文字通り絵に描いたような、あくまでドラゴンメインの高校生活 作:ぐにょり
五十九話 砕けたデュランダルどうすんのって
かつて、大きな戦いがあった。
……まぁ、『大きな』という括りが適用できる戦いというのは、この地球上に限っても数多く起きていたし、現在も続いているし、これから起こる予定だって数え切れない程にある訳だが……。
兎に角、何時と明言できない程度には古い時代に起きた、地域や文化、ある特定の宗教によっては伝説として扱われている可能性も無いではない程度の大きな戦いがあったのだ。
その戦いにより、一振りの聖剣が砕け散った。
その聖剣の名はエクスカリバー。
世界的に見ても知名度も高く、一部では最強の聖剣、などという煽り文句を持って紹介される一流のメジャー級聖剣。
かつてブリテンの王アーサーによって振るわれたその聖剣は、折れて尚強大な力を内包し、砕けて剣としての体裁を保てず、修復すら望めない程の断片と化した後ですら、多くの人々を魅了した。
そうして後年産まれたのが、現在に残る七本のエクスカリバーという訳だ。
これら七本のエクスカリバーは元のエクスカリバーが備えていた特殊な能力を一つずつ大幅に劣化した状態で保有しており、その能力名がそのまま新たなエクスカリバーの名前にも使われている。
大幅に劣化した、とはいえ、元が強大な力を備えた聖剣なだけあって、やはり悪魔にとってはそこらの聖剣とは比べ物にならない程に危険な力を備えている。
それは元の聖剣エクスカリバー、オリジナルの力が強大だった、というのも当然ではあるのだが、この七本のエクスカリバーを聖剣として成り立たせるのに必要不可欠な要素が存在する。
そう、錬金術である。
実際に劣化版と化したエクスカリバーの製造工程を見たわけではないのだが、この錬金術を用いた聖剣の鍛造技術(儀式のみで統合できる辺り、鍛造と言うには些か語弊があるが)というのが中々に面白いテーマで、少し興味を引かれないでもない。
態々錬金術を用いて聖剣を作る、というのは、火力を求めるにしろ悪魔に対する対抗手段を模索するにしても遠回りな気がするのだが……。
穴蔵に篭っている訳でもない在野の錬金術師が必要な火力として研究する分野としては最適だったのかもしれない。
何しろ今は古い時代とは違い、人間に害をなす悪魔や異形の者共も粗製乱造薄利多売。
折れた、砕けた聖剣の残骸をリサイクルして複数の聖剣を作り出す、というのはお手軽かつ時代に即しているようにも思える。
強大な一人の英雄よりも、それなりの力を持った数の揃った兵隊の方が、平和を乱す有象無象を相手にするには適しているのである。
聖剣そのものをゼロから作り出せない、という点で見れば情けなく映るかもしれないけれど、逆にそんな程度の技術力でも聖剣の断片からそれなりに力ある聖剣を作り出せているのだ。
構造としては断片以外のパーツは増幅器、アンプに近いのだろう。
コアである聖剣の断片が無事なら幾らでも復旧が効く、というのは利点と言って問題ない筈だ。
現状ではコアである断片とアンプである外装は一体化されているが、いっその事取り外しの効く様にモジュール化しておいたほうがなにかと捗るのではないだろうか。
強力過ぎる兵器を分割して使う、というのはこの時代では効率的かもしれないが、やはりオリジナルに近い出力が必要とされる場面だって無い訳が無いのだ。
そういう場面に遭遇した際に、一々錬成陣を敷いて長々と詠唱などを併用して時間をかけなければ統合出来ない、というのは明らかな欠点だと思う。
些か古い表現に成ってしまうが、国民的RPGの一つであるFINALなファンタジーの清楚系花売り(意味深)さんが途中退場する七作目の様に、マテリアを付け替えるが如く気軽にコアモジュールを付け替えれるのが理想像だろう。
聖剣としての機能を発揮するのに必要なパーツが多くなれば、個別に保管しておくことで盗まれた挙句に悪用される危険性も少なくなる。
以前はエクスカリバー使いが二人で行動していたが、片方の聖剣の外装が壊れた後でも、残った方にコアを託せば戦力の低下は控えめになるだろう。
こうしてみると、教会の方でも錬金術を使って作られた聖剣の運用方法に関しては未だに手探りの状態で発展途上だったのかもしれない。
さて長々と語ってしまったが。
簡単に纏めると、重要な点は2つ。
1, 強力な聖剣は折れた状態でも力を持つ。
2, 錬金術を用いれば折れた聖剣を元に聖剣を水増しできる。
3, 断片を統合する事でオリジナルに近づける事ができる
三つだった。
でも今回は二つ目は必要ないので別にいいか。
錬金術を用いる者を錬金術師と呼ぶ、当たり前の話だけれど。
そして此処には一人の実に優秀極まりない錬金術師が居る。
まぁ控えめに言って此方の事だ。
元アトラス院トップ候補から直々の教えを受け、更にその優秀な遺伝子を受け継ぎ、倫理的問題も無視した研究により技術的研鑽も中々上手く行っている。
そこに、聖剣の欠片、なんてものが来れば、それは貴方、完全修復だろうが水増しだろうが擬人化だろうが巨大ロボ化だろうが朝飯前でしかなく翻って前日の夜食、いやさ夕食昼食更に遡って前日の朝食前といったものなのだ。
だから、そう、此方に修理を依頼する、というのは実に良い判断だと思う。
その判断自体は実に良い、花丸をあげてもいい。
「でも、一つ言わせて下さい」
「ああ」
「聖剣に限った話ではありませんが、刀剣は接着剤では直せません」
「す、すまない……」
此方が溜息と共に披露した刀剣豆知識に、ゼノヴィアさんはしゅんとした様な小さな声で謝罪を口にする。
何はともあれ、まずは接着剤を溶かすところからだろう。
金属用接着剤で歪につなぎ合わされた元デュランダルを手に、此方はもう一度溜息を吐いた。
―――――――――――――――――――
破損したデュランダルを直して欲しい。
というのが、今回のお話の始まりだ。
先の説明の通り、聖剣の修復には、神仏や精霊、鍛冶妖精などの力を借りるので無ければ、錬金術師に頼むのが最近のトレンドである。
古い時代ではそこらの街の腕利きの鍛冶師なんかでも修復が行えたわけだが、時代が進むに連れて超常の力が表舞台から排斥され、在野の鍛冶師の間からはその手の技法が失伝してしまっているケースが多い。
今も尚それら魔剣や聖剣の鍛造、或いは修復方法を伝承しているとしても、それはその血族、あるいはその一門の秘奥扱いになっている筈だ。
少なくとも魔剣や妖刀の類を作る技術に関して、忍者界隈では今でも各門派で完全な技術共有が成されていない辺りから考えて、それは正解だろう。
個人がそんな技術持ちであると大々的に喧伝したが最後、なんやかんやと手を回されて国や組織のお抱えとして取り込まれるか、抵抗した所で技術だけを抜き取られて終わりだ。
此方の様に、ある種裏技的な方法で錬金術の最高峰(穴蔵的に考えれば最深部だろうか)の技術を保持したまま在野で自由に活動できている存在というのは稀なのだ。
だから、折れた、というか、かなりヤバイ級の砕け散り方をした聖剣を修復してくれ、という依頼が此方に回ってくるのは至極自然な流れなのである。
勿論、此方とて万能であれ全能ではない。
此方に聖剣の修復を依頼するのは大正解ではあるのだが、更に完璧を求めるのであれば、現在絶賛同盟中の聖書勢力の中でどうにかする事も決して不可能ではない。
例えば天界の高位天使にでも頭を下げれば、大きな借りを作る事になるだろうが、修復は完全な形で行われる。
個人として強大な力を持たない悪魔の間では、騎士の駒を与えられた眷属というのはそれなりに大きな戦力であり、その能力の低下を防ぐ事を考えれば、多少の借りを作ってでも完璧を目指すべきだ。
では、何故それをしないのか。
つまるところ、ゼノヴィアさんには、この砕け散ったデュランダルを天界に提出する訳にはいかない理由がある。
重大な理由だ。
勿論、それはゼノヴィアさんの個人的な理由であり、バレたからといってデュランダルの所有権を失うようなものではない。
が、この理由というのは一般的には他人にも友人にも同僚にも知られたくないと思うのが自然な内容なので、此方としては彼女の選択は正しいと断言しておく。
物事には効率だけでは解決できない場面というのが存在するのだ。
「まぁ、ね、わかるよ。此方も知り合いにそういう人が居ない訳じゃない」
接着剤を溶かした薬液を流し、金属片の山が出来上がる。
それを一旦水で洗い流し、破片の一つをピンセットで掴み上げて、瞼を開く。
何の変哲もない、見るべきところも特に無いただの聖剣としての力を宿しただけの金属片は、此方にとって正しい世界の形として、ゴリゴリと硬そうなフォントでその経歴や製造工程、性能、使用履歴等を示してくれている。
……この世界において、聖剣は因子を持つ者にのみ真の意味で使いこなすことができる特殊な兵装である。
それは単純な使用条件の様なものでもあり、或いはより端的な形で現れる聖剣の意志のようなものでもある。
だからこそ聖剣や魔剣などの力を帯びた剣というのは、頑強でありながら、大事な場面で破損する類の伝承が多く伝えられている。
担い手が、聖剣に与えられた使命、無機質な言い方をすれば道具としての使用用途から外れた使い方をした場合、拒絶反応から聖剣は自らを破壊する事により用途から外れた使用を止めさせるのである。
伝承の多くにおいて、それは所有者が志を曲げる形で力を振るう場面が該当する。
その点から見れば、このデュランダルの破片は該当しない。
邪悪を撃滅し味方を守る、という聖剣としてはスタンダードな理由により担い手の意志で破壊されたデュランダルは、使用者の意図を完全に汲む形で自らを破壊ならぬ破裂させたのだ。
自らを形成する、本来なら聖剣としての機能を維持するために使われていた力すら開放する形での、敵を破壊する為に理想的な弾け方。
そして、デュランダルはそこで自らの役目が終わることを良しとはしていなかった。
この砕けたデュランダルは、極めて規則的な、美しい分子構造を乱すことの無い形で砕けたのだ。
単純な破壊力によって砕け散ったのであれば、回収不可能なレベルにまで小さくなってしまった破片が少なからず出るだろうに、如何にも粗忽そうなゼノヴィアさんが戦場跡で頑張っただけで破片を残らず集める事が出来たのはそのお陰だ。
わかりにくい?
要は聖剣が自らの意志でウルトラダイナマイトをしたとでも思っておけばよろしい。
まぁ自らの力では不可逆なのでウルトラダイナマイトの下位互換ではあるのだが。
ともかく、インテリジェントソードに分類できる程の明確な意志を持たないデュランダルは、それでも担い手であるゼノヴィアさんと共に戦い続ける道を選んでくれているのだ。
普段使いの中で『あんな扱い』を受けて尚、意志とも呼べない微かな指向性によって、武器として主に寄り添う選択を見せている。
これは換えの効かない特殊な武器を使って戦う戦士としては誇るべき事であり、答えるべき信頼であると言えるだろう。
「ただ、聖剣……デュランダルはしっかりとゼノヴィアさんの意志を酌んでくれた訳だから、できればもう少し大切に扱って欲しいかなって、錬金術師としての此方は思うよ」
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自分が頭がいい、と、事実がどうあれ思っている連中の話というのは無駄に長ったらしかったり、迂遠な言い回しをしたりする訳ですが。
今までそうでもないと思っていた友人のそういった一面を見ると、少し微笑ましかったり。
それと同時に、話の大事な部分の焦点がずれていると、どうしてもツッコミを入れてしまいたくなるのが私の悪い癖なのではないかと最近思うようになりました。
「結局、ゼノヴィア先輩が此処で聖剣を直して貰う理由は何なんですか?」
様々な機材が持ち込まれて元の古臭い旧校舎の教室らしさが消え失せた部屋の中で、私は椅子に座って珍しく縮こまっているゼノヴィアさんにズバッと聞いてみた。
書主さんのふわっとした言い回しのセリフから鑑みるに、ゼノヴィア先輩が天界に修理を依頼しない理由が、デュランダルを余り大切に扱っていないから、というのは解る。
でも実際問題、ゼノヴィア先輩のデュランダルの扱いというのは、別にそれほど粗雑、という訳でもない。
私自身武器を使って戦うタイプの戦士ではないので断言が出来るわけではないのだけど。
少なくとも、基本的にはメンテナンスフリーであるらしいデュランダルを丁寧に整備している姿は稀に見られるし、人道(もう悪魔ではあるんですが)に反する使い方をした訳でもない。
ゼノヴィア先輩にこれ以上を求めるとなれば、逆にデュランダルに存在するらしい意志の方が我侭であるか、書主さんが気にし過ぎているのではないかな、とも思う。
思うんですが……。
「それは、ほら、うん、プライベートな部分の話になるから、あんまり追求しないであげた方が良いんじゃないかなって」
これだ。
ゼノヴィア先輩が私の問に思案顔を浮かべて唸っていると、書主さんがフォローを入れてきた。
先の迂遠な言い回しといい、書主さんはどうやらデュランダルの断片からゼノヴィア先輩の『大切に扱っていない』行為を知った上で、ゼノヴィア先輩の名誉を守ろうとしている様に見える。
確かに、普段のエロスに対して積極的過ぎて相手が書主さんでなければ危うい通り越して完全アウトな振る舞いを除けば、割りと誠実で信用できるゼノヴィア先輩のイメージを壊したくない、というのは解る。
雨の日の不良が小猫を拾うと好印象を得るのと同じく、善人の悪行というのは不必要なまでの印象を悪くしかねないものだ。
だけど、この場には部屋の仮の主である書主さんを除けば私とゼノヴィア先輩しか居ない。
それはとりもなおさず、私がゼノヴィア先輩への評価を下げる、と、そんな事を思っているという事にならないだろうか。
「……私達、仲間じゃないですか」
じっと、ゼノヴィア先輩を見つめる。
確かにゼノヴィア先輩は一般的な人間社会で暮らしていけるのか心配になるほどのオープンエロスの塊で、長い長い教会暮らしのお陰で未だに社会常識に疎い部分も多くあるし、その2つの要素が合体事故を起こして危険な下ネタを平気な顔でぶっこんでくる事もある。
でも、そんなゼノヴィア先輩でも、同じ王の元に集い、同じ職場で働く眷属仲間。
それこそ文字通り命をかけた戦いで背中を預けた事だってある。
そんな仲間を、ちょっとした欠点だけで悪く見たりする安い女だと思われるのは心外だ。
「小猫……」
「……私も別に、そこまで強く言えた義理ではありませんけど。……気が向いたら、聞かせて下さい」
実際、私だって姉様に関する事は積極的に話したいとは思いませんでしたし。
仲間だと思ってくれているなら、その内に教えてくれるでしょう。
それこそ、別に今ここで聞かないといけない話しではないでしょうし。
結局知的好奇心で聞いてみただけですしね。
「ああ、約束しよう」
―――――――――――――――――――
「さ、それじゃ、ここからデュランダルを直していく訳ですが」
「が?」
「どういう形で
「今、酷いルビが振ってありませんでした?」
勿論気の所為である。
「元の通りに、とはいかないのか?」
さら、という髪の擦れ合う音はゼノヴィアさんが首を傾げたものだろう。
なるほど、その疑問はごもっともだ。
修理を頼んだにも関わらず珍妙な魔改造を施される、というのは想定の外にある話だ。
フィクションではクリエイターの遊び心や親切心や芸術家気質などから持ち主には無断で預けられた武装が魔改造を受ける事もあるが、現実でそんな事をやったら大問題である。
まして、デュランダルはゼノヴィアさんが長らく共にした相棒とも言うべき武器であり、完全にその力を制御しきれていない、という点を除いても、基本的な運用方法は確立されている。
そこに、元のデザインから大きく変化したような魔改造を施しでもすれば、その運用方法は大幅に見直さなければならなくなるだろう。
魔法を使う際の増幅器である杖やアミュレットなどであれば話は変わってくるが、当然のことながらデュランダルは近接戦闘を行うために刀剣として使われる聖剣である。
魔改造の結果重心配分や振り心地なんかが変わるだけでも、一瞬一瞬一手一手が命を分ける近接戦闘では致命的だ。
が。
「でもゼノヴィアさん、意外とどんな形の武器でも問題なく使いこなせるでしょう?」
「ああ、うん、そうだな」
照れた声色で肯定を表すゼノヴィアさん。
ゼノヴィアさんとオカ研で初遭遇した日に即席聖剣で軽く一手交えたのはまぁまぁ記憶に新しい。
そして、最近サバミソを小猫さんの元にリリースする事で大々的に再開出来るようになった朝の運動で、最近の最新状態のゼノヴィアさんと剣を交える事が出来るようになった。
まぁ、それ以前でも悪魔になった後のゼノヴィアさんの模写となら何度か剣を交わしたりもしているのだけれど、ともかく、それは万全な状態で破損の無いデュランダルを持ったゼノヴィアさんな訳である。
殺す為の剣であったか、友好度の高低、悪魔化した事による身体能力の向上など、変化は多々あった。
だが、技術力、剣士としての技、という一点において、双方の技量にはそれほどの違いは存在しなかったのである。
最初に振るっていたのが破壊の聖剣であるエクスカリバーであったにも関わらず、だ。
「ゼノヴィア先輩、そんなに器用だったんですね……」
小猫さんの声色から察するに、ゼノヴィアさんに尊敬の眼差しを向けているのだろう。
ゼノヴィアさんも『いや……』とか言いながらぽりぽりと後頭部を掻く音と摩擦された頭皮と毛髪の匂いをさせている。温度上昇から察するに少し誇らしげですらある。
が、ゼノヴィアさんが照れているのは何も褒められて嬉しいから、などという単純な話ではない。
どんな武器でも、リーチが大体同じならば、使い慣れていない武器でも愛用の武器と同じように使いこなす事ができる。
これはとても器用でなければできない様に思えるかもしれないが、実は器用さとか頭の良さを必要としない裏技が存在する。
そう、例えばその武器の扱いが『鍛え抜かれた筋力で基本の型通りに全力で振り抜く』くらいに単純だったならどうだろうか。
鍛え方によっては意外とできそうだと思わないだろうか。
まして、ゼノヴィアさんの戦闘スタイルは破壊力にモノを言わせたパワータイプだ。
攻めも受けも『力強く振る』という極めて単純な、ストレートに破壊力や武器の頑丈さを相手に押し付けるスタイルである以上、ゼノヴィアさんの戦いにおいて、多少の武器の重心の変化などは些細な問題になるだろう。
勿論、多少は慣らしが必要になる可能性が無いでも無いが。
それも短時間で終わるか、戦闘中に調整が効くレベル。
そしてそれは欠点ではない。
そういう、単純であるが故の強さというものがあったからこそ、教会から虎の子のエクスカリバーの内一本を託されたのだ。
ホントはそれほど器用でないとしても、焦ってあさっての方を向いて変な汗を出さなくてもいいし、むしろ胸を張っていい。
ゼノヴィアさんの腕力とか筋力は、不足しがちな技量を補える程に立派なゴリラパワーを秘めているのだから。
「まぁ、元通りでもいいっちゃいいんですが、結局シャブラニグドゥには攻撃が通らなかった訳ですよね? それならより効率的に破壊力を上げることができる形態にデュランダルを作り直す、というのは真っ当な帰結じゃないですか」
無論、この世界に存在しない魔族というものは単純に破壊力の高い攻撃ならば殺せる、というものではない。
魔族は精神生命体であり、その本体は物質世界の法則に縛られない為、何らかのアストラルサイドへの攻撃手段が存在しない限りダメージを負うことが無いのである。
重要なのは攻撃に込められた強い敵対、否定の意志。
恐らくデュランダルの自爆攻撃が通じたのは、デュランダルとその担い手の敵を倒すという明確な意志が作用しての結果だろう。
通常の刀剣であれば担い手の意志を纏う事はほぼ不可能に近いのだが、聖剣はそれだけで邪悪に対する敵対的な意志を持っていると言えるし、担い手の精神力に威力を依存する関係上、そこらの有機物と同等かそれ以上に意志の力を通しやすい。
「エクソシストとして悪魔と戦うならそのままのデュランダルでいいとは思うんですが、今後聖書勢力に対して魔族が差し向けられる頻度が増える可能性を考えると、そのままのデュランダルでは力不足ですよ?」
基本的に、魔族というものはその精神強度において人間を上回る強度を持っている。
稀に融合させた魔族と対等な形で人格を共存させる程に強い精神力を持つ人間も存在するにはするが、そういうのは例外中の例外だ。
そしてこの世界に存在する悪魔や天使、堕天使といった人外の精神構造は人間と大差ない作りになっている。
聖剣によってダメージが素直に通るようになったとして、まともに倒せるとしても中級辺りまでが限度。
例えば、オリジナルのシャブラニグドゥ、その7つの分体の一つが作り上げた五人の腹心でも難しいし、その腹心が作り上げた直属の平均的な神官級や将軍級にも苦戦した末に負けるだろう。
まぁ、悪魔に変異して数ヶ月程度の聖剣を持っているだけの聖剣使いとして考えればかなり上等な戦闘力ではあるのだが。
「そこまでの相手か、魔族というのは」
「相性勝負なとこはありますけど、有利属性を容易く取れる相手ではありませんからね。皆さんがシャブラニグドゥのまがい物に勝てたのだって、とびきりのアンチユニットが居たお陰ですよ」
「私ですか」
小猫さんに頷く。
現在の小猫さんは、
メンタルとか魔術を使った戦闘の組み立て方では知識の写し元であるリナ・インバースには敵わないだろうが、フィジカル面では圧倒的と言って良い。
竜破斬はもとより、なるべく切らない方がいい切り札である重破斬や神滅斬をブチかませる確率はまぁまぁ高い。
が、それだけで楽勝とは言えないのが戦いの難しいところだ。
「吸血鬼や人狼に対する銀の弾丸みたいなものですね。勿論、当てればダメージが入るというだけで、確実に勝てる、という話ではありません」
実際、割りと数の居る中級魔族ですら、一般的な最上級の魔族であるシャブラニグドゥの力を借りた竜破斬にギリギリ耐えたりするのだから、過信は禁物だ。
それに、魔族は舐めプを強要される不便な生き物ではあるが、回避行動や防御行動の類が一切できないという訳ではない。
それこそ、小猫さんがあれらの切り札が使えることが喧伝されてしまえば対策を取られて当てるのは難しくなる。
対抗できる力があるのであれば、そこを補強しない手は無い。
「しかし、随分と親切なのだな? 私は、君ならもう少し業務的に処理してくるものと思ったが」
「小猫さんやギャスパーも、大体の場合は貴女と同じ戦場に立つでしょうからね。そうでなければさっと元通りにしておかえり願っていますよ。此処はそちらのテリトリーですから帰るのは此方ですが」
ギャスパーも小猫さんも、戦う相手からすれば面倒極まりない相手である。
小猫さんは戦車の駒を使って強化されているので防御力が比較的高いがそれだけだ。
ギャスパーは言わずもがな、吸血鬼として覚醒した今でも直接戦闘を正面から行える様な力はない。
……実のところ、小猫さんは
どちらも今後の人生を大きく左右するものとなる。
単純な強化として本人たちに勧めるには問題が大きすぎるのだ。
なら、実際の戦闘においては真っ先に狙われそうな二人を、周囲のお仲間に守って貰うようにするのがベターだろう。
「読手は助けないのか?」
「小猫さんは得難い友人ではありますが、戦場や危機を共にする機会は少ないでしょう」
友人であっても仲間ではない。
だから、常に戦場を共に出来るであろう彼女の仲間を強化しておけば多少は安心できる。
……まぁ、本当に命に関わるような状況になれば、そんな守りは逆に必要なくなるのだが。
「……これまで、出待ちしてるみたいに都合よく助けられてるんですが」
「運命の赤い糸か何かで結ばれてるんじゃない?」
「……」
「冗談、冗談だからそのへんのモノを投げようとしない!」
体温をやや上昇させた小猫さんが積み重ねてあった瓦落多の一つを手に取ったので遮る。
ちょっとしたジョークなのに、小猫さんは過剰反応が過ぎるのではないだろうか。
さて、小話はこれくらいにして、本題である。
「話を戻しましょうか。デュランダルを何かしらの形で強化する、というとこまでは決めてるんですが、できれば使用者の意見も聞いておきたいんですよ」
「強化するのは決まっているんだな……」
「実際、力不足感はあるでしょう?現状」
「いや、足りていないのは私の方で、デュランダルには問題はないのだが」
「んなこた知ってます。これから修行を重ねてデュランダルの力を最大限引き出すにしても、それと並行して即座に効果がでる強化が必要って話なんですよ、今回は」
「……ううん、難しいな。私が扱いきれない、という事はあったが」
うんうんと唸り始めてしまった。
まぁ、現状ですら使いこなせていない武器の不満点を挙げろ、と言われても困るか。
ちょっとした点でもいいんだが。
グリップがどうとか重量配分がどうとか……。
いや、そういうの気にならないタイプなのだろうけど。
「あの、私の時みたいに、どこからかデュランダルの上手い使いこなし方の記憶を持ってくるとかって出来ないんですか」
す、と手を上げた小猫さん。
まぁ、そういう発想もありといえば有りだ。
難易度が段違いだという点を除けば。
「テクニックを伸ばしたいのか威力を伸ばしたいのか或いは、で、剣技の方向性も変わってきますし……そもそもドゥールゴーファの力では単純に知識を植え付けるだけですからね。教本を頭のなかにツッコむのこと変わりませんよ」
仮により優れた聖剣使いの頭の中から聖剣の扱いに関する知識をコピーしてゼノヴィアさんの頭に入れたとしても、これまた意味がない。
基本的に人間の肉体の構造はそう大きく変わらないが、やはりそれぞれ腕の長さや筋肉量、重心の置き方などで違いがある。
植え付けられた知識のままに身体を動かせば、力の流れがチグハグになり、とても剣士として戦えるような状態にはならない。
まぁ、優れた剣士の動きが頭の中にあるのだから、それを参考にして修行すれば上達は早くなるだろうが……。
そもそもの問題として、ゼノヴィアさんはパワーファイターとしての戦い方を長いこと続けてある程度確立させている。
目指すべき形は既に本人の中にあるのだから、今更教本を増やしてもややこしくなるだけだ。
「元から色々と発展先が多い剣ではあるんですよ。全てを斬れるってのも使いこなせば嘘では無くなりますし、他の聖剣のアンプとして使えるのも面白い。だからいっそ他の聖剣と合体させてしまうという手もあります」
「合体ですか」
「そう、合体」
ゼノヴィアさんの意見を無視して趣味に走っていい、というのであれば、実は案は無いでもない。
まず、バスターゴリラパワーを備えるゼノヴィアさんといえどあまり剣自体の重量が大きく変わるのは問題がある。
アスカロンとの二刀流を演じていた事もあったが、二本の剣を同時に扱うのと、二本分の重さを持つ一本の剣を扱うのでは話が違うのだ。
なので、もう一本デュランダルを描いて、それにこのデュランダルの破片を加工し
二本のデュランダルのオーラにより延々と出力が上がり続けるツインデュランダルシステムは却下。
というか、現状でも本人が過剰な威力を制御できていないので、腕力の問題が解決しても採用は難しい。
デュランダルはデュランダルの出すオーラから負荷を受けないので、構造的にも理想的ではあるのだが、惜しい話だ。
破壊力にちゃんとした指向性を持たせることが出来るようになったら提案してみるのもいいかもしれない。
「此方の案としては、デュランダルをベースに、これを組み込む、というのが現実的かなぁと」
持ち込んだ材料の一つをテーブルの上に置く。
やや温度が上がり女性特有の匂いが近くなったのは、二人が置かれたものを覗き込んでいるからか。
「これは、光剣か?」
「祐斗先輩のエクスカリバーの柄部分に似てますね」
「どっちも間違いではないかな。機能的には光剣だし、能力としてはエクスカリバーに近い」
その名も邪聖剣ネクロカリバー。
一部ユニバースにおいては通販で手に入るが、残念な事にこの世界においては非売品である。
胡散臭さと版権の危うさはあるものの、これも性能的には立派な聖剣の一種。
デュランダルのバフを受けて出力が向上するのは確認済みであるし、使い勝手も申し分ない。
エネルギー刀身以外の部分も所有者の意図を汲み取りある程度変形する柔軟さもあり、使い手の無茶振りに答える名剣と言ってもいいだろう。
偶に爆発する? そういう品は分解して爆発しないように作り直して使うんだよ!
―――――――――――――――――――
「これは」
柄だけの剣を書主さんが手に取り、ペンを回すように掌の中でくるりと回す。
ガンスピンの様に軽く回された柄の刀身があるべき場所が前を向いた瞬間、毒々しく赤い光の刀身が低い機械音と共に発生した。
一見してエクソシストが使う光剣と似たようなデザインながら、その刀身から感じる圧は正しく聖剣そのもの。
威圧感の強さとしては以前に見たエクスカリバーを上回っている。
全体的な雰囲気としてはやっぱり祐斗先輩のエクスカリバーに近い。
というか、デザインも露骨に似ているし何か知らの関係があるのかもしれない。
「こんな、感じで」
振るう。
武器の知識はあまり無いので詳しくは分からないけれど、明らかに剣を振る動きではなく、手首のスナップだけでの操作。
なるほど、刀身がエネルギーだから、普通の剣では出来ないような動きもできるのだろう。
などと思っていると、赤い刀身が蛇の様にうねり、部屋の端にあったこけし(何故か最初から置いてあった)の首だけを切り落とし、そのまま引き寄せた。
おお、とゼノヴィア先輩が感心した様に声を上げる。
「こうして」
バトンの様に回された柄は、いつの間にか両端から細く収束した刀身を生やしており、回転に合わせるようにこけしの首が切り刻まれ、
「こう」
片方の刀身が消え、ギザギザの付いた楕円状の刀身──チェーンソーに似た形の刀身によって、跡形もなく消滅した。
こけしが何をしたっていうんですか! 答えてください!
と、全国のこけしファン(多分女子大生とか若奥様がメイン層)が見たら叫びそうな光景。
まぁ私は別にこけしはどうでもいいんですが。
「凄いな。擬態の聖剣と似たようなものか?」
「こっちは刀身が自在に変形するってだけですよ。あっちは極めれば自分の分身とかにも擬態させられますからね。単純な威力だけなら勝ってますが」
「いや、十分ヤバイですよこれ」
何せ、刀身を出していなければ制服のポケットにも入れられないでもないサイズだ。
こんなものがエクソシストの光剣と同じような運用をされたら悪魔である私達としては気が気じゃない。
まぁ、別にこれが量産されて普及する、という話ではないので、そこは問題ない。
そこは問題ないんですが、それとは別に問題が一つ。
「これ、使いこなせます?」
「勿論無理だ!」
私の問に、ビシィッ! と親指を立てながら断言するゼノヴィア先輩。
ここまで断言されると逆に尊敬しそうになる。
いえ、できない事を出来ない、と即答できるのは美点ではあるんですが。
「だろうと思うので、この刀身を使ってデュランダルの放つ破壊のオーラに指向性を持たせます。威力調整が出来なくても、範囲を絞れれば使い所は増えますし、刀身の持つ破壊力もオーラで増幅されますから、単純に考えて以前の倍以上の出力になる筈です」
「なるほどな」
「あとは、そうですね。義手型の聖剣なんかもあるんで、腕を切り落として接続して、あ、そうだ、加工すれば義足にも内部骨格にもできますから、何なら全身義体型聖剣にでも……。そうそう! エグリゴリから表に流す予定の軍用義体搭載型人工心臓があるんですけど、それに聖剣のコアを搭載してですね」
なんだか雲行きが怪しくなってきましたね……。
「流石に切断プレイは遠慮させてくれ、心の準備ができない」
「出来たらオッケーなんですかそれは」
むしろ途中から切断通り越してどれだけ生身が残るかレベルの話だったんですが。
ダメだ。この空間レベル高い人が多すぎる……。
誰かツッコミ役を呼んでおくべきでしたか。
「まぁ、半分くらい冗談の話はおいておくとして、何か要望があれば聞きますよ。実は元のカラーリングが気に食わなかったんだ、とか、キーホルダーとかストラップを付ける穴が欲しかったんだ、とか、音楽再生機能を搭載してくれ、とかでも構いませんし」
「それは……いいのか?」
「ちょっと前に木場先輩にも相談されましたしね。『ポージングとか名乗りの時にいい感じのBGMを流したいんだけど、このエクスカリバーに…………………………いや、こっちの甲冑にそういう機能を搭載できないかな』って」
沈黙が長い!
昔の友人たちの魂の結晶に搭載するのを留まったのはいいけど、踏みとどまるまでの沈黙が長い!
あと甲冑ってどういう事ですか!
この際ポージングも名乗りも今更ですけど甲冑って何なんですか!
あと書主さん経由で遠隔地から時間差でボケないで下さい!
ツッコミにも鮮度があるんですよ!
そうやって皆からギリギリの所でツッコミをスルーされ続けてるからボケキャラに近づいてるんじゃないですか先輩!
「そうか、あの木場祐斗がそんな事を……」
「……悪い例ですからね? 言っておきますけど悪い例ですからねそれは」
「まぁまぁ、言うだけならタダだし、意見を採用するかは別の話だから」
腕組みをして悩み始めたゼノヴィア先輩。
見ているこっちはハラハラしてしょうがない。
とりあえず、何かツッコミに使えるものを探す。
錬金術に使うであろう、見たことのない、けど壊したら不味そうな機材の数々は下手に使えない。
……おっと、これは頑丈そうなフラスコですね。
手を伸ばすと、間にビニールテープで持ち手を固定されたハリセンが。
書主さんが無言で差し出していたようだ。
ココらへんが妥協点かもしれない。
「そうだな、しいて言うなら、バイブレーション機能を付けてくれ」
「タイマー機能とかと一緒にですか?」
「いや、震えるだけでいい。あと、振動の強弱を付けられる様に」
「マッサージ機能ですね」
「ああ、あと……その、だな」
ちらりと私の方を向き、書主さんの方を向き、頬を染めながら明後日の方に顔を向ける。
視線はチラチラと書主さんへ。
「柄の部分のサイズと形を……その、君のモノに寄せて欲しい。できればマックス時のモノを型取りとかして」
視線は書主さんへ向いている。
……若干下を向いている為、視線の先は書主さんの足元、いや下半身。
「……大切に扱って下さい、って、言いましたよね」
ニッコリと、目を弓のようにした笑顔で怒りのオーラを纏い始めた書主さんに、ゼノヴィア先輩は慌てて掌を向けて弁解を始めた。
「いや違う! 違うんだ! 聞いてくれ! 私もな、反省したんだ! いきなり男に身体を差し出すのは危ない、それはわかった!」
「はい」
「だから、その……普段から、そういうものに触れる事で、徐々に慣れて行きたい、という、あれだ……、ほら、別にこれで散らそうと考えている訳じゃないし……」
指先を合わせて遊ばせながら、赤面しつつしどろもどろになっているゼノヴィア先輩の様子は大変可愛らしい。
ゴニョゴニョと可愛らしさすら感じる声色で口にしている話の内容を加味しなければ、だけど。
「……それに、色々練習が捗るだろう、バナナよりは実践的に、舐めたり吸っブ!」
いい加減アウトになりそうなので、真正面からハリセンを叩き込んで中断して貰った。
……この人、悪魔より淫魔向きだったのでは……?
幕間の物語的なデュランダル改修編でした
まぁ、柄バイブ落ちをするためだけの回です
☆何時だよ
偽シャブ撃破後
具体的には52.5話くらい
☆旧校舎の何処だよ
オカ研が使ってない部屋を一時的にリノベーションした錬金術実験室
自動人形やらホムンクルスの材料、様々な兵器の材料となる金属や薬物、鉱石やなにやが運び込まれている
基本的に本格的な錬金術の運用を考えるなら自宅の専用の部屋を使ったほうが格段に良い
☆他にも壊れてるのあったろ
そっちも話書くかも
というか本来は前半デュランダル、後半お守りの修復の話に使う筈だった
書くかもと言ったが書かない可能性だってある
どうなるかはしらない
☆ゼノヴィアさんエロキャラかよ
反省はしてる
同時に、気軽にエロ書きたい時はこの人を使おうとも思う
それはともかくセイバーフィッシュ次元のカグラヒロインとか出したい
十八禁にならない範囲のエロ描写をしたい
直接的な単語使わなきゃ大体セーフだし
朝の運動で出した知人を何人か持ち帰って数日使って消去とかやってても大丈夫でしょたぶん
具体的にはオリジナルには一切悪影響のないコピーアーシアちゃんあるいはコピーグレイフィアさんのNTLプレイとか
旦那さんとか恋人の名前を呼びながらだと背徳感で余計気持ちよくなるとか、いいよね……
愛してるのは貴女だけど、もうこの◯◯がないと~、みたいなセリフとか、いいよね……
そのうちやる、やれたらやる
勿論全年齢なので健全
☆木場くんエンジョイかよ
以前は爽やか系ながら何処か儚く昏い一面を見せる時もあった木場君
今ではオカ研の外でも年相応の高校生らしい快活な笑顔を見せるようになりました
それの何がいけないというのか
きっと今ではオカ研の中で一番とっつきやすい相手として学校でも評判ですよ
たぶん漫研のイベントに同行して売り子とかしてくれる
ポーズ指導とかの御礼とかそういうの
恐らく交友関係は現状オカ研ナンバーワン
☆短編かよ
取りこぼしてた話とか書きたい
お守り修復は一話に満たない分量になりそうだから書けるか不安
行けそうなのはサバミソ時代の黒歌の好感度が上がるまでの主人公周辺での生活室内編みたいな
小猫さんの発情期編の練習としてこっちで色々書きたい
このために発情期に入った猫の対処法とかググってたから此処でネタは吐き出しておきたい
プロデューサーさん! 綿棒ですよ綿棒!
次回も短編です
感想とか諸々の指摘とかあると嬉しいです