ハイスクールD×D ~転生のG~   作:さすらいの旅人

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連載するかどうか迷った結果、やっちゃいました。

取り敢えず思いつきで執筆した内容なので、おかしい内容かと思われますが勘弁して下さい。


旧校舎のディアボロス
第一話


 オッス、オラ空孫さと……じゃないじゃない、俺の名は兵藤(ひょうどう)隆誠(りゅうせい)だ。両親や親しい知り合いからは俺の事を「リューセー」と呼んでいる。そして駒王学園で三度目の春を迎える三年生だ。

 

 もうついでにあらすじの説明でもあったとおり、転生する前までの俺は「聖書の神」と呼ばれて天使達を纏めていた元天界の長だ。何言ってんのコイツ? 頭おかしいんじゃないか? と思われるだろうが、生憎と事実だ。尤も、今の俺には神だった頃の力を完全に使う事は出来ない。さっきも言ったとおり、俺は転生して人間となった一種の融合状態となってるから、「聖書の神(わたし)」の力は酷く制限されている。だったらただのハッタリ野郎じゃないか? と思われるだろうが、今の俺には神の力が不完全でも別の力がある。だがそれを知るにはもう少し後にさせてもらう。って、すいませんでした。さっきからメタな発言ばっかしちゃって。

 

 ともかく、俺が「聖書の神」である事については、俺自身周囲にそんな事を言いふらして無い。仮にそれをやったところで周囲から変な目で見られるのがオチだからな。俺個人としても今の生活が気に入ってるから、自分から壊すような事はしたくないし。

 

「ちょっと宜しいですか? 兵藤君」

 

 授業が終わった俺はいつものアレをやる為に教室を出ると、廊下である人物に止められた。

 

「おやおや、これはこれは。見目麗しい生徒会長の支取(しとり)蒼那(そうな)さんじゃないか」

 

 眼鏡をかけてキリッとした表情で如何にも真面目と言う雰囲気を持った美少女に声をかけられた事により、近くにいる男子や女子が一斉にコッチを見てくる。さっきも言ったように、この美少女はこの学園の生徒会長だ。それ故、全学年の生徒から凄く慕われて有名な人でもある。他にも生徒から人気の女子二名がいるが、今は此処にいないので省かせてもらう。

 

 因みに目の前にいる美少女だが、普通の人間じゃない。実は悪魔だ。名前は支取蒼那と呼ばれてるが、「聖書の神」であった頃の俺の記憶が正しければ、この美少女さんはソロモン七十二柱の内「シトリー」家の悪魔。恐らく支取蒼那と言う名は名前を日本語読みに漢字変換した偽名だろう。んで、そのシトリー家の悪魔が何で人間界の学校にいるのかと疑問に思うが、この悪魔は人間に悪さは一切してない。それどころか逆に人間を良き方向へ導く模範生だ。本来悪魔と言うのは人間に害をなす存在だが、悪魔と言っても必ずしも忌み嫌うような存在じゃない。目の前にいる悪魔がその例だからな。それ故に俺は気にせず、この美少女を普通の人間で同級生の様に接している。平和に過ごそうとしている悪魔をどうこうする気なんて、俺には微塵も無いからな。

 

 また因みに、シトリーは俺が元「聖書の神」である事には全く気付いてないし、俺が既にシトリーが悪魔だと分かっている事にも気付かれてない。彼女は俺をただの一般生徒としか見てないからな。教えたら教えたで面白い事になるだろうが、今の生活が気に入ってる俺としては、そんな事をするつもりは一切無い。

 

「帰り際に声を掛けられるなんて俺は運が良いねぇ」

 

「……相変わらずですね。私はただ声を掛けただけなのに、何故そのような事を言うのかが理解出来ません」

 

「少しはノッてくれても良いんですけど……まぁ良いや。んで、俺に何の用?」

 

 白けたように言い放つシトリー……もとい、支取に俺は嘆息しながら用件を聞こうとする。と言っても、大体想像はついてるけど。

 

「もう察しは付いてると思いますが、また例の苦情が生徒会に来ました。言うまでもなく例の彼等三人です」

 

「………やれやれ、またか」

 

 懲りないねぇ~ホント。何度も注意してんのに、よくもまぁ同じ事を続けるもんだ。

 

 因みに苦情についての内容は、とある三人のバカが女子生徒に対するセクハラ行動をしてる事だ。例えば女子の着替えを覗いたり、教室でエロ本やアダルトビデオなどを出して堂々と猥談をする等々、女子達から凄く嫌われている。その三人は駒王学園の「変態三人組」とも呼ばれる始末だ。

 

「そろそろ本格的にどうにかしてもらえませんか? こちらとしても、彼らに対する苦情の対応で生徒会の仕事に支障をきたしています。特に彼らの中の一人には、貴方の弟さんがいるんですから」

 

「そう言われてもねぇ~」 

 

 変態三人組の筆頭にいっこ下の俺の弟――兵藤一誠(いっせい)がいるから、支取は俺に毎回苦言を言ってくる。因みに他の二名は愚弟の親友の松田と元浜だ。

 

 アイツ等に一応セクハラ行動は止めろと何度も言ってるんだが、全く懲りないんだよなぁ。しかも俺の愛と言う名の天罰をやっても、アイツ等はギャグ漫画の如くすぐに復活しては同じ事を繰り返す。本当に困った奴らだ。

 

「ならいっそ生徒会からの依頼と言う事で、俺の知り合いのオカマさん達でも使ってアイツ等を同性愛者にさせるが?」

 

「…………それはそれでまた別の意味で大変な事になりますから止めて下さい。それと、どさくさに紛れて私たち生徒会を首謀者に仕立て上げようとするのも」

 

「あらバレた?」

 

 生徒会の所為でイッセー達が別の変態にされたら、支取たち生徒会としては堪ったもんじゃないだろうな。

 

 まぁ俺も俺で、愚弟のイッセーや松田と元浜が同性愛者となって、男に迫ってセクハラやエロスな行動を……おえっ、ちょっと気持ち悪くなってきた。

 

「まぁ苦情が来たなら、また俺の方でアイツ等に罰を与えとくよ。そうすりゃアイツ等もある程度はナリを潜めるから」

 

「こちらとしては出来ればずっと潜めて欲しいんですが」

 

 ソレが出来たら苦労しないっての。

 

「そんじゃ俺はこれにて」

 

「待って下さい。話はまだ終わってません」

 

「んあ?」

 

 別れを告げて去る俺だったが、支取に引き止められてしまった。

 

 出来れば俺としてはさっさと去りたい。俺がさっきから支取と会話してる事によって、周囲にいる男女――特に支取のファンの女子達がずっと俺を睨んでいるからな。

 

「今度は何だ?」

 

「兵藤君、貴方はここ最近旧校舎に足を踏み入れてるとの噂があるみたいですが?」

 

 あらま。完全に気配を消して旧校舎に忍び込んだつもりだったけど、いつのまにか噂が立ってたみたいだな。

 

 旧校舎にいる引籠もり君の会話がてら、レア種の神器(セイクリッド・ギア)調節をしたかったが……仕方ない。あの子に悪いけど暫く控えるか。それに俺が来なくなったからと言って、あの子は自分から誰かに報告するような真似はしないし。

 

「さあ? 俺には全く心当たりは無いな。話がそれだけなら、今度こそ失礼させてもらうよ」

 

「待ちなさい、まだ話は――」

 

 また引き止めようとする支取だったが、俺は完全に無視してイッセー達がいると思われる場所へと向かった。

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

「いててて……兄貴、少しは手加減してくれよ」

 

「ああでもしないと、覗きをされた女子達が見逃してくれそうにもなかったからな」

 

 支取と別れた俺は「変態三人組」を見つけて早々ボコボコにし、その筆頭である愚弟のイッセーを連れて下校していた。高校生にもなって兄弟一緒に帰るのは変かと思われるが、イッセーが学校で問題を起こしている事がある為、俺が連れ帰る事に周囲からはいつもの光景だと認識されてるから別に問題ない。

 

「と言うかイッセー、少しは(おれ)の立場を考えてくれないか? お前が松田達と一緒にあんな事するから、俺は要らんとばっちりを食らうんだが……」

 

「い、いや~……松田達の魅惑の誘いに、男として行かない訳には行かなくて……」

 

「だからって懲りずに何度も続けないでくれ。そんなんだからお前、女子にモテなくなるんだぞ?」

 

 またいつもの言い訳をするイッセーに思わず俺は嘆息する。コイツは根っからのスケベで変態だから、兄の俺としては頭が痛い部分だった。

 

 もういっそ女子の平和の為に、コイツを俺の知り合いがいるオカマバーへと放り込んで同性愛者にでもさせ――

 

「おい兄貴、今途轍もなく恐ろしい事を考えてたろ? 俺をオカマバーへ放り込もうって」

 

 ――ようと考えてると、イッセーが凄く真面目に真剣に低い声を出して問うた。

 

 おや気付かれたか。随分と勘が鋭くなってきたな。

 

「良く分かったな。このまま女にモテなくなるなら、父さんと母さんには悪いが、いっそのことイッセーを同性愛者にさせても良いんじゃないかと考えはじめてな」

 

「冗談じゃねぇ!! 俺はゼッテー嫌だからな! いくら兄貴でもぶち殺すぞ!!」

 

「おお、凄い殺意だ。本当に俺を殺しそうな雰囲気だな。この後の修行が楽しみだ」

 

「上等だぁ! 今すぐに兄貴のすかした面を――」

 

「あ、あのう……ちょっと良いですか?」

 

「「ん?」」

 

 突然見知らぬ他校の女子生徒が俺達に声をかけてきた。しかも長い黒のストレートヘアーのスタイル抜群な美少女で、イッセー好みの女だ。

 

「失礼だけど、どなたかな?」

 

「えっと、わ、私、天野夕麻って言います。兵藤一誠君にお話があるんですが……」

 

「ほう? イッセーに、ねぇ」

 

 俺の問いに天野夕麻がイッセーを指名してきた。

 

「え? 俺? 話って何?」

 

 指名されたイッセーは嬉しそうな顔をして話しかけようとすると、天野夕麻は恥ずかしそうに頬を赤らめる。

 

「あ、あの、ちょっと大事な話がありまして、その……」

 

 俺をチラチラ見ながら、気まずそうに聞かれたくない感じで言ってくる。

 

 この様子だと、どうやら俺はお邪魔のようだな。んじゃ、ここは一先ず空気を読んでおきますか。

 

「イッセー、俺は先に帰ってる。話が終わったら、すぐに戻って来いよ」

 

「お、おう、分かった。じゃあ後で」

 

 頷くイッセーを見て俺は二人を尻目に見ながら去って行く。

 

 そして俺は――

 

(大体察しは付いてるが、何であんな下らん芝居をしてまで近づいてきたんだろうねぇ……あの堕天使は)

 

 天野夕麻と言う偽名で近づいて来た堕天使の行動に呆れると同時に――

 

(ま、あの程度の堕天使に襲われたとしても、今のイッセーなら簡単に倒せるから問題無いか)

 

 イッセーと堕天使の実力差を考えていた。

 

 何でイッセーが堕天使より強いかって? そりゃ勿論、俺がイッセーを修行で今も徹底的に鍛えさせてるからな。並みの悪魔・天使・堕天使を瞬殺出来るほどに。

 

 イッセーを鍛えたのには当然理由がある。アイツの腕の中には、物騒な物と奴(・・・・・・)がいるからな。それによって俺はイッセーを鍛えさせなければいけなかった。そして、ある奴(・・・)と戦う時の場合も考えて。




タグは一応後々に追加する予定です。
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