私がフランドール・スカーレットになっていた件 (未完) 作:冷水
==魔理沙の家==
外出を諦めた翌日の事、魔理沙は唐突にフランドールへ言った。
「フラン、少し目を閉じていてくれ」
肩を抱きながら、目を閉じたフランドールを優しくエスコートする魔理沙。
扉を開ける音がして、次の一歩を踏み出すと黒い衣服を通して何か温かさを感じた。
外に出たのだと分かったが、魔理沙が何の考えもなく連れ出すはずが無いと考え、フランドールは何も言わなかった。
フランドールは落ち着いて、自然な様子で歩を進める。
「フラン、目を開けてみてくれ」
魔理沙が魔法をかけ、そしてフランドールはゆっくりと目を開けていく。
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魔理沙が使ったのは視界を暗くする魔法。
厳密に言えば「視界の明るさを抑える魔法」
パチュリーは魔理沙との少ないやり取りを経て、こんなのはどう?と言って示してきた魔法。
使われる魔力は少なく、持続性が高く、特に覚えるのに難しくない魔法。
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「・・・眩しくない!」
魔理沙の方へ向き直り、その場で飛び上がらんばかりに喜ぶフランドール。
「それはよかったぜ」
得意げな表情をし、魔理沙もその光景を見て笑顔になる。
「魔理沙!ありがとう!」
フランドールは輝く笑顔で魔理沙に言う。
魔理沙はそれだけで、紅魔館へ行った甲斐があると思った。
一人の少女が、外に出られるという”些細な事”で喜ぶ様子は、なんだか魔理沙の心を打つものがあった。
「それじゃあ、今度こそ遊びに行こう。フラン」
魔理沙は箒に跨り宙に浮く。
翼を隠したままのフランは、しかし同じように宙に浮く。
魔理沙はフランが飛ぶ姿を確認し、今度こそ問題ないと判断して進み始める。
「それじゃあ、行くか」
魔理沙の少し後ろを、同じ速度で飛んでいるフランドール。
この先に何があるのかは分からないが、それでもフランドールの心は躍っていた。
そして心の中で魔理沙に感謝した。
同時に何かお返しがしたいと、魔理沙の喜ぶ顔がみたいと、そう思いながら。
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余談だが翼が無い種族、翼がある種族、
幻想郷にはそれらに関係なく空を飛ぶ者達がいる。
あるものは自らの能力で飛んでいるし、ある者は妖力や魔力で飛んでいる。
フランドールには翼があるが、基本的には妖力で空を飛んでいる。
元々、フランドールの翼は”飛ぶ為の形”をしていない。
翼を出すことで魔理沙でいう箒のように、幾分か飛ぶのが楽になる程度のもの。
仮にも力の強い吸血鬼であるフランドールには、そのあたりは関係のない話であった。
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魔理沙が目指すのは博麗神社。
まずは幻想郷の管理者である博麗の巫女を紹介しようと考えていた。
今後は妖怪であるフランドールも、何かと彼女と縁ができるだろうと思う。
それに、新しくできた同居人を紹介したいというのもあった。
==独自解釈==
フランドールの翼について。
ある描写ではレミリアは翼を動かしながら”飛んでいた”と思います。
フランドールの描写も、翼が動いているように見えた気が・・・・。
だけどフランドールの翼、飛べる形してない・・・ですよね。
==作者のつぶやき==
さて、外出する為の”障壁”が取り除かれました。
もうしばし”日常パート”にしようと思いますが、蛇足感を感じてくる人もいるかも?
そう思いつつ、作者は気ままに書きますよ・・・。
そういえば、この作品の”スピンオフ”的な短編集を連載しはじめました。
イメージ壊しかねないのですが、本編とは設定や時系列が違います。
紹介ではないのですが、タグにこの作品のタイトルが含まれていますので、もし興味があればどうぞ。
最後に、フランドールが主人公の物語が増えたらいいな・・・と思ってます。
私も読みたい。