どこだろう、ここは。
目を焼くような太陽の光、周りを見渡して分かる青い世界。
天空に出現した『勇者』は、重力に引っ張られる間無表情でそんなことを考えていた。
ふと前を見てみると、そこに広がるのは世界を一望できる絶景。そしてそこに浮く大地。
……ん?
なぜ、空に大地が浮いているのだろう。
勇者が思考を凝らす。
私が…ここにいるのは…なぜ?
私は…なにをして…ここにきたの?
優秀の脳裏に浮かぶのは、強大な敵との魂を削るような戦いの記憶。
魔王は確かに倒された。
世界は平和を取り戻した。
…では、私は?
私の役目は…魔王を滅ぼして、世界を救うこと。人類を救うこと。平和を手に入れること。
なら、それが終わったなら、私はどうなってしまうのか?
…簡単なことだ。仕事がなくなったのなら、失業だ。
私は、求められなくなった。必要がなくなった。
私は、忘れられたのだ。
◇
少女、比那名居天子は、今日もいつもと変わらず暇そうに天界の岩に腰掛けていた。
今日も今日とて地上を見下ろして、地上を見下ろすつまらない毎日。
それはもう、暇で暇で仕方がなかった。
「はぁ〜、何か降ってこないかしらねぇ」
空を見上げて適当なことを呟く天子。されどその景色は変わらず、ただ無駄な時間が過ぎて行くばかり。天子はそんな不毛な行為に嫌気が差して、すぐに上げた頭を戻してしまった。これならいっそあの小鬼でも探して、退屈凌ぎでもしようかと思ったその時、ふっ、と、天子の耳から聞きなれない風を切る音が聞こえて来る。
「何かしら…」
再度頭を持ち上げてみると、既にその何かは目の前にあって。
天子はそれを避ける暇もなく、その何かを思いっきり額で受け止めてしまった。
「うあッ!?」
突然の重力感に思わず素っ頓狂な声が出てしまう中、落ちてきた何かはすぐに立ち上がって、クッションとなった天子をまじまじと観察していた。
「誰よ、あんた…」
天子の目に映るのは、幻想郷らしからぬ質素な格好をした少女。旅人のようなボロボロの服を着て、地味なズボンを履いている。それとは対照的に髪の毛は金色に輝き、天子のそれのように柔らかい。表情はなく、無表情で、特徴的な金髪と合わせるように、瞳の色は碧色だ。
天子は、そんな彼女に興味を持って、その場から立ち上がる。丈夫な体にこれほど感謝したことがあるだろうか。
「ねぇ、誰なのって聞いてるでしょ。なんであんたはこの有頂天に落ちてきたのよ」
「…あぁ、そうね。有頂天ってのが何処かは知らないけれど、私は天国に来たってことで当りなのかしら」
周りの景色を見ながらそう呟く少女。無視された天子はやはり機嫌を悪くして、少女の正面に立って視界を遮った。
「ねぇ、聞いてるの?貴女は何者?」
「…さぁ?私は何者かしら。自分でも分からないわ」
でも、と言って少女は天子を見つめる。その瞳は、血のように深い真紅に染まっていた。
「勇者と呼ばれていたわ」
そして、少女は天子に倒れこんだ。
◇
「おっと、目が覚めたかい?」
少女が目を覚ました先には、背丈も少女とあまり変わらない小さな女の子が座っていた。服は白のノースリーブで、紫色のロングスカートを履いている。
いや、少女と言うよりか、これは小鬼か。と彼女は思う。
彼女の目の前に座っている少女は、本来目立つはずの巨大なリボンより、さらに目立つ頭に巨大な二本の角を携えていたからだ。
「…化け物ね」
「そりゃ、あんたもだろう」
「なに言ってんの。私は人間よ」
「そうかい」
小鬼は笑う。その様子を見て、少女は少し気を苛立たせた。
何気に、この少女は短気である。怒りの沸点が異常に低いのだ。
その証拠に、もう既に拳を固めている。まぁ、いきなり知らない奴に化け物扱いされたのだからしょうがないのかもしれないが。
「あぁ、なんだかいろいろ思い出して来たわ。自分が何者なのかもね」
超人的な速さで立ち上がる少女。少女の両手から光が吹き出して、長い髪をたなびかせた。
「私は128代目光の勇者、ヒイロ。あんたみたいな化け物を滅ぼすために生まれたわ」
「128代目、ねぇ。姓は無いのかい?」
「無いね。光の勇者に血のつながりは無いんだから」
そう言うと、ヒイロと名乗った少女は片手を空に向け、何かを呟いた。その瞬間雷鳴が轟き、部屋の屋根に大穴を作ってヒイロに降り注ぐ。
「さて、勇者らしく魔物を退治させてもらうわよ」
鋭い眼光を向け、呟くヒイロ。
小鬼はその光景に大きく口を歪め、まさしく鬼のように破顔する。
「そいつは面白そうだ!退治してみろ!この酒呑童子を!!」
その瞬間、鬼は空間を揺るがし、大口を開けてヒイロに突っ込む。
するとその突進はヒイロに触れることなく、壁を突き破った。
「やっぱりあんたは人間じゃないねっ!これを避けられる人間なんて、博麗の巫女くらいのもんだよ!」
「そう、博麗の巫女とやらも対したことないわね」
砂煙を突き破って出現するヒイロ。その手には雷の大剣が持たせれており、これを食らえば一溜まりもなさそうだ。
しかし鬼はそれを真っ向から受け止めて、両手に装着した鉄輪でヒイロの頭を薙ぎ払う。
「なにっ!?」
しかし、またもその攻撃は虚空に消え、鬼の気づいた時にはヒイロは既に背後に立ち、雷の大剣を掲げていた。
「はあっ!!」
繰り出されるのはただの上段切りだが、そこには強大な力が感じられる。鬼はそれを受け止めることなく、そっと手を翳した。
その瞬間、大剣は鬼に当たる直前に四散し、ヒイロは顔を驚愕に染めた。
「えっ!?」
そのまま重心が傾き、鬼に身体が吸い寄せられる。視界に入った満面の笑み。そのガラ空きの腹に、神速のボディーブローが入……らなかった!
「ッ!?」
これには流石に鬼も驚いたのか、口を大きく開いて目を丸くする。
ヒイロは傾いた重心を治すことなく、立ったまま前転するようにして鬼の渾身のストレートを躱したのだ。
しかしながら、ヒイロもかなりヒヤヒヤしていた。自分の魔法がなかったら、いったいどうなっていたことか。心を落ち着かせて、眉間に皺を寄せてに小鬼を睨む。
しかし、鬼は依然笑った表情を崩さず、心底楽しそうに拳を構えた。
「凄いな、あんた。絶対殺したと思ったよ」
「私もよ」
どんどんと悪化して行く二人の空気。両者動かないまま、時だけが過ぎる。風の吹く音がよく聞こえるようになり、ざわざわと桃の木が揺れた。
そしてヒイロが拳を握った瞬間。
二人の距離は一瞬にして詰まり__
「ちょっとあんたら!何してんのよっ!」
__だが、そんな時、天子の怒り狂う声が聞こえ、二人の動きは止まったのだった。
◇
「はぁ、本当、なんなのよあんたら」
天子の目の前で正座する二人。方や今だ楽しそうに笑みを浮かべ、方や辛そうに足を動かしていた。
その光景に非想の剣を抜きかけた天子だったが、なんとかそこでとどめ浮き上がった腰を元に戻す。
「私が桃狩りから帰ったら、いきなり家内であることをガン無視で戦闘始めちゃってるし、挙句にその余波で私の家倒壊させちゃってるし。もう、マジであんた何者?」
そう言ってヒイロを睨みつける天子。イライラとした感情を全く隠さず、これでもかとさらけ出している。
その反応に少し悪く思ったのか、ヒイロは天子の質問に潔く答えていた。
「私は128代目光の勇者、緋色(ひいろ) 。仕事は魔物を滅ぼすことよ」
「ふーん。そうなの?萃香」
「あぁ、確かにそう言っていたよ」
なぜか笑みを浮かべて頷く小鬼。
その様子を不気味に思い、天子は彼女から距離を置いた。
「で?緋色のその…光の勇者とやらは何者なのよ」
「勇者に決まってんじゃない」
「いや、そうじゃなくてこう…何をしているのか的な」
「まぁ具体的に言うと、世界を守っているの。強大な魔王の手から、愛すべき人間達を」
「そ、壮大なのね…」
若干苦笑いを浮かべつつも、よく分からない知らない人の話を簡単に信じる天子。
そこはやはり幻想郷。住んでる世界が違うのだ。
「でも天界にそんな奴がいるなんて聞いたことがないわね。幻想郷にもいたかしら?」
「いや、こんな面白い奴私が知らないわけないだろう?こいつは外来人さ」
「ちょっと、二人して私の分からない話で盛り上がらないでくれる?これでも私、結構混乱しているのだから」
「あぁ、ごめんごめん」
後ろ頭を掻いて頭を下げる小鬼。
その身体は、いつの間にか天子の隣に陣取っていた。
「しっかし、幻想郷に勇者なんて者まで現れるとはねぇ、怖いもんだ」
「…そこよ、それ。幻想郷っていったい何よ?酒場?」
「いや、まぁ、あんまり変わらないけれど…」
腕を組んで呟く天子。
そんな天子を遮るように、小鬼が身を乗り出して来た。
「じゃあ教えてあげようじゃないか!とりあえず自己紹介だ。私は伊吹萃香。鬼をやっている」
「へぇ、やっぱり化け物だったのね。なら退治しなきゃ」
そう言って萃香を睨む緋色。
天子はそんな緋色に凄んで、居心地悪そうに足を組み直した。
そんな情けない天子の背中を、ドンと叩く萃香。
「ほら。あんたも自己紹介しなよ。こいつは今のうちに面識を持っておいて損はないよ」
「あ、あぁ。分かったわよ。私は比那名居天子。ここ天界で不良天人と呼ばれているわ」
「へぇ、天界、天人、成る程ね。確かに、ここら辺はなぜか地上から離れて宙に浮いてるし、貴方にはそう呼んでも差し支えない程穢れが無いわ」
「それは褒めているのかしら…」
一人で納得している緋色。長たらしい説明をしなくて済んだと、天子は内心喜んでいた。不良天人なんて言ったから少しは突ついてくるのかと思ったが、案外そんな物は気にしない性格のようだ。
どうやら穢れを見ることができるようだし、もしかしたら天人の存在を知っているのかもしれない。
「それで、幻想郷とか言う物のことなんだけれど」
「あぁ、それが本題だったわね。めんどくさい」
心底面倒くさそうに頷く天子。
ぱっぱと進めてしまおうと、かなり掻い摘んで説明した。
「幻想郷って言うのは、妖怪、えーっと…あんたで言うところの魔物?と、人間が共存している世界のことよ。本来は外界から特殊な結界で隔離されているのだけれど、たまにあんたみたいに結界を抜けて迷い込んで来る奴がいるわ」
「へぇ、それは凄いわね。魔物と人間が共存するだなんて…そいつらは滅ぼしてしまって構わないの?」
「いやいやダメでしょ。共存って言ったわよね?一緒に住んでるやつ殺さないでしょ普通」
「む、確かにそうね。でもそれだと私の生き甲斐がなくなってしまうわ。どうしよう」
あぁそれなら!と大きな声を出して立ち上がる萃香。萃香はタッタッと走って行って、天界の端から顔を覗かせた。
「見なよほら。赤い霧が出てるでしょ?」
「確かにそうね。微量ながら魔力も感じるし…」
「あれを異変と言ってね。幻想郷でたまに起こる人為的な事件のような物で、異変を起こしている首謀者と、その仲間たちなら、問答無用で退治してしまって構わないのさ」
「「そうなの?」」
天子と息を合わせる緋色。
天子も緋色も、幻想郷についてはあまり認識が薄いのだ。
だからかなりねじ曲がった解釈も信じてしまう。
「まぁ一応ルールはあるけどね。最近できたものでスペルカードルールって言うんだけど、こういう札を使って弾幕決闘とやらをするんだと」
「へぇ、ちょっと貸してもらって良いかしら?」
「良いよ」
萃香から渡された白い紙をマジマジと見つめる緋色。
その時、白い紙はいきなり発光しだし、その表面に先程にはなかった謎の絵が描かれていた。
「ふーん、思ったとおり。持ち主の思考に反応するようね」
「おお、よく分かったね、さっきのはただの紙だったけれど、今正式に緋色のスペルカードに変わったよ」
「なによそれ。私にも頂戴」
「良いよ。自分の出したいと思った弾幕を想像するんだ。曰く、美しい程よいんだと」
そうやって五枚ほどスペルカードを作って行く二人。最初に作ったものにはどうやら華と回避するための隙間が無いらしくボツになった。
なぜ隙間なんで作るのかと非難する声が聞こえたが、そういうものだと言って聞かせた。
そして、やっと二人のスペルカードが完成する。
「これで良いね。五枚もあれば十分だ。どうだい?早速試してみるか?」
「そうね。手始めに異変とやらを解決してみようかしら」
「そりゃ良い」
そう言って有頂天の端に立つ緋色。
そして何分か時が流れ、萃香達が不思議に思う中緋色は背後を向いてこう言った。
「…また落ちるの?」
「……え?」
光の勇者緋色は、自力では空を飛べないのであった。
◇
「はぁ、なんで私まで行く羽目に…」
「天子〜、そんなにため息ついてると幸せが逃げちまうよ」
「誰のせいだと思ってんだか」
自力で飛べない緋色のために考えたのが、天子の要石で緋色を疑似的に宙に浮かすことだった。
小さな要石の上で上空の強風に耐えるのはなんとも精神力がいるもので、そこに座って微動だにしない緋色は、流石勇者と呼ばざる負えない。
「そろそろかしらね」
「お、確かにそうだ。大きな力が渦巻いてるね。弾幕決闘の最中かな?」
空中で飛びながら聞き耳を立てる萃香。その光景はなんともシュールだ。
「言っておくけど私はあんたの戦いに加勢したりしないよ」
「そんなのもとよりいらないわよ」
「ははっ、そうかい」
大口を開けて笑う萃香。その光景は可愛らしくもあり、同時に雲のような掴み取れなさを演出していた。
「ふむ、少し紅魔館まで時間があるね。ちょっと質問して良いかい?」
「別に良いわよ」
紅魔館と言う今回の異変の首謀者の居る館へ向かう途中、萃香は緋色に質問をしていた。
「あんたの能力はなんだい?」
「能力ぅ?」
「あぁ。みんな持ってるはずだぞ。私は『密と疎を操る程度の能力』ってのを持ってる。あの時緋色の雷の剣を消したのはその能力さ」
成る程、と緋色は感嘆する。
特に何も無い上段切りでも、身体を真っ二つにするくらいの力は込められていたからだ。それを四散させたとなると、何かタネがあると思っても仕方が無いことだろう。
緋色は少し考えて、その話題を天子に受け流す。
「そうねぇ…天子は持ってるの?」
「え、あぁうん。『大地を操る程度の能力』…だったかしら」
始めて名前を呼ばれたことに、若干ドギマギしながらも、なんとか言葉を紡ぎ出す天子。生まれてこのかた、同年代(?) の友達などできたことがなかったからだ。
「へぇ、強そうね。羨ましいわ」
「そうでしょう?」
無い胸を張って得意げに緋色を見る天子。その顔には明確な自信が浮かんでおり、それを緋色は素直に羨ましいと思った。
「で?緋色はどんな能力を持っているんだい?」
「私の能力…うーん、そうねぇ…あえて言うなら…『勇者の力を持つ程度の能力』…的な?」
要石の上で胡坐をかく緋色。
萃香はその後ろに立って、緋色の顔を覗いて微笑した。
「じゃあ、あの時私の攻撃を躱したのもそれのお陰かい?」
「そうよ。勇者の力の全てである『白魔法』。代ごとに操る物が変わってくるけれど、今代の私は光を操ることができたわ。そして、私の真骨頂はそれを利用して回避すること」
緋色は萃香をがっちりと掴んで、自分の胡坐の上に置く。最初は驚いた萃香も、まぁ良いかと身を任せた。
今の萃香の体制は、緋色にすっぽりと収まっているような形にある。まるで仲の良い姉妹のようであった。
「私が光源になって光を発して、それに反射する物体を回避する…らしいわ。まぁでも、この力はわからないことだらけだけれどね」
「今代ってことは…先代もいるんだろう?強いのかい?」
「先代の力は炎だったわ。あの太陽にも及ぶ熱と、その恩恵である攻撃力が売りだったって。多分、強かったと思うわ」
「それじゃあ、先代は炎の勇者ってことか?」
「いや、そんなことはないわ。どんなものを操ろうと光の勇者は光の勇者。ただの呼称よ」
だが、先代が炎を操るならば、この緋色という少女は確かに光であるだろうと萃香は考える。
先程の説明にもあるし、何より、先代の容姿は萃香には分からないが、この煌めくような美しい金色の髪が、全てを物語っているようだった。
「そっか…じゃあ、なんで緋色はここに来たんだい?」
「え?」
「幻想郷は、忘れ去られた物が集まる土地。そんな勇者様が忘れ去られるなんて、どういうことかと思ってね」
「…」
ただ純粋に自分の感じた疑問をぶつける萃香。その質問に、緋色は少し考える。
思い出されるのは終わらない戦闘の日々。そこから考えられる回答と言えば、もうこれより他は無かった。
「さあね、魔王を倒したからじゃない?」
感情のない表情で、緋色はそう言った。その顔の真意が分からない萃香は、黙ってそれを見上げるしか無い。
すると、そんな空気を掻き消すように、天子が元気良く声を出した。
元々明るい性格を持った比那名居天子。こういう雰囲気は慣れてなかった。
「ほ、ほら。見えて来たわよ!あれが紅魔館かしら?」
「おぉ、確かにそうだ。力の流れが止まっているから、もう弾幕決闘終わった後かな」
林から抜けたその先に、巨大な紅い館が見えた。
その館の目の前にある門は、ボロボロになって開かれている。その姿からは、少し前に何かがあったことが容易に想像できた。
「よし、そろそろ降ろすわよ。気をつけなさい」
「分かったよ」
その瞬間消え去る要石。
それに少々驚きつつも、緋色は難なく着地した。
「ん?こいつも化け物ね。殺しておいた方が良いかしら」
「殺しはダメだよ。やって良いのは退治だけ」
開かれた門に横たわるのは、目をグルグルと回転させて気絶している赤髪の妖怪。
そんな満身創痍の妖怪にトドメを刺そうとする緋色を、寸前で萃香が止めた。
「んじゃまぁ、取り敢えず中に入ってみるわ。ちゃっちゃと終わらせて帰ってくるから、待っててよね」
手に雷の大剣を掲げて宣言する緋色。その後ろ背中は、まさに勇者と言う者だった。