The Black α&White Ω   作:オパール

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今回でプロローグは終了
次回から原作に入ります

前回でしばらく、と言ったな
あれは嘘だ


新たなステージへ

クリス・オーランドとナターシャ・ファイルスの関係は20年近く前まで遡る

 

故あって出会った幼少の頃

兄弟姉妹のいない二人は、まるで実の兄妹のように同じ時間を過ごしてきた

 

幼馴染と呼んで差し支えない二人だったが、時が経つにつれ、互いの性差に気付き、幼馴染、兄妹分の垣根を越えた想いを抱くのにそう時間はかからなかった

 

───だが

 

ずっと、と願ったナターシャと、夢を求めていたクリス

 

その道は交わることなく、互いに想いを秘めたまま、別たれることとなった

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「……ま、そんなところだ」

「お前アホだろ」

 

バッサリだった

 

「言うなよ、自覚はあんだから」

「せめて離れる前に告るとか無かったのか?」

「っせぇぞ処女(ヴァージン)

「テメェも童貞(チェリー)だろうが!」

 

否定しない辺りイーリスも多少は気にしていた様だ

 

閑話休題

 

「なるほどねぇ。元彼元カノ、みたいなもんか」

「別に付き合ってたわけでもねぇが……まぁ、そんなもんだな」

 

この日の教練全てを終え、食堂で語り合うクリスとイーリス

イーリスの友人であるナターシャに関する、クリスとの過去がクリス本人の口から語られていた

 

「こないだの態度見る限り、感動の再会ってわけでもなさそうだな」

「まぁ、俺が一方的に離れてった形だからな。そのクセ、その一番の理由だった夢は諦めてて、俺としてもどんな顔して会えばいいのかわからん」

「なるほど。良い歳のナタルに浮いた話の一つも無いのはそういうわけか」

「いや関係無いだろ」

「……そう思ってんのはお前だけだよ」

 

呆れて話すイーリスに、訝しげな顔で首を傾げるクリス

そんな彼を見据えながら、今度ナタルと飲みながら話すか、と静かに思ったイーリスだった

 

何やかんやで友人思いな女である

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「くっ、そが!」

「はぁぁぁぁぁっ!!」

 

───クリス、牽制!

 

───いや、間に合わない!受け流して反撃を!

 

───スペックはともかく、技術の差じゃ不利だよ!

 

───射撃では後手に回るだけだ!あの猛攻だろうと相手は人間、隙はある!

 

───引っ込んでよオメガモン!

 

───それは君だプリンセス!

 

「何でお前らが喧嘩してんだよっ!」

「隙ありぃっ!!」

「しまっ」

 

『模擬戦終了。勝者、ナターシャ・ファイルス』

 

 

 

───あそこで凍結弾撃っておけばよかったのにぃ

 

───クリスの技術では当たらない。それに、一発撃つだけでもエネルギーを消費するんだ、連射は利かない

 

───居候なのに口出ししないでよ!

 

───目覚めてまだ二月の君たちでは荷が重すぎると判断したまでだ

 

「お前等ちょっと黙れ」

 

───はい(はい)

 

クリスがISを起動して2ヶ月が経つ頃

生身での基礎、戦闘教練からISを用いての訓練へと段階を移していき、今は精鋭部隊員、そしてナターシャを含むテストパイロット達との模擬戦の日々が続いていた

本来であれば操縦知識や機体の乗り回し方などを座学にて受けるのだが、本職のために様々な知識を頭に詰め込んでいたクリスは一両日中に既に実戦訓練に入っていた

 

「下手に口で教えるよか実戦のが早く感覚掴めるとは言うが、こうもボロ負け続きじゃ流石に堪えるぜ……」

 

───で、でも負けてるばかりじゃないよ?

 

───そうだ。92戦1勝91敗。確かに勝利は挙げている

 

「現実突きつけんなよデジモン」

 

───……すまない

 

ちなみにその一勝はラッキーパンチとも言うべき幸運の積み重なりだった

 

「ったく。ここに来て二月近くだけどよ。そもそも俺ってここまで頑張る必要って無い気がする」

 

───操縦者になった以上、泣き言は言っていられないのではないのか?

 

「ぐっ……そうだけどよぉ」

 

「……諦めるのね」

 

「!?」

 

───ナターシャ・ファイルス

 

かけられた冷たい声

振り向けば、汗に塗れた髪を束ねたナターシャの姿があった

 

「……何の用だよ」

「別に?そうやって、また勝手に夢見て諦めるだけの貴方が見るに耐えなかっただけよ」

「っ……」

 

視線は冷たく、声音は侮蔑に満ちていた

かつての、クリスが愛おしさを感じた姿はそこには無く、あるのは、己の職務を遂行せんとする、一人の軍人の姿だった

 

「……うる、せぇよ」

「あらそう、ごめんなさいね」

「……クソッ!!」

 

座り込んでいたイスから立ち上がり、逃げるように駆け出したクリス

ナターシャはそんな背中をただ見つめ

 

「……貴方のそんな姿、もう見たくないのよ」

 

そう、寂しげに呟いた

 

 

 

 

 

 

 

(わかってる。わかってんだよそんなこと!)

 

頭ではわかっていても、それでも諦めながら生きてきたこの6年間は余りにも長すぎた

想い人をその気持ちごと捨てて、夢へと進んでいったのに、それを打ち砕かれて

何もできない自分に苛立ち、でも何も変えられないからと言い聞かせて

 

余りにも、夢を諦めた男の絶望は長すぎたのだ

 

───クリス

 

「……やるよ。やってやる。もう逃げねぇ、諦めながらだろうと、前に進んでやる」

 

───君は

 

「血反吐吐いても、ここでトップに立ってやる。あいつらを………ナターシャも、イーリスも。全員に勝ってやる」

 

決意に満ちたその瞳

それまでの自分に別れを告げ、かつての自分を呼び起こす

だが、もう何も捨てはしないと、そう、クリスは心に決めた

 

───手伝うよ、クリス

 

───私もだ。君の在り方は、私の目には稀有なものに映る。できる限り、力を貸そう

 

「………ありがとな、二人とも」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「うー」

「お前これで何度目だよ……」

「だってぇ」

「あー、はいはい。ったく、ここまでクリスに不満溜めてたとはなぁ」

 

夜、町外れにあるバー

そこに、酔い潰れる手前のナターシャとそれを介抱するイーリスがいた

 

「つか、そんな気になるなら何でキツい態度取るかね」

「私だってもっと昔みたいにしたいわよ……でも、もう「女の子」の時間は終わってるし、顔会わせても出てくるのは恨み言だけだし……」

「難儀だねぇ」

「……ごめんなさい、イーリ」

「気にすんな」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「今日で最後だな」

「ああ、世話になった」

「その礼が私と模擬戦とはなぁ。自信あるのか?」

「でなきゃ挑まない……いや、無くても挑んでた。こいつは、俺のケジメなんだ」

「そうかい。んじゃ」

 

『試合、開始』

 

「せいぜい楽しませてくれよなぁ!!」

 

IS操縦者短期養成プログラムの最終日

その総まとめとして、クリスはイーリスに挑戦状を叩きつけていた

 

「オラァッ!」

「シッ!」

 

振り下ろされたイーリスのナイフを、左腕の長剣で受け止めるクリス

続けざまに、右腕のライフルを構え

 

「いっ!?」

 

その、脇腹を銃身で殴りつけた

 

「てめっ、どういう戦い方だよ!」

「何とでも言え、Dirty上等!」

 

正攻法で勝てぬのならば、取るべき手段は搦め手、奇策、邪道に外道

正統な「聖騎士」であるオメガモンと共にあるクリスだが、彼自身はただの若造

 

故に、騎士道や高潔な精神など、最初から持ち合わせてはいなかった

 

「相っ変わらず面白がらせてくれるなぁ、お前は!」

「そりゃどう、もっ!」

 

仕返しとばかりに繰り出されるイーリスのナイフや蹴りの雨霰

左腕の剣以外にまともな防御手段を持ち合わせていないオメガ・プリンセスは、そのシールドエネルギーをガリガリと削られていく

 

「あぁ、やっぱりダメじゃん」

「最後くらいはバシッと決めて欲しかったのになぁ」

「ていうか、何で彼あんなに必死になってるわけ?」

 

ISのハイパーセンサーが拾った、そんな他の操縦者達の会話

彼女達の中では、既にクリスの敗北という絶対的な結果ができあがっているようだ

 

もし、以前までのクリスならばここで早々に諦めていただろう

 

だが

 

「………」

(ナターシャ……)

 

平静を装いつつも、どこか不安げな面持ちでクリスを見つめるその姿が見えた

それだけで、クリスの胸の奥に炎が灯る

 

「単純だぜ、我ながら」

「あ?」

「そこぉっ!!」

 

小さく呟かれたクリスの言葉に訝しむイーリス

その一瞬の空白を、オメガ・プリンセスの長剣が斬り払った

 

「がっ!?」

 

右の腕部装甲、並びにナイフが砕け散る

続けざまに放たれたライフルの弾丸が、スラスターと左足を撃ち抜いた

 

「てんめぇ……!」

 

予想外のクリスの反撃と善戦

イーリスの思考が完全に「殴殺」に切り替わったことを確認したクリスは、静かに息を吐いて、その剣の切っ先をイーリスに向け

 

「もう昔の話だが」

 

歯を剥き出しにして、笑い、口にした

 

「惚れた女の前で、もう無様は見せられねぇからよ」

 

………それが聞こえていたらしい美女の顔が茹で蛸の如く紅に染まったことは、幸か不幸か二人には確認出来なかった

 

「……オーケー。ならその面、泣きっ面に変えてやらぁ」

「来いよメス猫。その威勢、へし折ってやる」

「抜かせヘタレぇ!!」

 

瞬間、まさに瞬間の出来事

瞬時加速───イグニッション・ブーストで肉薄しいイーリス

その超高速の膝蹴りが、クリスの腹を抉り抜いた

 

「ごっ……!?」

「泣いても止まらねえからよぉっ!!」

 

瞬時に放たれる拳がクリスの顔面を捉え、返す刀で振るわれた裏拳がガードに回した右腕のライフルごと装甲を破砕した

 

「ちっ……!」

「おっと、逃がさねえぜBad Boy!!」

 

近すぎる距離から、長剣の間合いへと離れようとしたクリスに、イーリスは再び瞬時加速で迫る

 

「二度も同じ手を……!」

 

イーリスの接近に合わせ、クリスがその剣を前に突き出す

 

だが

 

「はっ……!?」

 

長剣が命中する寸前、ファング・クエイクは通常ならばありえない軌道でそれを避け、その手のナイフで以て胸部装甲を引き裂いていた

 

「これ、は……」

個別連続瞬時加速(リボルバー・イグニッション・ブースト)の応用さ。機体にも私にも負担はでかいが、どんな奴が相手だろうが外さねぇ」

 

発動される絶対防御

オメガ・プリンセスのシールドエネルギーが加速度的に減少し、残されたエネルギーは……104

 

「終わりだな。今までで一番のガッツだったけど、それでもまだまだだ。私に挑むのは早ぇよ」

「………」

 

口調は軽く、表情も笑みを浮かべていたが、警戒を解く様子は無い

これが国家代表

これが国を背負って立つ者

 

自らの認識が甘かったと

諦めてしまえ、いつものようにと

そんな声が囁かれるが

 

「……何を笑ってやがんだ」

「……あ?」

 

上げられたクリスの顔

その瞳に宿るものは、激情

 

「……っ!」

「俺は、俺達はまだ生きてる。勝った気になってんじゃぁ………ねえ!!」

 

───その通りだ。飛べ、クリス!

 

───頑張ろう!勝つよ、みんなで!

 

「っ……とっとと、くたばれやっ!!」

 

鈍く煌めくナイフ

必殺の一閃が迫る中、クリスは受け止めるでもなく、避けるでもなく

 

「舐めんな!」

 

剣を構え、前進し

そのナイフを、受け流した

 

「おるぁぁっ!!」

 

勢いそのままに放たれるは、渾身の頭突き

 

「ぐあっ……んのヤロォ!」

「おるぁぁっ!!」

 

突き出されたナイフをかわし、その長剣で胴を薙ぎ、吹き飛ばす

 

───追撃!

 

───だが、気を抜くなよ!

 

「これでFinishだ!付き合えよ、オメガモン!プリンセス!!」

 

イーリスの体制が整う前に、オメガ・プリンセスの最大加速で接近

その長剣を、胴に向かって振りかぶる

 

その時

 

「っ……!?」

 

突如、クリスの視界と脳裏に、一つのヴィジョンが映る

 

それは、剣を弾かれ、カウンターのナイフの一撃を受け、敗北する自分の姿

 

(これ、は……!?)

「……へっ」

 

僅かに逡巡したクリスだが、イーリスの口許に浮かんだ笑みが、クリスから迷いを振り払った

 

「油断大敵……っ!?」

 

そして、その瞬間

 

振るわれたナイフは機体をバレル・ロールの軌道で回避

背後に回り込んだクリスは……迷うことなく、その長剣を振るった

 

 

 

 

 

『模擬戦終了。勝者、クリス・オーランド』

 

 

 

 

 

「………っしゃああああっ!!!」

 

左腕の長剣を高々と掲げ、叫ぶクリス

直後、割れんばかりの黄色い声援が教練場に炸裂した

 

「……クリス」

 

その中で、唯一声を上げなかったナターシャ

だが、その顔は朱に染まり、とっくに捨てたハズの「少女」のような微笑みだった

 

「勝った!勝ったんだよな、俺達!」

 

───うん!勝てたんだよ、ここで一番強い人に!

 

───無粋なことは言わない。今はそれを喜ぼう!

 

「Thank youな、二人とも!」

 

子供のようにガッツポーズを繰り返し、機体と共に喜びを分かち合うクリス

そこへ、ゆっくりとイーリスが近づく

 

「……負けたよ」

「イーリス……」

「驚いたぜ。まさか、この短期間でここまで伸びるとはなぁ」

「負けまくった経験と、教官達のシゴキのおかげさ。それに……」

「?」

「さっきも言ったろ?男の意地だよ」

「……そう、か」

 

ハイパーセンサーにナターシャを映しながら、笑みを浮かべて話すクリス

そんな彼を見て、僅かにイーリスの表情が曇る

 

(そんな顔も出来るのかよ……ナタルにだけ)

「イーリス?」

「っ!?わ、私今何を……!」

「おい、大丈夫か?」

「こ、こっち見んな!!」

「ぶふぅっ!?」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「いってぇ……」

 

───災難だったね

 

───しかし、何故彼女はあそこで殴ってきたんだ?負けはきちんと認めていたハズだろう

 

「知るかよ……」

 

模擬戦を終えて、シャワールーム

そこで汗を流すクリスは、赤い痣の残る頬を指でなぞっていた

 

「……明日で、ここともお別れなんだよな」

 

───意外と、早かったね

 

「そうだな」

 

───寂しい、と感じるのか?

 

「ま、多少はな。それなりに仲良くなった奴とかも多いし。……でも」

 

───でも?

 

「また、始まるんだ。俺の夢……「俺達」の夢が」

 

───ああ。私も協力しよう

 

「アルファモンはいいのかよ?」

 

───いずれ、向こうからやってくるさ

 

「そうかい。んじゃ、そろそろ上がって……」

 

 

 

「邪魔するぜー」

 

 

 

「はいよー……って、はい?」

 

突如外からかけられた声

振り向けば、一糸纏わぬイーリス・コーリングがそこにいた

 

「ちょっ!?ちょちょちょちょ!!」

「何だよそんなに慌てて。軍じゃこんなん当たり前だぜ?」

「それ女同士だからだろうが!ていうかちょっとは隠せ!」

「ははっ。童貞らしい反応だなぁ。可愛い奴」

「うるっ……てか、俺はもう上がる」

「つっかまーえたっ」

 

脇を抜けようとした瞬間、背中から思い切り抱きつかれた

 

「!?」

「おお、意外と広いんだな」

「お、おま、何考えて……」

「別に?ただ……確認したいだけだ」

「な、何をだよ……」

「……これで、いいのか。ってよ」

「……?」

 

しばしの沈黙

聞こえる音は、クリスが止め忘れたシャワーの流れる音だけだった

 

「……い、イーリス……?」

「……クリス。こっち、向いてくれ」

「や、でも」

「いいから!」

「おわっ!」

 

強引に身体を反転させられ、クリスの視界に飛び込んできたのは

 

頬を真っ赤に染めた、見たことのないイーリスの顔だった

 

「……お、まえ」

「……ああ、やっぱりそうか。ナタルに申し訳ねぇ……」

「さっきから何を……」

「……クリス、私……」

 

首に回される腕、腰に絡んでくる脚

そんな状況で、ただ見つめ合う二人

 

「………」

「………」

 

鼓動さえ聞こえそうな距離で、やがてどちらともなくその顔を───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見つけたわよイーリ………っ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ」

「あっ」

「………」

「な、ナターシャ……」

「いや、ナタル、これはだな……」

「……い」

「「?」」

 

 

 

「イヤァァァァァァッ!!!」

 

それは信じられないものを見た悲鳴ではなく

 

眼前の男の象徴を見てしまったことによる驚愕の叫びだった

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「お世話になりました」

「近頃の男にしては骨があったな、貴様は」

「恐縮です」

「……クリス・オーランド!」

「Yes ma'am!!」

「ただの竿でしかなかった貴様は、ようやく素人に毛が生えた程度には認めてやる!嬉しいか!?」

「Yes ma'am!!」

「だが図に乗るな!これからは貴様自身が研鑽していく時だ!誇り高き米国の威信を墜とすようなことになれば、その粗末な●●●を捻りきってその口に突っ込んでやる!」

「Yes ma'am!!」

「貴様の今後に期待する!以上だ!」

「Yes ma'am!!」

 

 

 

「これでしばらくお別れだな」

「ああ。つっても、いつかまた会えるさ」

「だな」

「………」

「ほれ、ナタル」

「わ、わかってるわよ……」

「……ナターシャ」

「……クリス」

「………」

「………」

「……いつか」

「?」

「いつか、話そう。二人だけで」

「あ……」

「……じゃ、またな。二人とも」

「ああ」

「……また、クリス」

 

 

 

そして、IS操縦者としてある程度の経験を積んだクリス

だが、ラボに戻ったクリスを待っていたのは、次のステージへの片道切符

 

「ただいまー」

「おう、クリス」

「……その人たちは?」

「ああ。協会の方たちだ。お前に話があるんだと」

「話?」

「クリス・オーランドさん」

「は、はい」

「博士にお聞きしましたが、貴方は教員免許をお持ちだとか」

「ええまぁ、一応」

「では、正式に通達します」

 

「貴方に、日本のIS学園に教師として赴任してもらいます」

 

「………はぁ?」




イーリスさんをプロローグで陥落するチョロインにしてみた
でもメインヒロインだからね、仕方ないね
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