IS~外の世界を知らない虹色の少年   作:コーちゃん元帥

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 さてお久しぶりです。
 めちゃくちゃ遅れた……最近ナイト&マジックのアニメが始まってテンション上がった!
 ではではどうぞ


試合の後

 

 

 

 「ん………ここは?」ラウラは目を覚ました。

 

 「気がついたか」声がする方に視線を向けるとそこには千冬が立っていた。

 

 「無理に動かない方が良いぞ。全身に筋肉疲労と打撲がある」

 

 「教官……何があったのですか?」

 ラウラは上半身を起こそうとしたが全身に痛みが走り、顔を歪める。

 しかし瞳だけはまっすぐ千冬に向けていた。

 

 「…一応、これは機密事項だが…VTシステムは知ってるな?」

 

 「はい……正式名称はヴァルキリー・トレース・システム……過去のIS世界大会『モンド・グロッソ』の部門受賞者の動きをトレースするシステムで、あれは……」

 

 「そう、IS条約で現在どの国家・組織・企業に於いても研究・開発・使用全てが禁止されている、それがお前のISに積まれていた」

 

 「なぜ私のISに……」

 

 「巧妙に隠されていたがな。操縦者の精神状態、機体の蓄積ダメージ、そして何より操縦者の意思、いや願望か。それらが揃うと発動するようになっていたらしいがもう一つ遠隔操作でも発動するらしい今回は後者だろうな。現在、学園がドイツ軍に問い合わせている。直にIS委員会からの強制捜査が入るだろう」と聞いてる間に段々思い出してきた。

 そしてまず最初に思い出したのは

 

 「そうだ!教官!おか…じゃなくて春瑠は!?腕は!?」と痛みなんか忘れて起き上がった。

 最後に意識を失ったの時、自分の手を掴んでくれた春瑠の腕が斬り飛ばされた事だ。

 千冬はゆっくりラウラを寝かして

 「今は病院棟で寝ている本当に重傷なのか?と思えるぐらいにいい顔でな」

 

 「でも……腕は……」と腕が気になった。

 このまま、片腕を無くしたままなのでは?と

 「確かにくっつくかどうかは分からんが安心しろここは世界でも選りすぐりの医者が集まっている。腕ぐらいくっ付けられるだろう」それでもラウラの表情が暗いそれを見て試合の時から気になった事を聞いた。

 

 「それにしても十色とは何があった?随分と信頼してるように見えたが?」と聞いたら少し顔を赤らめもじもじしながら話始めた。

 

 「その…認めてくれて……誉めてくれて……信頼してくれたから……あとなでなでが気持ち良かった……」と聞いて見る限り恋をしてるよりは親に甘える少女にしか見えなかった。

 

 「ほぉ?この短い期間で随分と変わったな?」以前のラウラなら考えられないぐらい変わっているのには内心驚いている。

 

 「そう……かもしれないですね。……他人を信頼出来るのがこんなに気持ちいいとは思わなかった……一人での限界も教わった……信頼した人と一緒に何かをやるのがこんなに楽しいと思わなかった」とこの激変ぶりには更に驚いたがそれよりも教え子がいい方向で成長してくれて嬉しい気分になったりしていた。

 

 「そうか……ラウラ・ボーデヴィッヒ!」

 

 「は、はい!」いきなり名前を呼ばれ、驚きながら、千冬の方を向く。

 

 「お前は誰だ?」

 

 「わ、私は……」といきなりのことですぐに答えが出なかった。

 

 「誰でもないのなら、丁度いい、お前はこれから、『ラウラ・ボーデヴィッヒ』になれ、何、時間は山の様にあるぞ。何せ3年間はこの学園に在籍しなければいけないからな、その後も死ぬまでは時間はある、たっぷり悩めよ、小娘」

 そう言い残して千冬は保健室を出ようとしたが、最後にこう言った。

 「ああ、それとお前は私にはなれないぞ、あいつの姉は、こう見えても心労が絶えないのさ」

 

 ニヤリと笑顔を見せながらそう言って、部屋を去っていった。

 

 「…ふふ…ははっ」

 

 なぜかラウラは笑いがこみ上げてきた。

 

 「ズルイ姉弟だ。言うだけ言って去って行ってしまうのだから「そうだね」……!?」と突然現れて声を出しそうになったが人差し指を唇に当てられつい黙ってしまった。

 そして改めて春瑠がどんな状態なのか分かった。

 片腕はもはや皮膚がパリパリと言えるぐらい黒く焼け焦げている。

 もう片方の腕は今は無いそれを見てラウラの気持ちは沈んでいくがそれも包帯が巻いてある手で頭を撫でられたことによって止まる。

 「ん……む~~~」気持ちいい為、ただ……ただなでなでされていた。

 「大丈夫……だった?」返事はないが代わりに頷く

 

 「怖くなかった?……あの中に居て……」そう聞くと黙ってしまったがだんだん目に涙が浮かび始めた。

 「ラウラが……好きな……ように……泣けば良い……よ」と言うと春瑠の胸で泣いた。

 怖かった……怖かったとそれをただ撫でてあげた……いやそれしか思い付かなかった。

 しばらくして泣き止み別の話をした。

 と言ってもすぐに終わったが……一夏の事でつついて見たら恋する乙女になっていた。

 相も変わらず一夏は知らないうちに心を射止めているようだ。

 あとは寝かして部屋を後にし自分が寝ていた病室に戻ろうとすると織斑先生とたっちゃんが居たがたっちゃんは睨んでいる。

 

 「相変わらず他人の言うことを聞かんやつだ」だが春瑠からすればなぜこの程度の事で騒がれるのかが分からなかった。

 「いつも修行…で…これぐらいの……こと…」やってると言おうとしたらたっちゃんこと楯無は春瑠の目の前に立ちほっぺたを叩いた!

 

 「いつもしてるから?どうせくっ付けられるから?ふざけないで!!いったい本音ちゃんがどれだけ心配してると思ってるの!!!春ちゃんの腕が斬られたのを知って本気で心配して!泣いてたのよ!!!」

 

 「………」なんて言えば良いのか分からなかった。

 かつて化け物と呼ばれ認められてもそれは春瑠だからと片付けられていた。

 わたしも気にするようなことではないと思っていた。

 腕や足は千切れてもくっ付けられる。

 この焼け焦げている腕だってもうその焼け焦げた皮膚の下には再生した皮膚があるから剥けば終わり骨が砕けても何をやっても結局、自然治癒で治る。

 だから分からなかった。

 でもそれは今まで私が住んできた狭い世界なんだとも分かった。

 よくよく考えればそんな狭い世界に住んでるのにそれが全てだと思ってる時点で私がバカだと自分で納得した。

 でも納得しても言葉が思いつかず黙っていると

 「悪いと思ってるなら」とポケットから紙を出し

 

 「今度の休み、本音ちゃんと行ってきなさい!!」と受けとると意味は分からなかったがどれも最後にレゾナンスと書かれている。

 「……?」

 

 「どうせ腕なんてすぐくっ付けられるとか言うんでしょ?だったら早く直して本音ちゃんを誘いなさい!良い?これは生徒会長命令よ!」と言うと去っていった。

 

 「……十色」と次は織斑先生が口を開いた。

  

 「また愚弟が世話になったな……」

 

 「別に……一夏は…嫌いじゃない……私と違って……綺麗だから…」そう血に染まってない綺麗な人だ。

 

 「さて各国の問い合わせで忙しいのでな…十色、もう少し世界を知らないと苦労するぞ」と織斑先生も後にした。

 「……」少しの間、その場で立っていた。

 叩かれたほっぺに手を当てしばらく考えていた。

 自分と外の世界の違いをその所を春瑠を探していた冬美は見つけたので説教をしようとしたが赤くなっているほっぺたに手を当てて考えている姿を見て説教は必要ないと思いそのままにした。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 そして病室に戻る間は小雪に謝罪してた。

 (小雪……私をどう思う?)

 

 『とても……とても大バカなマスターです』

 

 (そう…か……)

 

 『今までどのような人生を歩いて来たのかは分かりません……でも心配してくれてる周りの人の反応が当たり前なんです。だからもう少し身体を大事にしてください……それが約束できれば……文句はありません』

 

 (分かった……その代わり頼らせてもらうよ)それを聞いて機嫌も直り

 

 『はい、マスター』そして戻りながら小雪の更なる改良と残りの二人の器を考えながら今回の犯人の事を考えていたがそれは一通のメールで直ぐに分かった。

 

 (レーゲンから?それにこの冴えなさそうな眼鏡が犯人か?ご丁寧に居場所まで……)ドイツの辺境な場所に居るようだ。

 

 (ならやることは一つだな……)そのあと春瑠を見た人はいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とあるドイツの研究所

 

 

 ここで一人の男が笑っていた。

「ククク、VTシステムは成功だ!あのイレギュラーにすら深手を負わせることが出来る。更にこれを改良、量産し世界中のISにばらまいてやる!私を認めなかった上の無能どもに思い知らせてやる………データのコピーが終わるまであと少し。終わり次第ここから逃げなくてはな」

 

 ウゥーーウゥーーウゥーー

 

 ドゴォン!!

 カチャ「何事だ!!」

 いきなり警報が鳴り出し遠くの方で何かが爆発する音が聞え、只事ではないと感じた男は内線で部下に状況を聞いた。

 

 『所長!侵入者です!何者かが此処を破壊しています!』

所長と言われた男はそれを聞いて舌打ちする。

 

 「チッ!国はもう此処を見つけたと言うのか!?」

 

 『違います!侵入者は一人、国の軍ではありません!』

 

 「一人だと!?お前たちは何をやってるのだ!たかが一人なんとかできんのか!」だが次の言葉は予想外でしかなかった。

 

 『侵入者は十色……十色春瑠です!!』それを聞いて男は混乱した。

 絶対にあり得ない事だと。 

 「馬鹿を言うな!!あの重傷で動ける筈が無い!それにここはドイツだぞ!この短時間で日本から来れる筈が……」

 

 『ですが間違いなく十し……』ブツンッそこで通信は切れた。

 もはや一刻を争う状況だとデータの進行状況を確認した。

 

 「……83%…こうなれば……」せめて90%は欲しかったがもう対処不能と判断した所長は最後の手段を取ることにした。

 それは失敗作の被験者だ。

 戦闘能力はずば抜けて高いがもはや自我は無いに等しく破壊衝動のままに動く失敗作。

 

 九年前私はあるプロジェクトの研究員だった。

 何度も失敗こそしたがようやく成功を間近にしたときのことだ。

 突然、被験者が暴走し仲間は私を除き皆殺し。

 生き残った私は密かに盗んでいた研究データを元にVTシステムを開発したが世界は認めず、それどころか禁止までした。

 「世界が認めるまで、私は終われんのだよ!!」とスイッチを押した。

 

 

 

 

 春瑠Side

 

 

 

 ビービービービービービー

 ひたすら鳴る警報、そして通ったあとは血に染まっている通路……首が跳ねられている死体、真っ二つの死体、原型すら無い死体、焼けた死体、ぶくぶく水膨れた死体、なぜ前回の時みたいに生かしてないのか?

 理由は簡単だった。

 殺る前にこの研究所を調べれば前回のように被験者がいるがそれに関して問いただしたら

 「どうせ消えても誰も困らない消耗品だ!」と言う、他も同じ答えだったのでぷっちんとキレた。

 別に正義とかそんなのではないただ自分が納得したいから満足したいからやらないと気がすまないから殺ってるだけの事だ。

 個人的な恨みに怒りそれだけだ。

 ぶっちゃけ試合に水を刺されたのがムカついた。

 身体にリミッターを掛けていたけど試合は楽しかった。

 だけどVTシステムという横槍が入ったせいでせっかくの気分は台無しなりよりいや本音を泣かしといて言えた義理ではないがそれでもラウラを泣かせた。

 あんな不出来な物で泣かせた。

 父上は言っていた。

 女を泣かせる奴に容赦するなと……あと個人的に女をなだめるのがとてつもなく大変だからと言ってたような……本音とのお出かけ恐ろしいことになりそう……母上怒ると怖いし……

 

 さてお分かりのように私は小雪で以前のように大気圏から突入プラス強襲という事と隠密お仕事人パッケージ『陽炎』で無双してる訳です。

 

 『マスター、現在、研究所のシステムを9割掌握しましたがやたら硬い所があるのでバカはそこにいるかと……』現在進行形で小雪にハッキングをしてもらってる。

 因みに小雪や他のIS達はVTシステムの事でご立腹のようです。

 そして進むと広い実験用の部屋に着いたがそこでは別の戦闘が起きていた。

 「……あれは?」部屋の奥にいるのは春瑠は知らないが不思議の国のアリスのような服にウサミミが付いてる女性とISを展開しているもはや理性は残っているのか分からない少女がいた。

 

 「アアアアァァァァァァ!!!」少女は叫び大きな剣を振り回すがそれは当たらなかった。

 私にとっては止まって見えるが相手からすれば消えたように見えたのだろうウサミミの女性はアンロックユニットに腰を掛けておりにっこり笑っていた。

 少女はそれを振り払い大きな剣を振るうが今度は剣の上に乗り手を着くと大きな剣は消えた。

 「アアアアァァァァァァァ!?!?」理解が追い付かず殴るがそれも触れられ消える。

 それの繰り返しであっという間に少女からISは消えた。

 ウサミミの女性は少女の首に注射を射し眠らせてからこちらを向いた。

 

 「おやおや~?…これは予想外の客だね~君ならあんな不出来なのも壊してくれそうだし帰らせてもらおっと♪」と少女を担ぎ去っていく。

 「いったい……」誰だか分からなかったが小雪が答えてくれた。

 『今のは私達の生みの親、篠ノ之博士です。しかしどうしてこんなところに?』

 

 「あの人が生みの親?……でも……どこかで…… 会ったことが……」考えても思い出せなかった。

 

 『マスターとりあえずバカに引導を渡しに行きましょ』

 

 「そうだね」と部屋を更に進み隔壁に当たるが問題ない小雪がすでに研究所のシステムを全て掌握しているので隔壁を開けてもらいそしてバカが居るところに着いた。

 

 「さてやっとご対面が出来たなぁ、クアーズ・ドロワー」

 

 「なっ!?なぜ私の名を!いや、それよりどうやって直した?貴様の腕は切り飛ばされもう片方の腕は使い物にならない程焼け焦げている筈だ!なのにどうやって!?それと何が目的だ!?この研究データか?欲しければくれてやる!私は、まだ死ぬ訳にはいかないのだ!」とまず春瑠の身体が元通りになってることそして殺されると察した男は必死に言い訳をしながら命乞いをしていた。

 

 「さあどうした?持っていくのだったら持っていけ!いや!それより私と手を組まないか?私の才能があれば男がISを使えるようにするのも夢ではない!そうだ!それが良い!」と春瑠からすれば何勝手に決めてんだ?このアホはと思っていたがそれを表に出さずポーカーフェイスで手を出した。

 男は組んでくれるものと解釈し手を掴もうとしたが次の瞬間、春瑠はその男の腕を斬り飛ばした。

 

 「アアアアァァァァァァァ!?!?!?…あぁ!?……うぐっうぅぐはぁ……き、貴様なに…」言い終える前に更に残りの腕の骨を砕いた。

 

 「ホギャアァァァァァァァ!?」

 

 「何を?決まってる……お前を…殺しに…来たんだろうが」

 

 「はぁ…はぁ…なぜだ?私とお前が手を組めば…はぁ…はぁ…世界が認める程の偉業を…はぁ…はぁ…成し遂げられると言うのに…それをおま…」と言いきる前に更に両ももに鉄パイプを無理やり刺し床に固定した。

 「アギャァァァァァァァァ!!!!!」

 そして春瑠は研究データが入ったディスクを踏み潰しコンソールを叩いた。

 表示されたのは

 

 ビービービービーただいまこの研究所は自爆シークエンスに入りました。

 研究員の方は直ちに避難をしてください。繰り返します。ただいまこの……

 

 そう表示されたのは研究所の自爆までのカウントダウンだった。

 

 「こんなでもお前が世話になった所だろ?……最後まで共にいるんだな」と春瑠は去っていく

 

 「ふざけるな!あぁ、この…ぜぇぜぇ……悪魔め!」と言われた春瑠は振り返る。

 その時の顔を忘れないだろうニタァァと笑みを浮かべてるその顔は悪魔すら可愛く見えるほど恐ろしい物であった。

 

 「その悪魔に……喧嘩…売ったの……お前……じゃ……」と手を軽く振りながら去った。

 後ろから何か喚いているが気にしなかった。

 

 

 そして数十分後、研究所の爆発を衛星で確認し国は軍を派遣したが何一つ手懸かりは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 さーて次回でまとめて臨海学校の方に行きたいと思い……ます
 では次回いつになるか分からないけどよろしくお願いいたします。
 感想待ってます。
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