Monster Hunter 《children recode 》   作:Gurren-双龍

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おはこんばんちは。Gurren-双龍です。
試験終了までもう少しです。多分


第18話 心、響き合わせて

7月 24日

 

「……さぁて、どうする」

「このままじゃ、動けないわよ……」

 

真治と背中合わせに愚痴る。眼前にはさっき逃がしたと思ったナルガクルガが。そして背後──真治の視線の先──には、樹上から降りてきた一体目よりも大きなナルガクルガ。最近国語で習った『四面楚歌』とはこういうことを言うのか。いや、真治がいるから違うか。むしろ『絶体絶命』の方が正しいかこれは。

 

「アンタ……絶対呑気なこと考えてるでしょ」

「歴戦の〈ハンター〉仕込みの思考回路なんでな、そりゃ」

「……その割に震えてる気がするわよ」

「うるせーやい」

 

ナルガクルガの動きに合わせて歩きながら駄弁る。こうでもしないと恐怖で弾けそうなのだ。そして弾けた瞬間、俺達は死ぬ。それを理解しているから、真治も俺に付き合ってくれるのだろう。

 

フシュルルル……

グルルォ……

 

「そろそろ来るかもね。慌てないでよ?」

「……そっちこそ」

 

双剣(ツインフレイム改)を握る手が更に強くなる。だが抑えろ。向こうから来るまで待たねばならない。例え通信への応答であれ、下手に動くのは死に直結する。

故に動き続けて延命する。だがいつまで持つ? そんな俺に答えるように、足に小枝がぶつかる。……閃いた。

 

「なあ真治」

「……そろそろ動かそう、ってわけ?」

「なんだ、小枝に気付いてたか」

 

ナルガクルガは音に敏感だ。小枝の音ですら何かしら大きな反応をしてくれる可能性が高い。

 

「どうする? アンタが踏む?」

「そうする」

「スリーカウントとゴーで行くわよ」

「オーケーだ」

 

3(スリー)……2(トゥー)……の声に合わせ、脚に意識を向ける。そして聞こえた1(ワン)に合わせて踏み抜いた。

 

「ゴ──え?」

「え?」

 

グルァ!

ギャルルァ!!

 

前後のナルガクルガが、刃翼を構えて飛びかかってくる。構えた刃は同じ方向──すなわち、奴らは左右違う翼を振るってきたということ。であれば飛ぶ方向は……

 

「危ねえこっちだぁ!?」

「で、出遅れるところだった……」

 

幸い、俺も真治も飛び込むように刃を逃れられた。すぐさま立ち上がり、双剣を構え直す。

 

「ちょっとアンタ! なんで1で踏んだのよ!?」

「ゴーで飛び出すのかと思ったんだよ!」

「飛び出すのはナルガクルガが来てからでしょ!?」

「……あ」

「こんのバカ! 取り敢えずここを離れるわよ! ペイントするから閃光玉お願い!」

「わ、分かった!」

 

二体のナルガクルガはちょうどこちらを向いた。今だ!

 

ギェェェェ!?

ギュエアァ!?

 

成功した。あとは真治がペイント弾を打ち込むだけだ。

 

「……小さい方には二発撃ったわ。臭いの強さで分けれるわ」

「助かる」

「さ、行くわよ。なるべく早くね」

 

そういうと真治は煙玉を地面に二つ叩き付け、自分達の方向とは違う方向に徹甲榴弾を放った。爆音で俺達の足音を撹乱するためだろう。流石だな。

 

「取り敢えず遠くまで行きましょ」

「……お、おう」

 

話しかけようとしたら、何やら圧を感じたので少し引っ込めた。……やらかした、かな。話、出来たらいいな……

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

先程のベースキャンプほどの広さで、しかし入り口は狭いそこそこ開けた場所に着いた。ここなら安全だろう。

 

「……雄也」

「……すまねえ、パニクってた」

「そこはもういいのよ。アタシが気にしてるのは……」

「射線に入った事か? アレは、ホントにすまんかった。次は気を付け──」

「そうだけどそうじゃなくて……あぁーもぉー!! 何勝手に一人納得して終わらせてんのよこのアホ!!」

「うわぁっ!?」

 

胸倉──ではなく甲殻で出来たショルダーアーマーの棘を掴んで無理矢理引っ張られて立ち上がらされた。

 

「なにすんだよ!?」

「アンタが一人閉じこもってんのがイラつくのよこのタコ!」

「閉じこもる!? タコ!? 何言ってんだ!?」

 

な、なんだかわからんが真治がすげえ怒ってる!?

 

「アンタはいっつも……いっつもそうやって……!!」

 

そのまま真治は息を荒くしたまま、乱暴に投げ捨てるように俺の肩から手を離した。普段なら怒るが、真治の余りの激情っぷりとその形相に、怒りではなく疑問が浮かんでくる。もちろん、このまま疑問を捨て置いていいはずはない。喧嘩したままでは何も出来なかったこと、それは一年前の俺達から学んでいる。アイツがここまで怒るのは、やはり俺がとんでもないことをしてしまっているからだ。でも今の俺に、ハッキリとしたそんな自覚はない。だが前に進まなければ。このままでは俺も真治も到底納得出来ない。だから俺は──

 

「真治」

「……なによ」

「俺はさ、人との会話だと結構鈍いし、気の利いたことも言えないし、話の上手い切り出し方なんかもまるで分からない。だからさ、ストレートに言うぞ。俺は、お前に何をしちまったんだ?」

「……実に、アンタらしい聞き方ね」

「頼む真治。このままなんて、俺は嫌だ。自分で気付くのが最上なのは分かってる。でも俺はバカだから、助けて貰わないとダメなんだ。だから真治、頼む。助けてくれ」

 

直立の姿勢から頭を下げる。真治にしっかり伝えるには、これしかない。

 

「……ハァ。なんか、こんなに悩んでたのがバカみたいね」

「真治?」

「なんでもな──いえ、これじゃ逆にアタシがダメね。……まあ、ちゃんと話をしようと思って、そのタイミングを色々探ってたことが、ね。いいわ、話すわよ」

 

顔を上げて見えた真治の顔は、なんだか吹っ切れたように見えた。そしてそのまま、浮き上がった木の根に座り、『赤緑の対弩』を立て掛けた。俺も地面に座り、木の幹に研ぎ終えた『ツインフレイム改』を立て掛けた。

 

「じゃあまずは、最初の話にするわ」

「確か、俺に対して『閉じこもってる』とか言ってたな。アレは?」

「アンタさ、お姉ちゃんやアニキには頼ってアタシには何も言わないままでしょ? 関東出張の時がそうだったけど」

「……まあ、な。俺の負担は俺の分も考えれそうな余裕がある人にだけ、って考えてたから」

「つまり、アタシはそうでなかった、と?」

「同期だからなそりゃ。お前にも相当な悩みとか負担とかあったと考えりゃこうもなる」

「……そうね、確かにそう考えたくもなるわね」

 

でもね、と続けてから、真治は掛けておいた赤緑の対弩を手元に置いた。

 

「アタシさ、アンタにまだ借りがあるままなのよ」

「借り?」

「そ、一年前のことよ」

「……ああ、あれか」

 

忘れもしない。俺の間抜けで怪我をした真治を抱えて、リオレウス亜種とリオレイア亜種から逃げ回ったあの時を。

 

「確かに、アレはアンタの不注意で起きた事よ。でも、それすら補って余りある脱出を、アンタは成し遂げたとアタシは思ってる。だって、まだあの時は訓練生よ?それが臆して竦むこともなく走り続けたのよ? アタシがあの時、アンタに勝てる要素は皆無よ。だから『借り』」

「……そっか」

「だから、いざって時はちゃんと助けてやろ、って思ってたわけ。借りっぱなしは性に合わないし、納得いかないし」

「俺は、そんなお前の気も知らずに一人で意地張ってた、ってわけか……」

 

思わず天を仰ぐ。己の馬鹿っぷりに呆れ果てた。やはり俺はまだ誰かを信じれてはいなかった。故に同期(まや)を頼らなかった。先輩(アニキ)師匠(まゆさん)を頼ったのは、あくまで相手の立場を選んでたが故なのだ。アホらしい。俺は立場で人を選んでいたのだ。最低すぎて自害したくなる。

 

「……また、なんか一人で完結してない?」

「まあ、自分の最低さを噛み締めてた」

「……そ。なら、最低なヤツなりに前向いて、進んで、乗り越える方法でも探すわよ。アタシはまだ借りを返せてな──ううん。借りとかじゃなくて、信頼出来る仲間として、手は貸すわよ」

「そいつは、心強いな……!」

 

パンパン!! と頬を叩く。気合充填、立て掛けてた双剣を腰に提げて臨戦態勢に移る。

 

「さ、まずはナルガクルガをやるわよ」

「となると、最初に出会った奴からか」

「ええ。まだペイントの効果は残ってるわ。追うわよ」

 

話を終え、己が得物を携えた俺達の顔は、きっと晴れ渡っていただろう。さあ、戦い(クエスト)を再開するか。

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

なんとか言えたかな。ちゃんと信じてる、ってこと。信じて欲しい、ってこと。

因みにアタシは、雄也にそういう感情がある訳じゃあない。多分あっちにもない。でも雄也も言ってた通り、アタシもあのままなんて嫌だった。でもこうして前に進めた。ならアタシ達は、まだやれる。お姉ちゃんみたいに、なれるはずだから。

さ、気分も晴れたし、やることやろっか。

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

先の広場から少し歩いた所。ペイントの臭いがさっきより強くなってきた。

 

「そろそろね」

「なあ真治、作戦は?」

「奇襲しようにも物資がないし、しようがないわね」

「取り敢えず、確認するか」

 

太ももや腰に付けたナイフホルダーと、アイテムポーチを確認する。大ダメージを狙える爆弾の類は、生憎今は持ってない。

 

「投げナイフも……単体では麻痺できないな」

「こいつが麻痺弾撃てるからそこは大丈夫よ」

「なら大丈夫か……眠り投げナイフは、いらなかったかこれ?」

「弱ったところを無理矢理眠らせれば捕獲のチャンスになりうるわ」

「なるほど」

 

 

そうしてアイテム確認を済ませ、俺達が出した結論は『なるようになる』だった。つまりは通常戦法しかない。

 

「──ッ! 来るわ」

「あぁ、ホントだ。影がある」

 

既に夕闇が近い現時刻はPM16:25。これ以上長引かせては奴の独壇場となる。暗闇は奴の隠れ家。好き好んで敵のホームグラウンドでやり合う気は無い。故に──あと30分でカタを付けてやる。

 

「よし、そんじゃまあ」

「ええ」

「──一狩り行くか」

 

土埃と大きな音を立て、一体目のナルガクルガが地に降りた。

 

「せっかくだ、とっておきを見せてやる」

「カバーは任せなさい」

「当たり前だ」

 

もう少し後まで取っておく予定だったが、慣らし運転も兼ねてここでやるのが最上だ。すなわち──ここが正念場。見たけりゃ見せてやる。見たくなくとも目に焼き付けてやる。双剣使い、その奥義を──

 

フシュルルル……

 

「ふぅ……」

 

グォォォォォォォォ!!!

 

「──ッ!はぁっ!!!」

 

双剣を天高く掲げて全身の気を高める──鬼人化──そしてそれを、打ち鳴らしつつ前後に腰低く構え、更に気を高める。

 

「『真・鬼人解放』!!!」

 

あの模擬戦の後、俺はただ燻ってただけでない。イメージトレーニングは重ねた。飯前の訓練では何度も挑戦した。だが全ては掴めなかった。しかし今──俺は掴んだ、辿り着いた、モノにした!ならば後は振るうまで──!!

 

グァォ!

 

素早い動きで奴は背後に回り込んできた。だが、もはやそれに惑わされる俺ではない──!

 

「刃翼!」

「分かってる!」

 

ギャア!!

 

「見えてんだよ!」

 

バック宙の要領で、振るわれた刃翼を回り込むように回避、そして同時に振るったツインフレイム改で奴の皮を、鱗を、毛を焼いていく。

 

「ノロマめ!」

「刃翼を撃つ!」

 

火炎弾が放たれる音が聞こえた。もう一度後方回避を入れて射線から逃げる。俺は刃打ち、そして火炎弾が一、二、三、よし今だ!

 

「そぉこぉ!!」

 

さっき火炎弾が叩き付けられた箇所に、全力で緑剣(リオレイア)を振り抜く。

 

ギュゥアァ!?

 

刃翼が半ばで折れた。痛みのあまり、ナルガクルガはそのまま崩れ落ちた。このまま頭部を──!

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

両の刃を構えて斬り進み、そして乱舞を叩き付ける。だが侮るなかれ、これで終わると思うな──!

 

「であぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

叩き付けて地に伏した刃をもう一度起こす。乱舞にも劣らぬ速さでもって刃を円を描きつつ振るう。この双刃は()()()()の如く──!

 

「乱舞旋風!!」

 

最後に振り下ろした刃がナルガクルガの眼球を捉え、目を潰した。いい調子だ。これで奴も相当な痛手を負った、このまま──!

 

「下がって雄也!」

「あ!? まだ行けるぞ!!」

「兜のスリットから血を出しといて、よく言うわよ!」

「──え?」

 

スリットを拭うと、真っ赤な血が手に付いた。今気付いたが、確かに口元になにか温かい液体が流れていた。吐血した?何故?

 

「何困ってんのよ! アンタの身体がキャパオーバーしたからに決まってるじゃない! いいから下がって! それ以上やると多分動けなくなるわよ!」

「お、おう」

 

()を抜いて『真・鬼人解放』を解く。すると一気に脱力感に見舞われた。

 

「うっ……なんだ、これ?」

「雄也!」

 

ギュアァァァァァァァ!! ギュア!

 

ナルガクルガは雄叫びを上げ、そしてそのまま──飛び去った。

 

「……どうやら」

「向こうは引いたみたいね」

 

その脱力感に従うまま、俺はへたり込もう──と思ったらそのまま倒れてしまった。

 

「うわ?」

「雄也!?」

「……ちょっと、想像以上に、負荷が強い、わこれ」

『違うよ。雄也が加減も知らないのにブッパしたからそんなに疲れてるんだよ』

「!? お、お姉ちゃん!?」

 

突然通信が入ったかと思えば、真癒さんからだ。しかしその声は少し不機嫌とも取れる。

 

『取り敢えず雄也、ほぼ初めてなのに〈真・鬼人解放〉を発動させ、力を発揮させたことに関してはよく出来ました、と言ってあげる。でもまだ実戦で使えるモノじゃない。それは理解してる?』

「……え、え。身をもって、知りま、した」

『……話は後にしたほうがよさそうだね。真治、取り敢えずキャンプに撤退して。誠也を行かせるから』

「というか、もう来てるぞ」

「うぇっ!?」

 

背後からアニキの声が聴こえた。もう到着してたのか。

 

「いつ、現地入り、した?」

「実はナルガクルガの二体目の出現の時点で、少なくとも俺の現地入りが確定してたんだ。その後現状の進行を決める方針だったんだ」

「そうだったの……」

「取り敢えず、ここを離れるぞ。真治、雄也を抱えてやってくれ」

「待ってアニキ。すぐ動かすには雄也の容態が……」

「分かった。ほれ雄也、『真・秘薬』だ。ゆっくり飲め」

「おう……」

 

うつ伏せのまま顔だけを上げて、ヘルムを外されて薬を飲む。

…………にっっっっっっがっっっっっ!!動けてたらのたうち回るレベルだこれぇ!?

 

「お、美味いか?」

「ンなわけないじゃない。回復薬グレート以外みんな苦くて不味いんだから」

「それもそうか。実際顔色悪いしな」

「ーッ!──ッ!!」

 

しかし身体が動くようにはなってきた。おかげで味への苦しさから手足がバタバタしてきたしな!!

 

「よし、もういいだろ」

「プハァ! な、なんだよこの薬は……」

「元気出た?なら行くわよ。見たところ歩けそうだし」

「あ、いや実は歩くのはな……頭がまだぼんやりで……」

「……肩貸してあげるわ。ほら」

「ありがとう、助かる」

 

双剣(ツインフレイム改)とナイフホルダーを量子化させ、運びやすい状態になる。

 

「……こうやって抱えてみると、あんた背が伸びたわね」

「そうか?ならよかった。鍛えると背が伸びにくいとか聞いたことがあってな……」

「小回り利かす双剣使いなら、小さいほうがいいんじゃない?」

「……それは悩みどころだ」

 

その後、安全にベースキャンプに着いた。

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

「試験中止が検討されてる?」

「あぁ、今回は想定外のイレギュラーが発生したからな。通常業務への移行を考えてるらしい」

 

キャンプにて。今は一部アイテムの整理を済ませ、支部と通信を繋ぎつつアニキから話を聞いている。

 

「……アタシとしては、そうならないで欲しいわね」

「もちろん俺もだ。ここまで来て辞めろなんて、流石に勘弁願いたい」

『それが、貴方達の意見である、と』

「っ!イネシア査察官……」

 

【第一中国地方支部】との通信が繋がり、第一声に『リンドヒルト=イネシア』査察官の声が通ってきた。

 

「えぇ。そのつもりです。こっちはようやく纏まってきたので。どの道続行するつもりです」

「俺も同じく。理由はもう真治が言っちまったけど」

『……本気なのですか?相手は貴方達の経験数の少ない相手、それが二体もいる。到底敵うかも分かりませんよ?』

「そんな事は、今まで多くの〈ハンター〉達がしてきた事です。それに、イネシア査察官。『仲間を信じてください』。貴女が言った言葉です。俺はその言葉を信じて続けるつもりです」

『……分かりました。試験内容を変更します。目標はナルガクルガ二体の狩猟。生死は問いません、己の力をナルガクルガ二体にぶつけるといいでしょう』

「「ありがとうございます!!」」

『……ご武運を』

 

通信が切れた。どうやらこのまま続けていいらしい。

 

「はぁ……お前らホント、最高だわ!!ハッハッハッハァ!!」

「ま、そういう事だ。頼むな真治」

「こっちこそよ。いくらでもカバーしたげる」

 

互いの手のひらを打つ。今の俺達なら勝てぬものなどないとさえ思える。

 

「取り敢えず、俺は戻るぜ。あ、そうだ。雄也、これ持ってけ」

「これは?」

「『真・秘薬』だ。姐御からも貰ってたんで、その分だ。いざって時は飲め」

「分かった。ありがとう。真癒さんにもよろしく言っといてくれ」

「おう、頑張れよ」

 

風と轟音が降りてくる。迎えのヘリだ。着陸と同時に真癒さんが出てきた。

 

「雄也!」

「真癒さん!?」

「『真・鬼人解放』のコツは、鬼人化の時に高めた気の中で余計なものを捨てる感じだよ! 覚えて!」

「唐突!? ……でも、わかりました!」

「……それ、わかってるの?」

 

俺の返答に満足したのか、真癒さんもヘリに戻り、そしてそのまま飛び立った。

 

「さて、やるわよ」

「もちろんだ」

 

双剣は研いだ。腹もある程度満たした。ならばもう心配はない。

試験再開だ。今度こそカタを付けてやる。




真治がめっさイケメンになった印象。
次回、一気に二体とも片付けるかもです。流石にこれ以上話数稼ぐのはよろしくないので

因みに雄也の加減失敗はゲームで言えばどんな感じかというと
真・鬼人の体力減少が倍速+鬼人化のスタミナ減少
が同時発生

スタミナが切れて更に体力の減少速度が上がる

体力切れ。ぶっ倒れた。
って感じです。
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