もうそろそろテストが始まりますので、次の話も更新が遅くなるかもしれません。
なるべく早く更新するようにします。
俺とイッセーがオカルト研究部に入って早数日。部長には眷属にならない?と、何度も聞かれたが断った。どっちにしろ無理だろ。“悪魔の駒”は確か神クラスには適応できないってアジュカが言ってたからな。
それからイッセーは毎日夜に契約をとりに自転車で走り回っている。
なんで悪魔なのに魔法陣で移動しないのかって?…………そ、それは………………イッセーの魔力が少なすぎ転送できなかったんだよ。いや〜、あのときは爆笑したね。
イッセーが契約取ってきます!ってカッコつけたのはいいものの、いざ転送しようとしても魔力がなくて自転車で行くことになったんだからな。
あー、思い出しただけでも笑える。
そして俺だが、俺は基本何もしていない。
ただ部室に行き、お菓子食べてお茶飲んで帰るだけ。あ、ときどき旧校舎の裏で木場くんと、模擬戦をしたりしてる。もう、20試合ぐらいして全部俺が勝っている。それは当然だ。なんせ俺は世界最強と毎日トレーニングしていたんだからな。
(そういや、オーフィス元気でやってるかな〜)
確かこの前も同じことを考えていたような、ないような……。
♢
今、俺はイッセーと一緒に学校から帰っていた。ドラグ・ソボールの話で盛り上がっていたところ、
「はわう!」
と、いう声と、誰かが転んだような音がした。俺が助けに行こうとしたときにはもう、すでにイッセーが転けた子に手を差し伸べていた。
はえーな!おい!どんだけ女の子に俊敏なんだよ!お前は………。
そう俺が呆れている間にもイッセーと転けた子は仲良く話していた。
「大丈夫かい?怪我とかしてない?」
俺はイッセーに助けられていた子に尋ねた。
「はい。大丈夫です。あ、私今日からこの街の教会で暮らす、アーシア・アルジェントと言います。アーシアと呼んでください」
教会ねぇ〜。面倒なことが起きなきゃいいけど。
「わかった。俺は風見龍夜だ。龍夜と呼んでくれ」
と、自己紹介が終わったところで、
「うわぁぁぁん!」
公園から男の子の泣き声が聞こえてくる。
どうやら、転んでしまったらしい。
(ま、母親も近くにいるようだし、心配ないな)
なんてことを、公園に顔を向けて考えていたら、アーシアがその子の元へ走っていった。それを見て、俺たちもついていった。
アーシアは、男の子に向かって、
「大丈夫ですか?男の子ならこのくらいで泣いてはいけませんよ」
そう男の子に言い、手を傷の部分に近づけた。
「おおう、まじが……」
思わず驚きの声をあげてしまった。
アーシアの手が、淡い光に包まれそれを男の子の怪我の部分に当てた。
すると、男の子の傷が瞬く間に消えていった。
うーん、これは回復系の神器か……。
「はい、傷はなくなりました。もう大丈夫です」
アーシアは子供の頭を撫でると、俺たちのほうへ顔を向ける。
「すみません。つい」
と、舌を出して、小さく笑った。
キョトンとしていた母親は頭を下げると、子供の手を引いてそそくさと去っていった。
「ありがとう!お姉ちゃん!」
子供の感謝の声が聞こえてくる。
それを聞いたアーシアは嬉しそうに笑っていた。
「その力は?」
「はい。治癒の力なんです。神様から頂いた素敵なものです」
♢
「あ、ここです!良かったぁ」
地図のメモと照らし合わせ、アーシアは安堵していた。
「良かった。ここの街の教会って言ったらここしかないから」
「はい。本当にありがとうございます。今日のお礼もしたいので、中でお茶でもどうですか?」
すると、真っ先に誘いに乗ると思っていたイッセーが、
「いや、今日はこの後に用事があるんだ。だからまた今度な」
それを聞いたアーシアは、少し寂しそうだった。
「そうですか。でしたら暇なときなどでいいのでよかったら来てください。今日のお礼もしたいですし」
「ああ、機会があったらまた来るな」
イッセーがアーシアに手を振って言った。
「はい!」
と、満面の笑みで頷いた。あ、イッセー顔赤くなってる。
♢
その日の夜。
イッセーは部長に「教会に近づくな」
と、強く言われていた。
悪魔が教会に近づくと、光の槍が降ってくるそうだ。今回はシスターを案内していたため攻撃はなかった。と、部長は言っていが。
部長の長い説教が終わったのを待っていた姫島先輩が、部長に報告した。
「大公から、討伐の依頼が届きました」
短くなって申し訳ないです。
活動報告でヒロイン募集アンケートをしています。
是非、アンケートに答えてくれるとありがたいです。