ハイスクールD×D〜ドラゴンに転生しました!〜   作:瑠夏

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2話目です。


第2話 あいつに彼女ができました!

俺は言われた通り人間界へ行き、サーゼクスの妹の学園に転入生として通うことになった。

 

転入当日、俺は職員室へ行き担当の先生と挨拶していた。最初俺が来たとき先生は驚いていたが、予鈴のチャイムが鳴ったため話を切り上げ教室へ向かった。俺の学年は2年生らしい。どうしてリアスと同じ3年にしないのかと聞いたら、

 

「近すぎて気づかれる可能性もあるから」らしい。

サーゼクスがそう言うのなら別にいいが、

「風見くんは少しここで待っててもらえるかな?」

いつの間にか教室の前まで来ていたようだ。

「はい。大丈夫です」

先生は「呼んだら入ってきて」と言い残し教室へ入っていった。

 

何か教室が騒がしいが何かあったのかな?そう思っていると、

「それでは、風見くん。入って来なさい」

 

俺は呼ばれたので教室へ入った。入った途端、皆んなが困惑したような顔をしていた。

 

(そんなことよりサッサと挨拶しないとな)

「今日から、このクラスに転校してきた風見龍夜です。よろしくお願いします」

俺が頭を下げた瞬間ーーーー

『きゃああああああああああああああっ!』

クラスの女子全員が、黄色い悲鳴を上げた。

 

うわぁ!何これ、なんでこんなに悲鳴あげてんの?女子達が一斉に集まってきた。

 

「すごいキレイな髪!」

「一見美少女に見えるけど、男と知ったら超美少年に見える!」

「肌もキレー!こんな子が男の子なんて信じられない!」

 

…………な、なんか、女子の目が怖い!獲物を見つけたときの目だよ!これ。

 

後ろの男子どもから「あんなに可愛かったら男でもありじゃね?」なんて会話が聞こえてきた。

 

今、めっちゃゾッ!とした。鳥肌も半端ない。男に性的な目で見られるなんて危機感しか感じねぇよ。

 

「はいはいそこまでだ。風見くんの席は兵藤くんの隣ね」

今の状況を見かねた先生がその場を収めた。

だが、その時女子からやたら悲鳴が聞こえてきたのだが………なんでだ?

 

俺は兵藤と呼ばれていた生徒の隣に座った。

「風見龍夜です。これからよろしくお願いしますね」

 

「同級生なんだから敬語は止めろよ。普通にタメでいいぜ。俺は兵藤一誠。こっちこそよろしく」

「あぁ。わかった」

その日はつつがなく終わった。

 

 

 

転入から数日、俺は今イッセー達と一緒にいる。ここ数日で俺はイッセーと仲良くなった。イッセーに教えてもらったドラグ•ソボールの漫画を見て、面白いと一日中イッセーの家で語り合った。そのときから、俺はイッセーと呼ぶようになり、向こうも俺を龍夜と呼ぶようになった。イッセーと一緒にいる奴らとはあまり面識はないが、変態ということがわかった。この学園ではイッセーもあわせて変態三人組と呼ばれているらしい。

 

それでいいのかイッセーよ。

本人に聞けばいいらしいです。もう開き直ってるよ。今も俺の隣で「おっぱいは大きい方がいい」だの「いや!おっぱいは小さい方がいい」だとかくだらない話をしている。

 

俺にも話を振ってくるが、適当に答えて流していた。こいつらは正真正銘のバカだ。この前なんて剣道部の着替えを覗いて、それがバレてシバかれてたからな。だけどこいつらといると楽しいことは楽しい。

 

楽しくて、最初は何しにこの学園に来たか忘れてたからな。サーゼクスやグレイフィアさんにバレたらなんて言われるか……ま、バレなきゃいいだけの話だけどね。

 

話は変わるが、時々イッセーからドラゴンの気配が感じられるんだよね。しかもこの気配、どっかで会ったことある奴だと思うんだが………駄目だ。思い出せん!

 

いっか。いつかわかることだろうしその時まで待てば。

 

近いうちに分かるだろうと、なんとなくそう思う俺だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

久しぶり!兵藤一誠だ。

 

いきなりだが、俺の隣に転校生が座ることになった。その時、女子どもが悲鳴をあげていた。俺だって嫌だよ!イケメンと隣なんてゴメンだ!などと思っていた俺に、隣に座った転入生が挨拶してきた。

「風見龍夜です。これからよろしくお願いしますね」

と敬語で挨拶してきやがった。俺は同学年同士で敬語とか好きじゃない。だから俺は風見にむかって「同級生なんだから敬語は無しにしよう」そう言った。

 

向こうもそれを承諾してくれた。案外話せるやつなのかもしれない。

 

龍夜が転入してきて数日が経ち、俺は龍夜と随分打ち解けた。俺が紹介したドラグ•ソボールを見てはまり、熱く語り合った。

 

あいつはわかってる!ドラグ•ソボールの話を完璧に理解している。だからつい、学校が休みの日、俺の家で一日中語り合っちまった。今では互いに名前で呼び合っている。

 

そう言えば母さん。龍夜が来たときすっげー興奮してたな。あの時は見てて恥ずかしかったよ!

 

俺は松田、元浜、龍夜と別れ、家へ帰っているとき、突然声をかけられた。

 

振り返れば超可愛い女の子がいた!その子は黒髪がツヤツヤでスレンダーな女の子だった。

 

名前は天野夕麻ちゃんって言うらしい。本当に可愛い女の子だった!めちゃくちゃ可愛くて出会った瞬間一目惚れしました!

 

俺は、夕麻ちゃんから目を離せなかった。

すると、夕麻ちゃんが驚く言葉を言った。

 

「兵藤くん!好きです!付き合ってください!」

俺は一瞬何を言われたのか分からなくて固まっていた。だが、ようやく言われたことが理解でき……はい!即答でOKしました。

 

彼女いない歴=年齢の男子にとって、こんな可愛い子に告白されるなんて夢のシチュエーションだ。

俺は今日、彼女ができました!

 

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ブー、ブー、ブー

夜の十一時前。机の上に置いてある携帯が鳴った。

こんな時間に電話なんてあいつからかな、

 

「もしもし」

「やぁ、高校生活はどうだい?」

「予想以上に楽しいよ。それで?どうしたんだサーゼクス」

そう、電話の相手は魔王サーゼクス・ルシファーからだった。

「依頼だよ。君に倒してほしい奴がいるんだ」

「誰だ、そいつは?」

「人じゃないんだ。生き物なんだけど、これがまた、厄介なやつでね、毒を使うんだよ。それも猛毒で、討伐に行った者が全員死んだんだ。その中には上級悪魔もいてね。これ以上被害を増やすわけにはいかない」

「だから俺に依頼しようとしたのか」

「そうだ。君の風なら大丈夫だろう?」

「確かに俺の風ならいけるな。……よし!わかった。受けようその依頼」

電話の向こうではホッとした感じだった。

「ありがとう。依頼料はいつものようにしておく、それと居場所だが町外れの山奥に大きな川があるだろ?その付近だ。じゃあ、よろしく頼んだよ」

プッ。

電話が切れた。

 

「ふぅ、じゃ、さっさと仕事しますか」

(町外れの山奥の大きな川って言ったらあそこだけだよな?でも、あそこって川以外あとは木々に囲まれているだけじゃなかったか?)

空を飛びながら、考えていた。毒使いで悪魔じゃなくてモンスター。またなにかモンハンのモンスターかな?でも、モンハンの猛毒って言ったら、ギギネブラ?

 

………さ、最悪だ。もしギギネブラならもうここら一帯まるまる吹き飛ばそう!うん!きっとその方がいいに決まってる!

 

俺は夜の空を駆けて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 


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