屋根の仕事ハード過ぎる……
私は織斑先生に指導室に連れていかれる筈だった。
だが連れてかれたのは…
「先生…指導室とやら…では?」今、居るところは学園長室の前だから
「……」織斑先生は答えず扉をノックした。
コンッコンッ 「入ってください」と柔らかな老人の声がした。
ガチャリ「失礼…します」と入ると用務員の格好をしていて穏やかな笑顔をしている人が良さそうな爺さんと楯無がいた。
あれ?でも学園長は女性だった筈だけどと思うだろうがすぐに春瑠は分かった。
(なるほど、この人が本当の長か…それに分かってたけどたっちゃんもいるけどなして?)と考えていると
「立ってるのもあれですから座ってください」
春瑠は言われた通りに座った。
「十色…春瑠です」ぺこり
「これはご丁寧に私は轡木 十蔵(くつわぎ じゅうぞう)です」
「それで……学園の長が…私に何の用でしょうか?」
「学園の長とはそんな大層なことはしてませんよ。では無駄話も何ですから単刀直入に聞きましょう。昨日の夜から学園に戻るまで君は何をしていましたかな?」本当に単刀直入だった。
バレバレだと思うので正直に話すことにしよう…実際、本当だしね。
「故郷にちょっかいをだす馬鹿がいたのでお灸を据えに行っただけですよ」とその言葉で織斑先生とたっちゃんの顔は険しくなったが学園長だけは冷静というか予想通りなのか期待通りなのか絶やすことのない笑みは本当の意味で微笑んでいた。
「やはり、重蔵から聞いた通りこういったことで嘘をつく子じゃありませんね」
「!?」私は目を見開いた。
「父上を知ってるのですか?」と聞くと学園長は引き出しからあるものを出した。
それは「虹の小太刀!?」見開くどころか勢いよく立ち上がった。
それに織斑先生とたっちゃんは逆に驚いた!
「君のお父さんから預かっていましてね。確認しても大丈夫ですよ」と春瑠は確認するため学園長の前に立ち虹の小太刀を手にした瞬間、春瑠の髪は輝いた。
普通ならそれに驚くが楯無と織斑先生は春瑠の表情が気になった。
それは今まで誰にも見せたことがない顔…
(間違いない…これは父上の虹の小太刀……落ち着く…心の底から……)心の底から安心した顔になってるのは自分でも分かる。
「それは元々、預かりものなので……お返ししますよ」それを聞いた春瑠は深々と礼をした。
「そこまで頭を下げなくても良いですよ。さて時間もないですから年寄りのお願いだけでも聞いてくれませんかね?」
「お願い?」春瑠は首を傾げた。
「なに、簡単なことですよ。以前、学園を襲撃された時のような事が起きたら協力してもらいたいのですよ」
「いいですよ」それを聞いて学園長は満足した顔をした。
「時間をとらせてすまないね。話はそれだけです」それを聞いて春瑠は部屋を出た。
聞くタイミングを逃した千冬と楯無はただ見ていた。
「どうしましたかな?もしかして春瑠君がISを所持してないかと言う話ですかな?」
「そうです。あの日、海外に行くのに飛行機に乗った記録はない船だと行って帰る時間を考えても無理、ならISなら」
「十色が言っていたスカイウィングのことか?確かにあれなら可能だが当日持ち出された形跡はないぞ、他のISもだ。それに仮に形態移行を自由に出来たとしても同じ性能を発揮するとは限らんぞ」その通りだった。
同じ打鉄を使ってもスカイウィング、ケルディムと別の方向で形態移行してる。
行き詰まってしまった楯無はなんとなく十蔵の顔を見て何か知ってそうな感じがした。
「どうしましたかな?」
「何か知ってるのでは?」
「さぁ、どうでしょうな?」と教えてはくれなさそうだ。
その時、千冬の携帯が鳴り出て聞いて見ると頭痛でもしたのか頭を抑えた。
「どうしましたかな?織斑先生」
「第3アリーナで私の教え子達が私闘をしていると」
「問題ないのでは?」言うが内容が内容であった。
「ISを展開しているラウラが生身の春瑠に押されていているからだ。それもアリーナのシールドまで壊して」と楯無は言葉を失い十蔵はニコニコしていた。
千冬は頭を抑えながらアリーナに向かったのでした。
さて次回は春瑠君の一方的なボコ殴りの話?