聖書の神は考えていた。自身は天界の頂点に立つ者で、自ら作り出した「システム」であらゆる奇跡を起こし、自分を慕う天使達、そして自分に祈りを捧げる人間達を良き方向へと導き、そして愛を与える存在であると。自分はこれまで多くの天使に道を与え、数え切れない多くの迷える人間を愛を与え救ってきたと。
 だが、そこである疑問を抱き始める。愛とは一体何なのかと。自分はこれまで人間に対しあらゆる愛を与えたが、その愛は果たして本物で自身が慈しみを持った物なのだろうかと。そんな疑問を持ちながら聖書の神は、天使・堕天使・悪魔の三大勢力の戦争の最中に死んでしまう。
 だがしかし、愛に疑問を抱いていた神はある事を考えていた。本当の愛と言う物を知る前に死んでしまったら不味いと、「システム」にある細工を施した。自分が死んだ時の為の保険を。それが例え発動するのに何十、何百、何千年の時が掛かっても。そして三大勢力の戦争が終わって長い時が流れてる中、神が作った「システム」は動き出した。『神の転生』が。
 転生した聖書の神は、とある一般家庭の兄弟で長男として転生する。その長男の名は――兵藤隆誠と。