキサーにかける『何処にでも居る人間』ねぇ」

 

口元に、にやり、と、面白いおもちゃを見つけた猫の様な笑みを浮かべた。

 

「聖剣創造は、既に持ち主が居る……。さて、厄ネタで無ければ、大歓迎なんだけどな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




チョロい!
そしてそんな自分を戒める小猫さんのエピローグでした
何気に主人公もチョロい気がする
常時挿絵になれたら多分速攻で落ちる

★大天使の剣
出展・スーパー・ナチュラル(海外ドラマ)
形状・サバイバルナイフ程度の刃渡りの槍の穂先の様な刀身を持つ、白銀色の剣
解説・大人気絶賛引き伸ばし中の海外ドラマ『スーパー・ナチュラル』に登場する、大天使達の持つ剣
妙に短いのは、このドラマに登場する天使がどいつもこいつもエンジェル☆ステゴロやエンジェル☆ナイフファイトで戦うのが大好きな超前衛職な為
尚このドラマは当然の如く聖書系勢力の力が強く、やたら態度のデカイ他の神話勢力の主神達を大天使が一人でセガールして《首の骨が折れる音》してしまえる程の糞バランスである
性能・天使、及び堕天使に対して高い殺傷能力を誇る
備考・初期の敵の弱点を調べる為にあれこれ伝承とか調査しながら各地で妖怪バスターしてた頃が一番面白かったという意見は良く聞くが、割りと否定出来ない

約束された勝利の本塁打(エクスカリバー)
出展・氷室の天地
形状・ベーブ・ルースの使用していたバット
解説・野球の神が振るったと言われる神剣
この神剣の持ち主はアメリカ球界巨人族の中で最も巨大な体躯を誇っていたと言われている
護りの力を持っていたという説もあり、現役を引退しこの神剣を手放した後に巨人は病によりやせ細って行ったと言われている
性能・何の変哲もないバット

★エクスカリバール
出展・諸々、多すぎて語りきれるものではない
形状・バール
解説・先の曲がった金属の棒
戦闘、解錠といろいろ便利な機能を備える
性能・知名度補正で言えば神剣レベルになると思われる

★火掻ボルグ
出展・館探索型の物語全般
形状・火かき棒
解説・それほど便利ではないけど、凶器として考えると割りと心強い

★エクスカリ棒
出展・様々なクソ映画
形状・そこらに落ちてる木の棒
解説・刃物も銃も砲弾も受け付けない雑な作りのクリーチャーに対するスタン効果があると思われる
明らかに非戦闘員なキャラがへっぴり腰で振るってもかなりの割合でクリーチャーを怯ませる場合がある
しかし止めになるパターンは極小なのでご利用は計画的に

★VF-19エクスカリバー
出展・マクロスシリーズ
形状・可変戦闘機
解説・なんだかんだ言って真っ赤で武器を使わない機体が最も知名度が高い
普通に武装した機体も存在し、後には正式運用される
性能・マクロス30の時代で普通に運用されてるなら強くない事は無いと思われる
どう見てもエクスカリバーですが、何か問題が?

★VF-19改エクスカリバー熱気バサラスペシャル
出展・マクロス7
形状・可変戦闘機
解説・そんなわけで恐らく宇宙で一番有名なVF-19バリエーション機
宇宙各地の移民船団を股にかけて大人気の超実力派ロックバンド『FIRE BOMBER』に所属するメインボーカル及びリードギター担当の熱気バサラさんの専用機
バンド内の縁の下の力持ち、軍人からミュージシャンに華麗な転身を遂げたレイ・ラブロックさんが昔のコネを最大限利用して用意した
歌エネルギーの有用性を確かめるための試験運用とかいう頭の悪い理由で軍から貸与されているわけだけど、結局は日常に何処かくすぶっていたバサラを助ける為にレイさんが気を利かせてくれたというとってもいい話
他のヴァルキリーと異なり、バトロイド形態時のヘッドパーツの口元が人間の口を模した形になっているのはバサラさんの『口がないと歌えないだろ』という発言を受けてのこと
何言ってんだろうこいつと思いきや、後々このパーツがしっかり小型スピーカー内臓するようになるんだからあながち的外れじゃなかったのかもしれない
武装は大胆に変更され、スピーカーや照明器具、相手の機体に打ち込んで無理矢理歌を聴かせるスピーカーポッドとかいうバサラが歌に対して本気でなかったら嫌がらせとしか思えない様な装備で固められている

尚、搭乗者である熱気バサラをセットで描き上げると何をするかわかったものではないので、パイロットは無し
コックピット内部に搭載したプレイヤーから『FIRE BOMBER』のベストアルバムを再生しているのみになる
前話ラストで聞き耳ロールに成功すると微かに歌声が聞こえて来たらしい

どう見てもエクスカリバーにしか見えない
雪風もそう言っている

撲殺バット・エスカリボルグ(乱杭歯付きニッケル合金製バット)
出展・撲殺天使ドクロちゃん
形状・乱杭歯付きのニッケル合金製バット
解説・人の命に優しい非殺傷魔法アイテム、重量二トン
まともに振り回して叩きつけるだけで人間ならば上半身が吹き飛ぶが、このバットで行われた殺傷攻撃は魔法の力で即座に蘇生する事ができる
これが一本紛れている事により、コカビエルさんは全ての聖剣の斬撃を受けきるまで延々生き返る事ができた
原典は今読み直すと割りとSAN値がゴリゴリ削られるぶっ飛んだ内容だが、わりとお色気要素も特殊性癖要素もあっていいと思います
当時の電撃文庫の修羅の国っぷりを良く表した作品である

★その他聖剣
主人公が記憶する限りの、前世で見たことのある創作物中に挿絵付きで描かれていた聖剣
それを傀儡や傀儡に描いたラクガキと同じく描き実体化した物
後述の秘伝忍法時に起動した記述も、原文の持ち主を実体化し、本人から直接写したものである

★秘伝忍法・紅
出展・閃乱カグラシリーズ
分類・技
解説・本来は封印されし七番目の刀の力を開放し変身する技だが、本作でも似たような技になる
主人公が自らの肉体に書き込んである記述の内、フィジカルリアクターの機能の写しを起動させる際の掛け声の様なもの
原典となる記述をほぼ丸写ししているが、効果範囲の部分を書き換えている為、広範囲の物理法則を書き換えることができるようになる
尚、主人公の髪の毛が赤みがかっているのは、機能だけを書き写した記述に何故か引っ張られてのことである

★絶・秘伝忍法・蓮
出展・閃乱カグラシリーズ
分類・技
解説・原作においては紅蓮状態のホムラチャンが、常に使っている六刀を操り灼熱を纏わせて刃の竜巻を作り上げ、それを相手に突き出しながら突撃する超必殺技である
本作では実体化した数えきれない聖剣を高速回転させ作り上げた竜巻を相手に押し付ける範囲攻撃として扱う
事前に物理法則書き換えによって固定された敵は、聖剣の刃によって作られたミキサーにより粉々になるまで切り刻まれる事になる
気や魔力や血中カラテを消費する技ではないので普通に維持したまま振り回す事も出来るが、ビームが出るタイプの聖剣を開放する場合はしっかりい魔力を消費するので注意が必要である


★小猫さん
カワイイヤッター!
吊り橋効果で一時的デレ状態にある
ここからが勝負の始まりかもしれない
今回新たに、ダーザイン【読手書主 からの 好奇心】をレベル1で取得
言っちゃ何だが身体で釣るのが一番手っ取り早いんじゃないですかね(鼻ホジー)
なお胸は無いが前衛で動く関係上腰から足回りのラインが非常に優秀である
脚技(意味深)

★ゼノヴィアさん
主人公と小猫さんの掛け合いが阿吽過ぎて、入り口で少し放置されて寂しい
神の死暴露後は特にフォローも無かったので原作通りに新たな道を求めて悪魔に生まれ変わる
コカビエル戦は絶望しつつもしっかり観戦していた
現状殆どロイスは取得出来ていないけど、社交的だから大丈夫

★アーシアさん
鉄は叩かれて強くなる
前回いわれのない言葉の暴力で下げて上げられ、イッセーへの想いを半ば無理やり強く自覚し直された
このSSでは禄にセリフがないが、主人公への苦手意識が植え付けられたかもしれない

★主人公
諸々の勘違いでコカビエルが大量の兵隊を何処かに伏せていると勘違いし、気分上々で事件に関わったが見事に落胆
現在堕天使に対して非常に残念な連中という印象を抱いている
挿絵から文字列に戻った後も少し小猫さんの事を目視していた
図書館ロールか母国語ロール成功で吊橋効果により好転した自分への印象を発見できる

★主人公の母親
父親については言及されていたが、母親単品に言及したのは今回が初
思考を分割しオフコン並の演算能力を備えるとかどうとか
研究者からホームレスに転職、ネカフェ族になったりしつつ日々を過ごしている最中にホームレス仲間と共に巻き込まれた事件で夫と出会い、なんやかやありつつ結婚
あちらこちらで出稼ぎしている夫とはほぼ毎晩電話で解り難くイチャついているので夫婦仲は未だ熱い様子
ダーザイン
【読手書主 からの 尊敬】
【夫 からの 愛情】
【同盟 からの ユウジョウ!】
を全てレベル5で所持



なんだかんだと長かった三巻も終わりましたね
次巻は少しだけ先延ばしにされた尻フェチ登場
あと、今回コカビー相手にやんちゃしてしまった結果主人公の隠行が解けました
身バレした場合、実家襲撃フラグが立ちます
相手側の被害も拡大します
禍の団、いいですよね
テロリストだそうですよ
絵の具が増えるよ! やったね書主ちゃん!

……ここまで読んだ心の広い人ならお分かりかもしれませんが、たぶんこのSSはそれなりに人を選ぶ内容かと思われます
それでもまぁ……という方は、今後もお楽しみいただければ幸いです

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