私がフランドール・スカーレットになっていた件 (未完) 作:冷水
==魔理沙の家==
「フラン、遊びに行こう」
あるよく晴れた昼下がりのこと、魔理沙はフランドールを外出に誘う。
「え?」
フランドールは外の様子を眺めて硬直した。
フランドールが魔理沙の家に来てから数日が経過した。
紅魔館を抜け出した初日に比べれば、幾分か視界が明るさに慣れてきた。
室内ならば特に支障はでない程度にはなっていた。
フランドールは気乗りしなかったが、それでも魔理沙は既に乗り気である。
勢い良く飛び出す魔理沙の後を静かに着いていく。
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帽子を深く被りなおしフランドールは意を決して一歩を踏み出す。
日光に焼かれる感覚がトラウマになっていて、最初の数歩は目を閉じたままに。
そして目を開ける。
帽子を深くまでかぶり、直接日光を受けない格好のフランドール。
体には特に異常は出ていなかった。
しかしそこで一つの問題が発生した。
照りつける日差しは地面に反射する。
焼かれこそしないものの、室内に比べれはたくさんの光がフランドールの目に届く。
まだ外の景色を直視できない状態のフランドールが、耐えられる道理はなかった。
強い刺激からくる頭痛に思わず、目を閉じその場でしゃがみ込んでしまう。
魔理沙が近くに居るのが分かっているから、気持ちは幾分か落ち着いている。
それでも引き返すこともできずに動けなくなる。
「まりさ・・・たすけて・・・」
弱々しく呟くフランドールの声は魔理沙に届いた。
先に外に出て日光の暖かさを感じていた魔理沙は、そこでフランドールを振り返る。
「・・・どうしたんだ?」
今までなんともなかったのに、いきなり様子が変わったフランドール。
魔理沙は近寄り、戸惑うように尋ねる。
ぎゅっと目を閉じ動かないフランドール。
「まぶしすぎて、目が開けられないの・・・」
フランドールは語る。
生まれてから495年間を地下で過ごし、
明るい場所だと目が開けられないのだと魔理沙に言う。
「っ・・・」
思わず絶句する魔理沙は何を思うのか、沈黙していた。
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「それなら先に言え、無茶はよくないぜ・・・」
魔理沙はフランドールの腕を掴み、そして肩を抱くように室内へ連れ戻す。
そこでやっと目を開けられる程度の明るさになる。
魔理沙を見ると何を考えているのか、腕を組みながら「む~」と呻っている。
魔理沙は一つ勘違いしていた。
吸血鬼だと知らない魔理沙は、家で監禁されて閉じ込められていた様子を想像する。
自由になりたかったと語る少女が、地下に留まって数百年を過ごすなどありえないと考えた。
ゆえに、最悪の想像をしていたのだがそれは別の話。
勘違いがどんどん大きくなっているとは知らずに。
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魔理沙は「しばらく出かけて来る」と言い残し、どこかへ飛び去ってしまう。
行く先は紅魔館。
自分で解決できないなら悩んでいても仕方が無いと思う。
魔理沙の行動原理は単純で、新しく交流ができたパチュリーの元へ行く。
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紅魔館に入ると異変でも起きたかのようにピリピリとしていた。
忍び込むも門番とメイド長の姿は無く、侵入は簡単だった。
それでもパチュリーは相変わらず図書館に居たので、気には留めなかった。
「相手の視界を暗くする魔法はないか?」
相変わらず暗いところで本を読むパチュリーへ問いかける。
パチュリーは面倒くさそうにしながらも、しばらく考えた後に魔理沙にそれを教える。
種族的な魔法使いであるパチュリーは、しかし人間の魔法使いである魔理沙の事を気にかけてくれる。
問いかければ無碍にはせずに答えてくれるし、会いに来れば会話相手にもなってくれる。
「そんなマイナーな魔法、使いどころなんて皆無でしょうに」
苦笑して呟きつつもそれを知るパチュリーも相当だと魔理沙は思う。
魔理沙はスペルカードでこそパチュリーに打ち勝った。
しかし実践の殺し合いとなればおそらく敵わないだろうとも思う。
本人はいくら病弱でもパチュリーは妖怪で魔理沙は人間。
種族としての地力でも積み重ねて来た年月でも、10代の少女にその壁はあまりにも高すぎると言える。
==作者のつぶやき==
文章について色々指摘を頂いたので、少しずつ意識して変えていきます。
・1文節or文では1改行 (段落の扱いは別です)
・文章量は今まで1300平均だったのを1500以上目標にする
・句点の頻度にある程度の遊びを持たせる(こちらは感覚で)
いきなり変化して気持ち悪いかもしれませんが、今後も見て頂けたら嬉しいです。
前項までで、句点と空白の分量を一部修正しました(まだ全てではないですが、ひとまずここまで)
文章の短縮(数話を1話にまとめたり)は現状は考えていませんが、一区切り着くようなタイミングで検討します
たくさんのお気に入り登録、ありがとうございます。
一昨日、なぜいきなり閲覧数が上がったのか不思議に思いますが、気ままに書いて行きます。
私の読みたいものを書いているつもりなので、共感して頂けたのなら嬉しいです。