Monster Hunter 《children recode 》   作:Gurren-双龍

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お待たせしました。いつもより多いけどめっちゃ遅い割には少ないです


第25話 勇気はここに黒裂く蒼雷を招く

ゴォアァ!

 

 傷を負った冥雷竜は、絞り出すように叫び、その場を去った。さっきまで奴の足場だった場所の雪には、夥しい量の血の跡が深く紅く刻まれていた。

 

「真癒さん!!」

 

 危機が一時的にも去ったのだ。ここを逃しはしない。全力疾走ですぐさま真癒さんの元へ駆け寄る。

 

「雄……也……わた、し……」

「真癒さん喋らないで……とにかくここを動きます。流石にこの雪の中では応急処置も出来ませんから」

 

 血反吐を吐いて蹲る彼女を、これ以上吐血しないよう慎重に抱き上げ、容態を確認する。背中がヌルッとした。ということはまた血が出始めたのかもしれない。血涙も出てるし口角から血も垂れてる。当然顔は青い。このままでは死は免れない。

 

「真癒さん……動きます。しっかり気を持ってください……ね!」

 

 なんとか抱え上げ、動き始める。かつて毒を受けた真治を抱え上げる時と違い、何倍も慎重に、緊張しながら運ぶ。しかし動く度に彼女の血が滴る。……どうしたら良いんだろうか……なんにせよ、さっき眠ってたあの場所、とは行かずとも、少しでも安全な場所まで動かなくては。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 さっきの戦場近く。到底奴が入ってこれないであろう洞穴に潜り込んだ。

 

「……出血が酷いな……これは奴から受けた傷と言うよりは……」

 

 まるでパンクしたタイヤのように、中から弾けたようだ。しかも血だけではなく真癒さんが体内で生成する龍力すらも漏れてるようだ。さっきから真癒さんの周りで小さな赤いスパークが起きてる。彼女の龍力が持つ属性エネルギーの影響だろう。

 

「薬は……」

「もう……使い切ってる……」

「真癒さん……起きたんですね」

 

 目を覚ましたよく見聞きした声が聞こえた。彼女は弱々しく俺の手を掴んだ。

 

「……雄也……どうして……」

「貴女からは、必要な時に逃げる術を教えられました。でも、仲間を見捨てることなんか教えられてませんよ」

「……バカ……」

 

 あの時の真治など比較にならないほど弱っていた。脈はあるがいつもと比べれば微弱そのもの。血が足りないのか顔も青い。

 

「……とにかく止血……いや、もう血は止まってるな……早い」

 

 龍属性のダメージがあったとはいえ、一応しっかりした抗体を用いただけあって、回復は始まっている。しかしそれだけでは足りないだろう。既に応援を呼んだが、いつ頃になるか。そして何より、()()()()()()()()()()()()()()。俺のデバイスのレーダーには映ってないが、真癒さんのデバイスには未だしつこく奴の存在を知らせる反応を示している。過去の因縁からして、奴の反応を登録していたのだろう。念の為、俺のデバイスにも後で同期しておこう。

 

「……よし、ほぼ素人の俺に出来るのは、ここまでだ……」

 

 回復薬の飲用はもちろん、傷が空気に触れないように包帯でカバー、そして毛布で彼女の身体を保護、更に凍傷防止のためにホットドリンクを飲み直させた。俺に出来るのはここまでだ。これ以上動かすにも、奴に襲われる可能性が大きい。だからここで置いておく。幸い風が通らないため、無駄に身体を冷やさせることも無い。ポイントも転送している。出来ることはやった。後は──

 

「……やってやるしかないな」

 

 彼女が俺から勝手に盗っていった投げナイフセットを、今度は俺がセットし直す。毒投げナイフ、調合分を含めて残り11本。俺の双剣、メルトブレイヴァーの毒の刃も含めれば毒攻めは余裕以上だ。

 

「……こっち使うか……」

 

 極寒の中、装備を解除する。と言っても自殺行為の為ではなく、装備の入れ替えのためだ。

 この状況、俺が取るべき戦い方は長期戦ではない。俺自身が勝利することだ。となれば単なる毒攻めでは足りない。純粋な攻撃力が、斬れ味が必要なのだ。故に、もう一つ持っているこの装備が必要だ。

 

「……来い!!」

 

 光の粒子が実体となる。

 その姿は、全身を朱い刃で作り上げたような甲冑を着込んだ騎士のようとも思えた。その名は『ギザミZシリーズ』。己が刃に絶大な斬れ味を与え、会心の一撃を振るうための目を覚まさせる朱色の鎧。この騎士の握る刃は、いかなる敵をも切り裂く業物となる。

 

「……調子はいい。双剣も振りやすいし握りやすい」

 

 試しに振るった双剣はいつもより鋭く空気を切った気がした。まあメルトブレイヴァーの刃なので、鋭いと見なすには微妙なとこだが。

 

「雄……也……?」

「それじゃ……行ってきます、真癒さん」

 

 背中を向け、ドラギュロスの反応の位置に向かって歩き出す。振り返った真癒さんが俺に手を伸ばしたように見えたが、構わず俺は歩き出した。もう、恐怖に震えてる場合じゃない。

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 まただ。私はまた、自分を傷つけた挙句大事な人を無理矢理前に進ませてしまった。

 違う。私はこんなことをしたいんじゃない。私はこんなことのために突き進もうとしたんじゃない。

 私は……守りたかったのに……結局……守られて……これじゃ……待って……雄也……アロ──

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 奴は思いの外遠くまで行っていた。それどころか人が通るには厳しい道を通る以外は、回り道をするしかない、そんな場所に行っていた。

 故に、考える時間が出来た。もちろんドラギュロスとの戦闘のための算段を立てる為にも使ったが、それ以上に真癒さんのあの謎のダメージが気にかかった。

 

「……そういや、なんで吐血や血涙が……?」

 

 背中は分かる。俺のせいで焼け爛れたし、傷口が開いたのだろう。だが吐血や血涙となれば大きく話は変わる。何せ通常の病ですら、そんな症状の病は滅多にないし、それどころかそんな症状は最早死期を悟るようなレベルの代物だ。だがそういったものは突発的に罹るようなものでは無い。それこそ蝕まれた結果、といった代物であることが多い。

 

「じゃあ……もしかして……」

 

 結論は一つしか思いつかない。だがこれは本人の口か、あるいは主治医に聴く他ない。俺としては嘘だと思いたい……思いたいが……今更目を逸らして逃げ惑うほどガキのつもりもない。

 

「……まあ、なんにせよ狩らなきゃ始まらねえ……」

 

 空気の変化を嫌でも受け止めさせられる。いつの間にか、反応は最高潮に達していた。

 

「来たか!」

 

 咄嗟に抜刀、しかし右手は毒投げナイフを四本構える。ナイフの本数からして、これに加えて俺の双剣の毒を打ち込むべきだろう。単に毒を打ち込む以外に、牽制の役目としても投げナイフは残したい。

 

グルル……

 

 冥雷竜が降りてきた。その姿、周囲に浮かぶ小岩とそれを取り巻く黒雷、いずれも俺に深い恐怖を刻んでいた。でも──

 

「ここで逃げるような男に……なった覚えはねえ!!」

 

 切っ先を向け、高らかに叫んで己を鼓舞する。勝負はここで決める。俺一人にせよ、ギリギリで応援がたどり着くにせよ……もう俺の心は、『不退』の二文字で固まった。俺は負けない……俺は死なない……俺はお前を絶対に狩る……三つ……俺も『覚悟』を決めていくぞ……!!

 

ゴォォォギャァァァ!!!

 

「でぇぇやあぁぁ!!!!」

 

 真・鬼人解放。片手は投げナイフのままだが、その程度の差は誤差にもならない。

 

「まずは!!」

 

 右手に握る投げナイフを振るう。左翼、左翼肩口、折れた角、右翼、全て命中。それを確認して、右手に剣を握り直し、奴に向かって走る。

 剣を交差しつつ、強く踏み込み斬りつける。左で斬り上げ右を斬り下ろし──奴が構えた。その場で力を溜める体勢……小ジャンプ放電か!バック宙の要領で斬りつけつつ距離を開ける。放電を確認、自身の行動のリズムを崩せばこいつには勝てない!!リズムを整えるために刃同士を打ち合わせ、そして先ほどと同じように踏み込みながら交差に斬りつける。

 

「でぇぇやあぁぁ!!!!」

 

 乱舞・改の三連突きを打ち込む。しかし踏み込み斬りまでは行かず再び後退する。奴はかなりの速度で動き回ってる。乱舞旋風は愚か乱舞・改すら全て打ち込むのは不可能だろう。

 

グルル……ギュルルォ!!

 

「そんな分かりやすい動きに!!」

 

 ドラギュロスはその場で飛び上がり、冥雷を纏わせた右翼をそのまま前方に薙ぎ払ってきた。しかし予備動作の大きいこの攻撃は、振るった翼の反対側に回れば脅威ではない。

 だがしかし、動きは単純で大振りなこれは、片翼の羽ばたきのみで滞空して翼を振り抜くその脅威のバランス感覚を大いに示している。それを理解すればするほど、嫌というまでに奴の異常性を思い知らされる。

 

「……化け物だな……!」

 

 そのまま着地する。その隙を突き、左翼側から丁寧に双剣を振り抜く。そして剣を振りながら気が付く。こいつ……そういえば俺が片目を潰してたな……左目が閉じたままだった。

 

「もしかしてこれなら……!」

 

 思い至り、立ち回りの変更を実行する。今までは単に前後に動く一撃離脱戦法(ヒット&アウェイ)。だがもし、この予想が正しければ──!

 

ギュルルァ!!

 

 冥雷ビームが放たれた。いつでも動けるようにしていたので、速い予備動作にも対応できる。放たれる直前で()()()()に走り込む。

 

ギュルルァ!!

 

 いくら左眼が潰れたとて俺がその方向に動いた事まで見落とすほど、奴は間抜けではなかった。故に次弾の射線は、さっきよりも少し左側にズラされた。だが当たりはしない。とうに俺は奴の死角に潜り込んでいるのだから……!!

 

「ここ……!!」

 

 首筋の左側から三連突きを打ち込む。刃の熱は鱗を砕き、毒素は皮を溶かして肉に忍び込む。

 

ギュルルァ!!

 

 当然俺が見えてはいないドラギュロスだが、刃を当てられて気づかないほど愚鈍な訳でもない。しかし冥雷ビームの3発目を既にその口腔に集めていたドラギュロスは、赤黒い一閃で虚空を裂いた。その間に、乱舞・改だけでなく乱舞旋風も振るい切った。上手くいった。160ギリギリな小柄が役に立った気がする。

 すぐさま奴の左翼の前辺りに動く。ここが最も奴の動きを見切りながら死角に潜り込める場所だからだ。

 

ギュルルララァ!!

 

 だがそんな俺を煩わしく感じてか、奴は飛び上がった。空中なら片目でも俺を認識できるからだろう。

 

「って、まさかこれは──!」

 

ゴォォアァァ!!

 

 ドラギュロスが空中で旋回飛行を始めた。行きのヘリコプターの中で見た資料映像にもあった。これは──!!

 

「うおぉぉあぁぁぁ!?」

 

 頭から飛び込むように地に伏せ蹲る。直後、闇色の雷光が周囲に降り注ぐ。ドラギュロスが旋回しながら放電し、落雷のように撃ってきた。直撃は避けられた、が。

 

「いっ……てぇ……!」

 

 その強力な落雷は周囲に広がる、山特有の硬い石のような土や雪を削り、俺に叩きつけてきた。

 

ギュルラァ!

 

「このやろう……!」

 

 ギザミZの鋭利な鎧が飛んできた硬い土や雪を斬り裂いてくれたおかげで、それらの直撃は思いの外軽く済んだが、落雷自体の衝撃波が軽くとはいえ頭を揺らしてきた。それも四方八方からだ。お陰で視界が少しブレてきた。双剣を握る手の力だけ緩んでないのが幸いだが、少し脚もふらついてる。破片が刺さった、などは無いが太ももやふくらはぎが妙に熱い。打ちすぎて腫れて来たか。だがこの程度、まだ動ける。龍力のサポートシステムが強く機能してるため、動くことは出来そうだ。だが奴の攻撃を捌くほどの俊敏性に関しては……自信を持てそうにはない。

 

ギュルルラァ……!

 

 そんな俺を見たドラギュロスは、勝ちを確信したかのようにその場で吠えたて、俺を威嚇してきた。最早俺は、取るに足らない存在のようだ。舐められたものだ……!確かに俺は経験もまだ浅いし真癒さんに比べれば決定打に欠ける。だが……だが……!!

 

「お前にくらい噛みつけるんだよォ!!」

 

ギュルララァ!!

 

 意趣返しの如く噛み付こうとしてきた。が、倒れるように首筋に潜り込んだお陰で冥雷の波動も避けられた。

 そう、首筋だ。そこには見るも無惨な、()()()()()()()()()()が残っていた。言うまでもない、真癒さんによるものだ。それを見た俺はすかさず()()()()()()()()双剣の片割れを突き立てた。

 

ギュラララァァァァァ!!??

 

 痛みに悶え、暴れだした。本来怯むはずのない幻の冥雷竜。しかし同格、あるいはそれ以上を誇る何かしらの力の前では、それは無力。しかし俺にそんな力はない。だが既に傷跡がある。故にそれを利用すれば、焼き切れた痛覚すらも呼び覚ましてこの竜に深い傷を与えられる──!

 

ギュルラララァ!!ギュオオルルララァァァァ!!!!

 

「この……っ、クソっ……!!」

 

 案の定暴れ回る。しかも覚醒してからの高速化した挙動のせいで、揺れた脳が更に揺さぶられる。まずい、剣から手が離れそうだ……!このままだと落ちる……!!

 

ギュララララァァァァ!!!!

 

「うわ……あぁっ……!!」

 

 しかし四方八方の衝撃を受け、更には生物の挙動としては限界を超えた速度で振り回された俺の身体は既に限界に達していた。手が……離れる……!!

 

「ガァッ……!!ハァッ……!!」

 

 ドラギュロスの首元を離れ、思いっきり地面に叩きつけられる。雪のクッションに加えてギザミZの頑強な鎧といえど、振り落とされた速度が速度。到底立てそうにはない。

 

「が……あ……!!」

 

 何とか上体だけでも起こすが、視界はブレまくっており、どこか赤が滲んでるようにも見える。さっきの落下で頭のどこかを切り、その時の血が目に入ったか。

 左手に黒い剣も無く、刺さったまま手を離してしまった事を実感する。

 

ギュララァ!!

 

 声に反応してその方向を見ると、ボヤけてはいるがこちらを向いたドラギュロスがそこにいた。奴は俺を振り落としたことに気付いたようだ。威嚇するように牙を向け、唸り声をあげている。一見、動けなくなった俺を舐めたような行動だが、焼き切れた痛覚ごと身を刻んできた相手に対する殺意と敵意は並ではない。奴の怒りに呼応するように足元の小岩は浮く数を増やし、それどころかその黒雷で自らの鱗を灼き始めてもいた。ヤバい。これは死ぬかもしれない。

 

──右側に少しでも動け

「……はっ!?」

 

 時々聞こえるまたしても現れた正体不明の声に、俺自身の生への執着は不本意ながらも声に従い、倒れ込んででも動く。

 数瞬──

 

ゴォルルララ──

 

「うっさい」

 

ギュルルラァア!?

 

 燃え盛る一条、いや、複数の光がドラギュロスに向かって飛び、俺が剣を突き立てた傷口に突き刺さった。

 

「まさかこれは──うわっ!?」

 

 それを見た瞬間、突然抱き上げられるような感覚に見舞われる。

 

「やれやれ……真癒ですら死にかけた相手によくもまあここまで食らいついたものだ」

「怪我したアタシを抱えて亜種火竜夫妻から逃げ切ったバカですよコイツ。……でもまあ、ここまで足掻くなんて驚きだけど」

「その声……まさか……」

 

 抱き上げられたまま後退し、物陰に隠れた後聴こえた声は、片や聞き慣れた声、片や聞き慣れずとも一瞬で理解させられる猛者の声。

 

真治(まや)……陽子(ようこ)さん……!?」

「待たせたわね、増援よ」

「久しぶりだな。覚えていてくれて嬉しい限りだ」

 

 片や深紅と深碧を抱くライトボウガン『深紅深碧の対弩』を抱えた『アグナXシリーズ』の少女──俺の相棒たる冬雪真治(ふゆきまや)

 もう一人は、防具と呼ぶにはあまりに貧弱さを感じさせる見た目とは裏腹に全てを弾き返さんと言わんばかりの年季を感じさせる『キリンシリーズ』の類……のようだが、かなり違いを感じる。その防具に加え、見たことも無い太刀を背負う……ではなく腰に提げた、真癒さんとほぼ同年齢らしい女性、岸野陽子(きしのようこ)さんだ。

 

「……まさか、またこいつと相見えるとはな」

「……倒せそうですか?」

「絶対倒すさ。それに──」

「陽子さん!ブレスが!!」

 

ギュララァ!!

 

 品定めするような陽子さんに怒りを覚えたのか、それとも過去の因縁を思い出したのか、怯みから立ち直ってこちらを向いたドラギュロスは、陽子さんを見るなりいきなり冥雷ビームを放つ。しかも奴の速度なら陽子さんは──

 

「ふん」

 

 そんな予想を容易く斬り捨てるように、陽子さんは腰に提げた太刀を振るい、そのビームを一撃で斬り裂く。裂けたビームは俺達の後方二箇所を虚しく焼き払った。

 

「……え」

「真癒とて万全ならこれくらいは出来るさ。〈龍血者(ドラグーン)〉とはこういう類の代物だ、覚えておけ」

 

 そう言って、先程一振した美しく輝いた蒼い刀身を持つ太刀を、陽子さんは優雅に納刀した。

 

「とにかく、ここは私が片付けよう。真治、既に真癒は救護班が回収済みだろうが、雄也がボロボロだと思って何人か残してある。連れてってやれ」

「はい!」

「陽子さん……アイツは……!」

「気持ちは分かるが──私とてアイツを切り刻まねば気が済まん」

 

 真癒さんとは違う、蒼白いスパークが発生する。それと同時に、ドラギュロスのモノすら赤子と感じる殺気が、辺りを席巻していく。

 

「行け」

「雄也」

「……はい」

「なに、任せておけ。『須佐能乎姫(スサノオひめ)』の二つ名、伊達ではないとご覧に入れてやろう」

 

 前口上のような呟きと共に、陽子さんは風と化したかの如くスピードでドラギュロスの背後に周り、尻尾に居合一太刀を浴びせた。それを薙ぎ払うように再び冥雷ビームを放つが、三発全て斬り裂いた後に真癒さんの作った大傷に再び居合一太刀を乗せる。納刀と抜刀が、最早雷光と呼ぶ他ない速度で入れ代わりながら戦闘が繰り広げられている

 

「行くわよ雄也。ここにいても、アタシ達には何も出来ない」

「……分かった」

 

 瞬間、何とか姿勢を保っていた身体は全て崩れ去り、思いっきり倒れ込んだ。流石に……限界か……

 

「雄也!!雄也……あぁーもう……やっぱりか……」

 

 真治の愚痴る声を聞き流しながら、俺はそのまま眠った。




来月投稿は少し短い……かも

人龍問答や或守ファミリアも少し手を加えたりするかも……?
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