私がフランドール・スカーレットになっていた件 (未完)   作:冷水

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決闘(1)

==博麗神社:満月の夜=

 

その日、博麗神社では宴会が行われる。

 

夕暮れ時になり、神社では霊夢や魔理沙、紅魔館からは十六夜咲夜が手伝いに来ていた。

 

宴会料理やお酒などの準備をしなくてはならないからという理由から、一足早く準備にかかっている。

 

レミリアを筆頭とした紅魔館のメンバーや、その他の参加者は、後から来る予定になっている。

 

 

----

 

もうすぐ夜になるという頃になると宴会の準備が終わり、後はメンバーが集まるのを待つばかりになった。

 

フランドールは午前中に神社でスペルカードで遊んだりして、疲れた為か魔理沙の膝の上で眠っていた。

 

メンバーが来るのは夜になってからで、レミリアという吸血鬼が来る為に宴会は日光を気にする必要のない、月が出る時間に行うという霊夢の配慮があったから。

 

今夜の月齢は満月であり、月を見ながら飲む月見酒というのも風情があると考えている。

 

まるで、嵐の前の静けさのように神社は静まり返っていた。

 

 

---

 

しばらくすると、妖精や妖怪達が神社へ集まってくる。

 

相変わらずフランドールは眠っていて、魔理沙は動けずに苦笑しながらも、フランドールの頭を撫でていた。

 

霊夢の周りには、挨拶に来た妖怪達が居る。

 

遠目にそれらを眺めながら、もうすぐフランドールを起こした方がいいかと考え始める。

 

そこで、今回のゲストの中では一番強い妖怪達が神社へ訪れた。

 

 

---

 

レミリアとパチュリー、そして美鈴が博麗神社の付近まで近づいたころだった。

 

「レミー」

 

パチュリーがレミリアへ向かって、一声かける。

 

「ええ、パチェ。私も気づいているわ」

 

「・・・・・・何のことですか?」

 

レミリアとパチュリーは二人で目配せすると、頷きあっている。

 

「ここに、フランがいる」

 

「・・・!」

 

それまでの浮かれ気分とは裏腹に、それを聞いた美鈴は緊張しはじめていた。

 

レミリアとパチュリーの様子がいつも以上に剣呑であり、気圧されていたという部分もある。

 

 

---

 

レミリアは神社へ着くと、咲夜が出迎え、霊夢が声をかけてきた。

 

「久しぶりね、レミリア」

 

「霊夢、久しぶりね」

 

「お嬢様、お待ちしておりました」

 

それぞれと言葉を交わすレミリアは、しかしそわそわとした気分になっていた。

 

咲夜がなぜ何も言ってこないか、それは分からないという印象があるものの、ここにフランドールがいる。

 

思わず周囲を見回し、どこに探し人が居るかを視線で探す。

 

「どうしたのよレミリア、落ち着きがないわね」

 

訝しげに霊夢がレミリアに問いかけ、心ここに非ずという状態で回りを見回している妖怪の姿を眺めている。

 

「ん・・・・・・ここに、フランドールという吸血鬼はいないかしら?」

 

「フランドール?それなら神社の中で眠っているけど」

 

「え?」

 

咲夜は意外な名前が出てきて、思わず瀟洒とはかけ離れたような声を上げてしまう。

 

名前を知らなかった咲夜は、フランドールというのが”あの少女”であったのだと気が付いた。

 

霊夢は吸血鬼とは聞いていなかったが、フランドールという名前には一人しか心当たりがないので、おそらく魔理沙が連れている妖怪の少女であるのだと考える。

 

「そう・・・・・・、ちょっと通させてもらうわね」

 

霊夢に許可を取り、レミリアは魔理沙の膝の上で眠っているフランドールの元へ歩みを進める。

 

その後ろ姿を、ぽかんとした表情で咲夜が見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




==作者のつぶやき==

短くて、ごめんなさい。
続きは近日。



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