文字通り絵に描いたような、あくまでドラゴンメインの高校生活   作:ぐにょり

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今回HSDD原作影も形も無いけど大丈夫?
なんなら次回まで待つのもありですよ?



三十九話 Kの懊悩/変化を望んで

フットワークと共に軽いシャドー。

拳を振るう度、ステップを刻む度、トレーニングウェアの各所に仕込まれた枷が常に無い負担となる。

ボクシングにも似た軽やかな拳主体の動き。

仮想敵の懐に潜り込む……ようにして脇をすり抜けながら、

 

「きくきりきくきり3きくきり あわせてきくきり6きくきり」

 

早口。

呪文、混沌の言語(カオス・ワーズ)とはそも発音が異なるものの、要は舌を上手く回す事が重要なのでさして問題でない。

 

庭園を、室内を、山を、荒野を、駆け、飛び抜けながら。

シャドー、シャドー、シャドー。

私がイメージできる中で、私が想像できる範囲で最速と思われる相手を思いながら。

スウェイ、ジャブ、後退、唱えながら物陰に隠れ、解き放つ。

イメージの中で敵が弾け飛ぶ。

甘い想定、でも、甘くない想定を突き詰めるとどうしても死にながら逃げまわるか死にながら追いかけ回すかという現実ではありえない状況になる。

だから、こうすれば敵は倒れるだろうという想像の元で動く。

 

原始的な、地道なトレーニング。

基礎体力を造り、呪文の正確さを突き詰め、敵の動きを想像し、判断速度を上げる。

効果が出ない訳ではないし、他のメンバーのトレーニングが見事に実を結んだとして、私の力がそれに明確に劣る、という訳でもない。

『戦車』の耐久力を持った、敵の妨害も地形改造もできる魔術師。

それが今の私で、その性能は十分に発揮されている。

暴走する危険の無い、知性によって管理された力。

安定性もあり、最大火力では未だに部の中でトップ争いに加わることが出来る。

だけど、

 

「ああ……」

 

ふと、立ち止まる。

シャドーの相手、ぼんやりとした『敵』のイメージが、ふと一つの形を浮かび上がらせる。

和服を着た、黒髪の、私の、たった一人の────

手を、伸ばす。

棒立ちで、拳すら握らず、呪文すら唱えず、ただ、幻の、イメージの中の存在に手を伸ばす。

あと少し、という所で、私の手は空を切り、実を持たない虚像が掻き消えた。

それもそうだ。

彼女が此処に居るわけがない。

彼女は、私の迷いが生み出した幻だから。

 

「姉、様」

 

虚像すら消えた虚空を、構わず握りしめる。

虚空を握りしめた拳を見つめる。

私の手の中には、確かな力がある。

過去の私とは比べ物にならない力。

戦う力、たぶん、届く力だ。

 

「……だけど、私は」

 

この力は、届く。

届かせるために強くなったのだ、とも思う。

だけど、私の心は届くのだろうか。

私は、どんな心をぶつけたいと思っているのだろうか。

 

「……」

 

口を開く。

誰に、何を言うかすらあやふやなままに口を開き、言葉になる前に無言が舌を、喉を硬直させる。

言うべき言葉も思いつかない。

そして、たぶん、言うべき相手も此処には居ない。

 

懐の携帯電話に手を伸ばす。

時計代わりに持ってきたそれは当然圏外、アンテナは一本も立たない。

手首のお守りに手をやり、石を撫でながら思う相手に、この場所からは届かない。

それは、寂しいことなんだと、今は強く思う。

 

―――――――――――――――――――

 

聖魔剣ごと胸骨やその中の内蔵を砕かれた文字列、紅白の鎧ごと左右に真っ二つに成った文字列、滅びの魔力なるものを使えるらしい首にあたる部分のない文字列、特に特徴らしい特徴もない堕天使と人間のハーフから変化した悪魔のバラバラになった文字列、聖剣を握った手首から先が無くなり、脳天を割られた文字列。

見慣れた、殺し慣れた何時もの文字列達。

毎朝お馴染みの光景だが、今日は少し違う。

 

生命活動を停止した文字列に囲まれながら、ぴたり、と、動きを止める。

じり、と、光刃の熱が此方の首筋を焦がし、此方の刀の先端が相手の胸元、心臓の上に突きつけられる。

決着、ということで良いのだろう。

どちらが勝ったか、と言われると……。

 

「よっし、此方の勝ち」

 

「ああ、くそ、使っちまったもんなぁ、負けだ負け!」

 

悪態を付きながら九尾がもさもさとした音を立てる文字列……九魅ちゃん。

先までの忍者然とした冷たい雰囲気から何時もの少しヤンキーっぽい雰囲気に変わり、周囲の血生臭く、ピンと張り詰めた空気が解けた。

実際に怪我をするまで戦っても死なないかぎりは即座に回復できるのだけれど、鍛錬と言っていいかも分からない朝の軽い運動でそこまでやるのはバカバカしい。

それに、此方と九魅ちゃんなら、別にそこまでガチでヤラなくても勝ったか負けたか程度は判断できる程度の実力もある。

そして、そんな相手から乱戦の中で勝ちをもぎ取れたのは、普段の練習の成果が実感できて素直に嬉しいのだ。

 

「まったく、だらしないったら無いわね」

 

「見学だけの奴からどうこう言われなくないなー」

 

「私は良いのよ、軍師だもの」

 

少し離れた場所から見ていた深里ちゃんが勝負の決着を確認してから近づいてきた。

呆れるというよりは誂う様な声に、表情を表す部分の文字列は『仕方ないわねぇ』と言わんばかりのもの。

普段誂われているからこそこういう場面でやり返すのかと思いきや、こういう場面で負けた仲間の調子を慮る反応、どうやら軍師として、というか、指揮官として昔よりもかなり成長しているようだ。

 

「……何よ、その眼」

 

「はい?」

 

眼、と言われても。

視線の先、深里ちゃんの記述を参照すると、

【軽く柳眉を逆立てて怒りを露わにしている様で、顔の端々からは羞恥、照れの様な感情が垣間見える】

【照れを怒りの表情で見せないようにしているのだ】

と、書いてあるが……。

はて、深里ちゃんを照れさせる様な行為は一切していないと思うのだが。

もう少し読み進めればその理由も明らかになるかもしれないが、相手に許可も得ずに内心を読み進めていくのはデリカシーに欠けるだろう。

有象無象や、此方の眼のことを詳しく知らない相手ならともかく、深里ちゃん含む嘗ての天容の笛奪還チームは数少ない此方の【秘密】を知る相手だ。

バレるバレない以前に、心情的にそういう事はしたくない。

 

「優しい瞳で見つめられると照れちゃうってさ」

 

ケケケ、と、意地悪く笑う九魅ちゃん。

バヂッ、と、激しい音と共に小規模な雷が上空の蒸気や塵の記述で構成された小さな雲から九魅ちゃん目掛けて落ちてくる。

深里ちゃんの天候操作術による攻撃だ。

規模からしてツッコミや身内同士での軽いじゃれあい程度を想定したもの。

なお直撃した場合、非ニンジャの常人ならば即死する程度の威力である。

が、ガチ光速での戦闘が可能であるニンジャにとって、雷の速度は多少早く感じはしても対応しきれない程のものではない。

案の定、九魅ちゃんは尻尾のフサフサとした遺伝子情報や使用しているシャンプーやコンディショナーや生え変わった日付の記述の中から一本の折りたたみ式避雷針をその場に突き刺し、自らは軽い足取りで避雷針から遠ざかった。

当然、傍から見ていた此方もその場を離れる。

割と高い電圧なのが記述から読み取れる紫色をしているらしい電が避雷針に突き刺さり、周囲にぴりぴりと余波を撒き散らす。

 

「おお、怖い怖い」

 

茶化すように言う声に、もくもくと天上の雲が周囲の水分を吸収し巨大化していく。

 

「深里ちゃん落ち着いて、洗濯物乾かなくなっちゃうとまん丸が怒るよ!」

 

「後で散らすから大丈夫よ! ていうか、貴方も関係ない風にしてないでよ!」

 

―――――――――――――――――――

 

結局、幾度かの追撃の落雷が落ち、深里ちゃんを宥めて雲を散らして貰うまでに数分の時間を必要とした。

さっきはああ言ったが、こうして日が登り始めて日差しの強さを感じると、昼ごろに洗濯物を取り込んだ後に一雨振らせて貰って気温を調節してもらうのもいいかもしれない。

 

「でも書主くん、まだ続けてるのね、これ」

 

言葉と共に、乱戦風の運動のために描き上げた死体をぽいっ、と放り投げる。

どさりと音を立て、鎧に覆われているらしい文字列の身体が左右揃い、赤毛であるらしい生首と首のない死体の脇に並べられる。

二つの文字列はまるで仲睦まじく寄り添っている様に……は、見えないだろう。

死体は死体、魂はどこかに回収されても困るので既に回収して塗りつぶしてあるので、ここにあるのは何の意味も持たない死体に過ぎない。

【並んだ死体は双方共に損壊が激しく、どう贔屓目に見ても『死体が並べられている』という以外に表現のしようがなく、そこに何らかの感情を見出すには高い感受性が必要になる】

と、並べられた生命活動を停止している文字列の重なりあった部分に追記されている。

双方ともに、複写元はそれなりに交流があり、結構な頻度で言葉を交わしてもいる相手だ。

 

「あー、まぁ、習慣でね?」

 

呪文を受けてよくわからない何かに変化してしまった文字列の一つを軽く砕いてから、先に並べてあった鎧と赤毛の上にふりかけていく。

別に、この二人だけを一緒にしてこの一人を別にしておくのが可哀想、という訳でもない。

始末するなら一箇所に纏める方が楽なのだ。

 

「嘘つき」

 

どさどさ、と、手首の先の無い頭部の割れた文字列と胸部を貫かれた文字列を先の鎧と赤毛とよくわからない何かの上に荒っぽく重ねながら、九魅ちゃんが間髪入れずに此方の言葉を否定した。

深里ちゃんも九魅ちゃんも、抱えてきた文字列は実際に映像として見たらかなり凄惨な死体になっている筈なのに、特に嫌がる素振りも見せない。

当然だ。

二人共まだすべてのカリキュラムを収めた訳ではないにしても、世間一般で言う小学生の頃から忍者としての教育を受けているのだから、今更知らない誰かの死体程度に心が動く訳がない。

 

「うん、まぁ、嘘だけど」

 

忍者であれば、例え未熟だとしても死体に心動かす事はない。

だけれど、それが知り合いの死体であれば違う。

親しい相手であれば更に違う。

忍者には悲しみや怒りという激しい感情が無い、という訳ではない。

そういう心を表に出さない、行動や思考に反映させない訓練を積んでいるのだ。

忍者としての技能、刃とも言える技術の下に心を置き制御する。それが忍、しいては忍者、ニンジャとなる。

だけど、此方は違う。

 

「何時か本当に出来るように、続けているんだ」

 

例えば、間違っても描くつもりは無いけれど、同じクラスの愉快なクラスメイト達。

彼等はコミュニケーション能力に劣る此方に対しても積極的に接してくれる精神的イケメン揃いだ。

少しうわさ話というか、ゴシップ好きなところもあるけれど、それでも彼等の明るく協調性に溢れる健全な精神は尊敬に値するし、間違いなく好ましく思っている。

……だけど、彼等を仮に殺したとして、此方はショックを受けないだろう。

それどころか、何かの拍子にうっかりと殺してしまうかもしれない。

そして、それを発覚させないために、死体を消し去り、嘗ての姿を思い浮かべて複製を造り、何くわぬ顔で殺した相手の代わりとして元いた場所に戻し、日常に戻ろうとする。

何しろ、文字列だ。

人間の様な、生き物の様な、そんな素振りで日々を過ごしている、蠢く文字列。

この世界の、此方以外のすべての存在が違うと言ったとして、違うと信じているとして、此方にとって、何処までもそれが真実なのだ。

世界が文字で出来ているとして、それを愛を始めとする様々な感情が凌駕する事を知っていたとして、この世界が誰か一人の絶望で滅んでいい軽い世界でないと知っていたとして、彼等の命や人生が誰かの手で不当に奪われていいものではないと理解していたとして。

ふと、本当に些細なきっかけで彼等を手に掛けてしまう可能性は此方には否定できない。

 

だからこそ、こうして日々の日課を欠かさずに行っている。

うっかり、此方の心が『文字の塊が、生き物みたいに振る舞うな』という方向に傾いて、ついつい罪もない誰かを殺してしまわないように。

予め殺す。

殺して、殺して、殺して。

命をこの手で摘み取って、彼等が死ぬことを確認するのだ。

彼等には摘み取られる命があるのだと。

生き物のふりをする文字の塊ではないという実感を、彼等の死から獲得するのだ。

もう十分だ、と、そう思えるまで殺すのだ。

もう今日は十分殺したと思えるほど殺すのだ。

 

罪も謂れもなく描き出され生み出され殺された彼等。

自分の都合だけで殺す此方は間違いなく悪党だ。

だから、彼等を非難するのも差別するのも蔑むのも怒りを覚えるのも恐怖を感じるのも違うのだと言い聞かせるのだ。

仮に、心の底から彼等の死に一切の後悔や哀れみや罪悪感を感じないとしても、社会的に見て、倫理的に見て、此方は既に彼等を殺した加害者なのだと。

そうして初めて、此方は安心して彼等と接することができる。

 

「信じてるのね」

 

「うん、信じてる」

 

頷きながら、生徒会のメンバーだったり、堕天使の偉い人だったり、天使だったり、魔王だったり、昔に会ったはぐれだったりの死体に鉤棒を引っ掛け、引きずり、投げ、積み上げて。

出来上がるのは文字の山だ。

死体の山でもある。

死体の山、の筈だ。

【死屍累々、積み重ねられた死体から流れ出る血が地面に染み込んでいく】

【流れ出るそれは命の証明でなく積み重ねられた彼等の命が肉体に留まれなかったという単純な死という事実を表している】

【どう言い訳をしようが、どう見方を変えようが、これは死体の山なのだ】

らしい。

そう書いてあるのならそうなのだろう。

この場にこの文字列が伝える事実を超克する何かしらの感情が無い以上、この事実は覆らない。

というか、早く始末しないと不味い。

いくら訓練を積んでいるとはいえ、心優しいまん丸にはショッキング過ぎる映像の筈だ。

日影さんとタヌ太郎達がまん丸を引き付けてくれている内に、さっさと始末してしまおう。

 

『海』の一部を汲み出し、死体の山にぶちまける。

ただの物質や魔力の塊でしかない死体の山は、あらゆるものの源である『海』に触れると共に抵抗すらなく蝕まれ、押し潰され、飲み込まれ、消えていく。

『海』と比べて存在の密度の少ない死体の山は、飲み込まれ取り込まれていく過程で質量を軽減し、結果として『海』の体積を殆ど増やす事は無かった。

汲み出した『海』の一部を元に戻し、後に残るのは戦闘の余波で少しばかり荒れてしまった草地のみ。

 

……因みに、此方が『信じてる』と言ってからこの処理が終わるまでの間、一切の発言が無い。

有り体に言って空気がとても重い。

誰のせいなのかと聞かれればこんな話題を振ってきた深里ちゃんのせいだろうか。たぶん。

此方は悪く無いので別にいい、と言える程空気が軽くないのが頂けない。

仕方がないので、少しフォロー。

 

「でもほら、最近、目を開けたままでも普通に接することができる相手も増えたんだよ? それも二人」

 

「へ、へぇ? 貴方もあれからけっこう進歩してるじゃない。さっきの連中の中に居たのかしら」

 

空気を悪くした責任を感じてか、深里ちゃんが真っ先に反応してくれた。

視界の端で【ぴくり、と跳ねるように金毛に覆われた狐耳が立ち、ここからの会話をしっかり聞き取ろうとしている】という記述が現れたのが見えたけれど、【欹てるという言葉に相応しい耳とは裏腹に、その表情はそっけなく、繰り広げられる会話に興味が無い、という風を装う努力が見える】らしいので、その意を酌んで着にせず話を進める。

 

「いやいや、そういう相手はこの運動からは外してるって」

 

「あ、そういえばそうだった」

 

「そうそう。だから今じゃ九魅ちゃんも深里ちゃんも、タヌ太郎もツネ次郎もまん丸もネンガ様も描いてないしね」

 

「……最初に目撃しちゃった時は何事かと思ったわよ……」

 

最初に目撃した時、となると……。

 

「あー……、そういえば、あの後此方謝ったっけ?」

 

天容の笛騒動の時、七人……四人と三匹と一個でちょっとした旅をしていた時か。

ひっそり隠れて朝の日課を続けていたのだけど、怪しんだ深里ちゃんとタヌ太郎に後を付けられて、旅仲間である深里ちゃんら二人と三匹の写しを殺害している場面を目撃されてしまったのだ。

結局、激情が一周して冷静になった深里ちゃんに『四の五の言わずに事情を話しなさい。無理ならこの旅はここで終わり』と押し切られる形で、とりあえず差し障りの無い事情を話していく事になった。

そこから、一緒に旅の中で苦楽を共にし、ネンガ様の弟の創りだした新たな忍軍である羅門衆との戦いを通して信頼できる相手になり、何やかやで此方の事情のほぼ全てを説明してある。

……信頼できる仲間で頼もしい友達、と、今では言い切れる相手なのだけど、最初はさして良い印象が無かったから、自分の写しを目の前で殺された事に関する謝罪はしていなかった気がする。記憶違いかもしれないが。

 

「別に良いわよ、そんな古い話。私ってば大人だし。寛大な心で許して上げるだけの余裕っていうの? あるから」

 

との発言だが、

【フフン、と、鼻を鳴らしながら口元を葉っぱの扇で覆う】

【偉そうな顔、というより、自尊心に溢れたドヤ顔の様に見える】

【大人になりかけの十代後半の子供特有の自負がありありと浮かんでいる】

らしい。

大人……?

でも、うん、度量が大きいのは事実なのだろう。

 

「へーそーなのかー、すごいなー憧れちゃうなー」

 

いやホント、此方の様な社会にギリギリ適合できてるか怪しい相手の事情を知りつつ、昔の悪印象に対しても寛大に赦す器の大きさは確かに軍師向きかもしれない。

ポーズと表向きの感情表現に対する率直な感想というか、印象からこういうリアクションをしてしまうのは仕方が無いにしても。

 

「心が篭ってないわね……」

 

「やー、本心だって」

 

「……そ、それで、その二人ってのはどんな奴らなんだ?」

 

興味ない振りとは何だったのか、話が脱線に脱線を重ねた此方と深里ちゃんの会話に、九魅ちゃんが割り込んできた。

興味ない振りをしていたが、そもそも此方と深里ちゃんだけで話をするものだから疎外感が湧いて来てしまったのかもしれない。

そこら辺の本心は彼女の名誉に関わる部分でもあるし、此方もそろそろ、目を開けているのが辛くなってきた所だ。

 

「そうだなぁ……」

 

瞼を閉じ、二人の友人の事を思い浮かべる。

思い浮かべて……、ううむ。

改めて考えて見るに、ギャスパーはともかく、塔城さんに対して目を開けたまま長時間接し続けることが可能か、と聞かれると、中々判断に困るところがある。

とっさに二人、と言ってしまったのは久しぶりに会った仲間、古い友人に対する見栄からか。

けれど、新たに二人、と言って真っ先に思い浮かんだのはやはりギャスパーと塔城さん。

 

「まず、一人はあれだ、此方とちょっと似た悩みを持ってる同級生の男子」

 

「へぇ……人間?」

 

「いや、吸血鬼と人間のハーフ」

 

でもそんなのはどうだって良いんだ、重要な事じゃない。

ギャスパーが同姓かつ同級生の友人である、という一点に価値があるのではないだろうか。

似た悩みを抱えている、というネガティブな共通点から知り合った仲ではあるが、彼とのユウジョウは最早生なかな事では崩れない盤石のものと言っても良いだろう。

 

「何より、サスケと違ってかなりまともな性格してる。これって凄くない?」

 

変にテンション高かったり、女子にお近づきになろうとして空回りして奇行に走ったりしないし。

後は、あれだ。

何処行くにしても忍び装束を外さない頑なさみたいのが無いから一緒に歩いてても恥ずかしくないし。

休日に友達と遊びに行くとか、近所に友人が少ない此方としてはかなりのステータスなのだ。

素直に嬉しい。

 

「私はあのコピペみたいな忍者男子の中からサスケをピンポイントで判別できることの方が凄いと思うけど」

 

「あれは音速丸先生とのやり取りが多いのを選ぶと大体サスケなんだよ」

 

あれに関しては瞼開ける必要も他の感覚で判断する必要もない。

で、この方法で選んでサスケじゃなかったことがないというだけなのだ。

実際にサスケが何処に居るかを正確に把握して呼びかける場面は殆ど無い。

呼び間違えても別に問題になるほど繊細な奴じゃないしあいつ。

 

「めっちゃどうでもいいわねー」

 

「此方もそう思う。……あ、写メったから見る?」

 

少し前に一緒にショッピングモールに行った時に自撮りしたのが何枚かあった筈だ。

そう思い、メールに添付して二人に送信する。

 

「…………ええと、別の写メと間違えてない?」

 

「大丈夫、ちょっと女装癖があるだけの普通の男子だから」

 

気遣わしげに誤送信の可能性を問うてきた深里ちゃんにそう断言する。

まぁ、確かにギャスパーの女装は似合っているから、男子高生として紹介されると面食らうのは判る。

だが、彼は紛れも無く男性なのだ。

 

遊びに行った時に、ちょっと冗談で『実は女の子だったりするんじゃないの?』と言ってみたら、『ち、違うよぉ……。……さ、触って、確かめてみる?』と言われ、軽いノリで彼の男の勲章を確認する場面があったりもしたが、彼の股間には小さくとも紛うことなき男の証が存在していた。

確かめるのが目的である為に掴んで数度引っ張ってみたりしたので間違いない。

取れたりしなかったし、強い刺激にも弱い刺激にもしっかりレスポンスがあったので偽装という事も無いだろう。

……実は記述を乗り越えるレベルでの偽装であるという可能性も考えての事だったのだが、別に大した手間では無かったので問題はないだろう。

 

「親しげに肩を組んでいるのは? 顔が赤いのは?」

 

「自撮りで一緒に取るならひっついた方がいいし、この時ギャスパー、人混みに酔っちゃったみたいでなぁ」

 

ちょっと休憩していっていい? と、自分の体力の無さを自覚した上でのギャスパーの提案もあったのだが、周囲に休めそうな場所がラブホしか無かったので、少し離れた公園のベンチまで肩を貸した時の写真だったか。

 

「んんー…………」

 

悩ましげな(エロい意味ではない)唸り声を上げる深里ちゃん。

声の反響から考えるに、こめかみに揃えた指先を当てて、少し難しい顔をしているようだ。

 

「え、何、何かおかしなとこあった?」

 

「……いや、うん、日影さんとかにもこういう時の事は話してあるのよね?」

 

「そりゃね」

 

同級生の同姓のまともな奴と遊びに行く、というのは個人的には、こう、いい感じのイベントなのである。

それはそう、まるで幼き日に作り上げた秘密基地の如く……。

一部を異界化して猟犬代わりに悪霊とか放ったあの秘密基地の如く……!

そうなると、誰かに言いふらしたく成るものなのだが、この歳で同級生と遊びに行ったよ、と、母さんや父さんに報告するのも気恥ずかしい。

そうして、こういう話は日影さんに向けて行われる事になるのだ。

 

「なんかちょっと微妙な顔してたけど」

 

「そりゃそうでしょ……」

 

なぜ?

と、問い返そうとした辺りで、がっしと腕を掴まれた。

掴まれた、というか、抱えられた、というか。

腕に日影さんにも匹敵する豊かさの象徴がむにゅ、と、押し付けられた。

 

「何してるの九魅ちゃん、そんな事すると嬉しいよ?」

 

「ほら見ろ深里、こいつ巨乳派だから大丈夫だ」

 

しまった珍しい日影さん以外のパイオニウムについつい口が本音を。

大体、大丈夫ってなんだ大丈夫って。

ここまでの流れで巨乳派じゃないと不味い話なんて一個も無かったろうに。

 

「あんまりそういう事すると尻尾のもふもふに顔突っ込んで深呼吸するよ?」

 

「いいよ」

 

「え?」

 

「いいよ?」

 

『やらないの? 口だけなの?』みたいなニュアンスを含んだ再確認と共に、背後にある九本の尻尾をわさわさと揺らす。

筋肉の収縮や関節の動く音まで拾える此方の感覚からすると、その尻尾を動かす仕草は妙に蟲惑的で誘っている様に感じる。

……くそう。

距離感の近い相手はここ暫く日影さん以外近くに居なかったからやりにくい。

いくら親しい友人相手であっても、異性に対してそういう事をしたら、此方がただの変態になってしまうじゃないか。

本音を言えば仮に変態扱いされてもあの尻尾をもふもふしたいという欲求はある。

が、しかし、互いにいい感じに思春期真っ盛りなお年ごろになったのだ。

昔のように勢いと本能だけであの尻尾をもふもふなんてしたら、その場面を写真なり動画なりに撮られて弱みにされる可能性だってある。

あと、変な感じに触っちゃって変な空気にするのも不味い。

つまり、触りたいけど色々な理由で触れん。

 

「覚えてろよ……」

 

今の此方ではこんな捨て台詞を吐くので精一杯だ。

 

「あはは! 覚えとくよ」

 

からからと笑いながら腕を離される。

少し惜しいと感じるのは、何も兵藤先輩に影響されたからではなく、思春期の男子としては有り触れた感情だろう。

が、それを顔に出すとあっちも調子乗って押し付けて誂おうとしてくるのでなるべく顔には出さない。

何故心を赦した友の前でこんな忍者技能を使わなければならないのか、とも思うが、友人同士のやり取りって割とそういう部分があるような気もする。

そういう意味で言えば、心を許している、の一歩手前位のまぁまぁ慣れた仲の友人、というポジションが本格的に楽な関係なのかもしれない。

 

……たぶん、塔城さんがこの辺だよなぁ。

多少踏み込んだし、まぁまぁと言うには、深入りしてもいいという気持ちに成り過ぎてる感はあるけど。

 

「お? もしかしてもう一人の事考えてる?」

 

此方と九魅ちゃんのやり取りを傍から見ていた深里ちゃんが楽しそうに此方の思考を読んできた。

表情には出していなかったと思う……というか、仮に表情に出していたとしてももう一人の友人の事を考えているとは想像し難いんじゃないだろうか。

 

「何故わかるし」

 

「だって私、軍師だもの」

 

「なるほど」

 

なるほど?

いや、合ってるか。

忍者の集団の中で軍師ポジに居るならこれくらいの洞察力は無ければ務まらない。

仮面を付けた反骨の相のある将を真っ先に打首にするレベルの思い切りが時折必要になるのが軍師という職なのだ。

光を超えた速度で動く忍者の戦闘を指揮する以上、先読みや予知レベルの軍略が必要になる、たぶん。

少なくとも、此方の見学した幾つかの忍者教育機関で教官を務めていた忍者達は、超光速戦闘中の忍者の口にピンポイントでアイスクリームやパフェ、うな重や牛乳を投げ込み補給させる程度の事はやってのけた。

補給だけでもあれほどの技能が必要になるのだから、軍師となればそれは高い能力を要求されるのだろう。

 

「私の指揮能力の高さはこの際どうでもいいのよ。それで? そのもう一人の友達っていうのは──」

 

「みんなー!」

 

深里ちゃんの追求を遮るように、甲高い声が遠くから近づいてきた。

草地を踏む獣の、しかし尋常の獣ではあり得ないぺきょぺきょという漫画チックな足音と共に、忍者ペンギンのまん丸がやってきた。

短い足で一生懸命に走るまん丸の後ろからゆっくりとした足音も聞こえて来る。

足音の反響と匂いから、それがタヌ太郎、ツネ次郎、そして日影さんであることもわかった。

此方の状況を把握していただろう日影さんが、まん丸に見られたら不味い死体や血液の処理が終わるのを見計らって、足止めを止めたのだろう。

……と、そう結論付けるには何か様子がおかしい。

常からそれなりに甲高い声で喋るまん丸だが、此方に呼びかける声は何処か慌てている様にも聞こえる。

 

「おはようまん丸、何かあった?」

 

「あ、おはよう書主さん! あのね、ネンガ様が、皆を呼んでこい、って」

 

「なるほど」

 

とても慌てるような案件には聞こえないが……。

顔を後ろの二匹と一人に向ける。

 

「甲賀の山の方に怪しい気配があるから、皆で調査してこいってさ」

 

ツネ次郎の返答。

まん丸の様に慌てている訳でもないが、常に比べて少し真剣な声色。

 

「へぇ、あのネンガ様が」

 

基本的に、ネンガ様は弟子には厳しいが優しい。

修行で手を抜く事は無いけれど、不測の事態に陥る可能性がある未知の案件であれば、自らが率先して見に行くのがネンガ様のスタイルだ。

そんな彼が、一人前に成る手前とはいえ、まだ師匠離れもできていない弟子を調査に出すとは。

 

「ふふーん、最近はオイラ達もまぁまぁ認められてきたからな。ネンガ様もこうして偶に仕事を任せてくれるのさ」

 

ふんぞり返り少し声が遠くなったタヌ太郎からツネ次郎に顔を向け直す。

 

「そうなの?」

 

「まぁ、お使い程度の仕事だけどな」

 

ははは、と、力なく笑う。

忍者の仕事としては穏便なものだし、この山の中に限った任務だから余計な柵に囚われる心配も無い。

伊賀も甲賀も天容の笛に対する執着は無いも同然なので奴らからの襲撃も殆ど無い。

自信を付けさせるのと、任務の雰囲気を軽く掴ませるのには持って来い、というわけか。

 

「で、日影さん? そのお菓子は?」

 

「いや、手伝ってくれたらお菓子をあげよう、とか言われてなぁ……。返事する前に押し付けられたわ。全員分」

 

どっさりとお菓子の詰まった袋を手に下げた日影さん。

ふむ……。

本当なら、夏休み一杯山で遊んで過ごす、くらいの気持ちで居たのだが。

あのお菓子の量から察するに、皆で分けて食べても数日持つ。

つまりネンガ様、昔なじみ全員で、ちょっとした旅行を楽しんでこい、くらいのつもりで任務を出したのかもしれない。

……前の騒動の時も、途中で川遊びくらいはしたしなぁ。

移動中は暇になるから、その時間での遊びがチームの距離を縮めていったところもあるし。

 

「二人はどうする? 何か他に予定ある?」

 

「別に無いわよ。……ていうか、そっち行ったほうが都合がいいし」

 

「あたしも。つか予定あるならこんな場所来ないって」

 

なるほど。

何やら深里ちゃんの方は含むところがあるようだが、特に任務に同行する事には異はないらしい。

勿論、此方も日影さんも特に用事がある訳でもない。

夏休みの宿題も一緒に持っていけばそれだけで準備完了だ。

 

「よし、それじゃあ、天容の笛奪還チーム、再結成だ」

 

「天容の笛奪還チーム改め、暇人チームやね」

 

「俺たちは暇だから行く訳じゃないんだけどなぁ」

 

「タヌ太郎様と愉快な仲間たち、じゃなかったのけ?」

 

「……チーム、アベンジャーズとか」

 

「お前、あの作品軍師もクソも無いのに参考にすんなよ?」

 

「い、いいでしょカッコ良かったんだから!」

 

「み、深里さん落ち着いて!」

 

和気藹々と、というよりは、グダグダとした雰囲気の中、昔を懐かしむように、旅の荷物をまとめに屋敷に戻る。

仮に何かが起こったとしても、此方もあの頃とは違う。

魔法もしっかりと習得して、錬金術の腕前も忍術の腕前も上がってる。

ガチの赤色も切り札の金色も、今ならほぼ完全に使いこなせる。

日影さんだって、深里ちゃん、九魅ちゃん、タヌ太郎、ツネ次郎、まん丸、誰一人としてあの頃よりも強くなってる。

このメンバーなら、何が来ようが朝飯前、レジャーに行くつもりで、のんびり任務の手伝いを熟すとしよう。

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今にして思えば、あの時はもう全ての歯車は回り始めていたんだろう。

でも、まだ誰も、何も気づいちゃいなかった。

その先に続く運命を、既に選んでしまっていたことを。

何かを成し遂げられる力を得たんだと、もう一人前になったんだと、誰もが信じていた。

でも一人前ってのは、なろうと思ってなるものじゃない。

ただ、未熟なままでいられなくなるだけ、未熟である事が許されなくなるだけのことだったんだ。

やがて始まる激しい戦いの中で、此方は、皆はそれを思い知ることになる……。




一見して不穏な雰囲気の終わり
ですが安心して下さい
忍者組の激闘はダイジェストで語られ、主人公を原作ルートに合流させるためのレールに過ぎません
どうすれば苦戦するんだこいつ、という感じの主人公を苦戦させるために戦闘は回想でふわふわっと語られるだけになるでしょう
あと小猫さんとのフラグを進めやすくする為のイベントも挟みます
ていうか忍者編はそこら辺がメイン

★悩みはそれなり小猫さん
「オーバーワークとか効率悪いですよ?」
オカ研内火力及び総合力に自信ネキ
力不足なんて感じる訳がない
が、それと姉との因縁は話が別
相談できる相手が別の場所に居るから少し情緒不安定
冥界に携帯の電波が届くわけ無いだろ! いい加減にしろ!

★部下を見るのが仕事な部長さん
「忍術で携帯のアンテナ立てるくらいできないものかしら」
出番は無いが、小猫の苦悩には少し気付いてる
王に必要なのは戦闘力ではなく部下のメンタル管理能力なのだ
そういう面で行くと結構優秀
しかし小猫のメンタルを安定させられる相手が眷属の外に居るという問題点は解決できなかった

★純愛噛ませ枠ギャスパーくん
「握られたところ、まだじんじんしてる……」
まっすぐ下に一度、斜めした左右にそれぞれ一度引っ張られた
人混みに酔ったのは多分ほんとう
休憩しませんか、と口に出すタイミングは無意識

★一方その頃主人公
「暫く野宿で他の連中も居るから……日影さん、後で二人で茂みに行こう!」
幼少期を思い出して念雅流の修行に混じったりしてる
しかしそれとは別に朝の日課は続けている
最近、朝の日課の落書きで小猫さんを省く様になった
ギャスパーくんは最初から描いてない
日課を欠かすと情緒不安定になる
ある程度仲が良くなった相手には、目を開けたままでもストレス無く相手できるらしい
が、ストレス無く相手できるというだけで見ていたいものではないので普段は閉じてる
相対的に目を開けて接する時間は増えるため、挿絵を見る機会は増えるぞ

★昔も今も日影さん
「茂みかぁ、できれば声は我慢しとう無いなぁ」
主人公の元姉役、壁役、盲導犬、相方、恋人
役割は種々あるが、基本的に主人公のために行動する
過去編ではまだ種族的能力を使いこなせる段階では無かった
念雅流はほぼ未修得

★九魅ちゃんを出汁にして山までやって来た密かな策士深里ちゃん
「天から見るが如く、とは行かないけど、人間関係ならそれで十分なのよ」
彼女の活躍を見たければGREEの閃乱カグラNewWaveGバーストをプレイすると良いぞ!
面倒ならウィキを確認すれば大体全部のカードが見れるからそれで
口調はそもそも参照できる台詞が少ないのでブレてるかも
黒髪ツインテ、服装は地味め
彼女の真の目的、【秘密】には、どうやら主人公とは別の誰かが関わっているようだ
原作がソシャゲで明確な戦闘力が示されていないが、この作品だとシノビガミルールや世界観に添って超強化されてる

★昔の女に成れなかった九魅ちゃん
「なんだ、触りたいのか? ほら。……来ないの?」
彼女の活躍を見たければ同上
面倒なら同上
口調は同上
金髪をお尻の少し下まで伸ばした超ロングで、デニムショートパンツに白シャツに赤いジャケットを羽織ってる感じだけどたぶんこれは秋冬用じゃないかな夏服は知らん
全部で五種類ある光の刃を展開する武器は主人公に過去編で貰ったものをずっと大事に使ってる
ヒロインルートは閉ざされているが好意が無くなった訳ではない
仮にこの作品がハーレムものだったら報われてたんじゃない?
彼女は後の小猫さんのイベントを進める為のキーマンであるっぽい
キー!マンではない

★特に出番は無いサスケ
「音速丸先生! アヤツ一人だけ巨乳美女とイチャイチャと!」
サスケェ!ではない
ニニンがシノブ伝を出典元とする忍者
スタンダードな忍び装束を常に着込んだ忍学生
割と表の世界に気軽に顔を出すタイプの忍者学園出身であるため、天容の笛編のメンバーではないが全員と顔見知りだったりする
顔見知りというが他の姿と声が同じ忍者学生との判別方法は無い
おっぱいは好きだがそれは女好きの延長上にあるものなのでイッセーとは少し違う

★タヌ太郎、ツネ次郎、まん丸
実は原作からすると一匹メンバーが足りない
そこら辺が彼等の力を求める理由でもあるかもしれない
何で出したかっていうと出したかっただけ
だけどこいつらを出そうとしなければカグラソシャゲからのゲスト二人は登場しなかった

★念雅流
実は魔獣創造みたいな真似ができる
というか、極めれば本気でなんでもできるようになる
巨大化もできるし他人の力を引き出したりもできる
というか、忍ペンまん丸の忍術は少し威力を上げるだけでHSDDで通用するレベルのものが多い
理念が少し仙人っぽい
主人公は眼を使った一部技能を念雅流の現神の術という扱いで通す事がある


原作進まないけど、仕方ないのです
原作だと修行期間二十日で残り5日までは一気に飛ぶし、主人公合流はホテルだし
悩みで悶々とする小猫さんを挟んで主人公が転移するまでの経緯とか書く感じにしないとこの巻スカスカになっちゃうんです……
あ、ちなみにオーバーワークで倒れないのでイッセーへの小猫さん過去暴露とお見舞いイベントはありません
まぁいまさら原作主人公が小猫さんにフラグ立てるイベントが行われると思う方は居ないと思いますが念のため……
ちなみに小猫さんの悶々は次回に解けます、たぶん
そうしないと延々HSDD原作まったく触れない忍ペンまん丸Gバースト特別編を描写するハメになるので






ふと書いてみたく成る次回予告的な

甲賀の山をかき消す様に現れた巨大な異空間
そこは、一匹の吸血鬼が支配する死者の国だった
「久しぶりだな、ネンガの弟子達よ」
「お前は、ギオ!」
異空間を支配する異形の吸血鬼、雅
そして、雅を守るようにして現れたのは、かつてまん丸達を一方的に打ち倒した強敵、元念雅流伝承者、ギオ
新たな力を手に入れたギオを前に、撤退を余儀なくされるまん丸達
隠れ潜んだ島の上で、使命と秘密を抱えた忍の思惑が交錯する!
「タヌ太郎、いや、兄さん」
「わかってた、わかってたんだよ。でも、言い出せなかった」
明かされる出生の秘密
「私は、嫌だ。だから、お願いだよ、書主」
死を予感させる緊張の中、打ち明けられる秘めた思い
「あたしを、抱いてくれ」

次回、四十話
『帰ってきたギオ! 彼岸島での暗闘!』
九割省略して原作と合流するだけのお話だけど、お楽しみに
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