Monster Hunter 《children recode 》   作:Gurren-双龍

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おはこんばんちは、Gurren-双龍です
お待たせしました。ここまで書けなくて済まない()

※今回は飯テロ要素があります。ご注意ください。


第16話 信頼と真意

7月24日

 

ギャジャァァァァ!?

 

「ふっ……はぁっ!!」

 

()()()()()()『真・鬼人回避』によって振るわれた刃の斬撃と、それが孕む電撃に、呑竜(パリアプリア)は仰け反る。いい調子だ。これならまだ()()()()()()()()。せっかくだ、盛大なのを……くれてあげる!!

 

「ナナ!シビレ罠!」

「オッケイ!」

 

ナナの重弩(ヘビィボウガン)は麻痺弾を装填出来ないため、罠に頼る以外に()()を確実に当てる手段が無いのだ。ナナならすぐやれるが、それまでこいつを抑えねば。

 

「張ったよォ!」

「すぐ行く!」

 

真・鬼人解放を一度解き、罠の元まで走りだす。負担を抑えるために、走りながら回復薬も服用する。

 

「飛ばした岩ならぶち抜くからァ、心配しないでねェ?」

「頼むね、ナナ」

 

パリアプリアの遠距離攻撃は、ティガレックス同様、岩飛ばししかない。ナナの正確な射撃なら、岩の中心を撃ち抜いて砕くぐらい、造作もない。しかも彼女のボウガンには『排熱弾』が搭載されている。ここまで火炎弾も貫通弾も撃ちまくったので、もう溜まっているだろう。

 

グルルギャジャァァ!!

 

「来たよマユゥ!」

「排熱弾、行ける!?」

「マユこそ行けるゥ!?」

「いつでも!」

 

私達の声に呼応するように、パリアプリアも走り出した。のっそりした動きだが、それは脅威的な体重故の話だ。当たればティガレックスのそれに比肩するほどの痛手を負う。だが離れていれば基本回避は間に合うし、今は目の前にシビレ罠がある。つまりは――

 

グルギャァ!?

 

間抜けにも、シビレ罠に突っ込むだけということだ。ここが勝機!

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

太く柔らかい尻尾に、真・鬼人解放状態で斬りこむ。真・鬼人解放だからこそ動きが追い付く、『真・鬼人回避』の踏み込み斬撃だ。そこから繋ぐは、双剣の奥義たる『乱舞』の進化した姿――『乱舞・改』!

 

「これで……決めるッ!!」

 

右、左、右の順に切っ先を突き出し、そして更に踏み込んで前身回転斬り。乱舞よりも斬撃数こそ減るが、一つ一つ積み重ねた刃の重みは、併せれば乱舞すらも凌駕する――!

 

「まだ……まだァッ!!」

 

普段の鬼人化なら、ここで止まる。だが今は鬼人化の先の境地たる『真・鬼人解放』……ここで終わる奥義じゃない……!

 

「だぁぁぁぁぁっ!!!」

 

踏み込んだ時に振るった双刃をさっきとは逆方向に、身体ごと回して斬り刻む。その名も、『乱舞旋風』。

 

「でやぁぁぁっ!!」

 

もう一歩踏み込み、そして顔の右側に並べた双剣を――全力で振り下ろす!!

 

グルルル……グゴォォッ!!

 

まだ倒れない。流石に私はここまでが限界。ここまで二分、調子が良かった方だ。あとは――

 

「ナナ!」

(はァい)熱弾……発射ァ!!」

 

ナナのヘビィボウガンから、蓄積された熱が圧縮されて放たれた。それは『鎧竜 グラビモス』の熱線が如く、あらゆる物を焼き貫いた。

 

グギャァァ……!?

 

拘束から解かれたパリアプリアは、突如迫る熱線に全身を灼かれ、そして遂には地に伏した。討伐成功だ。

 

「おォつかれェ、マユゥ!」

「お疲れ様、ナナ」

 

排熱弾を躱すために慌てて飛び込んで伏せていた私に、ナナが手を伸ばす。……ふう、なんとか吐血はしなかったかな。立ち上がり、雄也達のいる観覧席を見上げる。やっぱり驚いてる。口がポカンと空いてるもの。

 

「みんな、降りてきて」

 

通信をかけ、呼びかける。今のところは盛り上がってくる血の気配も無いが、一度引っ込んでここをナナに任せようか。

 

「ナナ」

「まァかせてェ!」

「お願いね」

 

ナナも察していたのか、快く対応してくれた。

さてさて、花音(かのん)さんのとこ行かなきゃ……

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

凄かった。ただそれだけが出てくる。ナナさんは真癒さんに当たらないよう、そして各弾種に応じた距離を取って適切な部位を撃ち抜く。

そして真癒さんはナナさんの射線を遮らず、確実に攻撃を躱して斬撃を当てていた。

しかし真癒さん達からすれば、アレは『出来て当然の基本』なのだろう。真治もそう感じたのか、興奮と不安混じりの顔をしている。多分俺もそうなのだろう。……そこは二人で考えるか。とにかく、今は真癒さんの話を……あれ?

 

「んー、遅かったねェ。マユは一旦医務室まで行ったよォ?」

「へ? 医務室? なんでです? 怪我でもしたんですか?」

「んー、それはねェ……」

「〈龍血者(ドラグーン)〉ってのは気難しい存在なのでね、だから逐一私達が見ておくのさ」

 

声の方――入口の方を見ると、少し乱れた長髪に、漫画で見るような如何にも『保健室の先生』みたいな格好をした白衣の女性が立っていた。因みにガーターではなく黒ストッキングである。

 

「……村上さん」

花音(かのん)さん、と呼んでほしいね。いい加減一年の仲だしね?」

「お姉ちゃんはどうしてんの?」

「……無視か」

 

医務課の課長であるこの人なら、真癒さんの事を知っているだろう。しかし俺の初対面の時からも分かるように、この人は結構ふざけるタイプの人だ。ぶっちゃけマトモな答えは期待してない。

 

「まあいい。真癒君ならトイレさ。直に戻る」

「その通り。ただいま」

 

村上さんの言った通り、すぐ戻ってきた。ナナさんと違い、既に武装は解いている。……ん?なんか違和感……

 

「雄也? どうかした?」

「あ、いえ。真癒さんって、今日は口紅とかしてたかな……って。口元赤いんで」

「ッ!?……えぇっとそれは」

「返り血を洗い切れて無かったみたいだね? 洗ってくるといい」

「そ、そうそう!顔が出てるから付いちゃってたのかな! じゃあ行ってくる!」

「……?」

 

なんか慌ててる?……みっともないからだろうか。

 

「もォマユったらァ。おっちょこちょォい!」

「真癒さんでも、あんな所あるんですね」

「言っとくけど、お姉ちゃんは割と抜けてるわよ。やり忘れが多くて母さんに注意されまくってたわ」

「そうだな。閃光玉やこやし玉を忘れて危なくなったこともあるしな」

「昔も凄かったよォ。ラージャンを狩る時も……」

 

ナナさんとアニキと真治によって、真癒さんの黒歴史が掘り出され始めた。……なんというか、真癒さんへの親近感が強くなった。因みに真癒さんが戻ってくるまで続いた。もちろん真癒さんは怒った。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

「それで二人共、どう感じた?」

「感じたままをォ、言えばいいんだよォ?」

ナナさんと真癒さんが、前に並ぶ。言えることがあるとすれば……

 

「やっぱり、相方の細かいところを理解している、って感じでした」

「各々の立ち回り方だけじゃない。二人の距離もあんまり変わってないように見えたわ」

「わァお!よく見てるねマヤァ! 撫でてあげるゥ!」

「あわわわわわわぁ!?」

「話が進まねえ、そこまでにしとけ」

「んもォ、しょォがないねェ」

 

またしてもナナさんに揉みしだかれ出した。しかし今度はアニキがすぐに止めた。

 

「そォ。ガンナーと剣士の理想的な立ち回りは射線を遮らずゥ、剣士を撃ち抜かずゥ、離れすぎず近過ぎずゥ。そォそォ出来はしないけどォ、これができれば敵無しだよォ!」

「だが姐御とナナーラはやり遂げた。何故だと思う?」

「……もしかして、二人も?」

「イエェス! 要は信頼関係だよォ!」

「信頼……」

「関係……」

 

真治に顔を向ける。真治も俺を見ていた。

そして互いに顔を俯かせて、同時に答えた。

 

「「少し……考えさせてください」」

「……まァ、これも経験だねェ」

「この後はどうする……いや、言わんでいい。答えは分かった。今日はここまでだ」

「「訓練、ありがとうございました!」」

「試験頑張ってねェ!」

 

今日は解散、後は各々でやる事となった。俺は少しの素振りと日課の水獣(ロアルドロス)毒怪鳥(ゲリョス)の狩猟を最低限こなしてから、訓練室を後にすることにした。真治は残るようだが。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

「信頼、か……」

 

職員食堂。既に日は高く、多くの人が空腹を感じ、抗いがたい香りに食欲を刺激されて集まり出す時間だ。そう考えていると、正午を告げるチャイムが鳴った。

もっとも、今日は訓練――大半は真癒さんとナナさんの模擬戦を見ただけだが――が普段よりも早く終わったため、ここに来て考えてたらいつの間にかお昼だった、という感覚なのだが。

 

「そういえば腹減ったな」

 

なんだかんだ運動はしたので、当然といえば当然か。空腹に悶えては何も出来ない。今日は火曜日。つまりはお気に入りの煮込みハンバーグ定食がある日だ。ソースとケチャップを中心に作られた特製ソースがたっぷりと塗られたあのハンバーグは絶品だ。誰よりも早くいただくとしよう。

 

「おまちどーさん!モスの煮込みハンバーグ定食だよ!」

「はーい」

 

近年、普通の豚は減少傾向にあるらしい。というのも、ほとんどが龍力の影響を受け、『モス』と呼ばれる〈モンスター〉の一種に変化しつつあるからだ。最初こそ多大な悪影響が懸念されたが、食べる分には全く影響が無かったため、今も世界各地で自然発生した、モスのような無害な草食種の〈モンスター〉が狩猟されたり、家畜用として捕獲されたりしている。しかし草食種〈モンスター〉は、総じて無害な事と小型である事から、龍力レーダーにも反応がない、あるいは非常に薄い反応を示す程度であったりするため、出現しても警報が鳴ってない事が多い。しかし肉食〈モンスター〉は彼らを察知できるためか、その後釣られるように有害な〈モンスター〉も現れたりする。例外はあるが。

 

閑話休題

 

今はとにかく、この煮込みハンバーグだ。白飯と千切りキャベツとミネストローネが付いたこの定食を楽しまねば。

まずは一口……うーーーーん、美味い……!煮込みソースが舌に絡みつき、ハンバーグの肉汁が味蕾を震わせる……!ご飯も続けて放り込む……これだよこれ……ご飯の甘さと煮込みハンバーグの良きしょっぱさ。交互に来るこれが絶妙に俺の歯と舌と胃を唸らせる……!!まだだ……これらをじっくり胃に押し込んでから、スプーンにすくったミネストローネを啜る。これも美味い。程々な塩味と秘めたる甘さが煮込みハンバーグで踊った口を落ち着かせる。そして飲み込んだ後は千切りキャベツを頬張る。良き良き。そして箸を動かし、ハンバーグを切り取って口に入れる。千切りキャベツは、ハンバーグの為のいわば着火剤、あるいは薪だ。これが俺の口の中から奥を更にヒートアップさせる……!そして追加のご飯を……!!

 

「……ず、随分美味しそうに食べますね」

「……(ゴクリ)。イネシア査察官、どうしましたか?」

 

若干引き気味な声で俺に話しかけてきたのは、『リンドヒルト=イネシア』査察官だ。返した言葉に「いえ、ちょっと気になって」と言いながら、彼女は俺の向かいの席に座った。彼女が引き気味なのが気になり、なんとなく周りを見渡すと、さっきまでこちらを見てたかのように自分の食事に集中している他の職員が見えた。因みに他の〈ハンター〉達の姿は見えない。訓練室の掃除の最中なのか?

 

「中々、素晴らしい食べっぷりでした」

「は、はあ……どうも」

「体が資本の〈ハンター〉にとって、食べて蓄える事は務めの一つです。恥ずべき事ではありません」

「ありがとうございます……」

 

好きに食ってるだけなのに褒められた。なんかむず痒い。……む、箸の持ち方が少し変だな。その()()か若干掴み辛そうだ。

 

「イネシア査察官、箸の持ち方はこうです」

「……あ、はい。ありがとうございます」

「……どうかしましたか?」

 

妙な間を感じたので聞いてみる。もしやカンに障ったか?試験に影響とかないといいが……

 

「いえ、こうやって教えられることに、少し懐かしいモノを感じただけですので。お気になさらず」

「そういう事でしたら」

 

再び定食に目を向ける。さて……宴の再開といこうか――

 

「食べる前、何か考えてたようですが、いかがなされましたか?」

 

と思った矢先に再び会話が始まる。流石に上官にあたる人の前で食べながら会話は良くないので止めねば。

 

「真治との、連携です」

「剣士とガンナーのツーマンセル……確かに難しいものです。私は本職というわけではありませんが……」

 

イネシア査察官も手を止めて話し始める。

 

「ここまで一年、共に戦った仲間なのです。信じれば道は開けると思いますよ」

「……ありがとうございます」

 

背中を押してくるその言葉は、正直意外だった。こんな言葉がイネシア査察官から飛んでくるとは思わなかったからだ。でも少し、顔に翳りが指した気がする。

 

「まあ、これは受け売りなのですが」

「本職の知り合いがいたんですか?」

「知り合いというか……兄です。もう遠くへ行きましたが」

「それは、すみません」

「気にしないでください。私も気にしていません。それより……」

 

謝罪として下げていた頭を上げると、微笑んだ顔でこちらを向いていた。

 

「自分の仲間を信じてあげてください。私は、貴方達がこの試練を乗り越えることを期待してますので」

「――――――」

 

少し、安堵を覚えた。それは、イネシア査察官の俺達に対する目線の内容を知れたからか、それとも――この奥底のナニカからなのか。言いようのない安堵感が、そこにあった。

 

「――ごちそうさま、でしたか。この国ではそう言うのでしたね?」

「え、ああ、はい」

「それでは先に失礼します」

 

そのまま立ち去っていった。俺は目を離せないでいた。

 

「……俺も食べるか」

 

煮込みハンバーグの残りは少し冷めたが、ミネストローネがまだ温い。今の内に、楽しもう。

……因みに、食べてる途中、また周りから視線を感じた。なんなんだ?

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

「……アイツまだやってたのか」

 

食事を済ませ、腹を休めてから訓練室に行くと、真治がARシミュレータでイャンガルルガ相手に走りながら撃ってるのが見えた。せっかくだし見てくか。

持つのは先日と同じくチャナガシュート。やはりアイツも、先日の特訓の時に思うところがあったのだろう。タッグを意識してるせいなのか、普段のソロ連の時よりも距離が遠い気がする。ソロの時にタッグを意識してどうすんだ?

 

「なぁにしてんだアイツは」

「アニキ」

「何であいつ、()()()()()()()()()()()してるんだ?」

「――え?」

 

訓練室を見直す。すると、確かに蒼い防具を身に纏って双剣を振るう男がいた。だが少し透けてる。確かにアニキの言う通り、アレはARシミュレータのリプレイ映像だ。

ARシミュレータは最新の稼働から十回前までの稼働を記録しており、それをそのままリプレイとして再現することが出来る。普通はそのまま観るためのモノなのだが、ああやって特訓をするとは考えたモノだ。

だが映像であるため、もちろん互いに当たることは無い。だがARモードが稼働してる為、真治のボウガンから発砲されたように見える。そしてその弾は、俺をギリギリ掠めずにイャンガルルガに命中する。

 

「……すげぇ……!」

「あいつも思うところあったんだな。俺の見る限り、ナナと姐御の模擬戦見てからずっとここにいたみたいでな。飯に関しては俺から奢っといた。思わずそうしちまうぐらい、今のアイツは凄みがある」

「真治……」

 

引き続きイャンガルルガの頭部に水冷弾が刺さる。真治は、火球ブレスにも突進にも臆することなく場を駆け抜け、的確に撃ち抜く。

見惚れていると、イャンガルルガが倒れた。リプレイ終了だ。それを確認した真治は、腕時計のように付けているものを確認している。そして今度はボウガンに取り付けていたと思われる物を手に取って確認する。すると真治の口からとんでもない言葉が飛んできた。

 

『命中率99.1%……か。まだ詰められるわね』

「「――ッ!?」」

 

命中率99%、それを()()()()()()()と聴いて、俺とアニキは戦慄した。

同時に疑問を抱く。何故そこまでできるのか。俺は『信頼』で悩んでて特訓に手が付かないのに、何故あいつはここまで打ち込めるのか。

 

「なにか聞きたそうだな?」

「……うん」

「俺から聞いてやる。俺も気になってるしな」

 

そう言って訓練室に入るアニキを見て、俺は咄嗟に影に隠れた。なんか、そうするべきな気がしたのだ。

 

「よう真治、お疲れさん。調子はどうだ?」

「お疲れ。……そうね、もう少し、って感じ」

「オイオイ、命中率99%行ってそれ言うのかよ。末恐ろしいな。なんでそこまで詰めたがる?」

「決まってるわよ」

 

悔しいけどね、と付け足して続けた言葉に、俺は俺自身を心から嫌いそうになった。だって――

 

「アタシは、まだアイツにとって心から信頼出来るガンナーじゃないから。そこに辿り着きたいだけよ」

 

――アイツは、俺が悩んでるラインなんてとうに超えていた。

 

「…………っ!!」

「……ふっ、そうか」

 

俺はバカか。俺がウジウジ悩む間に、アイツは俺に背中を預ける選択をさっさと済ませて出来ることをしていたんだぞ。

 

『自分の仲間を信じてあげてください』

 

イネシア査察官の言葉が反響する。そうだ……俺は、真治を信じきれてなかったんだ。だから進めなかった……だから、何も出来なかった。

普通に考えて、信じてもいない奴を自分と同じ空間で、しかも眠る間に放って置くわけがない。そうか……『日常の中の答え』ってのはこういう事だったんだ……! そして真治は、それに辿り着いてた。俺はただ訳が分からず、流されてここまで過ごしただけだ……!何も信じてなかった……真癒さんもアニキも真治さえも……!

ならばどうする。決まってる。今からでもきっと間に合うと信じて行動するしかない!そうと決まれば――

 

「……なあ真――」

 

ヴィィィィ!!ヴィィィィ!!

 

「っ!!」

「仕事が来たぜ!〈モンスター〉のお出ましだ!」

「雄也!行くわよ!」

「……あ、あぁ!!」

 

言いそびれてしまった。とにかく、司令室に急ごう。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

「常磐誠也、冬雪真治、上田雄也。以上三名、ただいま到着しましたぁ!!」

「ご苦労。さて今回の〈任務(クエスト)〉だが……」

「私から話しましょう」

「任せましょう」

 

支部長に代わって前に出たのは、イネシア査察官だ。という事は……

 

「今回出現が予測されている〈モンスター〉が、冬雪真治及び上田雄也の両名の上位昇格試験のターゲットに最も適していると判断したため、今回の〈任務〉を上位昇格試験とさせていただきます」

「つまり、私と誠也は今回おやすみ。いざって時は出るけどね」

「そうか、来たか」

「それで、今回のターゲットは?」

 

真癒さんの問いに答えるように、イネシア査察官が部下に指示を出す。彼女の部下が端末を操作すると、司令室のメインモニターにその〈モンスター〉が映った。

全身が黒く、鋭利な翼と細身な身体が特徴だ。この飛竜は確か……

 

「今回あなた方が狩る〈モンスター〉の名は、『迅竜 ナルガクルガ』です」

 

黒き疾風。かつて読んだ資料にてそう呼ばれた漆黒の飛竜だった。




※雄也への視線の理由
職員A「……相変わらず、すごい食べっぷりだな」
職員B「見てるこっちが食べながら腹が減りそうなレベルだ……」

心情描写よりも食事シーンの方がスラスラ書けた()
なるべく三月中に書き上げたいなぁ……でも戦闘回は難しい

ワールド楽しいです。でもはよリュウノツガイ出せやこら
あとラオシャンロンも出せ。双焔構えてキオごっこできないじゃないか
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