遊戯王~Truth of Satellite~ 作:鬼柳高原
*今回独自設定が多く出てきます。 ご了承ください。
13/2/13
ご指摘いただいた部分を修正しました。
???
「はあ…はあ……遊伸、もういい……巻き込んで悪かった……お前は元々関係ない、お前だけで逃げてくれ……」
「そんな事出来ない! こっちは悪くないんだ! 僕は……諦めたくない!」
…
……
…………
………………
……………………
数時間前 前回から翌日 シティ内陸部 街道
「はあ…はあ……何でこんな事に……」
遊伸は現在、全速力で走っていた。
遊伸は腕時計に目をやる、現在時刻は8時30分、完全に遅刻である。
「い、い、急げっ……」
その頃遊伸が急ぐ道の先、その道の横の路地に一人の青年がいた。
壁を伝いながら表通りに出ようとしている。
「はあ…はあ……何でこんな事に……」
前を目指していると目の前に見覚えのある人影が通りすぎる。
「…あれは遊伸!? 何でこんなとこに」
青年は慌てて路地を出る。
「(間違いない……成長してるけど間違いなく遊伸だ)」
青年は急いで遊伸の跡をつけた。
* * *
シティ内陸部 マーシャル・レッド事務所
「す、すいませ……お、遅れ……」
遊伸は息も絶え絶えになって事務所の扉を開ける。
「遅いぞ!! 何やってたんだ!!!」
開けた途端、グレイグの大喝が飛ぶ。
「…とうとうやっちまったな遊伸、お前が入ってからのこの3ヶ月近く、無遅刻を貫いてたお前が遅刻するとは……理由を言え、物によっては減給しないでやる」
遊伸はようやく落ち着いてきたようで、呼吸を整えると弁明を始める。
「…すいません、唯の寝坊です……デッキ作りがこんなに面白い物だったなんて知らなくて……遅くまで夢中で考えていたら何時の間にか寝落ちしてしまって……起きたらもう8時でした……」
「……まあ解らなくは無い、今その事に気付くとは……お前デュエル人生半分は損してたぞ。 よし、今回は許してやる」
「ありがとうございます……」
遊伸は深く頭を下げると辺りを見渡す。
「…鋼貴と空は……もう仕事行きましたよね…」
「ああ、もう行ったぞ。 お前はここで待機して次の依頼に備えてろ」
遊伸は心の中で二人に謝る。
遊伸がソファーに座ろうとすると突然事務所の扉が開き、先程遊伸をつけていた青年が入ってきて遊伸の名を呼ぶ。
「遊伸…!」
「な、何だ!? 客か? 呼び鈴くらい鳴らせ!」
グレイグが青年に至極尤もな事を言う。
遊伸はその青年を見るとソファーに下ろしかけた腰を持ち上げ、青年の名を叫ぶ。
「ま、正兄!? 正兄なの!?」
遊伸は青年に走り寄る。
「久しぶりだね正兄! どうしたのさ、この二年間連絡もしないで! 院長先生も子供達も皆心配してたんだよ!」
「ゆ、遊伸……お前もこっちに来てたなんてな、それもデュエルチームになって…」
「……遊伸、そこの礼儀知らずはお前の知り合いか?」
グレイグが遊伸に問いかけると遊伸はグレイグにこの青年を紹介する。
彼の名は
遊伸より2年先にシティへ上京、彼もまた決闘者になると言い、旅立ったのである。
遊伸によると、最初の一ヶ月程は近況報告の手紙などの連絡が送られてきたが、それ以降は2年間、音信不通だったという。
「それにしても正兄はこの2年間何をしてたの?」
遊伸が正志に聞くと、正志はしばらく言うのを躊躇っていたが、ようやく口を開く。
「ゆ、遊伸……俺……「デュエルギャング」になったんだ…」
「デュ、デュエルギャング!?」
「ほお、このご時勢にまだそんな奴らがいるのか」
グレイグは特にリアクションは無いが、遊伸は仰天した。
「え…だって……正兄、決闘者にって…」
「…」
「大体解るぞ、儲けも少ない、刺激も少ないデュエルチームよりも、過激で刺激的なデュエルギャングの方が楽しそうに見えたんだろ、だから入った、違うか?」
グレイグがそう言うと、正志は俯きながら答える。
「…その通りです、実際楽しかったし……でも、あんな事になるなんて…」
「? 正兄何かあったの?」
遊伸がそう言うと正志は思い出した様に顔を上げ、遊伸に縋りつく。
「そうだった! 遊伸! 助けてくれ!」
「お、落ち着いて正兄、何があったんだい?」
遊伸がそう言うといきなり肩を引っ張られ、正志から引き剥がされる。
後ろを見ると肩を引いたのはグレイグだった。
「遊伸、耳を貸すな、追い出すぞ。 お前は今、セキュリティか同属、どっちかに追いかけられてる、違うか?」
グレイグが正志にそう言うと、正志は黙ってしまう。
「ほら見ろ、デュエルギャングが困ってる事なんてそんなもんだ、自分の尻くらい自分で拭け……まさかそんな覚悟も無くその世界に入ったなんて言わねぇよな?」
グレイグに凄まれて正志は少し後ずさる。
「はっ! いるんだこういうガキが! さあ出てった! 面倒事持ち込むんじゃねえ!」
グレイグが追い出そうとすると、遊伸がそれを止める。
「ま、待ってください! お願いします! グレイグさんには迷惑掛けません、ですから僕に話を聞かせてください!」
遊伸が必死にグレイグを止めると、グレイグはやれやれとソファーに座る。
「…俺は知らんぞ」
グレイグがそう言うと、遊伸が頭を下げて礼を言う。
「ありがとうございます! …正兄、何があったんだい?」
遊伸が聞くと、正志は話し出す。
数日前、ダイモン・エリアから外れた所にあるバーで起きた事件であった。
正志が入っていたデュエルギャングチームはダイモン・エリアでも有名なチームらしく、そのチームのリーダー、
「負けたくせに祝勝会に乗り込んできてデュエルを仕掛けてきたんだ、勿論うちのリーダーは無視した、負け犬の遠吠え、ってな。 それでも帰らない奴を皆で暫く罵って、追い出そうとしたら…」
その乗り込んできた男は突然笑い出し、決闘盤を展開すると近藤に向かって拘束装置を使用したのだという。
「おいまて、デュエルギャングがどうして拘束装置を使ってんだ」
グレイグが横から口を挟む。
デュエルギャング、と言うより決闘者以外が拘束装置を持つのは重罪であり、その違反者を治安維持局に報告するだけでも謝礼金が出るほどである。
他人に見つかれば報告されるだけなので、決闘者以外は頼まれても持とうとする者はいない。
持ってる事によるリスクが大きすぎるのだ。
「拘束装置なんてそうそう入手出来る物じゃない、それに相手を拘束出来るメリットよりも、持っている事のデメリットの方がデケェ……その上第三者もいる場所で使っただと? 法螺吹くんじゃねえ! 遊伸、これでもまだこいつの話を聞くか?」
「本当なんだ! リーダーの決闘盤が勝手に起動したんだ! …それでデュエルになったんだ……だけど」
正志によると、それは余りにも”異様”なデュエルであったという。
まずは相手のリーダー、彼は目が血走っていて、常に興奮した様子だった。
一方、近藤はダメージを受ける度に苦しそうにし、デュエルが進むに連れてどんどん弱っていった。
「それって……相手はサイコ・デュエリスト!?」
遊伸がサイコ・デュエリストについて説明すると、正志は頭を振る。
「いや違う、そんなはず無い、あいつとは昼間にもデュエルしたんだ、その時にはあんな事無かった」
そしてとうとう決着が付く。
勝ったのは相手、近藤は敗北した。
その時、ある異変が起きる、近藤が倒れたのだ。
相手のリーダーは高笑いをすると走り去ったそうだ。
「拘束装置が発動したんだと思って、皆で駆け寄ったんだ、そしたら……そしたら……」
正志はその時の光景を思い出しているのか震え始める、そして再び口を開く。
「…リーダー……息してなくて」
「!!?」
遊伸の脳裏にある人物が過ぎる。
敗者の昏倒、死亡。
その対戦者の高笑い、そして逃走。
「(間違いない……同じだ……ランディ・ベルタンの時と!! …偶然なのか?)」
そう、今正志が話した事件の被害者である近藤と、ランディ・ベルタンとデュエルした決闘王、アーノルド・フラナガン、そしてダイモン・エリアにいた対戦者の末路が酷似しているのだ。
「それで……俺怖くなっちまって……皆も同じだった見たいだから一斉に逃げ出したんだ、それで当ても無くブラブラしてたら……仲間がセキュリティに捕まってるのを見つけたんだ……」
正志が言うには、今セキュリティは近藤の子分を捜索して捕まえようとしているらしく、既に何人か捕まっていると言う。
正志達はデュエルギャング、素行が悪いのは勿論の事、有名なチームである為敵も多い。
おそらくバーにいた第三者、おそらく正志達を煙たく思っている者がセキュリティにそう吹き込んだのであろう。
「お、俺はやってないんだ! 無実だ! 遊伸、お前は解ってくれるだろう? 頼む、もうデュエルギャングにはならない、全うに生きる! だから助けてくれ……」
正志が遊伸に土下座する。
遊伸は慌てて彼を起こす。
「そんな事しないで正兄、僕は解ってるよ、正兄はそんな事はしない、絶対に」
「遊伸、本当にそいつに協力するのか? 逃がすにしても何処にだ? 当ては?」
グレイグが遊伸に問うと、遊伸は頷く。
「…ダイモン・エリアは危険です、セキュリティがマークしてるでしょうし、何より犯人がいるかもしれません。 ダイモン・エリアを出てもシティ内が危ないのは変わりません。 …後は一つ、サテライトです」
遊伸は理由を話し始める。
「サテライトには僕の家の地下室があります、あそこはサテライトの奥地にありますから人が来ることは殆どありませんし、地下室の入り口は家の残骸で隠れてるのでまず見つからないと思います」
「…サテライトに隠れ家があるのは分かった、だがそこまでどう行く? ダイダロス・ブリッジにはセキュリティの検問があるんだぞ」
「あ…」
遊伸はそこまで考えてなかったらしく、頭を抱える。
「しまった……僕もよく知ってるはずなのに」
グレイグが溜息を吐くと、ソファーから立ち上がる。
「…教えてやろうか?」
「え?」
グレイグの思わぬ言葉を遊伸は聞き返す。
「教えてやろうかって言ってんだ、セキュリティの検問を掻い潜ってサテライトへ行く方法」
「本当ですか!」
「ああ、その代わりこれはそいつの依頼だ、報酬は何れキッチリ頂くからな」
グレイグは事務所の奥へ行って、暫くすると何かの地図の様な物を持ってくる。
「これはまだマーシャル・レッドがデュエル・ギャングだった時、チームで代々使われていたパイプライン管理局の地図だ」
パイプラインとは、シティとサテライトを海底で繋ぐ大きなベルトコンベアの通ったトンネルである。
まだシティとサテライトにダイダロス・ブリッジが架けられてもいない頃、このベルトコンベアでシティのゴミをサテライトに送ってゴミ処理をしていた。
シティとサテライトの間が繋がると、アルカディア・ムーブメントがサテライト開発するに当たって、サテライト側の負担を減らす為、シティのゴミはシティの郊外でゴミ処理を行うようになった。
その為必要の無くなったパイプラインは停止され、現在封鎖されている。
「この地図は昔のマーシャル・レッドのメンバーがシティとサテライトを行き来する為に作った侵入路の図だ。 先人はスゲーもん作ったもんだ」
グレイグは地図を指差しながら説明をする。
「いいか、閉鎖されてるって言ってもシティ側には警備が付いている。 この侵入図にしたがいつつ、警備の目を掻い潜ってパイプラインに入れ、サテライト側には警備はいねぇ、これは昔俺が実際に確かめた情報だ、多分今も変わってねーだろ。 パイプラインを抜けちまえば後は楽だ、気をつけていけ」
……………………
………………
…………
……
…
現在 パイプライン
遊伸達は何とかパイプライン管理局に辿り着き、侵入図を頼りにパイプラインに侵入した。
全て上手くいった、暗闇のパイプライン内を進みながらそう思った。
だが相手は甘くは無かった、遊伸達が進んでいると突然パイプライン内の明かりが点いたのだ。
そう、遊伸達は見つかっていたのだ。
明かりを点けたのは自分達への警告と、セキュリティがここを進む為である。
遊伸達は必死でパイプラインを抜けようとするが、未だにゴールが見えてこない。
諦めかけている正志、遊伸は突然止まり、後ろに振り向く。
「遊伸!?」
「正兄、先に行って」
遊伸の言葉に正志は驚く。
「行けって……お前は!?」
「ここは僕が引き受ける」
遊伸がそう言うと正志は遊伸の肩を掴む。
「駄目だ! 俺何かの為に……俺が馬鹿だった、お前は関係ないのに巻き込んじまった……これ以上お前に迷惑かけたくねぇ……俺がお前を脅したってすればお前は助かる! だから…!?」
遊伸が正志に振り向き、正志の言葉を眼で訴えて止める。
「…正兄、正兄は僕にとって、大事な家族だ、本当の兄さんの様に思っているよ。 僕だけじゃない、院長先生や子供達だって皆正兄の無事を祈っているんだ! だから僕は家族を、正兄を見捨てない! 正兄が捕まるなら僕も捕まる! だから……行ってくれ! 正兄! そしてまた逢おう!」
「遊伸……すまない…」
正志は涙を流すと、前に向かって走り出す。
「正兄……これでいい……来い」
遊伸は覚悟を決めると、やがて来るであろう相手を待った。
すると何かのエンジン音が聞こえてくる、バイクだ。
「来た……」
遊伸は身構える。
音の正体はやはりバイク、セキュリティが使用している白バイだ。
遊伸の前で止まると、バイクから降り、ヘルメットを外す。
短い黒髪に整った顔、遊伸はこの顔に見覚えがあった。
「やっと追いついたぞ……一人か、監視カメラでは二人映っていたと言うが……」
そのセキュリティは資料らしき物を取り出す。
「小谷 正志ではない方か、何処へ行った…?」
辺りを見渡すセキュリティ、遊伸はその人物を思い出し、名を呼ぶ。
「鋼牙さん……」
セキュリティ機動部隊長、藤堂 鋼牙は突然名前を呼ばれると、訝しげに遊伸を見る。
「……その呼び方だと、知り合いか? 俺は覚えが無いが……」
「直接お話するのは初めてです、僕は……鋼貴の友人で、よく鋼牙さんのお話を聞いていました」
遊伸はマーシャル・レッドと言いそうになるのを堪えた。
迷惑は掛けない、そうグレイグと約束したからだ。
「鋼貴と……いやまて……見覚えがある、お前、デュエル研の前で鋼貴と一緒にいた……そうか、西野 空の横にいた見慣れない奴か。 …と言う事はお前、マーシャル・レッドの決闘者だな」
意外と周りを見ていた鋼牙、結局素性がばれてしまう。
「……はい」
「どうして鋼貴の仲間がこんな所にいる。 何故逃走している小谷 正志と一緒にいた? 奴はどこへいった?」
鋼牙が遊伸に問うと、遊伸は質問に答えず、鋼牙を真っ直ぐ見据えて言い返す。
「彼は何もしていません! 無実なんです!」
「…だが市民から報告が上がっている。 それに……捕らえた他の仲間が、小谷 正志がやった、と言う者がいる、真偽を確かめる為、捕らえない訳にはいかない」
「何だって…!?」
正志の仲間が正志の事を売ったのだ。
遊伸は内心怒りに震えながら、必死に鋼牙に訴える。
「でも……考えてみてください! 同じなんです! ランディ・ベルタンの時と! 実際にデュエルした鋼牙さんなら解るでしょう? ランディが異様な様子だったって……今回も同じなんです! こっちを監視カメラで見てたなら解りませんか? 彼には異様な様子なんてありません! 追われて怯えてるだけなんです! 彼にあんな殺人出来ません!」
「…隠しているだけかもしれん、無実だと言う証拠も無い……この奥に行ったんだな、後を追わせて貰う」
鋼牙がバイクに跨ろうとすると、遊伸が決闘盤を構え、叫ぶ。
「デュエルモード! 強制発動!」
「何!?」
鋼牙の決闘盤が展開される。
「…拘束装置を使いました、レベルは最大、一定以上はなれると警報ではなく、敗北時の衝撃が襲います」
鋼牙はバイクから手を離し、遊伸に背を向けたまま話す。
「…解っているのか? セキュリティに拘束装置を使うのは重罪だ、もはや公務執行妨害では済まんぞ?」
「解ってます、この後僕を犯罪者として捕まえてもらって結構です。 その代わり、僕とデュエルしてください」
「何?」
「拘束装置は勿論切ります、僕がデュエルで勝ったら、このまま僕だけを捕まえて引き上げて欲しいんです。 僕が負けたら、大人しくここを退きます、彼と一緒に捕まります」
遊伸は無謀な賭けに出た。
その上自分は助からない。
鋼牙が了承するかどうかすら分からないのだ。
遊伸に出来ること、後はもうデュエルしかなかった。
「……全てを捨ててまで……そこまでして奴を助けたいのか? …お前には」
鋼牙がゆっくりと振り返る。
「本当にそれだけの”覚悟”があるんだな?」
鋼牙は遊伸を睨みつける。
遊伸は戦慄する。
鋼貴が前に何気なく言っていた事を思い出す。
デュエルする兄貴はな、めっちゃおっかないんだぜ。
普段の様子だとそうは見えないんだけどよ、ほら、聞いた事あるだろ?
ハンドル握ると性格が変わる、って、兄貴はデュエルすると、って感じだ。
「いいだろう、お前の覚悟に敬意を表して、受けてやる! そのデュエルを!」
鋼牙が決闘盤を構えると、遊伸も構え直す。
「それと、拘束装置は切るな、それが俺への敗北のリスクとなる……鋼貴の仲間、マーシャル・レッドの実力、見せて貰うぞ!」
「「デュエル!!!」」
先攻 遊伸
「僕のターン! ドロー!」
遊伸 手札:5+1
「(相手は鋼牙さん……決闘王を倒したランディを倒す実力、そして鋼貴の目標……生半可な布陣じゃ簡単に崩される) 僕は《切り込み隊長》を召喚! その効果で手札から《X-セイバー パシウル》を特殊召喚!」
遊伸の場に切り込み隊長、その後ろからパシウルが続けて場に躍り出る。
切り込み隊長 ATK:1200
X-セイバー パシウル ATK:100
「行くぞ! レベル3《切り込み隊長》に、レベル2《X-セイバー パシウル》をチューニング!」
パシウルが2つの光輪へと姿を変え、切り込み隊長を囲み、3つの光、そして光の柱へと変える。
「十の剣に名を連ねし銃士よ! 立ち塞がる敵を討ち、勝利の号砲を上げよ! シンクロ召喚! 荒野の英雄、 《X-セイバー ウェイン》!!」
光の柱からウェインが現れる。
腰の二丁銃剣を抜き放ち、構える。
ATK:2100
「ウェインの効果発動! シンクロ召喚に成功した時、手札からレベル4以下の戦士族モンスターを一体特殊召喚することが出来る! 僕は手札から《XX-セイバー フラムナイト》を守備表示で特殊召喚する!! 《セイバーズ・テキサス》!!」
ウェインが空に向かって号砲を上げると、場に一人の少年騎士が現れる。
その装備はアナペレラと酷似しており、長い金髪を靡かせて、防御の姿勢で構える。
DEF:1000
「カードを2枚伏せてターンエンド!」
LP:8000
手札:1
モンスター
・X-セイバー ウェイン
・XX-セイバー フラムナイト
魔法・罠
・セット
・セット
「俺のターン! ドロー!」
鋼牙 手札:5+1
「俺は魔法カード《手札抹殺》を発動! お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから 捨てた枚数分カードをドローする! 俺は5枚捨て5枚ドロー」
鋼牙の捨てたカード
プロト・サイバー・ドラゴン
サイバー・ジラフ
アタック・リフレクター・ユニット
サイバネティック・ヒドゥン・テクノロジー
サイバー・レーザー・ドラゴン
鋼牙 手札:0+5
「僕は1枚捨てて1枚ドロー」
遊伸の捨てたカード
XX-セイバー エマーズブレイド
手札抹殺、光円寺も使用した手札破壊、デッキ破壊、手札交換を兼ねた魔法カード。
鋼牙は光円寺と同じ様に自分の手札を全て交換した。
ここまで思い切った事が出来るのは、鋼牙、光円寺共に自分のデッキに”揺ぎ無い自信”を持っているからなのかもしれない。
遊伸はそう考えた。
「よし、俺は魔法カード《ワン・フォー・ワン》を発動! 手札からモンスター1体を墓地へ送り、手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する! 来い! 《サイバー・ヴァリー》!」
墓地に送ったカード
サイバー・バリア・ドラゴン
鋼牙の場に機械の蛇の様なモンスターが現れる。
体は銀色の装甲で覆われていて、装甲には赤い球体が複数埋め込まれている。
ATK:0
「そして魔法カード《機械複製術》を発動! 自分の場に表側表示で存在する 攻撃力500以下の機械族1体を選択し、選択したモンスターと同名モンスターを2体まで自分のデッキから特殊召喚する!」
場にさらに2体のサイバー・ヴァリーが場に現れる。
ATK:0
ATK:0
「モンスターを一気に並べた……」
ゴールドラットが出せる、一瞬浮かんだその考えを打ち消し、遊伸は冷静に考える。
通常召喚をまだしてない、アドバンス召喚のリリースだろうか?
「サイバー・ヴァリーの効果発動! このカードと自分の場に表側表示で存在するモンスター1体を 選択してゲームから除外、その後デッキからカードを2枚ドローする! 俺はもう一体の《サイバー・ヴァリー》と効果を発動した《サイバー・ヴァリー》を除外、2枚ドロー!」
鋼牙 手札:2+2
「手札から魔法カード《死者蘇生》を発動! 墓地から《プロト・サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」
場に機械の龍が現れる。
名前からして確実に旧式であり、未来的なフォルムのサイバー・ヴァリーと比べて古臭さを感じさせる。
ATK:1100
「プロト・サイバー・ドラゴンは場にいる限り、《サイバー・ドラゴン》として扱う、そして特殊召喚したこの瞬間! 速攻魔法《地獄の暴走召喚》を発動!」
地獄の暴走召喚、桐原も使った強力な特殊召喚カード、そして遊伸のデッキに有益の少ないカード。
「相手の場に表側表示でモンスターが存在し、自分フィールド上に攻撃力1500以下のモンスター1体が特殊召喚に成功した時、その特殊召喚したモンスターと同名モンスターを自分の手札・デッキ・墓地から全て攻撃表示で特殊召喚する! また、相手も自身の場のモンスター一体選択し、こちらと同じ様に特殊召喚出来る! 表示形式は自由だ、さあ、特殊召喚しろ」
「…僕はウェインを選択」
フラムナイトはデッキに1枚だけしか入っていない、デッキの情報アドバンテージを守るため、出せないウェインを選択する遊伸。
「俺は特殊召喚した《
鋼牙の場に3体の機械龍が現れる。
サイバー・ヴァリーやプロト・サイバー・ドラゴンよりも大きく、鋼鉄の体をうねらせ、3体同時に遊伸に向かって咆哮する。
ATK:2100
ATK:2100
ATK:2100
「じょ、上級モンスターがいきなり3体!?」
遊伸の予想では3体の下級モンスターを特殊召喚し、リリース、最上級モンスターと下級モンスター2体が並ぶ、もしくはモンスター・エクシーズが来る、そう思っていた。
しかし違う、来たのは上級モンスター3体、下級モンスターが2体、さらに通常召喚を残している。
「(桁が違う……今までの相手と、デュエルのスケールが……実力が違う!)」
遊伸は再び戦慄を覚える。
これがセキュリティの頂点に立つ者の力。
「まだ終わらないぞ、俺はサイバー・ヴァリーの効果発動! こいつと《
鋼牙 手札:2+2
「…今から俺はお前のLPをこのターンで削り切る!」
「!?」
「お前の覚悟が本物なら……止めてみせろ! 俺は魔法カード《融合》を発動! 場の《サイバー・ドラゴン》3体を融合! いでよ! 最強の機械龍! 《サイバー・エンド・ドラゴン》!!!」
鋼牙の場が歪むと、その歪みに3体のサイバードラゴンが吸い込まれ、そこから一体の巨大な機械龍が現れる。
一つの胴体から伸びる3本の首、大きな翼を羽ばたかせ、咆哮を上げる。
藤堂 鋼牙のエースモンスター、《サイバー・エンド・ドラゴン》である。
ATK:4000
「あ、ああ…」
遊伸は声も出ない。
圧倒的な存在感、強大な力の塊がそこにあった。
「そして《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を召喚!」
場にサイバー・ドラゴンと似た機械龍が現れる。
その名前と大きさからして、おそらく量産の為コストを削減し、試作したサイバー・ドラゴンの後継機だろう。
ATK:1500
「さあ行くぞ! ツヴァイでXX-セイバー フラムナイトを攻撃! 《エヴォリューション・バースト・ツヴァイ》!」
サイバー・ドラゴン・ツヴァイがフラムナイトに向かって口から光線を放つ。
「フラムナイトの効果発動! このカードが場に表側表示で存在する限り、1度だけ相手モンスター1体の攻撃を無効にする事が出来る!」
フラムナイトの手に持つ蛇腹剣を振り上げると剣がバラバラに分解し、剣を繋いでいた電磁波の様な物がシールドを作り出し、光線を弾く。
「ほう、そんな能力を持っていたか……ならば次! サイバー・エンドでX-セイバー ウェインを攻撃! 《エターナル・エヴォリューション・バースト》!!!」
サイバー・エンド・ドラゴンの3つの頭がそれぞれ口にエネルギーを溜めると、一気に放射する。
3つの首から放たれた閃光は、瞬く間にウェインと遊伸を包み込み、ウェインを消し飛ばす。
「うわぁぁぁーーー!!!」
遊伸 LP:8000→6100
鋼牙は手札のカード一枚を取り出す。
無情の追撃をする為に。
「速攻魔法《融合解除》を発動! 場に表側表示で存在する 融合モンスター1体を選択してエクストラデッキに戻し、 エクストラデッキに戻したそのモンスターの融合召喚に使用した融合素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、 その一組を自分の場に特殊召喚する事が出来る! 俺は《サイバー・エンド・ドラゴン》の融合を解除! 素材の《サイバー・ドラゴン》3体を特殊召喚!」
サイバー・エンド・ドラゴンを中心とする空間が歪み、サイバー・エンド・ドラゴンが消えると、再びサイバー・ドラゴン3体が現れる。
ATK:2100
ATK:2100
ATK:2100
「!?」
「行くぞ! 一体目! フラムナイトを攻撃! 《エヴォリューション・バースト》!」
一体目のサイバー・ドラゴンがフラムナイトに光線を放つと、フラムナイトを消し飛ばす。
「続けて二体目!! 直接攻撃! 《エヴォリューション・バースト》!」
二体目が遊伸に向けて光線を放つ。
遊伸は自分の伏せカードの1枚を見る。
今ここで発動すればこの攻撃は凌げるかもしれない。
しかしこの後の反撃の糸口を失うかもしれない。
遊伸が取ったのは―――肉を斬らせて骨を絶つ。
「ぐう……く……」
遊伸 LP:6100→4000
「三体目!!! 直接攻撃! 《エヴォリューション・バースト》!」
三体目が光線を放つ。
「罠発動! 《波動再生》!! 相手の直接攻撃宣言時、その攻撃モンスターのレベル以下の レベルを持つシンクロモンスター1体を自分の墓地から選択、そしてその時の戦闘ダメージは半分になり、そのダメージステップ終了時に選択したシンクロモンスターを自分の墓地から特殊召喚する! 僕は同レベルの《X-セイバー ウェイン》を選択!」
そして遊伸はサイバー・ドラゴンの攻撃を受ける。
「くう…! 《X-セイバー ウェイン》を特殊召喚!」
遊伸 LP:4000→2950
遊伸の場に再び現れ、サイバー・ドラゴンに身構える。
ATK:2100
「ほう……俺の攻撃を凌ぎきったばかりかモンスターまで残すとは……まずは見事! …名前を聞いて無かったな、名前は?」
「…遊伸、近衛 遊伸です!」
名前を聞くと鋼牙はニッと笑い、声を上げる。
「近衛 遊伸! お前は俺が全力で戦うに値するかどうか、その力、俺に見せてみろ! カードを伏せてターンエンド!」
LP:8000
手札:0
モンスター
・サイバー・ドラゴン
・サイバー・ドラゴン
・サイバー・ドラゴン
・サイバー・ドラゴン・ツヴァイ
魔法・罠
・セット
「……はい! 行きます!」
このデュエルには家族の大事が掛かっている。
そして勝とうが負けようが逮捕される、
このデュエル自体、喜ばしい物ではないのに、遊伸は楽しんでいた。
決闘者の本能なのだろう、今はただ、目の前の男とデュエル出来たことが純粋に嬉しかった。
「(鋼牙さんは強い、もしかしたら光円寺以上かもしれない……」
そう思いながらも遊伸は絶望を感じてはいなかった。
「(不思議だ……昨日まで怖かった位のXX-セイバーが、今ではこれ以上無い位、頼もしさを感じる……勇気をくれる! …頼む、僕に力を……勝利を!)」
遊伸はデッキに指を掛け、振り抜く。
「僕のターン! ドロー!」
遊伸 手札:1+1
「僕は《X-セイバー アクセル》を召喚!」
遊伸の場にアクセルが現れる。
鋸の様な剣を肩に乗せ、不敵に笑う。
ATK:400
「そして自分の場に《X-セイバー》と名の付くモンスターが2体以上いる場合、このカードを手札から特殊召喚する事が出来る! 来い! 《XX-セイバー フォルトロール》!!」
続いて現れたのはフォルトロール。
大剣を振り上げ、構える。
ATK:2400
「2400……サイバー・ドラゴンを超えるか」
「そしてフォルトロールの効果発動! 1ターンに1度、自分の墓地からレベル4以下の《X-セイバー》と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する事が出来る! 墓地から《XX-セイバー エマーズブレイド》を特殊召喚! 《セイバー・リライブ》!」
フォルトロールが地面に大剣を突き刺すと、隣にXの文字が現れ、そこからエマーズブレイド が飛び出してくる。
煌く羽を羽ばたかせ場に降り立つ。
ATK:1300
「行くぞ! バトル! フォルトロールでサイバー・ドラゴンを攻撃! 《ダブルクロス・スマッシュ》!」
フォルトロールがサイバー・ドラゴンの眼前に立つと、頭上に向かって思い切り大剣を振り下ろす。
「そのモンスターは厄介だ、罠発動! 《メタル化・魔法反射装甲》! 発動後、このカードは攻守300ポイントアップさせる装備カードとなり、モンスター1体に装備する! 攻撃を受けたサイバー・ドラゴンに装備!」
フォルトロールの前にいたサイバー・ドラゴンが銀色一色に変わり、フォルトロールに喰らい付く。
ATK:2100→2400
結果、フォルトロールがサイバー・ドラゴンを真っ二つにするが、噛み付かれたフォルトロールも
その場で倒れ、消滅する。
「フォルトロール!? …フォルトロールの遺志は紡がれる! アクセルの効果発動! このカードが自分の場に表側表示で存在する限り、《セイバー》と名のついたモンスターが戦闘によって破壊され、墓地へ送られた時、デッキからカードを1枚ドローする! フォルトロールが戦闘で破壊された事により1枚ドロー!」
遊伸 手札:0+1
「ウェインでサイバー・ドラゴンを攻撃! 《クロス・バレット》!」
「反撃だ! 《エヴォリューション・バースト》!」
ウェインとサイバー・ドラゴンが同時に攻撃を放つ。
ウェインはその光線により消滅する。
しかしウェインの弾丸はサイバー・ドラゴンの頭部に命中していて、少しの時間差でサイバー・ドラゴンの頭が爆発する。
「ウェイン……繋いでみせる! アクセルの効果により1枚ドロー!」
遊伸 手札:1+1
「さらにエマーズブレイドでサイバー・ドラゴン・ツヴァイを攻撃! 《ダブルクロス・ホッパー》!」
「何!? 攻撃力の低いモンスターで……乗ってやる! 《エヴォリューション・バースト・ツヴァイ》!」
サイバー・ドラゴン・ツヴァイにエマーズブレイドが斬りかかるも、先に光線で撃ち落されてしまう。
「くう……アクセルの効果で1枚ドロー! そしてエマーズブレイドの効果発動! 戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキからレベル4以下の《X-セイバー》と名のついた モンスター1体を特殊召喚する事が出来る! 来い! 《XX-セイバー ガルセム》!」
遊伸
LP:2950→2750
手札:2+1
遊伸の場にガルセムが現れる。
自慢の角と剣を擦り合わせ、火花を散らせて構える。
ATK:1400
「罠発動! 《ガトムズの緊急指令》! 場に《X-セイバー》と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、墓地に存在する《X-セイバー》と名のついたモンスター2体を選択し、選択した2体を自分の場に特殊召喚する! 特殊召喚するのは《XX-セイバー エマーズブレイド》と《X-セイバー ウェイン》!」
二体が再び遊伸の場に現れる。
ATK:1300
ATK:2100
「まだ出てくるか!? 何という展開力だ……」
「エマーズブレイドでもう一度サイバー・ドラゴン・ツヴァイを攻撃! 《ダブルクロス・ホッパー》!」
また先程の様にエマーズブレイドがサイバー・ドラゴン・ツヴァイに破壊される。
「アクセルの効果で1枚ドロー! そしてエマーズブレイドの効果でデッキからチューナーモンスター《X-セイバー エアベルン》を特殊召喚!」
遊伸
LP:2750→2550
手札:3+1
場にエアベルンが現れる。
爪を光らせ咆哮する。
ATK:1600
「ガルセムでサイバー・ドラゴン・ツヴァイを攻撃! ガルセムは自分の場に表側表示で存在する《X-セイバー》と名のついたモンスターの数×200ポイント攻撃力をアップする! 《ダブルクロス・ホーンソード》!」
ATK:1400→2200
ガルセムが両手の剣でサイバー・ドラゴン・ツヴァイを切り裂き破壊する。
「ぬう…!」
鋼牙 LP:8000→7300
「ウェインで最後のサイバー・ドラゴンを攻撃! 《クロス・バレット》!」
「ぐ……反撃だ! 《エヴォリューション・バースト》!」
これもまた先程と同じ、相打ちで終わる。
「アクセルの効果で1枚ドロー!」
遊伸 手札:4+1
「これで全て倒した! エアベルン、アクセルで直接攻撃!」
二体が鋼牙に飛び掛り、それぞれの得物で斬りかかる。
「ぐおぉ!」
鋼牙 LP:7300→5700→5300
「バトルフェイズを終了! レベル1《X-セイバー アクセル》と、レベル4《XX-セイバー ガルセム》に、レベル3《X-セイバー エアベルン》をチューニング!」
エアベルンが3つの光輪に変わり、アクセルとガルセムを囲う。
それぞれを1つと4つの光に、そして合わさると光の柱へ変える。
「集いし願いが、新たに輝く星となる。光さす道となれ! シンクロ召喚! 飛翔せよ! 《スターダスト・ドラゴン》!!」
光の柱からスターダスト・ドラゴンが現れ、舞い上がる。
ATK:2500
「僕はカードを3枚伏せてターンエンド!」
LP:2550
手札:2
モンスター
・スターダスト・ドラゴン
魔法・罠
・セット
・セット
・セット
「…俺の場を全滅させ、その上自分の場と手札の両方の態勢を立て直すだと……」
おそらく、鋼牙も遊伸も、デュエル前にはこの様な光景を想像しなかったであろう。
遊伸でさえ内心驚いている位である。
「何故だ、何故お前程の決闘者がデュエルチームをやっている? …いや、今はそんな事どうでもいい! 見事だ! セキュリティの人間やプロ、いや! ランディ・ベルダンとの命がけのデュエルでもなかったこの焦燥! 俺をここまで追い詰めたのはお前くらいだ!」
鋼牙がこれ以上ない位の称賛を遊伸に送る。
「だがこれで勝てると思ったら早計だ! 手札が無くとも、デッキがある限りデュエルは分からないのだ! 行くぞ! 俺のターン! ドロー!」
鋼牙 手札:0+1
引いたカードを見て鋼牙は笑う。
「そう……もしデュエルの神がいるならば、強者同士のデュエルをそう簡単に終わらせたりはしないのだ! 行くぞ! 墓地の光属性の機械族を全てを除外する!」
除外したカード
サイバー・ジラフ
サイバー・レーザー・ドラゴン
サイバー・バリア・ドラゴン
サイバー・ドラゴン・ツヴァイ
サイバー・ドラゴン
サイバー・ドラゴン
サイバー・ドラゴン
「な、何だ!?」
BFリーダーのデビルドーザーの様に、墓地のモンスターを除外して特殊召喚するモンスターは遊伸も何度か見た事がある。
しかし、これほど多くのカードを除外するなど見た事が無い。
「現れろ! 《サイバー・エルタニン》!!!」
それは鋼牙の後方に現れた、巨大な機械龍の頭。
周りには小さい機械龍の頭が7つ浮いている。
「これがサイバー・ドラゴンの決戦兵器、サイバー・エルタニンだ! エルタニンの攻守は特殊召喚時に除外したカードの枚数×500ポイントになる! よってエルタニンの攻撃力は……」
ATK:3500
「そしてエルタニンの効果発動! このカードが特殊召喚に成功した時、このカード以外の場に表側表示で存在するモンスターを全て墓地へ送る! 消え去れ! 《コンステレイション・シージュ》!!」
サイバー・エルタニンの頭頂部にあるもう一つの頭の眼が光ると、サイバー・エルタニンが波動の様な物を場に放つ。
するとスターダスト・ドラゴンが跡形も無く消滅する。
「しまった……スターダスト・ドラゴンの穴を…」
スターダスト・ドラゴンの《ヴィクテム・サンクチュアリ》は破壊効果を無効にする効果であり、今の様な”破壊”を介さない除去には対応出来ない。
「さあ次はこちらの番だ! サイバー・エルタニンで直接攻撃! 《ドラコニス・アセンション》!」
サイバー・エルタニンがその大きな口を開けると、エネルギーを収束し、放射する。
先程のサイバー・エンドにも劣らない巨大光線が遊伸に迫る。
「くっ…! 罠発動! 《ガード・ブロック》! 戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0にしてデッキからカードを1枚ドローする!」
遊伸の前に障壁が現れるとエルタニンの砲撃を防ぐ。
遊伸 手札:2+1
「…デュエルの神はこのデュエルをまだ終わらせるつもりが無いと見た……ターンエンド!」
LP:5300
手札:0
モンスター
・サイバー・エルタニン
魔法・罠
・なし
「僕のターン! ドロー!」
遊伸 手札:3+1
「罠カード《転生の予言》を発動! お互いの墓地のカードを合計2枚選択し、選択したカードを持ち主のデッキに戻す! 僕は自分の墓地の《XX-セイバー フラムナイト》と鋼牙さんの墓地の《手札抹殺》をデッキに戻す!」
「(既に使い道の無いカードを戻してドローさせるつもりか?)」
鋼牙はそう考えながらカードをデッキに戻す。
遊伸はサイバー・エルタニンを見上げる。
「(今の手札じゃあのサイバー・エルタニンを倒せない…) モンスターをセット、カードを伏せてターンエンド」
LP:2550
手札:2
モンスター
・セット
魔法・罠
・セット
・セット
「俺のターン! ドロー!」
鋼牙 手札:0+1
「どうした! ここまでか! サイバー・エルタニンで攻撃! 《ドラコニス・アセンション》!」
サイバー・エルタニンの一撃がセットモンスターを消し飛ばす。
セットモンスター:XX-セイバー ダークソウル
「俺はカードを伏せてターンエンド!」
LP:5300
手札:0
モンスター
・サイバー・エルタニン
魔法・罠
・セット
「エンドフェイズ、戦闘で破壊され墓地に送られた《XX-セイバー ダークソウル》の効果発動! このカードが自分の場から墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、自分のデッキから《X-セイバー》と名のついたモンスター1体を手札に加える事が出来る! 僕は《XX-セイバー フラムナイト》を手札に!」
遊伸 手札:2+1
「さっきのはこれが狙いか……フラムナイトの効果……守りに入っているな、なら崩して行くまでだ」
「僕のターン! ドロー!」
遊伸 手札:3+1
「(鋼牙さんの言う通りだ……このまま行けば何れ突破される……どうする?)」
遊伸は突然思い出す、昨日の事を、仕事の帰りに鋼貴とカードショップに寄った事を。
…
……
…………
………………
……………………
昨日 シティ沿岸部 繁華街 カードショップ
「なに買おうかな~」
鋼貴がカードを眺めている。
遊伸はとりあえずといった感じで並んでいるパックに手を伸ばして取る。
「お! それ買うのか? お勧めするぜ! いいカード入ってんだ!」
「本当? 例えばどんな?」
遊伸が鋼貴に聞くと鋼貴は自分のデッキからカードを一枚抜き取る。
「これこれ、《ギアギガントX》!」
「僕が当ててもしょうがないよ……」
「まあまあ! 他にも良いのあるって! どうすんだ?」
遊伸は他に何がいいのか分からなかったので、結局これを買うことにする。
「何が入ってるかな…?」
遊伸がパックを開ける。
転生の予言
進化する翼
神秘の中華鍋
光の封札剣
ギアギガントX
「あ」
「なんだよ、間の抜けた声だして、何が当たったんだ?」
鋼貴が後ろから覗く。
「あー! ギ、 ギアギガントX!? 遊伸頼む! 譲ってくれ! まともに買うと高いんだこれ!」
「え~…タダはやだよ、何かと交換ならいいよ」
「交換? ん~何かいいのあったかな……そうだ! いいのやるよ!」
鋼貴がデッキからまた一枚取り出す。
「こいつはどうだ? 強いカードなんだけどよ、俺のデッキじゃレベル合わせ難くてさ、今のお前のデッキなら楽勝なんじゃないか?」
……………………
………………
…………
……
…
「(あのカードなら…! …そして今引いたカード、行ける!)」
遊伸は頭の中で戦術を組み立てると実行に移す。
「僕は《XX-セイバー レイジグラ》を召喚!」
遊伸の場にパロムロを思わせる様な爬虫類の剣士が現れる。
赤いマントを羽織り、独特な形の短剣を両逆手に持っている。
どう見ても爬虫類族だが実は獣戦士族である。
ATK:200
「レイジグラの効果発動! 召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在する《X-セイバー》と名のついたモンスター1体を手札に加える事が出来る! 僕は《XX-セイバー フォルトロール》を手札に!」
遊伸 手札:3+1
「そして魔法カード《
場に再びフラムナイトが現れる。
ATK:1300
「これで2体! 《XX-セイバー フォルトロール》を特殊召喚!」
場にフォルトロールが現れる。
サイバー・エルタニンに向かって力強く剣を振りかざし、咆哮する。
ATK:2400
「フォルトロールの効果発動! 墓地から《XX-セイバー ガルセム》を特殊召喚!」
場に再びガルセムが現れる。
ATK:1400→2200(自身の効果により)
「行くぞ! レベル1《XX-セイバー レイジグラ》に、レベル3《XX-セイバー フラムナイト》をチューニング!」
フラムナイトが3つの光輪に変わり、レイジグラを囲い、1つの光に、そして光の柱へ変える。
「集いし心が、更なる響きを轟かす! シンクロ召喚! 勝利を掴め! 《アームズ・エイド》!」
光の柱から現れたのは大きな腕の様に見える機械族モンスター。
どうして腕なのか? どういうモンスターなのか? このモンスターが召喚されただけでは解らない。
アームズ・エイド ATK:1800
XX-セイバー ガルセム ATK:2200→1800
「そして《アームズ・エイド》の効果発動! 1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に装備カード扱いとしてモンスターに装備出来る! フォルトロールに装備!」
アームズ・エイドがフォルトロールの前まで移動する。
フォルトロールが右腕を出すと、アームズ・エイドがガントレットの様にその右腕に装着される。
アームズ・エイドは”動く装備カード”であった。
「アームズ・エイドを装備したモンスターの攻撃力を1000ポイントアップする! 行け! フォルトロールでサイバー・エルタニンを攻撃! 《パワーギア・フィスト》!」
ATK:2400→3400
フォルトロールが大剣を地面に突き刺し、腕に装着したアームズ・エイドを振りかぶり、サイバー・エルタニンに飛び掛る。
「攻撃力はこちらの方が上、だとすると……」
鋼牙は遊伸の狙いが読めていたが、それを防ぐ手段が無い。
「罠発動! 《スキル・サクセサー》! フォルトロールの攻撃力をエンドフェイズまで400ポイントアップする!」
ATK:3400→3800
フォルトロールがサイバー・エルタニンの頭頂部を小さい頭ごとアームズ・エイドの腕で貫く。
フォルトロールが腕を引き抜き、跳び退くとサイバー・エルタニンは爆発する。
「…まさかエルタニンまでやられるとはな……」
鋼牙 LP:5300→5000
遊伸は鋼牙を見る。
サイバー・エルタニンが倒されても焦った様子は無い。
「(サイバー・エルタニンを倒したのに……)ガルセムで直接攻撃! 《ダブルクロス・ホーンソード》!」
ガルセムが鋼牙を斬り付ける。
「ぐお……!」
鋼牙 LP:5000→3200
「僕はこれでターンエンド!」
LP:2550
手札:1
モンスター
・XX-セイバー フォルトロール
・XX-セイバー ガルセム
魔法・罠
・セット
「俺のターン! ドロー!」
鋼牙 手札:0+1
「…近衛 遊伸、認めよう。 …お前は俺よりも強い」
「!?」
いきなりの鋼牙の言葉に遊伸は動揺する。
「俺はここまで全力だった、だがお前はさらに上を行った……見事だ、決闘者としては完敗だ」
「こ、鋼牙さん……」
遊伸はあまりの事に何を行っていいのか分からなかった。
「だが……俺はセキュリティ隊隊長として、一人の男として、このデュエル、負ける訳にはいかない……俺は封印を解く!」
「ふ、封印!?」
遊伸の胸に再び動揺が走る。
封印とは? まだ奥の手があるのか?
「近衛 遊伸、聞け……《サイバー》とは、優秀なセキュリティ隊員にのみに使用が許されるカード群だ。 この《サイバー・ドラゴン》も俺がセキュリティで認められ、先代の隊長から譲られた物、俺の誇りだ」
鋼牙はデッキを見ながら言う。
「解るか? 認められたという事は、シティの平和を託されるのと同じなのだ! 平和を守る為の最強の力が……《サイバー》所有者が負ける事は許されんのだ!」
鋼牙は握り拳を作り、自分に言い聞かせる様に言う。
彼のデュエルに置ける信念はこの”誇りと責任”なのかも知れない。
「…だから俺は封印を解く。 数年前、前隊長からこの《サイバー・ドラゴン》のカードを引き継ぐ時、「この数枚のカードは使うな」と言われた。 その数枚のカードはセキュリティの”正義”に反する圧倒的な”暴力”だからだ、と。 だが「デッキから抜くな」とも言われた。 強大で太刀打ち出来ない”悪”と出遭った時、それを打ち倒すにはこの”暴力”が必要になるからだ、と」
鋼牙は遊伸に向き合う。
「近衛 遊伸、お前は”悪”では無い、だが俺は誇りに掛けて、お前に負ける訳にはいかない……お前を倒すにはこの”暴力”が必要だ! 俺は今からセキュリティ隊長では無く、勝利に飢える一人の男として……お前に勝負を挑む! 行くぞ!!」
「…はい!!!」
遊伸はありったけの気迫を込めて返事を返す。
「罠発動! 《異次元からの帰還》! LPを半分支払い、ゲームから除外されている自分のモンスターを可能な限り自分の場に特殊召喚する! 俺は《サイバー・ドラゴン》3体と《サイバー・ヴァリー》2体を特殊召喚!」
鋼牙 LP:3200→1600
鋼牙の場に合計5体の機械龍が現れる。
サイバー・ドラゴン ATK:2100
サイバー・ドラゴン ATK:2100
サイバー・ドラゴン ATK:2100
サイバー・ヴァリー ATK:0
サイバー・ヴァリー ATK:0
「そしてこの5体を融合!」
「!?」
遊伸は眼を疑う。
鋼牙は融合の魔法カードを発動していない。
それなのに、鋼牙の機械龍達は勝手に融合していく。
「ど、どうなっているんだ!?」
「このモンスターの融合召喚に《融合》のカードは必要ない、さあ現れよ! 禁断の融合機械龍《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》!!!」
鋼牙の場に巨大な機械龍が現れる。
頭と尻尾はこれまでの機械龍と変わらない、目に付くのはその胴体である。
4つの円盤が数珠繋ぎになっており、その円盤から機械龍の頭が顔出している。
「キメラテック・フォートレス・ドラゴンの攻撃力は融合素材の数×1000ポイントとなる、よって攻撃力は……」
ATK:5000
「ご、5000!? サイバー・エンド・ドラゴンよりも高い!?」
《融合》要らずの融合召喚、圧倒的な攻撃力。
鋼牙の言った圧倒的な”暴力”の意味を遊伸は知る。
「行くぞ! キメラテック・フォートレス・ドラゴンでガルセムを攻撃! 《エヴォリューション・リザルト・アーティレリー》!!!」
本体の頭と胴体から出ている頭がそれぞれエネルギーを溜め、放射しようとする。
この攻撃がガルセムに通れば遊伸の負けである。
「くっ…速攻魔法《神秘の中華鍋》を発動! ガルセムをリリースし、攻守どちらかを選択、選択した方の場での数値分LPを回復する! 僕はガルセムの攻撃力1800ポイント分LPを回復!」
遊伸 LP:2550→4350
「凌いだか! ならばフォルトロールに対象を変更! 行け! 《エヴォリューション・リザルト・アーティレリー》!!!」
溜められていたエネルギーが光線として発射される。
5つの光線はアームズ・エイドごとフォルトロールを消し飛ばす。
「うわぁーー!! ……ぐ」
遊伸 LP:4350→2750
「俺はこれでターンエンド」
LP:1600
手札:1
モンスター
・キメラテック・フォートレス・ドラゴン
魔法・罠
・なし
「僕のターン! ドロー!」
遊伸 手札:1+1
遊伸は感じていた。
鋼牙のデュエルに対する”信念”を。
「(鋼牙さんはセキュリティとしての面子よりも、決闘者としてのプライドを……”信念”を取ったんだ! 鋼牙さんは全力だ、本気で僕に勝ちに来ている……僕もそれに答えたい! そして勝ちたい! 僕は正兄の為に勝たなきゃならないんだ! 頼むカード達、僕に……勝利を!)」
「魔法カード《貪欲な壺》を発動! 墓地からモンスターを5体戻しシャッフル、そして2枚ドローする!」
戻したカード
XX-セイバー ガルセム
XX-セイバー フラムナイト
XX-セイバー ダークソウル
XX-セイバー レイジグラ
X-セイバー ウェイン
遊伸 手札:1+2
「魔法カード《星屑のきらめき》を発動! 自分の墓地に存在するドラゴン族シンクロモンスター1体を選択、そのモンスターのレベルと同じレベルになるように自分の墓地に存在するモンスターをゲームから除外し、選択したモンスターを墓地から特殊召喚する! レベル6《XX-セイバー フォルトロール》と、レベル2《X-セイバー パシウル》を除外して《スターダスト・ドラゴン》を特殊召喚!」
遊伸の場に輝く粒子が舞うとそれが集まり、スターダスト・ドラゴンとなる。
ATK:2500
「そして最後の魔法カード《死者蘇生》を発動! 自分の墓地から《アームズ・エイド》を特殊召喚!」
スターダスト・ドラゴンの横にアームズ・エイドが現れる。
ATK:1800
「その腕か! だがそれでもキメラテック・フォートレス・ドラゴンには届かん!」
「アームズ・エイドの効果発動! このカードを《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》に装備!」
「何!?」
どうした事か、遊伸はわざわざ復活させたアームズ・エイドをなんと キメラテック・フォートレス・ドラゴンに装備させてしまった。
アームズ・エイドはキメラテック・フォートレス・ドラゴンに向かって飛んで行き、本体頭部に近い所の機械龍の首に装着、というより取り付いた。
スッポリ頭がアームズ・エイドの中に入ってしまい、もがいている。
ATK:5000→6000
「…どういうつもりだ近衛 遊伸!! 勝負を捨てたか!!」
怒りの形相で遊伸を睨み、叫ぶ鋼牙。
「捨てていません! この勝負……勝つのは僕です!」
「何だと!?」
遊伸ははっきりと勝利宣言すると、攻撃を開始する。
「バトル! スターダスト・ドラゴンで攻撃! この瞬間、墓地から罠カード《スキル・サクセサー》を発動! 攻撃力を800ポイントアップ! 行け! 《シューティング・ソニック》!!」
ATK:2500→3300
スターダスト・ドラゴンが衝撃波を放つと同時にキメラテック・フォートレス・ドラゴンのアームズ・エイドが被さっている頭以外が光線を放射する。
4つの頭の光線がスターダスト・ドラゴンの衝撃波をかき消し、スターダスト・ドラゴンに命中、後方の遊伸にも当たる。
「うわぁぁぁーーー!!!」
遊伸 LP:2750→50
「何が勝ちだ!!! よくも真剣勝負でふざけた真似を…!? 何だ!?」
鋼牙が見ると、キメラテック・フォートレス・ドラゴンの様子がおかしい。
アームズ・エイドを装着した首が光線を放射し続けている本体の頭の首をアームズ・エイドで掴んでいるのだ。
「な、何をしている!? なぜまだ放射を続けているんだ!?」
すると遊伸が鋼牙にその訳を説明する。
「鋼牙さん、アームズ・エイドにはまだ能力があるんです。 サイバー・エルタニンの時は使えなかった効果、装備モンスターが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手LPに与える……そして今、装備モンスターのキメラテック・フォートレス・ドラゴンがスターダスト・ドラゴンを戦闘破壊した……」
ここで鋼牙が気付く、遊伸の狙いに。
「…!!? しまった!?」
「そう、アームズ・エイドのコントローラーは僕です、つまり……スターダスト・ドラゴンの元々の攻撃力、2500ポイントのダメージを鋼牙さんに与える! …アームズ・エイドォォォ!!!」
遊伸の声に反応し、アームズ・エイドが掴んでいる本体の首を無理やり鋼牙に向けると、放射したままの光線が鋼牙を襲う。
「うおおおおおおおおおおお!!!」
鋼牙 LP:1600→0
ソリッドビジョンが消え、デュエル終了のアラームが鳴った。
サイバーエルタニンとキメラテック・フォートレス・ドラゴンの小さい頭と胴体の円盤の数はそれぞれの素材の数で決まるという設定です。
連続ドローがやりたかった。 満足したぜ……。
最初はオーバーの予定でしたが、状況からしてフォートレスの方がいいかな? と思いフォートレスにしました、ダメージもギリギリにできたし。
フォートレスの一番恐ろしいところが出なかったけど(´・ω・`)
オーバーは後にとっときます。
アームズ・エイドのいい前口上が浮かばなくて、タッグフォースの遊星の汎用シンクロ前口上が自分は気に入っていたので、ちょっと変えてそれを使いました。
今見てみるとあんまり合ってないかな……考えときます。