錆の希望的生存理論   作:時雨オオカミ

46 / 138
No.13『楽園』ー商店ー

 ホテルから約10分。次の場所に到着である。

 

 そこはとてつもなく大きな建物だった。しかし 「Rocketpunch(ロケットパンチ) Market(マーケット)」 と大きく書かれた外観を見るのもそこそこに、スーパーマーケットの中へさっさと入って行ってしまった日向クンを追いかける。

 

「日向クン、待ってってば!」

 

 彼もどうやら各所を周るのに慣れてきたようで―― ついでに私の扱いにも慣れてしまったようだがともかく、あまり外観を気にしないでいるみたいだ。外観なんてどうせ何度も見ることになるのだからとも思うが、それでも一々気にするのは私の気性故である。

 外観にぶら下がっている看板の下を通らないようにしたり、駐車場から車が飛び出して来ないかを確認したり、その場所に大きな危険がないかを調べることが習慣づいてしまって、人がいないと分かっていても、安全だと知っていても、どうにも肩から力が抜けない。

 

「先に行っちゃうし……」

 

 一人不貞腐れながら中に入ると、そこには日本のホームセンターさながらの光景が広がっていた。

 

 入り口付近にはスーパーマーケットらしく豊富な食糧がこれでもかというくらい並んでいる。一番手前にはアメリカサイズの特大コカコーラが鎮座し、ここが日本以外の南国であることを表している。

 あの大きさのコーラを暴発させるのには一体幾つのメントスが必要になるのか、実験してみたい気もするがそこは抑える。私がそんなことをしたら大惨事にしかならない。最低でもこのマーケットを大幅に掃除する羽目になることは分かり切っているのでやめておく。

 日向クンなら馬鹿正直にメントスコーラをやってくれるような気もするが、そそのかすのはやめておこう。やるとしたら反応が面白そうな澪田さんか左右田クンになるだろうけど、その話は後だ。

 

 食料品の陳列された正面とは違い、奥の方にはサーフボードなどの海水浴品。寝間着や薄着などの服飾品もあるし、様々な種類のカーペットや簡単な家具、更にはなぜかミリタリーグッズまでも充実し、玩具類や調理器具まである。

 ミリタリーグッズの本格さはデリンジャー型の水鉄砲やライフルのようなモデルガンがあることからも分かるだろう。そんなアクティブに遊ぶ人がいるかは謎だけど。

 

 極端な刃物こそ見当たらないが山登りなどに使う便利グッズなどもある辺り、ここにはなんでもあるのではないかと勘違いしてしまうほどだ。

 少なくとも、生活するうえで必要なものは最低限揃えられるし、趣味道具まで充実しているからこの修学旅行中は思いっきり楽しめそうだ。

 本を読みたくても、あまり種類がないのが少々不満だがそこはレジャー系で遊べというウサミ先生からのお達しだろうか。

 

「へぇ、食料も生活用品も問題ないし、大きな刃物も扱ってないみたいだし…… ウサミ先生の言う通り安全でほのぼのーとした生活ができそうだね」

「刃物がないのは当たり前だろ?」

「ほら、調理器具コーナーがあるのに包丁はないんだよ。傷つけ合いをさせるつもりはないって、あの言葉には信用がおけるよね」

 

 実際には調理器具コーナーにカタログがあって、流し読みをした限りではそこで刃物の購入もできるみたいだったが、それは日向クンに教えない方がいいだろう。安全性が云々って書いてあったから危険はないんだろうし、余計な混乱を招くよりは最初から気づかないフリをしてスルーしたほうがいい。

 無料のカタログを幾つかパーカーのポケットに仕舞い、今度は食糧品コーナーの缶詰を手に取ってみる。

 

「賞味期限も随分と先だし、食中毒になったりはしないかな」

 

 揃えられている食品を片っ端から調べてみても、不気味なほどに賞味期限の時期が同じだ。まるで全て同じ日に作ったかのような状態。

 底知れない気持ち悪さがあるが、食べるのには問題ないだろう。これで食中毒にでもなったらウサミ先生で遊んでやる。

 

「でも、食糧品だって本当に食えるものとは限らないだろ。毒とか仕込まれてたらどうするんだ?」

「…… 日向クンって警戒心強いよね。大丈夫だよ、もしウサミ先生がなにか考えていたとしても、そんな面白くないことはしないって」

「はぁ? 面白くないってなんだよ」

 

 おっと失言。

 

「例えばさ、何人かを誘拐してコロシアイさせるようなシチュエーションの映画があるでしょ?」

「いきなりなんだよ」

 

 ウサミ先生がそういう思惑をするような人…… 人? まあ、そういう人じゃないって結論から証明をしていくのって案外大変だよね。結論が初めに分かっていて、そこから今までの証拠や例え話なんかで徐々に証明していく。全部推測の域を出ることはないけれど、説得力くらいはある程度生まれてくれるだろう。

 

「ほら、そういう映画の黒幕って大体お互いに潰しあってる姿を見て楽しむような外道っていうのが王道でしょ? キミが言ってるみたいに、食料品なんかに細工して、一網打尽にしちゃうことなんて普通はないよね。一気にやるとしても、皆がバラバラになっちゃ意味がないし、それに…… 一気に殺すつもりならウサミ先生が出て来た辺りで多分終わってるよ」

 

 最後の方は暗い声を出しつつ、首を斬るように人差し指で表現するのが説得力(物理)のコツである。

 多少恐怖心に囚われてくれたほうが現在どれだけ平和なのか、より大きな安心感となって返っていくだろう。最悪の想像があれば今が最上だと気が付ける。そして肩の力が抜けるはず。多分。

 少なくとも私は比べる対象があったほうが安心できる。

 

 それに、ウソは言っていない。

 ウサミ先生が気づかぬうちに背後に立ってるなんてもう何度も体験したことだ。

 そして、あのマジカルステッキ。あれで教室が舞台のセットみたいに崩れて南国に辿り着いたし、鶏は牛に変えられた。あんな訳の分からない技術を持っているのだから最初に集まったとき、一気に始末してしまうことだってできた。なのにしなかった。

 

 別に思惑があるのか、それとも本当に危害を加えるつもりがないのか。私は後者だと知っているが日向クンは知らない。ならばその可能性を仄めかすだけで十分だ。

 疑い深い彼のことだからそれでも疑惑は晴れないだろう。だけれど、その可能性を知っていてもらえるだけで随分と違うと思う。

 

 ぐっと生唾をのみ込むような音を立てて彼の喉が動く。想像したのか、心なしか顔が青い。あれ、驚かしすぎちゃったかな?

 

「あれ? …… 日向クン?」

「……」

 

 とうとう俯いてしまった。逆効果だったかもしれない。

 

「あはは、ごめん驚かせすぎちゃったぶらぁ!?」

 

 脳天を一撃だった。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 わりと痛かった。女相手にも容赦ない。

 いや、しかしそれだけ仲良くなったと考えればイイかも…… ?

 

「変なこと考えてないか?」

「や、やだなぁ。そんなことないよ。それにほら! この島は無人島なんだから周りの目も気にしないで済むし、思いっきり羽を伸ばしてもいいと思うんだよね!」

 

 苦しい言い訳である。これは酷い。

 

「だ、だからその無人島ってのが…… うっ!!」

「どうしたの? …… ああ、罪木さんか」

 

 罪木さんからの熱ーい視線が、日向クンを捉えて離さないと言わんばかりに注がれている。

 彼女はどうやら話しかけるタイミングが分からずに尻込みしているみたいだね。

 

「つみき…… ?」

「……」

 

 日向クンは初めて聞く名前に少し戸惑ったようだが、それが彼女の名前だとすぐに気が付いたようで自己紹介をしに近づいて行った。

 

「あ、ああ、あのぅ!ふぇ、ご、ご、ごめんなさぁい!」

「え?」

 

 近づいて行った日向クンに対して目を泳がせていた彼女はおろおろと首を振り、目に涙を溜めて、ついには泣き出してしまった。

 彼、身長高いしガタイもいいからね。ちょっと彼女には怖かったのかもしれない。もしくは緊張のしすぎか。ともあれ、女の子が泣いてしまったのはいけない。

 

「罪木さん、そんなに泣かないで。大丈夫、ちゃんと聴いてるからね。落ち着いてからゆっくり。ほら、日向クンも自己紹介しよう」

 

 彼女との会話は初対面のパニック(P)トーク(T)アクション(A)で少し慣れたからどうにかなるかな? まずは優しく穏やかな声で、ゆっくり染み込むように、罪木さんがちゃんと聴いてることを確認しながら落ち着いてもらう。

 興奮していると支離滅裂になって、トリップしちゃうからこっちの声が届きにくくなっちゃうんだよねぇ。

 

「ああ、俺は日向創っていうんだ。よろしく」

 

 日向クンは大分自己紹介にも慣れたみたい。流れるように言ったね。

 本当はこのくらい現状にも早く慣れて欲しいのだけれど、日向クンにもゆっくり慣れてもらうしかないかなぁ。

 

「う、うゆぅ。狛枝さん、ありがとうございます…… はい、日向さんですねぇ。私は罪木蜜柑です。えっと、えっと、本当に心から何卒よろしくお願いしますぅ。」

「私とも、改めてよろしくしてくれると嬉しいな?」

「は、はい! わわ、私なんかでよければぁ! …… うゆぅ、では、あの、日向さん……」

 

 今度は驚かないように注意しつつ握手を求めると、慌てた様子で弱弱しく握ってくれた。

 うん、ちょっと大変だけれど安定の可愛さである。それから日向クンのほうを向いて、何か話題を探すように目を泳がせて指をちょんと合わせた。

 

「えっとですね…… その…… えと…… えとえとえとえとぉ……」

 

 目がとんでもないくらいに泳いで、グレースケールのようにみるみる顔が青ざめていく。あ、これダメなやつだ。

 

「うゆぅ、き、緊張しすぎて…… 頭が真っ白になっちゃいましたぁ…… せ、せっかく自己紹介の後の話題を5000パターンくらい用意しておいたのにぃ! うう、ごめんなさぁい!」

 

 5000パターン…… ニュースの話とか時事ネタとかかな? それとも、罪木さんの才能から考えるに医療関係の話題だろうか。話のタネがどうであれ、5000パターンも考えられるのは凄いことだと思うけど。

 

「そうだ日向クン。木陰とはいえ倒れてたんだから罪木さんに診てもらおうよ」

「はわわぁ、そうですねぇ。お体は大事にしないといけませんから…… 気分が悪いとか、そういうのはありませんかぁ?」

「…… ?」

 

 ああそうか、日向クンは彼女の才能を知らなかったんだっけ? それなら分からないのも無理ないね。今まで話題にしなかったのにいきなり診てもらったらなんて言っても困るだけだ。

 日向クンの表情をそう私は解釈したわけだが、どうやら罪木さんはそうもいかなかったようだ。

 

「あ、あの? …… あ、そうですよね。私なんかを視界に入れちゃったら気分も悪くなっちゃいますよねぇっ、ごめんなさぁい! そういうつもりじゃないんですよぉ! 本当に本当にごめんなさぁい!」

「あ、いや、違うんだ! だから泣くなって!」

 

 慌て始めててんやわんやする2人を少し眺め、謝り倒す罪木ちゃんが泣きながら去ってしまおうとしたのを手を取って引き留める。

 

「ちょっと待って。日向クンはただ、罪木さんの才能のことをまだ知らないから分からなかっただけだと思うよ。別にキミを見て困ったわけじゃない」

「うう、本当ですかぁ?」

 

 上目遣いで怯えたままの罪木さんが絞り出したような声をあげる。

 両手を頭に被せて及び腰になった罪木さんが丁度いい位置にいたので頭を撫でてみた。「ひぅっ」と怯えたままだけれど落ち着きはしたようだ。日向クンがすかさず彼女に声をかける。

 

「ああ、だからさ、罪木の才能訊かせてくれないか?」

「はいぃ…… わ、私は〝 超高校級の保健委員 〟ですぅ。ですから、島の探索をしているときも日向さんの体調が心配だったんです…… でも、もう大丈夫みたいですねぇ。えへへ」

 

 にへらと怯えた顔がほぐれて彼女の笑顔が露わになる。眉が下がり困ったような、それでいて弱ったような笑顔はとても儚いものに見える。

 ちゃんと自己紹介もできてるし、彼女相手に、しかも初対面のわりには結構会話が続いてるんじゃないかな?

 

「罪木さんは超高校級の名前通り、ただの保健委員ではないよ。ちゃんと医療学校に通ってて、この歳でもう実力は確かなんだって。医者の卵ってやつだね。日向クンも、怪我をしたら彼女に声をかけたほうがいいよ。私も応急処置くらいはできるけど、彼女は本職さんだからね」

 

 病院育ちで学ぶことといえば医療関係だったけれど、跡取りとかそういう問題が出ることもなかったし、あの病院は火事で燃えてしまって今は廃墟になってるから、もう二度と私が医療を学ぶことはないだろう。応急処置はできるけれど、彼女のほうが安全なのは確かだからね。

 

「えへっ、えへへへ…… ! あっ! ご、ごめんなさぁい! いきなり笑ったりして! だ、だってぇ、仕方ないじゃないですかぁ。久しぶりに友達ができて、褒められたのが嬉しくて…… あっ、まだ友達って認めて貰えてなかった! 図々しいこと言ってごめんなさぁい! 許してくださぁい!」

「大丈夫、私はもう罪木さんのこと友達だって思ってるよ。ね、日向クン? …… ね?」

「いや、うっ、そう…… だな」

 

 出会ったばかりなのに、とでも言いたそうな日向クンを笑顔のまま見つめていると、折れたように肯定の言葉を吐き出した。ここでそんなことを言うのは空気が読めないからね。しょうがないね。

 

「ふゆぅ、よかったぁ。…… 友達、えへ、えへへ」

 

 可愛いなぁこの子。

 

「おい狛枝。…… そろそろ」

 

 お互いにだらしなく笑いあっているときに日向クンから次を促す声がかかった。隣にいる私への小声だったので、嬉しさでトリップしてしまっている罪木さんには聴こえなかったようだ。

 確かに、1人に時間を割いているわけにはいかない。日向クンは全員と自己紹介をしなければいけないのだ。

 

「罪木さん。もしよかったら今度ゆっくり遊ぼうね」

「へ、こ、今度ですかぁ?」

「今は日向クンの自己紹介が優先になっちゃうからさ。あっちにも人がいるみたいだし、また会おうね」

 

 ちょっと強引だったかもしれないけれど、彼女は今度があることに喜んでいるようだ。

 そうして小指を絡めるとピロリン、と軽快な音が3人の電子生徒手帳から鳴った。

 日向クンと罪木さんは自己紹介をしたからともかく、私もか。これで罪木さんとのカケラは2つ。2つまではある程度親しくなったら簡単に集まるのかもしれない。

 

 これがアイランドモードで、もし平和に過ごせたなら…… きっとすぐに仲良くなれる気がするな。まだまだこれからがどうなるかなんて分からないけれど、そういう未来があってもいいのかもしれない。

 というより、本当にコロシアイ修学旅行になるとは限らないし悩むだけ無駄かな。来年のことを言うと鬼が笑うなら、未来のことなんて言ってたらモノクマに大笑いされそうだ。それはちょっといやだ。

 

「ああ、罪木。またな」

「はわっ、はわわわわぁ!」

 

 彼女がトリップをしている間にその場を後にした。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

「ちらっ、ちらーっ」

 

 先程から私たちの様子を伺っている彼女に日向クンが気づき、商品棚の向こう側を覗き見る。そこにはかくれんぼの最中に発見されてしまった子供のように 「見つかってしまった」 とでもいうような、しかし喜びでいっぱいのハイテンションの女の子が声をあげた。

 

「こんにちらっー! どなたかなー!?」

「え、えっと、俺は日向創って言うんだけど」

 

 テンションの高い子は今回初めてだからか、先程自己紹介した相手が罪木さんだったことも相まって温度差についていけていないみたいだ。

 

「もしもーし、なんかテンション低いっすねー! だいじょぶかなー? 凪っちゃんもなんで黙ってるのー?」

「ほら、まずは日向クンの自己紹介が優先かなって」

「あっ、そうだよね!うんうん、まずは自己紹介からいくっすよー! …… コホン。澪田(みおだ)唯吹(いぶき)(みお)に、澪田(みおだ)唯吹(いぶき)()に、澪田(みおだ)唯吹(いぶき)()に、澪田(みおだ)唯吹(いぶき)(ぶき)で…… 澪田(みおだ)唯吹(いぶき)でーす!」

 

 秋山澪の澪に、田井中律の田に、平沢唯の唯に、琴吹紬の吹で、澪田唯吹ちゃんでーす!

 超高校級の軽音楽部に相応しい名前だよね! 初めて聞いたときは自分の耳を疑ったけど、面白い自己紹介だよ。こういう自己紹介を初対面でできる胆力が凄いね。

 

「はいっ、自己紹介終わり!そんなことよりこのスーパーに注目っす!」

 

 親指と人差し指を開いて商品棚を指し示す澪田さん。そこには相変わらず様々な食品が並んでいる。

 

「ハンバーグにラーメンにチリビーンズに、ソーセージにパスタに…… それにメロンもありますなぁ。これならアメリカ人も中国人もメキシコ人も、ドイツ人もイタリア人も…… 夕張市民も満足だねっ!」

「あの、澪田さん?」

 

 トリップしちゃってる。さっきの罪木さんとは別のトリップの仕方をしちゃってるよ。

 日向クンは喋る間もない澪田さんのマシンガントークに一歩引いてしまっている。

 

「うわーっ、興奮してきたー! 品揃えの多さにめっさ興奮してきちゃったー! しかも、興奮したらお腹すいてきちゃった! じ、自分で自分がわかりません…… どうして興奮するとおなかが減るのか…… きゃはは、人体の不思議ってヤツっすね!」

 

 うん、私も澪田さんのことが良く分からないよ……

 実際に目にするとなかなか圧倒的だ。さっき砂浜で自己紹介をしたときはここまでテンション高くはなかったし、やっぱりお腹空いてるのかな?

 

「…… えっとね、この、なんか凄い子は〝 超高校級の軽音楽部 〟って呼ばれてるんだ。前は女子高校生からなる超人気ガールズバンドでギターを担当していたらしいんだよね。彼女たちが発表した放課後ティー、じゃなくって、 『放課後ボヨヨンアワー』 はミリオンヒットにもなったらしいよ。」

 

 危ない危ない。また失言するところだった。

 

「なんか…… どっかで聞いたことのある設定だな」

「それは違うから!」

 

 日向クン、それ以上いけない!言っちゃだめだから!ストップストップ!

 

「…… でも、方向性の違いとかで澪田さんだけ脱退したらしくて、今はソロで活動しているらしいね」

 

 彼女の歌を一度でも聴いたことがあるならまあ、色々と察しがつくだろうと思う。こんなに明るい子なのに、めちゃくちゃ暗くてホラーな歌ばっかりなんだもん。人気アイドルの歌とかと比べると好き嫌いが別れてしまうのも仕方ない。

 

「方向性の違い?」

「気になるっすか!」

「わっ!? 聞こえたのか!?」

 

 お腹の空きすぎで色々とトリップしていた澪田さんが、嬉々としてこちらを向いた。あまりにいきなりなことだったので日向クンが吃驚して一歩下がる。

 今まで後ろ向きでわいわいやっていたのがフクロウのように突然上半身だけ捻って見てきたので驚くのも無理はないと思う。

 

 

「だってー、唯吹ってミュージシャンですから! シューベルトとかバッハとかエジソンとかゴッホとか、ペレとかセナみたいな…… イカした音楽家ですから!」

 

 彼女の曲はね、うん。イカレタの間違いじゃないかな? 少なくとも私はそういうホラー系の歌い方嫌いじゃないけど、大体の人は苦手だと思うよ。

 「ブルーラム、翼をもぎ取る」 もそうだけどこの世界、ダウナー系が多すぎてビックリするよ。 「暗い日曜日」 みたいな。あと後半音楽家じゃないからね。

 

「耳が高性能なのは当たり前って意味だろうけど、後半の名前…… まるっきり音楽家じゃなかったぞ」

「エジソンは発明家だし、ゴッホは画家だし、ペレはサッカーでセナはF1だし、最初の二つ意外全然違うよね」

 

 いいのか、それで。

 

「てへりん、こまけーことは気にしねーっす!」

「狛枝、なんでそんなに知ってるんだよ」

 

 私は多趣味だからね。見るのだけは好きなんだ。その場所に行って楽しんだりはできないけど。

 サーキットなんかに行ったら大惨事だし、美術展は…… 安全だけれど大手だと事件に巻き込まれたりするね。人質にされたり、幸運だと並ばずに見れたりするけれど不運が怖いからあんまり行きたくはないな。本か何かで見るのが一番だ。

 この巻き込まれ具合、隠館厄介も真っ青だね。

 

「さて、行くか」

「ん、じゃあ次は空港かな」

「空港行くっすか? じゃあ唯吹はもうしばらくここにいるんでお別れっすね!」

 

 大まかに商品のカテゴリなどをメモしたあと、私たちはスーパーマーケットを後にした。

 

 

 

 

 

 30分後にやっとついたのは金網のフェンスに囲まれた大きな空港だ。

 しかし道路側からは飛行機を見ることができず、海に向かって伸びる滑走路だけが見えるのみとなっている。飛行機はどうやら中に入らないと見れないようだ。

 

「飛行機、あればいいね」

「不吉なこと言うなよ……」

 

 中の大きなホールには飛行場側が全面ガラス張りになっていて、大きく開けたようなデザインだ。

 飛行機もほど近い所に数機体あり、飛行機が好きな人はここから写真を撮るのもいいかもしれない。生憎と私には乗り物の良さが分からないが、飛行機マニアなんて人がこの光景を見たら感動しただろう。

 右手側には誰とも知れぬ荷物がずっとグルグルと回っていて、正面の天井からは 「Welcome to Paradise(ようこそ楽園へ)」 と書かれた横幕が垂れ下がっている。

 私は荷物が気になったのでそちらに寄ってみることにした。

 

「なんだ、ちゃんとあるんじゃないか。なあ、ひょっとしたらあの飛行機でこの島から帰れるんじゃないか? …… ってあれ?」

 

 荷物は降ろすこともできるようで、中を覗くこともできそうだ。なにせ、鍵がかかっていないのだ。なんて不用心な。

 

「あー、そりゃ無理だな。故障だったら、まだなんとかなるんだけどよォ…… ありゃー、ハリボテだからな」

「…… ハリボテ?」

「エンジンとかまるごと抜き取られてんだよ。だからどうしようもねーって」

 

 後ろの方で日向クンと左右田クンの会話が無事に始まったようだ。私がいれば左右田クンが話しかけてくれない可能性もあったから離れていて正解か。

 おっと、このトランクに入っているのはメダル、かな? ウサミ先生のデフォルメされた顔が刻まれている。

 それがクローバー柄の財布と一緒に三十枚も入っている。なにやらチケットのようなものまで入っているし。こちらもウサミ先生の顔がプリントされている。おでかけチケットとな? なるほど、これはウサミ先生からのプレゼントだろうか。

 しかし、四葉のクローバーが刺繍された財布とか、私に対する皮肉かなにかか?

 

「見つかっちゃいまちた!」

「っわ、なんだ、ウサミ先生か」

 

 音もなく足元にいるのは怖いんだってば。

 

「これはなに?」

 

 とりあえずメダルにはウサミ先生の顔が入ってるわけだし、本人に訊いてみよう。

 

「ラッキーでちゅね! さすが狛枝さんでちゅ!」

「ふうん…… 私に対する皮肉かなにかなのかな?それ」

「そ、そういうわけで言ったんじゃないでちゅよ!? あとでミナサンと一緒に宝探しゲームをしようとしていたんでちゅ。このメダルとチケットはそれの景品でちゅね。お財布はおまけでちゅ」

 

 一気にテンションが下がったせいか、かなりきつい言い方になってしまった。でも本心だから撤回はしないでおく。二人で謝りあうのもなんだか変だし。

 ウサミ先生の言葉を信じるならばレクリエーションの一環で宝探しを企画していたようだな。でもメダルはなんでだろう?スーパーマーケットには値段なんて書かれた商品はなかった気がするけれど。

 

「このメダルは?」

「ミナサンには一日の始まりにメダル10枚がプレゼントされることになっていまちゅ! だから狛枝さんは一足先にいろんなものが買えるようになったんでちゅね。」

 

 そういえば電子生徒手帳に入ってる修学旅行のしおりって項目は読んでなかったな。あとで日向クンと一緒に確認してみようか。

 それと、一日メダル10枚なんてルールは初耳だな。前の記憶にはこんなものないし、省かれたところなのか、それとも所謂一つのバタフライエフェクトってやつなのか。

 

「食品類や生活用品はは無料で提供するつもりなのでちゅけど、娯楽用品はそのメダルで支払ってもらいまちゅ。大体の物はメダル1枚で購入できるのでとーっても良心価格なんでちゅよ! メダルをほどよく使ってミナサンと仲良くあそんでくだちゃいね。らーぶらーぶ」

「あれ、もう終わり?」

 

 言いたいことだけ言って、いなくなっちゃった。

 判断はつかないけれど、迂闊に家具を揃えることができなくなってしまった。これは考えようによっては今後動きづらくなる可能性もあるからよく考えて使わないと。

 

「あ、おい、狛枝! ちょっといいか?」

「はーい、なにかな日向クン?」

「あぎゃぁぁぁぁぁ!?」

 

 荷物の中身だけ抜き取り、パーカーのポケットに入れる。それからトランクケースを元通りに戻して再び荷物の流れに戻しておく。

 それらの作業を素早く終わらせ、日向クンと左右田クンの元に駆け寄った。案の定左右田クンは私の姿を見るなり数歩後ろに下がって悲鳴を上げる。

 日向クンはそんな左右田クンの反応に困惑しているようだが今はまだ知ってほしくない。左右田クンは予想がついていたから別になんとも思わないけれど、日向クンに怖がられるのはなんか嫌だ。

 まだ、なんとなく彼は私を嫌うんじゃないか、怖がるんじゃないかという意識が抜けない。もっと仲良くなれば信じられるようになれるかもしれないけれど、今はそんな気はしない。

 だから左右田クンに喋られたらまずいのだ。

 

「あ、左右田クンと自己紹介したんだね。どうだった? 飛行機」

「話訊かないでなにやってたんだよ…… なんかエンジンなんかが抜き取られてて動かせないらしいぞ」

「お、おま、おま、おまえ!」

 

 私の顔を指さしたままぷるぷると震えている彼は左右田(そうだ)和一(かずいち)クン。

 伸ばせば目元まで隠れる黒いニット帽を被っていて、顔の左側に小さな三つ編みをしているど派手なピンク色の髪が特徴的だ。右耳にはプラス。左耳にはマイナスが彫られたネジのようなピアスをしている。三白眼で鋭い目つき。口元から見えるギザ歯からチャラいイメージがあるが本人は小心者の気がある。黄色と黒色の蛍光色のツナギを着ていて、その才能は〝 超高校級のメカニック 〟だ。

 

「彼の才能はもう訊いたよね? 〝 超高校級のメカニック 〟その名前の通り機械類にはめっぽう強いらしいね。その左右田クンが動かせないって言ってたのなら、やっぱり無理なんだろうね。空の脱出路はこれで使えないことが分かっちゃったってことだ」

 

 わなわなと手を震わす左右田クンをスルーして日向クンに説明しておく。もう聴いているかもしれないけれど一応だ。

 今の事実をメモしつつ、先程あった荷物の出来事とウサミ先生の言葉も書いておく。多分後々全体に言われることだろうがこれも念のためだ。

 

「たとえ飛行機が使えてもなぁ! オメーがいるんなら使わねぇよ!」

「まあ、そうしたほうが無難かもね? なるほど、左右田クンはやっぱり私のこと知ってるんだ」

「うっせ、うーっせ! あっち行け!」

 

 こりゃまた随分と嫌われちゃったもんだな。

言葉のまま死神って言われなかっただけマシかもしれない。

 

「狛枝、お前一体……」

 

 ほら、もう疑いの目を向けて来ちゃってるじゃないか。せめて二日くらいは友好的にしてたかったけど、ちょっとそれも怪しいかな。

 

「幸運の幸運たる所以ってやつだよ。私ったらちょっとした有名人だからね。でも今は秘密。別に私がなにかしたわけじゃないしね。ほら、次行こうよ」

「…… そうか。そうだな」

 

 少し微妙な空気になってしまった。左右田クンのせいだとは言いたくないけれど、やっぱり爆弾投下してくれたのには変わりないからちょっと恨むよ。だからと言ってなにかするわけじゃないけど。

 

 

「そこで止まれ。命が惜しいならそれ以上近寄るな。」

「は?」

 

 次の自己紹介の相手は厨二病チックな制服を着た田中クンだ。彼に関しては同じノリになればある程度話が通じるので難解だけれど結構楽しい。彼のハムスターたちは可愛いしね。

 

「フッ、下がらぬか。良かろう…… その勇気だけは認めるとしよう」

 

 意味が分からないといった風貌でそのまま歩み寄って行った日向クンに田中クンが鼻で笑って足を肩幅に開き、腕組みをする。中々様になったポーズだ。自然にやっているあたり、かなり手慣れている。

 

「あの、自己紹介がしたいんだけど…… 俺は日向創だ。よろしく」

「ククク、俺様の呼び名を訊きたいか? ほとんど無謀とも言えるその勇気…… だが、嫌いではない。その勇気を讃えて我が名を聞かせよう! 貴様の人生の中でも忘れられぬ名前になるはずだ!」

 

 田中クンは捲し立てていくように生まれ持ったそのバリトンボイスを駆使して口上を述べる。

 

「俺様は田中(たなか)眼蛇夢(がんだむ)…… 覚えておくがいい。いずれ、世界の全てを支配する男の名だ」

 

 彼の名前って物凄いおかしく聴こえるけど、実はすごい縁起のいい名前だったりするんだよね。正直変な名前であることには変わらないんだけど。でも口上を述べる彼は格好良く感じるんだよね。やっぱり記憶の中のイメージがあるからだろうか。

 

「さて、今度は俺様が問おう。貴様は誰のマスターだ?」

「は?」

「答えよ、貴様が契約した種族はなんだ?」

 

 これ初対面じゃ分からないでしょ。彼の才能を知らなければ答えられない質問だよね。

 

「は? なんだよ契約って?」

「さっさと答えろ! だが、その頃には貴様は海の藻屑となっているぞ!」

「じゃあ、答えないほうがいいじゃないか!」

 

 文字通り押し問答のようになってきたので私が間に入るしかないね。ここは、そう、ノリよく行くしかないよね!

 

「キミのためにお手本を見せてあげようか。…… 私がが契約せし種族は地獄より来たりし番犬と、遠い星より来たる白き猫神。それが私の仲魔よ…… 既にどちらも故郷へ帰ってしまったが、今も仮初の姿を地上に残して行った故に、私の呼びかけには答えてくれるはずだ…… なんてね」

「…… ぬいぐるみ?」

 

 鞄につけていたゴールデンレトリバーと白猫の編みぐるみを日向クンの顔に押し付けて言えば、呆けたように彼はぽつりと呟いた。

 

「つまり、田中クンは動物を飼ったことがあるかどうかを訊いてるんだね。私の場合はゴールデンレトリバーと白猫の雑種だよ。もう何年も前にお別れしちゃったけど」

 

 そしてその後に手の平を顔の横で開いて笑顔で翻訳した言葉を言う。

 日向クンには微妙な反応をされたが、田中クンへはいい印象を残せたみたいでなによりだ。

 

「動物? いや、飼ったことがある動物なんて、小学生の時に学校で配られたオカヤドカリくらい……」

「昆虫ではないかッ! ハッ! 貴様の魔力はせいぜい5だ! このゴミめ!」

 

 クトゥルフ神話だったら魔力5もあればいろいろできるよね。なんて、今は全然関係ないか。田中クンはフェアリーファンタジー(FF)とか、ワイバーンクエストの魔力のことを言ってるんだろうし。

 

「ゴ、ゴミって」

「フン、ゴミをゴミと呼んで何が悪い! ゴミ風情が俺様と対等な口を利くな! 俺様を誰だと思っている! 〝 制圧せし氷の覇王 〟と呼ばれた田中眼蛇夢だぞッ!」

「ちょ、ちょっと待て! 出てる! なんか変なの出てるぞ!」

 

 変なのとは酷いね。

 田中クンの長いストールの中から四匹のハムスターがもそもそと這い出し、それぞれに思い思いのポーズをとっている。まるで示し合わせたかのような登場の仕方だ。

 

「我が身を寝床にして邪悪を飼い慣らす…… これぞ秘技〝 田中キングダム 〟だ!」

「さすがは〝 超高校級の飼育委員 〟だね。まるで決めてあったかのようなタイミングだよ」

 

 日向クンはもうなんというか、絶句している。目まぐるしく事が動いているせいでついていけていないみたいだ。

 これじゃあまたいつキャパシティオーバーを起こすか分からないね。気を付けておかないと。

 

「破壊神暗黒四天王が一角、〝 蜃気楼の金鷹 〟ジャンPが言っているぞ。あまり俺様達を怒らせるな…… とな。こいつらは手加減に慣れていないのだ。フハッ、フハハハハハハッ!」

 

 とか言ってるはずのジャンPちゃんは、田中クンの組んだ腕の上で寝入っちゃってますけどね。でも可愛いから許せる。

 ぐーすか寝てるハムスターが体を丸めて腕の合間に潜り込んでいるのを見るとなんか色々と微笑ましいよね。

 

「えっと、彼って変わってるけど、飼育委員としてはかなり凄いらしいよ。どんな動物でも手懐けちゃうし、絶滅危惧種の繁殖に成功したこともあるんだって。噂では動物と会話できるとか?」

 

 動物と会話するってどんな感じなんだろう。もやもやっとしたイメージが流れて来るのかな。それともはっきりと分かるのかな。一度は体験してみたいところだけれど、私が体験するとしたら大往生したあとだろうね。残念。

 そのままハムスターの相手をし始めた田中クンに、日向クンが投げやり気味な自己紹介をしてその場から離れた。

 

「あ、そうだ日向クン。生徒手帳のしおりを確認しておこうよ」

「しおり?」

「ほら、これ。この島でのルールが決められてるみたいだよ」

 

 私もすっかり見るのを忘れていたから、自分の生徒手帳を操作して日向クンと一緒に見てみることにした。

しおりの項目を開くと、ウサミ先生のドット絵と絵日記のような背景が広がり、そこに可愛らしい文字で5つ(・・)のルールが記載されている。遊び心か何かだろうか。

 

 

 

 

 

 修学旅行のしおり

 

 ルールその1

 この島では過度の暴力は禁止です。

 みんなで平和にほのぼのと暮らしてくださいね。

 

 ルールその2

 お互いを思いやって仲良く生活し、

 〝 希望のカケラ 〟を集めていきましょう。

 

 ルールその3

 ポイ捨てや自然破壊はいけませんよ。

 この島の豊かな自然と共存共栄しましょう。

 

 ルールその4

 引率の先生が生徒達に直接干渉する事はありません。

 ただし規則違反があった場合は別です。

 

 ルールその5

 一日の始まりに十枚のメダルが配られます。

 食品と生活用品以外はメダルで購入しましょう。

 万引きはいけませんよ。規則違反に該当します。

 

 

 

 

 

「この島には危険なんてないひたすら平和でほのぼのとした日々、ね。最初にウサミ先生が言ってた通りだね。これを信じるのなら普通の修学旅行と一緒みたいだし」

 

 本当に平和で安全なら確かに楽園だよね。私にとっては、だけど。

 まあ、感覚としては拉致されているのとそんなに変わらないし、警戒してる日向クンが一番正しいのかもね。

 

「だから、あいつの言うことは信じられるって? 俺たちは無理矢理連れて来られたんだぞ!」

「そう悲観的にならずに、もっと希望を持って物事を見た方がいいと思うよ? 希望的観測っていうのは、人間が作り出した素晴らしい考え方なんだし」

 

 勿論、自分への皮肉込みだ。

 希望的観測で何度も痛い目に遭っているし、これは私には該当しない考え方だね。だから日向クンに向けて言ってるわけだけれど。

 

「さて、次の場所までには時間がかかるだろうし、休憩してから行こうか」

「…… ああ」

 

 なにやら考え込んでソファーに座った日向クンは、ガラス越しの飛行機を見つめながら視線を上にあげた。どうあっても動かないそれを見てちょっと落ち込んでいるのかもしれない。

 その辺にあった自動販売機を生徒手帳を使い、飲み物を購入して片方を日向クンに渡す。

 コイン投入口がないからどうしようかと迷ったが、適当に生徒手帳をかざしてみてみたらいきなりビンゴだった。こんなところで幸運を使いたくはないが、意図的に使えることはあれど、使わない選択肢は存在しないし制御もできないので仕方ない。

 

 飲み物は一応受け取ってもらえたが彼は黙ったまま空を眺めている。まだ混乱したりこんがらがって分からないこともあるだろうし、考えを整理する間に話しかけても迷惑になるだけだろう。

 

 だから私は黙ってその隣に座ったまま過ごすことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




・超高校級の飼育委員
 ミナサマは現実にも〝超高校級の魚学者〟がいるのはご存知でしょうか。そう、有名なあのさかなクンさんですね。
彼は中学生3年生で学校で飼育していたカブトガニの人工孵化に成功しています。カブトガニの人工孵化は非常に珍しいので新聞でも取沙汰されたようです。
さらに高校生のときにはテレビで行われた魚通選手権で準優勝したことを皮切りにその後五連覇。
2010年には、とある場所では絶滅したと言われるクニマス発見に貢献しています。まさに現代の〝超高校級〟だったと言える人物でしょう。

・自己紹介
 澪田ちゃんの元ネタ、そのまま言葉にしちゃってますが大丈夫ですよね?

・らーぶらーぶな修学旅行に対しての反応の差

 原作狛枝
「今までの不運に比べたらこんな小さな不運大したことないよ! むしろ幸運の兆しだよ! あはは楽しみだね!(テンションMAX)」

 さび枝
「本当に平和で安全で死ぬことのない暮らしができるなら、一生ここで暮らしてもいいよ!ね、だからみんなで幸せに暮らそうよ。このまま、ずーっとね(ねっとり)」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。