遊戯王~Truth of Satellite~ 作:鬼柳高原
13/03/15
ご指摘を受けたので修正しました!
「ま、こんなもんだ」
グレイグはカードを仕舞い、決闘盤を収めると遊伸達の元へ戻る。
デュエル後、倒れたアドガンはどこからかやって来た安藤の手下に運ばれていってしまった。
「グレイグさん! 凄かったですよ!」
「ホント! あんなに強いなんて思ってなかった!」
遊伸と空が称賛を送る。
「フン! どうだ? これがお前等のリーダーの実力よ!」
「何言ってやがる、ギリギリだったじゃねぇか!」
「や、喧しい!」
鋼貴に痛い所をつかれ、グレイグは怒る。
「いや、中々やるじゃありませんか。 それでは2戦目と行きましょう」
安藤が手招きすると、一人が立ち上がり、フードを脱ぐ。
遊伸達と同じ位の青年である。
アドガンと同じ様に眼は虚ろであり、フラフラと決闘場へと向かう。
「彼はアルカディア・ムーブメントに所属するサイコ・デュエリストです。 まあ今は感情を眠らせてあるので、サイコ・パワーの方は使えないのですが、デュエルの腕は所属のサイコ・デュエリストの中でも上位に入るのでお気をつけて」
「よし、遊伸! 俺が行こう!」
高尾が進み出る。
「高尾さん! 気をつけて!」
「ああ!」
高尾が決闘場に入り、決闘盤を展開し、構える。
「俺の信念、敗れはしない! 行くぞ!」
「デュエル!!!」
「……デュエル」
この瞬間、黒い炎が決闘場を囲む。
先攻 青年
「俺のターン……ドロー……」
青年 手札:5+1
「永続魔法《凡骨の意地》を発動……」
「凡骨の意地……!」
凡骨の意地、ドローフェイズにドローしたカードが通常モンスターだった場合、それを相手に見せる事でもう一度ドローする事が出来る永続魔法。
高尾もドローソースとして利用しているのでよく知っている。
「モンスターをセットしてターンエンド……」
LP:8000
手札:4
モンスター
・セット
魔法・罠
・凡骨の意地
「俺のターン! ドロー!」
高尾 手札:5+1
「(随分薄い陣だ……それで俺の”信念”を止められるものか!) 俺は永続魔法《異次元格納庫》を発動!」
高尾の頭上に異次元へと繋がる穴が現れる。
「このカードの発動時、デッキから最大3枚までユニオンモンスターをゲームから除外する! 俺は《Y-ドラゴン・ヘッド》、《Z-メタル・キャタピラー》、《W-ウィング・カタパルト》をデッキから除外! そして《X-ヘッド・キャノン》を召喚!」
高尾の場にX-ヘッド・キャノンが現れる。
ATK:1800
「異次元格納庫の効果発動! 除外したユニオンモンスターを1体選択し、ユニオンモンスターに記されている正しい装備対象が自分の場に存在する場合、選択したユニオンモンスターを特殊召喚出来る! 場には《X-ヘッド・キャノン》、まずは《Y-ドラゴン・ヘッド》! 次に《Z-メタル・キャタピラー》を特殊召喚!」
異次元の穴からX-ヘッド・キャノン、Z-メタル・キャタピラーがアームに掴まれて運び出される。
ATK:1500
ATK:1500
「行くぞ! 3体合体! 《XYZ-ドラゴン・キャノン》!!!」
高尾が決闘盤に置かれている3枚を除外すると、ソリッド・ビジョンが合体を始める。
X、Y、Zが一つとなり、XYZ-ドラゴン・キャノンが完成する。
ATK:2800
「凄い! XYZをたったあれだけの消費で召喚するなんて! 高尾さんの戦術が前より強化されている!」
「ほう、強くなったのはお前等だけじゃないみたいだな」
高尾の新しい戦術に、遊伸は驚き、グレイグは感心する様に見ている。
「さあ覚悟しろ! ドラゴン・キャノンの効果発動! 手札を1枚捨てる事で相手の場のカードを1枚破壊出来る! まずはそのセットモンスター! 《ハイパー・デストラクション》!」
捨てたカード
前線基地
「手札から《エフェクト・ヴェーラー》を墓地に送り効果発動……相手モンスターの効果をエンドフェイズまで無効にする……」
ドラゴン・キャノンがエネルギーチャージを完了しようという瞬間、突然XYZ-ドラゴン・キャノンが砲撃のエネルギーチャージを止めてしまう。
「何!? …仕方無い、バトル! ドラゴン・キャノンでセットモンスターを攻撃! 《X・Y・Z ハイパー・キャノン》!」
ドラゴン・キャノンが一斉砲撃をセットモンスターに行うと、セットモンスターである巨大ネズミが消し飛ぶ。
「《巨大ネズミ》の効果発動……戦闘破壊された時…デッキから攻撃力1500以下の地属性を攻撃表示で特殊召喚出来る……《
青年の場に磁石で出来た戦士が現れる。
ロボットの様に見えるが機械族ではなく、かといって名前通りに戦士族、という訳でもない、岩石族のモンスターである。
ATK:1400
「(このモンスターは…!?) カードを2枚伏せてターンエンド!」
高尾が現れたモンスターを見て眼を見開く。
LP:8000
手札:1
モンスター
・XYZ-ドラゴン・キャノン
魔法・罠
・異次元格納庫
・セット
・セット
「あれは……」
「どうしたの遊伸?」
磁石の戦士αを見て真剣な表情をしている遊伸に、空は気になって声を掛ける。
「……僕の経験がね、言っているんだ……危ないからあのモンスターを残しちゃいけないって」
「あのモンスター? バニラじゃねーか、何が危ないんだよ?」
鋼貴がそういうと、遊伸は頭を振る。
「いや、あのモンスター自体が危ないんじゃないんだ。 …思うんだ、あのモンスター……何かの一部じゃないかって……」
「俺のターン……ドロー……」
青年 手札:3+1
遊伸の心配をよそにデュエルは続く。
「凡骨の意地の効果発動……引いたカードは通常モンスター《
青年 手札:4+1
「……引いたカードは《
青年 手札:5+1
「……場の《磁石の戦士α》、手札の《磁石の戦士β》、《磁石の戦士γ》をリリース……合体開始……」
「何!?」
青年が手札、場の磁石の戦士3体を墓地に送ると、3体全てが場に現れ、それぞれが自身のパーツを分解し、1体の磁石の戦士としてへと組みあがっていく。
「……手札から《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を特殊召喚……」
合体が完了すると、さっきまで3体だったのが、見事に1体の磁石の戦士へと変わる。
見た目は玩具の様に見えるが、発せられる力は”本物”であった。
ATK:3500
「やっぱり! あれは合体モンスターだったのか!」
「攻撃力3500!? ふざけんな! 何でこんな玩具みてーな奴がこんなに強ぇんだ!」
遊伸と鋼貴が驚いていると、決闘場の高尾が声を掛けてくる。
「鋼貴、強いのは無理も無い、何せ”合体モンスターの英雄”だからな」
「英雄?」
高尾は現れた合体モンスター、マグネット・バルキリオンについて話す。
元祖ではないが、デュエルモンスターズ初期に創られたカードで、合体、分離以外に能力を持たない。
だがその並外れた攻守と、召喚条件の緩さから、”合体モンスター最高傑作”と言う人も少なくなく、当時評価の低かった合体モンスターが認められるようになったのも、このマグネット・バルキリオンのおかげであろう。
「こいつが無ければ俺のVWXYZも世に出なかったかもしれん……だから合体モンスター使いからは”英雄”と呼ばれているんだ」
「凄いカードなんですね……」
「ああ、正直、こんな形で会いたく無かったよ」
「……バトル、マグネット・バルキリオンでXYZ-ドラゴン・キャノンを攻撃……《
マグネット・バルキリオンが剣を構え、ドラゴン・キャノンへ迫る。
「罠カード《亜空間物質転送装置》を発動! エンドフェイズまで自分の場のモンスター1体を除外する! 《XYZ-ドラゴン・キャノン》を除外!」
ドラゴン・キャノンの真後ろに異次元のゲートが現れると、その中にドラゴン・キャノンが入り、閉まる。
「……続行」
対象を失ったマグネット・バルキリオンは高尾に飛びかかり、剣で斬りつける。
「ぐおぉぉぉ!!!」
高尾 LP:8000→4500
「高尾さん!?」
「高尾!?」
遊伸と鋼貴が同時に叫ぶ。
「ぐぅ……これ位……」
「カードを伏せターンエンド……」
LP:8000
手札:2
モンスター
・マグネット・バルキリオン
魔法・罠
・凡骨の意地
・セット
「エンドフェイズ時にドラゴン・キャノンが戻ってくる!」
再び異次元のゲートが現れると、中からドラゴン・キャノンが現れる。
ATK:2800
「俺のターン! ドロー!」
高尾 手札:1+1
「でかいの貰っちまったが、ドラゴン・キャノンは健在だ! やっちまえ高尾!」
鋼貴が笑いながら高尾に声援を送る。
「勿論だ! 俺は《V-タイガー・ジェット》を召喚!」
高尾の場にV-タイガー・ジェットが現れる。
場に降り立つと、トラの様に雄叫びを上げる。
ATK:1600
「そして異次元格納庫の効果発動! 除外していた《W-ウィング・カタパルト》を特殊召喚!」
頭上の異次元からW-ウィング・カタパルトがアームによって運ばれてくる。
ATK:1300
「合体! 《VW-タイガー・カタパルト》!」
高尾が決闘盤の2枚のカードを除外すると、ソリッド・ビジョンの2体も合体を始める。
V、Wが一つとなり、 VW-タイガー・カタパルトが完成する。
ATK:2000
「行くぞ! XYZ-ドラゴン・キャノンの効果発動! 手札を1枚捨て、《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を破壊! 《ハイパー・デストラクション》!」
捨てたカード
オイルメン
ドラゴン・キャノンがエネルギーをチャージし、マグネット・バルキリオンに向けて砲撃すると、マグネット・バルキリオンを消し飛ばす。
「バトル! ドラゴン・キャノンで直接攻撃! 《X・Y・Z ハイパー・キャノン》!」
ドラゴン・キャノンが一斉砲撃を青年に向かって放つ。
「…」
青年 LP:8000→5200
「続けてタイガー・カタパルト! 《VW-タイガー・ミサイル》!」
タイガー・カタパルトがミサイルを発射すると、全弾命中するが、やはり青年は反応しない。
「…」
青年 LP:5200→3200
「バトル終了! さあ活目しろ! これが最終形態だ!」
高尾が決闘盤の2体を除外すると、同時にソリッド・ビジョンの2体が5体に分離、再び合体を始める。
「合体完了! これが俺の信念の結晶! 《VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン》!!!」
高尾の場に史上最大の合体モンスター、VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンが現れる。
眼を光らせ、砲身を青年に向ける。
ATK:3000
「す、すげぇーーー!!! また合体しちまった!?」
「もはやここまで合体する必要があるのか、って位だな……」
初めて見た燃次は驚き、冷次は呆気にとられている。
「高尾さんの切り札だ! 高尾さん、絶好調だ!」
遊伸もかつて戦った強敵の登場に少し舞い上がっている。
「VWXYZの効果発動! 1ターンに1度、相手の場のカードを1枚除外出来る! 俺は《凡骨の意地》を除外する! 《VWXYZ-ディメンション・バスター》!!」
VWXYZが凡骨の意地に向けて砲撃すると、 凡骨の意地は次元の彼方へと消え去る。
「これでターンエンド!」
LP:4500
手札:0
モンスター
・VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン
魔法・罠
・異次元格納庫
・セット
「俺のターン……ドロー……」
青年 手札:2+1
「魔法カード《死者蘇生》を発動……墓地から《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を特殊召喚……」
青年の場に再びマグネット・バルキリオンが姿を現す。
ATK:3500
「げっ! 蘇生出来んのか!? そういえばさっき高尾が”召喚制限が緩い”って言ってたっけな……」
鋼貴はマグネット・バルキリオンを苦い顔で見る。
「(蘇生できたか…! 攻撃力は向こうの方が上……)」
「……《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》をリリースし、合体を解除する……」
「何!?」
マグネット・バルキリオンが分離すると、3体の磁石の戦士に戻ってしまう。
磁石の戦士α ATK:1400
磁石の戦士β ATK:1700
磁石の戦士γ ATK:1500
「(ど、どういう事だ……攻撃力の高いマグネット・バルキリオンを分離?)」
「……レベル4の《磁石の戦士α》、《磁石の戦士β》、《磁石の戦士γ》をオーバーレイ……3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築……」
3体の磁石の戦士がオレンジ色の光球に変わると地面に現れた穴に吸い込まれ、赤い閃光が放たれる。
「……エクシーズ召喚……《ヴァイロン・ディシグマ》……」
赤い閃光を放ち、穴から出てきたのは黄金に輝く機械兵器。
その輝きは神々しさを感じさせるが、同時にどこか邪悪さを感じさせる。
ATK:2500
「モンスター・エクシーズ……マグネット・バルキリオンの方が攻撃力が高い……何の為に?」
「ヴァイロン・ディシグマの効果発動……1ターンに1度…オーバーレイ・ユニットを取り除き…相手の場に攻撃表示で存在する効果モンスター1体を選択……装備カード扱いとしてこのカードに装備する……《VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン》を装備……」
「何だと!?」
取り除いたオーバーレイ・ユニット
磁石の戦士β
ヴァイロン・ディシグマが光球を一つ取り込むと、VWXYZに掴みかかる。
そして突然光を放つと、VWXYZが光の粒子となり、ヴァイロン・ディシグマに吸収される。
「ば、馬鹿な!? VWXYZが……くそ! これが狙いか!」
「バトル……ヴァイロン・ディシグマで直接攻撃……《アウランティルム・エクス・マキナ》……」
ヴァイロン・ディシグマが高尾に向かって閃光を放つ。
「ぐあぁ! ぐうぅ……」
高尾 LP:4500→2000
「……カードを伏せてターンエンド……」
LP:3200
手札:1
モンスター
・ヴァイロン・ディシグマ
(オーバーレイ・ユニット:磁石の戦士α、磁石の戦士γ)
魔法・罠
・セット
・セット
「や、やばいぞ! VWXYZまでやられちまった! 高尾どうすんだ!」
鋼貴が慌てながら高尾に叫ぶ。
「俺のターン! ドロー!」
高尾 手札:0+1
「鋼貴、心配はいらんさ……奥の手は取っておく物だ! 罠カード《異次元からの帰還》を発動!LPを半分支払い、自分の場に除外されている自分のモンスターを可能な限り特殊召喚する! 俺は《XYZ-ドラゴン・キャノン》、その合体元3体と、《VW-タイガー・カタパルト》を特殊召喚!」
高尾 LP:2000→1000
高尾の場の頭上の空間が割れると、そこから高尾が指定したモンスターが雪崩れ込んでくる。
XYZ-ドラゴン・キャノン ATK:2800
VW-タイガー・カタパルト ATK:2000
X-ヘッド・キャノン ATK:1800
Y-ドラゴン・ヘッド ATK:1500
Z-メタル・キャタピラー ATK:1500
「これは……僕の時にも使ったコンボだ!」
遊伸は前に高尾とデュエルした時の事を思い出す。
あの時は VWXYZを召喚しつつ、一斉攻撃を仕掛けるというものであった。
「行くぞ! ドラゴン・キャノンの効果発動! 手札を捨て、《ヴァイロン・ディシグマ》を破壊! 《ハイパー・デストラクション》!」
捨てたカード
ネクロ・ガードナー
ドラゴン・キャノンがエネルギーをチャージし、 ヴァイロン・ディシグマに向けて砲撃、見事吹き飛ばす。
「この一斉攻撃で終わりだ! バトル! ドラゴン・キャノンで攻撃!」
「カウンター罠《攻撃の無力化》を発動……攻撃を無効にし…バトルフェイズを終了させる……」
青年の場の空間が歪むと、高尾のモンスターは全て動きを止める。
「くそっ! …通らないか……だがまだだ! 合体しろ! XYZ!」
高尾が決闘盤のX、Y、Zのカードを除外し、ソリッド・ビジョンが合体。
「合体完了! 《XYZ-ドラゴン・キャノン》!」
高尾の場に2体目のドラゴン・キャノンが現れる。
ATK:2800
「これでターンエンド、ここで異次元からの帰還で特殊召喚されたモンスターは全て除外される」
高尾の場の1体目のドラゴン・キャノン、そしてタイガー・カタパルトが消滅する。
LP:1000
手札:0
モンスター
・XYZ-ドラゴン・キャノン
魔法・罠
・異次元格納庫
「よっしゃー! 流石は高尾だぜ! 止めはさせなかったが優位に立ったぞ! このまま押し切っちまえ!」
「任せておけ! 必ず勝つ!」
鋼貴の言葉に高尾は振り向いて手を挙げる。
「俺のターン……ドロー……」
青年 手札:1+1
「……召喚」
青年が召喚したもの、それは異様な不快感を思わせる”黒い何か”。
ATK:0
「ファントム・オブ・カオス!?」
「チクショー! こいつの事忘れてたぜ!」
遊伸と鋼貴が同時にそう叫ぶ。
「うえぇ~!? 気持ちわりぃ! 何だあいつ!」
「遊伸がファントム・オブ・カオスと言っただろう……だがお前に同意だ……」
「……確かにガイウスに近いな、いや、逆か? まあどっちみち胸糞悪いもんだ」
初めてファントム・オブ・カオスを見た燃次、冷次、グレイグ、彼らはその前に闇のデュエルを経験しているからなのか、そこまで強いショックは受けていない様に見える。
「これがファントム・オブ・カオスか……初めて見るが……これは……」
高尾もその異様な不快感を感じ取る。
青年は墓地からカードを取り出し、ファントム・オブ・カオスへ投げ込むと、ファントム・オブ・カオスは形成を始める。
そして形成した姿は―――
「マグネット・バルキリオン…!」
そこには黒いマグネット・バルキリオンが現れていた。
ATK:3500
「永続罠《化石岩の解放》を発動……除外されている自分の岩石族を1体特殊召喚する……《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を特殊召喚……」
ファントム・オブ・カオスが突然体から本物のマグネット・バルキリオンを追い出す。
だが依然姿はマグネット・バルキリオンのままであった。
ATK:3500
「マグネット・バルキリオンが2体!?」
「…バトル……
黒いマグネット・バルキリオンがドラゴン・キャノンに斬りかかる。
「(ここでドラゴン・キャノンを守れば俺の負け…! すまない……)」
黒いマグネット・バルキリオンがドラゴン・キャノンの胴体を両断、ドラゴン・キャノンは崩れ落ち、爆散する。
「ぐっ……? 何…?」
「おや、知りませんでしたか? ファントム・オブ・カオスは相手に戦闘ダメージを与えられないんですよ、文字通り”
ダメージが来ない事を不思議に思っている高尾に安藤が説明をする。
「……マグネット・バルキリオンで攻撃……《
本物のマグネット・バルキリオンが高尾に斬りかかる。
「墓地から《ネクロ・ガードナー》を除外して効果発動! 相手の攻撃を一度だけ無効にする!」
高尾がネクロ・ガードナーの効果を発動すると、マグネット・バルキリオンが動きを止める。
「……バトル終了……
青年が効果を発動させると、ファントム・オブ・カオスの中から3体の磁石の戦士が出てくる。
3体を体から出すと、ファントム・オブ・カオスは消滅する。
磁石の戦士α ATK:1400
磁石の戦士β ATK:1700
磁石の戦士γ ATK:1500
「……レベル4の《磁石の戦士α》、《磁石の戦士β》、《磁石の戦士γ》をオーバーレイ……3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築……」
3体の磁石の戦士がオレンジ色の光球に変わると地面に現れた穴に吸い込まれ、赤い閃光が放たれる。
「……エクシーズ召喚……《隻眼のスキル・ゲイナー》……」
赤い閃光を放ち、穴から出てきたのは二振りの刀を持った隻眼の戦士。
その隻眼で高尾を睨むと、刀を構える。
ATK:2500
「ターンエンド……」
LP:3200
手札:1
モンスター
・磁石の戦士マグネット・バルキリオン
・隻眼のスキル・ゲイナー
(オーバーレイ・ユニット:磁石の戦士α、磁石の戦士β、磁石の戦士γ)
魔法・罠
・化石岩の解放(磁石の戦士マグネット・バルキリオン)
青年の場には最上級レベルのモンスターが2体。
対して高尾は手札0、場には空になった異次元格納庫が1つ。
遊伸達誰もが次のドローによる逆転の可能性を願った。
「俺のターン! ドロー!」
高尾 手札:0+1
「……絶望的この状況……だが俺は折れん! まだLPがある限り……ドローが出来る限り諦めん! 俺は勝つ! 魔法カード《カップ・オブ・エース》を発動! コイントスを行い、表が出れば俺 が、裏なら相手が2枚ドローする! 俺は……無理を通してみせる!!! 行け!!!」
ソリッド・ビジョンのコインが宙を舞う、結果は―――表。
高尾はその結果が分かっていたのか、それとも表になると信じていたのか、結果が出るのと同時にデッキに指を掛け、力強くカードを引く。
「ドローーー!!!」
高尾 手札:0+2
「…これが……俺の信念だ! 装備魔法《次元破壊砲-
VWXYZが高尾の場に現れると、その左腕に次元破壊砲が装備される。
「《次元破壊砲-STU》は装備対象の効果を無効にする代わり、攻撃力を500ポイントアップさせる!」
ATK:3000→3500
「……行くぞVWXYZ! 今こそ”英雄”を越える! バトル! VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンで磁石の戦士マグネット・バルキリオンを攻撃! 《次元破壊砲-スーパー・サンダー》!!!」
VWXYZが左腕の次元破壊砲をマグネット・バルキリオンに向け、発射する。
「手札から速攻魔法《リミッター解除》を発動! 自分の機械族の攻撃力を2倍にする! 行けぇぇぇーーー!!!」
ATK:3500→7000
次元破壊砲の限界を超えた一撃は、マグネット・バルキリオンに直撃し、消滅させる。
「……!」
青年 LP:3200→0
黒い炎とソリッドビジョンが消え、デュエル終了のアラームが鳴った。
アニメサンダーのオリカは便利だなぁ。
スキル・ゲイナーは正直出す意味ありませんでしたが……まあ作者が出したかったから出しました(笑)
最後もスキルゲイナー攻撃すればわざわざスキル・サクセサー使わなくてもいいんですが……合体モンスターの対決がやりたかったので(笑)
当分デュエルだけの展開が続くので1話が短くなる代わりに早く更新出来るかもしれません。
今回のオリカ
アニメGXより
異次元格納庫
次元破壊砲-STU