「はぁぁ‼︎」
「はっ!」
バチンッ!
道場の中で、竹刀と竹刀がぶつかる音が響く。そこでは、剣道着姿の2人が声をあげながら互いの竹刀をぶつけていた。片方は竹刀1本を両手で力強く握り、相手に打ち込んでいく。対してもう片方は、右手に普通の長さの竹刀を握り、左手にはそれよりも短い竹刀を握る。構えは左手に持つ竹刀を相手に突き出し、右手に持っている竹刀は何時でも打ち込めるようにあげていた。まるで剣と盾を持っている姿と捉えても遜色はない。
「セヤッ!」
「ふっ!」
そして何回目かになる竹刀同士の打ち合い……1本の竹刀を持っている方は、相手の面に狙いを定めて勢いよく振るった。
バチッ!
道場内に音が響く。しかしその音は面を捉えた音ではなく、竹刀に当たった音だった。その証拠に、強く打ち込まれた竹刀が短い竹刀によって防がれていた。逆に竹刀を2本持つ方は、受け止めた竹刀を受け流すかのように手首を使って最小限に払いのけ、その間に右手に持っていた竹刀を相手の懐に持っていき……。
「どぉ‼︎」
胴に竹刀が入り、竹刀を2本持っている方の勝利となった。
「いやぁ〜、やっぱり逢魔は強いな〜。何回やっても勝てねぇ〜」
「そんな事はないさ。僕も一生懸命だからね。一夏だって、日に日に強くなってるって分かるよ。昨日した模擬戦の時よりも竹刀の入り方や鋭さが増してる。毎日努力してるのが見て取れるよ」
「それだったら逢魔だってそうじゃないか! いつも朝1番に練習してるし、練習量も俺よりしてる。俺なんて逢魔に比べればまだまだだぜ?」
「謙遜する事はないよ。それに君はまだまだ伸びる。まぁ取り敢えずは、これからもお互い頑張ろう!」
「あぁ‼︎ 頼むぜ!」
「ん、んんっ‼︎」
僕と一夏は先程の模擬戦が終わって互いを称えあっていた。そんな時に激しい……と言うよりも態とらしく咳き込んだ声が僕らの間に入ってきた。
(と言っても、僕も完全に入り込んでいたからすっかり放っておいてしまったな……)
「全く、私を置いて2人だけで話すなんて少し寂しいんだが……」
凛々しい顔をしながらそんな事を言う箒さんが僕達の会話に参加してくる。
(せめて本音を隠して別の事を言ってきたなら、その凛々しい顔も様になったと思うんだけど……)
まぁ仕方ない事ではある。実を言うと箒さんはこう見えて結構……いや、物凄く寂しがり屋だ。最近だと、束さんがべったりくっついてくる時、表ではとても嫌そうにしているが、多分内心では満更でも無いんだろうな。だって顔の表情と体が別々な事をしているんだ。本人はそれを否定してはいるが、全く説得になっていない事を早めに理解して欲しい。
(それに、最近になって僕の方にも構ってくれオーラを出すし……。まぁ普通に構いはするんだけど)
後は……箒さんが一夏の事を恋愛の対象として見ているという事かな。多分あの掃除の時に意識し始めたんだろう。時間としては既にあれから4年ほど経っている。箒さんは中々一夏に告白というものはできてないけど、まぁ今は小学生だから早いと僕は思う。ギリギリ中学生からかなと僕は思っている。まぁ一夏と一緒にいれて嬉しそうにしているから良いんだけどね。
ただ……一夏はその恋心に全く気付いてはいない。全くもって唐変木もいい加減にしてほしいな。
一夏があんな感じの為、度々箒さんが僕の所に相談しにくる。もちろんその際、本人は恋心とかは否定してはいるけれど、全くもって説得になってない。その度に僕は知らないふりをする。けどもうそろそろ僕も知らないふりをするネタというものが尽きてきたんだ……だから箒さん、そろそろ説得になってない事に気づいてほしい! こちらからすると正直な話一杯一杯なんだ‼︎
……まぁここで僕の愚痴は一旦置いておこう。それで今の状況は、僕と一夏が話している所に箒さんが割って入ってきたという状況だ。僕は箒さんが一夏の事を好いている事を知っているがために、できるだけ2人きりの状況にしたい。
(それにしても僕も変わったものだ。この体になるまでは自分の事しか精一杯だったのに、今では他人の事を考えれるなんて……多分昔の僕が見たら本当に自分かなんて困惑するだろうな)
そんな事はさておきだ。僕は一夏達を2人きりにするためにいつもの手段を使った。
「あぁ、ごめんね箒さん。いつものごとくついつい熱が入りすぎていたようだよ。それよりも、2人とも顔が汗まみれだよ。今日は先に上がりなよ」
「いやいや、それだったら逢魔だってそうだろ? それに掃除も残ってるし……」
「そうだぞ逢魔。掃除をせずに上がるというのは……」
「それだったら心配はないよ。だって昨日の練習終わりの時、君達2人で掃除してただろう? それのお返しと思ってもらって僕は構わないよ。遠慮はいらないから、今日はもう上がりなよ」
そう言ったら渋々といった表情で2人は先に上がっていった。僕は最後まで見送って、1人で掃除に取り掛かった。そして30分ぐらいには終わった。そして僕も道場を後にして、シャワーを浴びに浴室の方に行った。でもその途中に……。
「おっくぅぅぅーん‼︎」
いきなり後ろから誰かに抱き付かれた。
「あぁ……おっくんのかいた汗の匂い……好きぃ〜」
「……あの……何やってるんですか束さん?」
「もぅ〜、相変わらず硬いよぉ〜。私の事はお姉ちゃんと呼んでといつも言ってるのにぃ〜」
僕に今抱きついている女性は……言わずもがな束さんだ。初めて会った時は僕を邪魔者のようにして扱っていたんだけど、今では……。
「ハァ……ハァ……おっくんの汗の匂いはいつ嗅いでも飽きないな〜。ぺろぺろ♡」
「っ⁈ な、何やってるんですか束さん⁉︎ そんな汚い事をやってはいけません‼︎」
「えぇ〜……どこが汚いっていうの〜? 私はただ、おっくんの汗を嗅いで舐めてるだけだよ〜?」
「だからそれが汚いって言うんです! 匂いを嗅ぐならまだしも……じゃなくて! そもそもこんな汗まみれの僕に抱きついたら、束さんの服が汚れてしまいますよ!」
「そんな事気にしないもん! 汗をペロペロするのだって、おっくん分を補充するためだし、それに私はおっくんの汗が服にしみつこうとも問題ないもんね。逆に保存するもの‼︎」
「ちゃんと後でその服も洗濯しますからね‼︎ とにかく、今からシャワーを浴びに行くんで離してもらえますか?」
「なら私も一緒に行くよ! 体洗いっこしよう〜‼︎」
「1人で結構です‼︎」
「ぶぅ〜……おっくんのいけずぅ〜」
とまぁ途中でいつも通りの展開(何故だか毎日起こる)に遭遇して、それをなんとかかわして風呂場に着く。そして誰もいない事を確認して浴室に入った。何故確認するかについてだが……多分お察しだろう。そう、どこかの漫画やライトノベルなどのお約束が起こらないようにこうしているのだ。
最初の時は箒さんが入っていて、僕はそうとは知らずに浴室に入ってしまった。篠ノ之家に来た当初……と言っても2ヶ月ぐらい経った時かな。あの時は、子供だからって毎回僕と箒さん、そして束さんの3人で入っていた。その時は別に問題なかったんだけど、最近になってそれももうなくなった。
それで話は戻すけど、箒さんが浴室に入っている事に気付かず入ったものだから、箒さんに悲鳴をあげられ、それと同時に木でできた桶を顔に投げ付けられたのだ。僕は簡単に避けることはできたんだけど、せめてもの罪滅ぼしとして顔面にあえて桶をくらった。そして当たった後、ごめんなさいと一言添えて浴室の扉を閉めた。
そんな事があったために、僕は毎回確認して浴室に入る事が癖になってしまったのだ。因みにその後の話は、箒さんが顔を赤くしながら僕に謝ってきた。僕は気にしてないし、逆に僕が悪い事をしたんだから当然の報いだよ、と言って箒さんが悪くない事をフォローしながらその話は済ました。
あぁ……後こんな事もあったかな。箒さんの一件があって、僕は浴室に入る前に確認する事をし始めたわけだけど、ある時少し気が抜いていたのか確認せずに浴室に入ってしまった時があったんだ。入った時、浴室にとある人物が入っていたんだ。それは箒さんではない。では誰か? 勿論束さんだ。束さんは僕を見るなり目をキラリと光らせて、僕の事をいつもの愛称で呼びながらものすごい速さで抱き着き、そして浴室に引きずり込んで戸を閉めた。その後は……強制的に一緒に入らされてしまい、僕としてはとても恥ずかしかったのを覚えている。
と、そんな事があったのでそれからは一切気を抜かずに確認した。それがもう今では癖になってしまった。まぁそれでも束さんは僕が入った後から乱入する事が度々あるんだけれどもね。本当にどうしてこうなったのやら……。
そんな事を考えながら浴室に入ってシャワーを浴びる。でもこんな生活……昔の僕だったらとてもじゃないけど考えられない。物心ついた時から周りから邪険に扱われ、僕の味方は両親だけで、その両親が他界してから一気にあたりが強くなった。それでも僕の心はズタズタになっていった。
だけど今は、周りで僕の事を邪険に扱う人なんていない。僕の事を養子として迎えてくれた今の両親も優しく接してくれるし、一夏も箒さんも僕の事を普通に友達として扱ってくれている。それに、何と言っても僕にとって安心する存在が束さんだ。あの人は色んなところがぶっ飛んでいるというか、常人とかけ離れた考え方をするというか……兎に角一般的には変人という部類に入るんだろうけど、それでも僕にとっては優しい姉だ。箒さんにもそうだけど、いつもスキンシップしてくれるし、確かに度が過ぎているとも言えるけど、それでも僕にとってはその瞬間が、そう接してくれる時が1番安心するんだ。だから僕は束さんに、本人には恥ずかしくて言えないけど、心の中でいつも感謝しているんだ。
いつかこの感謝の気持ちを伝えないととは思ってはいるんだけど、どうにもこの感謝の気持ちを言えないでいる。これじゃ箒さんの事は言えないなと思うけど、もうそろそろ言いたいと思っている。
でもその感謝の気持ちが、僕の予想とは違った形でいう事になるなんて思わなかったんだ。
5年生になって数日後、世界に衝撃的なニュースが入った。それは、核保有国の持つ核弾頭が日本に向けて一斉発射されたのだ。これには世界各国が焦り、急遽日本に世界の軍隊が集結した。しかしそれは無意味に終わったんだ。何故なら、白騎士と呼ばれる突如として現れた空飛ぶ人が、一斉に発射された核弾頭を全て墜としたからだ。それも各国の軍隊が来る前に……。
そして軍隊の方は、核弾頭を墜としたとされる白騎士を捕獲する作戦に移行したけれど、結局は無駄に終わり、白騎士と呼ばれる何者かは忽然と姿を消した。そしてそれがISと分かると、世界は篠ノ之束を何とかして自国に引き入れようとした。
でもそんなものは束さんだってお見通しだ。その日を境に、束さんは家に帰ることは無く、姿をくらました。
そして『白騎士事件』をきっかけに、世界は女尊男卑の風潮に移り変わっていった。そして僕達もその世界に狙われた。篠ノ之束の親族として……これを受けて日本政府は、要人保護プログラムを実行して、家族がバラバラに生活するようになった。勿論一夏とも別れる事になった。でも箒さんはそれがとても辛いという表情だった。一夏だけで無く、家族とも離れ離れになるんだから、そんな表情になってもおかしくないだろう。だから僕は無理を言って、箒さんと一緒に生活させてくれないかと申し出た。最初は断られたけど、でも生憎と僕の姓は篠ノ之ではなく小禄氏だ。だから無関係を装えるし問題ないだろうと強く言った。それを聞いた相手は渋々ながらも承知して、箒さんを1人にさせずに済んだんだ。
そして明日からは、この街からでて生活する事になる。今はもう夜で寝る時間だ。荷物もいつでも持っていけるように準備はした。そして僕の隣では、箒さんが抱きついて寝ている。泣いていた箒さんを僕が慰めてどうにか落ち着かせた。それで今に至る。目の当たりは赤くなっていて、さっきまで泣いていたのが分かる。でも今は安心した表情で眠っている。まぁ僕がその役に少しでも立てたんなら良いんだけど。それでふと窓の方を向いた。そこには、あの頃と同じ様に星空が綺麗に見えた。久々にベランダからでて屋根の上に登り、星を眺める。勿論その時は箒さんを起こさずにだけど。
それから数分が経った。ここで見る夜空も最後かと思った。だから今日は存分に見よう。そう思って10数分経った。見ている事に飽きはしないけど、季節はまだ春になったばかりで少々肌寒い。もうそろそろ部屋に戻ろうと、そう思って上半身を起こした時……。
「おっくんやっぱりこんな所にいたんだね」
「っ⁉︎ た、束さん?」
声がした方を振り返ると、そこにはうさ耳をつけていつもの格好をした束さんがいた。
「どうしたのおっくん?」
「……し……な……す……」
「えっ? 何て言ったの?」
僕はゆっくりと立ち上がって、未だに僕が何を言ったか考えている束さんの側に近づく。そして……。
「どうしたのじゃないです‼︎ 心配を……かけさせないでください……」
僕は束さんに思いっきり抱き付いた。身長は束さんの方が大きいから、ちょうど僕の頭が束さんの胸のあたりにあった。だから一瞬だけ柔らかい感触がしたのは気のせいじゃない。
「っとと……もうおっくん。いきなり抱きついてきて危ないよぉ〜」
それでも束さんは平常運転だった。でもそんな事は知った事じゃない。今まで心配した分を一気に吐き出した。
「僕は……寂しかったんですよ! 束さんがISっていう物を作り出して発表して、それで白騎士事件以降いなくなって……僕は……とても寂しかったんだ! 表面上は周りを心配させない様に振舞っていたけど、それでも内面は今すぐにでも泣きたかった!」
「……そうだったんだね」
「それに……いつも構ってくれる束さんがいないと……調子が狂ってしまうんです。顔では嫌そうな、そんな表情してますけど……内面ではとても嬉しいんです。それが……僕にとって日常だったんです。なのにいきなりこんな形で崩れてしまって……僕は……僕にはそれを受け止める自信が無いんです……」
これが僕が吐き出したかった全てだった。自分勝手な我儘だって分かってる。束さんも、自分達を巻き込みたくが無いために姿を消した事だって本当は分かってる! でも……頭でそう考えれても体が、心がそう叫んでしまう。だから、こんな事を言った後で何だけど謝らなきゃ……我儘言ってごめんなさいって……。
そう思って顔を上げようとすると、僕の体を優しく抱き締めてくれる感触がした。そして僕の頭はそれと同時に優しく撫でられていた。そうされて数分後、僕の耳に優しい、いつもの声が入ってきた。
「ごめんね。おっくんがそうやって辛い思いを抱えてる事を知る事ができなくて……お姉ちゃん失格だよね……」
その言葉を聞いた時、僕は思い出した。束さんが僕に姉と呼んで欲しい事をね。当然僕は恥ずかしくて束さんの事を姉とは呼ばなかった。
でも……こんな時だからこそ素直に呼ぶ事ができるのかもしれない。僕の本音をぶつけた今なら……。
だから僕は顔をゆっくりと上げて束さんの顔を見た。僕の顔は、これまでの寂しさで涙が流れている事が分かる。その顔がぐしゃぐしゃになってる事も分かっている。それでも僕は、束さんの顔を直接見て言いたかったんだ。
「いいえ……束さんが僕達の身を案じてそうしてくれた事を、僕は分かってます。他の誰かが間違っているって言ったとしても、僕は束さんの事を肯定します。だからそんな事を言わないで下さい……“お姉ちゃん”」
「っ⁉︎ おっくん……今私の事……」
「今までは……自分の本音を隠してきました。何もかも隠してきました。感情ですらも、他人に……例え養子として迎えてくれた家族ですら……本当の気持ちを伝えてこれなかったって思ってます。今更だけど……特にお姉ちゃんには、言えなかった事が沢山あります。でも今この場で全てを言い切る事なんて……僕にはできません。だから、今はこの言葉だけを贈らせてください。お姉ちゃん……いつも……いつも僕の事を大切にしてくれてありがとう。本当はお姉ちゃんと一緒に行きたいんだけど……でも今の僕じゃお姉ちゃんの事を守れないから……だから僕が今よりも強くなった時に、お姉ちゃんの事を守らせて下さい」
僕はそう言い切った。何だか告白じみて恥ずかしくはあったけど……それでも僕に悔いなんてなかった。お姉ちゃんはというと、僕の決意を聞いて目を見開いていた。急にそんな事を言われてビックリしたんだろうけど、でもすぐにいつもの笑顔に戻ってこう言ってきた。
「それは……私に対する告白と見て良いのかな?」
それについては僕も言い終わって気付いた。これって告白じゃないかって……でも後にはもう引けない。それに僕は、今この瞬間……いや、前々からお姉ちゃんに側にいて欲しいって思ってたんだ。だから……。
「……後からそれに気付きました……でも! この決意だけは本気だって……それだけは分かって下さい‼︎」
「……ふふっ、もうおっくんたら素直じゃないな〜。そこは告白のつもりですってきっぱり言って欲しかったな〜」
「うっ……それは……」
「でも、分かったよ。おっくんがお姉ちゃんの事が好きだって……だからお姉ちゃんからも」
チュッ
「っ⁈」
そう言ってお姉ちゃんは僕の唇に、ほんの一瞬だけどキスをしてきた。僕はそれに対してただ驚くしかなかった。
「ふふっ、これって中々に恥ずかしいね。でも私としては、君の初めてを奪えて満足だよ! それとね、箒ちゃんの事だけど……あの子とても寂しがり屋だから、だから家族がまた元どおりになるまで一緒にいてあげてね」
「えぇ、僕は元からそのつもりです。だからお姉ちゃんも……気を付けて」
「うふふ、こんなに可愛い“弟”からエールを貰ったんだもの! 私の勇気は100倍で向かうところ敵なしだぜ‼︎ じゃあおっくん……また会う日まで元気でね‼︎」
「お姉ちゃんこそ、元気で‼︎」
「うん! それじゃあ、行ってきます‼︎」
そう言ってお姉ちゃんは夜空の向こうへと飛んで行った。全くもって考え方もぶっ飛んでると思ったら身体能力まで……僕としては呆れしか出ないところだけど……。
「行ってらっしゃい、お姉ちゃん」
僕はお姉ちゃんが飛んで行った方向に静かにそう言いながら、明日を生きる為に部屋に戻って眠りについた。