文字通り絵に描いたような、あくまでドラゴンメインの高校生活 作:ぐにょり
毎度、どうにも完璧にはいきませんで……
六十三話 居候で休業中
カーテンから差し込む朝日の光で、私は自分が目を覚ましていたという事に気がついた。
ふかふかと柔らかく、私自身の体温を吸って優しい温もりを保った布団の寝心地は最高で、半ば覚醒していた意識も活動を再開することを拒んでいたのだろう。
でも、生憎と今日は平日、いつも通りに学校で授業がある以上、如何に寝心地が良くとも起きない訳にはいかない。
そんな事を薄らぼんやりとした頭でゆっくりと考えながら、ゆっくりと身体を起こす。
「…………」
膝の上の掛け布団を軽く叩く。
ふかふか、もふもふだ。
高級品かもしれない。通販とかでやってる高級羽毛布団的な。
何時もの布団よりもだいぶ寝心地が良く、布団から脚を抜くのにも躊躇ってしまう。
「にゃ、にゃ、にゃ……んふー」
しばし布団を手でもふもふと押して感触を楽しみ、軽い満足感と共にベッドから降りる。
朝から良い感触で気分が良い。
顔でも洗って、今日も頑張ろう。
寝間着のまま、裸足で歩く足元のカーペットの感触が少し擽ったい。
緩んだ頭で堪えが効くわけも無く、喉から自然に溢れる笑い声を垂れ流しながら部屋を出る。
廊下を少し歩き、階段を降りれば、ふくよかな穀物の香りが漂ってくる。
それに被さるように魚の脂が焼ける芳しい匂い。
味噌汁の匂いもする。
なんて事だろう、朝からごちそうかもしれない。
匂いを楽しみながら廊下を歩き、台所の入り口から中を覗き込む。
「んぅ……、おはようございます」
「ああ、起きたのですね。おはようございます、小猫」
私の挨拶に、腰まで届く編み込んだ紫髪を揺らし、落ち着いた声の女性が振り向く。
人間の筈なのに同年代にすら見えるこの女性は、この家の主で、私の友人の母。
読手シオンさん。
強気そうな怜悧な顔つきに、しかしエプロンの似合う綺麗な人だ。
「朝食までは少しだけ時間がありますから、シャワー……いえ、顔だけでも洗ってきてはどうでしょう」
「はい……」
柔らかい声に、硬い口調。
たぶん家系、遺伝、或いは教育というものなのかな、と。
言葉を途中で切り少しだけ考える仕草が、私の友人も稀に見せるものとよく似ている。
一般的な母親というもののイメージにも、彼の母親であるというイメージにも反しない。
厳しそうで真面目そうで、でも優しそうな。
以前に聞いた通りの人だな、と、改めて思う。
茶目っ気があるところは、見せてもらえたりするのだろうか。
そんな事を考えながら台所……ダイニングキッチン、リビング・ダイニング・キッチン?に背を向け、洗面所へ。
洗面所に入ると、浴室の明かりがついているのに気がついた。
姉様でも使っているのだろうか。
朝にゆっくりとお風呂に入れるというのは、仕事も学校も無い人種の特権の様に思えて少しだけ羨ましくもある。
私もシャワーだけでも、とも思うけれど、恐らくそんな事をしていたら朝食のベストタイミングを逃してしまうかもしれない。
寝汗もそれほどかいていないし。
洗面台の蛇口を捻り、顔を洗う。
お湯も出せるようだけれど、眠気覚ましも兼ねてあえてそのままの水を顔に掛ける。
冷たい。
半ば無理矢理に頭がはっきりとするのがわかる。
客人用に新たに出されたのだろう真新しいタオルで顔を拭き、鏡を見ながらしつこい寝癖をブラシで寝かしつけていると、ガラリと音を立てて浴室のドアが開いた。
「…………」
「…………? あ、おはよう」
中から出てきたのは、私のよく知る人物。
高校に入学してから初めて出来た、恐らく一番の友人と言っても良い相手。
読手書主。
男性。
しかも、風呂上がりで……。
「………………」
「ところで、せっかくだから言わせてもらうね?」
当然、全裸だ。
靭やかに引き締まった肉体は、熱を帯びほかほかと湯気を立てながら、しかし惜しげもなく曝されている。
それこそ、頭頂から、つま先まで、余すところなく。
「はい」
「きゃー! 小猫さんのエッチ!」
片足で股間を、両腕で胸元を隠しながら戯ける書主さんに、私は手近なバスタオルを無言で投げつける事で返答とした。
―――――――――――――――――――
何も言う事はない。
本当のところを言えば文句の一つだって言ってやりたいのだけれど、朝のあれは明らかに私の不注意なので、それで暴力を振るったり文句を言ったりというのは筋が通らない。
いや、うん、筋云々を抜きにしても、私のこの行き場のない感情が怒りとは少しベクトルの異なるものである、という理解はあるのだけれど。
……ただ、朝食の場をそういう発言で荒らすのは本意ではないので、あえて口には出さないでおこう。
「なんや、小猫さん、風邪かなんかか?」
いつの間にか朝食の席に付いていた日影さんが、箸で焼鮭を摘みながら、朝から何時もと変わらない眠たげにも見える半眼で首を傾げてきた。
勿論、私に熱や頭痛や咳鼻水などの諸症状は出ていない。
なんだか顔が熱いとか書主さんの方をまともに見れないなんて事だって当然無い。
無いです。
「いえ……」
「顔赤いで」
「赤くないです」
「そか。でも赤いで」
なんだか日影さんの追求が強い。
でも、ほら、別に私が何か悪いことをした訳ではないので。
当然、日影さんの目を見れない、なんて事はないのです。
食事中はご飯を見るものですし。
「そうですね、まるで、寝ぼけたまま洗面所に顔を洗いに行ったら風呂場から計ったようなタイミングで異性が出てきて鉢合わせてしまい、気まずさを残しつつも自分にも非があるからと諸々の感情を押さえ込んでいる一般流通ラブコメディーのヒロインの様な顔ですよ?」
「凄いな母さん、まるでエスパーだ」
「ふふ、まだ私も現役の錬金術師ですからね、この程度は文字通り朝飯前です」
瞼を閉じたまま尊敬の眼差しをシオンさんに向ける書主さん。
シオンさんも得意げな表情で小さく笑っている。
無邪気に驚いている書主さんはとても演技しているようには見えない。
……まさか、居候初日で話に聞いていたちょっとお茶目、の部分を垣間見るというか、身をもって体験する事になるとは……。
「……ちょっと寝ぼけたままお風呂場に近づいた私にも、確かに非はありますから」
私が自分の側の非を口にすると、ご飯茶碗を持ったままの書主さんが首を傾げた。
「んー、でも、此方が朝風呂入ってたの、母さん知ってなかったっけ?」
「それは当然でしょう。汗臭いままで食卓に着かれても困ります」
お味噌汁を口にしながら、涼し気な顔でしれっとそんな事を宣うシオンさん。
「……日課なんですか?」
「うん、毎朝の運動の後、ちゃんとシャワー浴びろって言われてるし」
汗塗れのまま学校行きたくないしねー、と、何でも無い風にご飯を掻き込む書主さん。
シオンさんに視線を向ける。
気付いているのか気付いていないのか。
……少しだけ口元に笑みを浮かべている様に見えるのは、たぶん、気の所為ではないのだろう。
(なるほど)
真面目そうで、その実、いたく悪戯好き、いや、茶目っ気がある。
私は、今居る場所がどうしようもない程に書主さんの家なのだな、と、今更ながらに気付かされるのであった。
―――――――――――――――――――
友人に全裸を見られた事が恥ずかしいかと聞かれれば、実のところそれ程でもない。
忍者として活動可能であるという認定を受けている此方に、その程度で恥じる様な羞恥心は残っていない。
いや、それ以前に、父さん母さんから受け継いだ良質な遺伝子から形作られ、優れたトレーニングメニューを元にチューニングされたこの肉体に、人様に見せて恥ずかしいパーツなぞ一欠片も存在しない。
どちらかと言えば、友人に恐らくは見慣れていないだろう異性の全裸を見せてしまった事に多少の申し訳無さを感じてすらいるのだ。
高度な演算装置として調整された脳及び変異した遺伝子構造上、加齢によるボケとは無縁の母さん。
そんな母さんが此方が入浴中である事を忘れるなんてあり得ないので、恐らく母さんにも非がある。
ちょっとした悪戯心なのだろうけれど、この年頃の少年少女というのは精神的にも肉体的にもデリケエトだったりするのだ。勿論此方も含めて。
ただ、まぁ。
「小猫さんは一人暮らしと女所帯に慣れすぎてるんじゃないかなぁ、と」
「……よく、そういう事をズバズバ言えますよね……」
鞄を両手に下げたまま、小猫さんは小さく、愚痴る様に呟く。
少し声が遠く聞こえるのは、そっぽを向いているからだろう。
「いやぁ、だって、ねぇ?」
そうでなければ、誰か入っていないかを確認せずにお風呂に隣接している洗面所に突撃したりはしないだろう。
一応、此方も小猫さんがうっかり浴室に突撃してこないように、普段は付けない浴室の明かりを付けて入ったのだけど、その気遣いは完全に無意味になってしまった。
しかも聞いた限りでは、浴室に誰かが入っているのを確認した上で、洗面所で悠長に身だしなみを整えていたようだし。
「まぁ、しゃあないんと違う? いきなり環境が変わったなら、そういうヘマもあるわ」
「日影さん……」
日影さんのフォローに、ぱぁぁ、という効果音が聞こえてきそうな程に小猫さんが感動している。
これが所謂鬼役と仏役を使った人心掌握術なのだけれど、意図して行われたものではないのでそこら辺は留意して貰いたい。
これから暫く同じ家で暮らす以上、日影さんに微妙に苦手意識を残したままでいられるのは面倒くさい。
こういう形で意図せず小猫さんから日影さんへの好感度が上がるのは、小猫さん及び黒歌さんの円滑な下宿生活に繋がるのだ。
「あと、あんまり外でこういう話をしない方がいいんじゃないかなとも思う」
「? 何故?」
「そら、変に噂になったら困るやろ」
「む……」
確かに、という雰囲気で黙り込む小猫さん。
嫌に噂好きで、多少の現実の不都合や不自然もノリでスルーして流れに乗るのが上手い級友達の事、小猫さんが此方の家で過ごすようになった、なんて話が漏れでもすれば、話に尾びれ背びれ放射能袋ウイングカウルいい形のヒートシンクが付いて、見事に原型を微妙に留めつつも限界まで誇張された内容の話が広まりかねない。
此方だって、クラスメイトの男女が一つ屋根の下で過ごし始めたなんて話を聞いたなら、人に広める時にちょっと、ほんのちょっと、ホースを踏んだ話をドラゴンの首を跨いだ話に拡張する程度に誇張して話たりしちゃうだろう。
挙句、小猫さんは狙われている。
友人としてはどうにかしてあげたいし、彼女の主から忍者として護衛の依頼も受け付けてしまった。
学業に専念しているから忍者としての依頼は受け付けません、などと言ってもいられない。
これが小猫さんとかギャスパー以外の護衛依頼であったなら腹抱えて笑って終了なのだけれど。
「まぁ、どれくらいの間護衛が続くかはわからないけど、暫く人目とか声の大きさには気を付けよう」
此方の言葉に、日影さん、小猫さんは小さく頷き、いつもの様に学校を目指してあるき続けた。
……朝、同じ家から出発して、同じ家に帰る時点で、バレるのは時間の問題だとは思うのだけど、そこは必要な犠牲という事で諦めよう。
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気を付ける、と言っても、何処をどれだけ気をつければ安全になるのだろうか。
不用意に一人になるのは当然危険だし、究極的に言えば人気があっても容赦なく襲撃してくる可能性だってある。
そもそも私を狙っている禍の団は、私を無傷で捕らえようとしている訳でもないし、周囲への被害を考慮してくれている訳でもない。
家……マンションに近代兵器を叩き込まれた時点でそれははっきりしている。
「そういう意味で言えば、悪魔としての普段の仕事も危険ではあるね」
放課後、部室にて思い思いに時間を潰しながらそんな話をしていると、ロボットの様にゴツゴツとした造型の騎士の人形に格好いいポージングさせて遊んでいた祐斗先輩が真面目な声で告げた。
鎧掛けに人形のものとよく似た造詣の鎧が鎧掛けに装着された上で設置されているのだけど、あれはいつの間に設置されたのでしょうか。
「あー、確かに、待ち伏せ簡単ですしね、契約やってるなら」
護衛という事で部室まで付き添って、本屋とかでレジ脇に置いてある様なパズルを弄って遊んでいる書主さんも訳知り顔で頷いている。
木製の組木細工の様なパズルは既に完全にその内部を暴かれ、よくわからない器具を使って更に複雑な形に加工されつつある。
あれ元から部室の転がってたものだと思うんですけど、勝手に作り直していいんですかね。
「げ、現場に行かない契約なら、大丈夫かも」
当然の様に書主さんの膝の上に座って、更に膝の上でノートPCを弄りながらお尻をモジモジさせているギャー君が言葉を濁す。
画面は私の位置からは見えない。できれば見ないでおきたい。
それはともかく。
「現場に行かない、ですか」
手慰みに抱えていたクッションを押しつぶしながら、天井を見上げる。
できるかできないかで言えば、出来ない事も無さそうではあるんですが。
「出来なくは無いんですが……」
私が悪魔としての仕事をする場合は……こう、可愛い系の仕事が多い。
魔術師としての仕事というのも一時期は考えたのだけれど、いつぞやのレーティングゲームで大戦果を挙げた直後から部長にそこら辺の仕事をやんわりと禁じられている。
あの時点ではちょっとだけ不満だったけれど、先の偽魔王との戦いでの事を考えれば妥当な判断だったと思う。
さすが部長、普段は少し言葉に出来ない感じだけど、こういう締めるべきところは締めてくれる。
話を戻すと、私の仕事は基本的に呼ばれた先で可愛い格好をしたりするものが多い。
……如何わしいとか言わないで欲しい。いえ、如何わしいかどうかで言うと、正直如何わしいかなーと思わないでもないんですが。
稀にある筋力系の仕事は無理でも、可愛い格好をする仕事なら、転移せずに画面越しで出来ない事もない。
衣装を契約の魔法陣を介して送って貰い、それを私が着る。
そして写真を撮影し、そのデータを契約者の人に送る。衣装も魔法陣で返却する。
「ふむ……」
顎に手をあて考え込むゼノヴィアさん。
「なんです?」
「いや、これを言っていいのか、言わないほうがいいのか……」
「……一応、聞きます」
嫌な予感しかしないし、たぶん、言われたら嫌な内容だけど聞かずにいるのもなんだか嫌だ。
「つまり、小猫が一度着た衣装と、小猫がその衣装を着た時の写真が、契約者の手に渡る事になる訳だから、その……」
「何につことるんやろな」
躊躇うように視線を逸しながら結論をぼかしたゼノヴィアさんの言葉を、書主さんの付き添いで部室に来て、書主さんの隣にもたれ掛かり、髪の毛を弄って遊んでいた日影さんが引き継いだ。
「案外、転売で結構な額を儲けていそうではありますねー。……売り物にするならまだマシかもですが」
「し、調べないでおくね?」
「止めてくださいよ次からの仕事に躊躇いが出るじゃないですか……!」
書主さんの推測もギャー君の気遣いもどちらも痛い。
腕力と魔力と仙術(見習いレベル)があるから、直接的に危険な訳ではないけれど。
こう……年頃の乙女としての尊厳的な何かを考えると、この仕事は実に不味い。
何がとは聞かないで欲しいし、何の事か本気で解らずに首を傾げているアーシア先輩は是非ともそのままの清いハートで居て欲しい。
「直で呼ばれて向こうで着替えるのと、映像媒体と使用済みの衣服のみをやりとりするのでは……悪魔的にはどちらの対価が高くなるんだ?」
使用済みとか止めて下さい。ほんとに止めて下さい。
「まぁ卑猥な話は一先ず置いておくとして」
「卑猥じゃないです」
そう願いたいので抗議の意味も込めて書主さんに向けて手元のクッションを投げつける。
書主さんが余裕を持った動きで膝の上の
先程から瞼を閉じ腕を組み何やら考え込んでいる部長に、書主さんは外見上は元通りに組み上がったパズルを放り投げた。
見ることも無く飛んできたパズルを片手でキャッチした部長が、ゆっくりと瞼を開ける。
「護衛するなら、契約で彼方此方に行かれるのは都合が悪い。……そういう事よね?」
「
何故スペイン語……?
びしっ、と、部長を指差してにやりと笑う書主さんに、部長は受け取ったパズルを弄りながら頷く。
「確かに……今の小猫に卑猥な……いえ、悪魔の仕事は危険と言えば危険よね……乙女としても、尊厳とか……駄目ね!」
聞き捨てならない言葉を間に挟みながら全自動で頭の中をエレクトさせている。
「まぁ、それも悪魔の仕事ではあるし……」
宥めるような副部長(役職があるなら役職で呼ぶのが礼儀、名前は知ってる。忘れてない)の言葉に、部長は激しく首を横に振った。
「駄目よ! こう、脱ぎたての衣類を契約しただけの異性に……いえ、詳しく何が駄目とは言えないけど、駄目よ! 危険だわ!」
言ってる。
「そうね、今後の契約内容は後で考えるとして……小猫、暫く悪魔の仕事は休みなさい。変質者……いえ、禍の団とか、そういうあれが、そう、匂いを嗅いだり……擦り付けたり……猥褻………………危険だから!」
頭の中で思考がどう転げ回っているのか、それに合わせるように手の中で高速でパズルを変形させながら、部長は決断的に断言した。
「……はい」
気遣ってくれるのはありがたいし嬉しいんですけどね……。
もうちょっと脳内と口の間にフィルターを挟んで貰えるといいかなぁ……。
「あと読手くん! このパズル私の! 直して!? 取れないから!」
いつの間にか変形に変形を重ねたパズルに肘辺りまで覆われて見事に拘束されたまま半泣きで抗議する部長。
実にいつも通りのカリスマ溢れる姿を携帯で撮影し、しかし書主さんは一連の流れをほっこりと眺めていた(ついでに写真も撮っていた)イッセー先輩へと向き直った。
「ところで話は変わるんですけど、二年の人らはそろそろ修学旅行ですよね」
「あ、ああ、京都に三泊四日な」
「ふむ……神社とかも巡りますよね」
「うん、フリーパスも出てるから、問題なく行ける筈だよ」
関係ないけどフリーパスって響きはそれだけでテーマパークみたいで楽しそうです。
来年は私達が行くことになる筈なので、噂の三十三間堂スプリンターごっこが楽しみだったりします。
清水バンジーの料金はいくら位なんでしょうか。
百円入れると般若心経を鳴らしながらゆっくり走行する仏像が設置されてるって本当なんでしょうか。
まだ1年以上もあるのに密かにわくわくしてしまいます。
「んー」
「なんだ、何か言いたいことがあるなら言ってくれ。そこで濁されるのは気味が悪いぞ」
「いや、確定情報ではないので、はっきりとは言えないんですが」
「……何か、危険が?」
涙目でパズルを副部長に解いて貰っている部長を尻目に、神妙な表情で祐斗先輩が問う。
「……もしかしたら、なんですが」
──あちらで、何処かのニンジャクランが暗躍しているかもしれません。
──敵に回るか味方になるかはわかりませんが、できれば巻き込まれないように気を付けてください。
小声で告げられた筈のその言葉は、部室の中に酷く大きく響いた。
9巻スタートの六十三話短め
実はどちらかと言えば修学旅行側がメインになりかねない可能性が秘められているのでご注意を
現時点では古典的居候ラブコメは第三者の介入が無い限りは起こらないのです
常に第三者が居るけど気にしてはいけない
☆読手シオン
主人公「母さんです……」
旧姓はナイショ
エーテライトを自在に操る錬金術師との兼業主婦
この人の産道通ってきたとかマジエロいなと思う
結婚して子供も産んで育ててとしたから大分丸くなっている
たぶん旦那さんの方のストーリーとクロスオーバーした時のストレンジジャーニーで精神的な成長とかもした結果かもしれない
息子の友達が遊びに来る時ですら楽しいのに、それが異性の友人で暫く居候させて欲しいとか……
現状浮かれポンチになっているのでシリアスシーンは無い
☆小猫さん
居候ラブコメの定番ネタを熟す
これは間違いなくヒロインの器
でも母親の悪戯で……という点も男女逆じゃねってシチュも割りとありふれてるっちゃありふれてる
頑張ってヒロイン
9巻の間に主人公とサブイベ熟して親密度を上げておくのもオススメ
悪魔の仕事は卑猥ではない
じゃけん肌との接触面積高めの衣装沢山着ましょうね~
とかいう転売商法は今回規制された
さすぶちょ
☆主人公
恥ずかしげもなく全裸を晒す
悪気は無い、というか、人が風呂入ってるのわかってて洗面所使うなら気にしないんじゃないかなって思ってた
同じ眷属に男が居るから多少そのへん慣れてるんじゃね?みたいな
反省すべき
ついでにニンジャネットワークで京都方面でなんかやってるのを察知
言われたから警告したけど、言われなければ「あ、なんでもないです。京都旅行楽しんできてくださいね」ですませたかもしれない
だって自分は行かないし……
☆キバ(ライダーでない)
可動フィギュアはオカ研の外でコスプレをして売り子をした時に貰った報酬ではない友情の証
鎧はフィギュアに合わせて仕立てた
鎧掛けごと自力で部室に運び込んだよ!
同じものが家にもある
ポージング集などの本に飽き足らずそこからオリジナルのカッコイイポーズを編み出そうとする努力家
修学旅行中MKTを同室のクラスメイトに目撃されてしまうかもしれない
シリアスな場面ではシリアスできるので特にキャラ崩壊とかじゃないんじゃないかなって
元からコメディ・リリーフもできるキャラだし……
☆ゼノヴィアさん
修学旅行変ではちょっと内心とか描写される可能性がある
なんだかまともに見えるね
デュランダル強化済み
本人未強化なので戦力としては並
でも修学旅行には持ってけるからまぁ
☆ギャー君
お尻の下になんだか柔らかくて太いものがあるのを感じてドキドキしちゃう
別に刺激するためにお尻をモジモジしてたのではないので勘違いをしてはいけない
そういうプレイじゃないので
そういうプレイじゃないので!
☆部長
いいひと
なんか部下の契約内容が考えようによってはかなり卑猥なものだと思うので暫く仕事は休みにしてくれる上司の鏡
あと禍の団とか危ないからね、仕方ないね
☆副部長
描写は無いが多分イッセーの側ではヒロインムーブしてる
なんやかやあって父親とも和解したと思う
☆日影さん
フォローもできる
オカ研の一部と多少の面識があるが、それほど親しくはない
が、忍者として場に紛れ込む技術もあるのでそれほど問題はない
次の巻では小猫さんともうちょい絡む
そこで古女房ムーブができればなぁと予定を立てている
☆黒歌さん
寝過ごした
九時頃目を覚ましたんじゃないかな
一応個室を与えられたらしい
妹に起こされなければこんなもの
☆段蔵ちゃん
なんだかんだで三蔵ちゃんと一緒に出てきたのでなんだかコンビ芸人みたいな印象がある
どうもー玄奘段蔵でーすよろしくおねがいしまーす、みたいな
回避と無敵一回ずつ付与とか凄い
タゲ集中持ちの鯖と組み合わせたら更に効率上がりますよ
一緒に城の上で風とか感じたい
風を感じるとかなんかTMRみたいでパライソちゃん味ある
忍者繋がりで二人はなかよし!
今見てもホットリミットの衣装は攻めてる、凄い
☆契約時に小猫さんが来て脱いだ衣装
おいしい
修学旅行側を描写しつつ、居残り組でなんかサブシナリオをこなすかもしれない
1、駒王町に現れた迷いペンギン
2、謎のエロサイトの配信元を追え!
3、しんけん!! ~サービス終了を迎えて~
の三択を選んだり選ばなかったりラジバンダリ
ラジバンダリってもう十年くらい前のネタなんですね……
装甲悪鬼村正も先日八周年だそうで……公式ブログで三世ちゃんの描き下ろしイラスト見れるからチェックチェックですよ
諸々の指摘、感想など募集しております
それではまた次回更新で