ゼロと一緒に1年間過ごす変わった男。
それはゼロにとって初めて安らげる場所となった。

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ゼロの幸せを妄想してみました。


DOD3 安らぎの時間

「この子を、頼む。ハンス」

 

 そう言って古き良き友人であったミカエルは転生し、ミハイルになった。

 

「……最後に厄介なもんを残しやがって……バカ野郎」

 

 もうあいつには聞こえないグチを言って、目の前で気絶している犯罪者をかくまうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ここは」

 

 気絶して三日目、ようやくおひめ様が目を覚ました。

 

「目、覚めたか。裏切り者のゼロさん」

 

「お前……誰?」

 

 起きたばかりで頭が働いてないようだが、彼女は何かを思い出し、言いよってくる。

 

「ミカエル……ミカエルは!?」

 

「死んだよ」

 

「そんな……」

 

 真実を知った彼女はショックを受けている。

 

 元気づけになるかどうかわからないが、ドアを開け、目の前にある池にを見せる。

 

「あははははっ、はーい、あはははははっ」

 

 そこにはドラゴンが笑いながら泥遊びをしていた。

 

「…………何だ、このバカドラゴンは」

 

「ミカエルの転生後だよ」

 

「こいつが!?」

 

「あっ、ゼロ起きたんだね!よかったー」

 

「……あ、ああ」

 

 あまりの変わりように驚いている。……ん、あんまり変わってないかも

 

「あっ、僕の名前はミハイル。よろしくね、ゼロ!」

 

「おい、ミハイル。泥で遊ぶなって」

 

「だってさ、ハンス。暇なんだもん」

 

「ミハイル君、今日のご飯はなし」

 

「えー。そんなー」

 

 呆気にとられているゼロを家に戻す。

 

「あれが君の新しいパートナーだ」

 

「あれが!?」

 

「まあ、ミカエルとうまくやってたんだろ、問題ないさ」

 

「問題ありまくりだ!てか、お前誰だ!!」

 

「ミカエルの友達だよ」

 

「友達……あいつ、私以外に友達がいたのか」

 

「そうゆうわけだ。しばらくゆっくりしていけ」

 

「お前、私のことを知っているのにかくまうのか?」

 

「もちろん」

 

「なんでだ?」

 

「ミカエルの友達だかさ」

 

 呆気にとられるゼロ。

 

「……バカなのか。君は……」

 

「バカじゃなかったら、ウタヒメ様の殺そうとする女をかくまわないし、ドラゴンと友達にならないよ」

 

 にこっと、笑顔を向ける。

 

 呆れつつもゼロは、

 

「わかった。しばらく世話になる」

 

ハンスの世話になることになった。

 

 

 

 

 

 

 それからが大変だった。

 

「ハンスの料理おいしいね、ゼロ」

 

「ああ、うまい」

 

「たまにはゼロも作ってくれよ、仕事終わった後作るのって大変なんだよ」

 

「別に……いいが」

 

「マジか!?女の手料理が食えるのは母さん以来だ。頼んだぜ」

 

「ああ」

 

 言うまでもなく次の日、食中毒を起こし、1週間寝込んだり、

 

「ゼロさ、いい加減、そのファッションやめない?」

 

「何のことを言ってるんだ?」

 

「最初は黙ってたけど、目に花をつけるの……正直やばくない?」

 

「……お前はこれが私が好きでつけてると思ってたのか!?」

 

「えっ、違うの?」

 

「あ、当たり前だ!!」

 

 くだらないことで怒らせたり、

 

「なぜ、いつも外で寝るんだ?」

 

「なぜって、当たり前だろ。ゼロは女なんだし」

 

「そんなことか。私に気を使う必要はない。それに……その……」

 

「その?」

 

「私もたまってるんだ!!言わせるな!!」

 

 愛し合ったり、毎日が大変だった。

 

 大変だったが、楽しかった。

 

 やがて1年が過ぎ、ゼロの傷も癒え旅立つことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「世話になったな、ハンス」

 

「いいよ、こっちも楽しかったし」

 

「またな、ゼロ」

 

「…………ああ、さよならだハンス」

 

 笑顔で送ったが、ゼロは泣きそな顔で行ってしまった。

 

 この時は、わかってなかった。彼女の言葉の意味を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数ヶ月後、ミハイルが訪れ、ゼロが死んだことを知った。

 

「ハンス、ゼロからの伝言聞く?」

 

「……ああ」

 

「”ありがとう、お前とミハイルといた1年間が人生で最も幸せだった”」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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