ラブライブ! ~The another story~   作:癸楓文音

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この度、The another story2を削除し、1つにまとめるという形をとらせていただきました!
2でのお気に入り登録をしてくれていた方は本当にありがとうございました!
今回から2期もこちらに投稿していきます!



心臓移植のためにアメリカに来たレナ。
そして手術の途中彼はある夢を見た。



2章 アニメ2期
2期プロローグ


夕焼けが綺麗な浜辺に立つ少年。足下に波が寄せては帰って行く。

「綺麗だな・・・。なんだか向こうに行ける気がする」そうつぶやくと少年は足を1歩前進させる。

すると呼び止める声が聞こえる。

「行かない方が良いぜ」呼び止めたのは少年ーレナにどこか似た男だった。

「あなたは・・・誰?」

「・・・そら覚えてねーわな」頭をかく男。

「どうして向こうに行っては行けないの?」

「あっちはまだお前が行く世界じゃねーんだ」

「あっちの世界・・・?」

「ああ、あっちには天国って言う世界がある。でも現実のお前を見る限りじゃまだこっちに来るには早くねーか?」

「現実・・・・?・・・そうだ!俺はまだ生きていたい。でもおじさんはどうして俺を止めてくれるの?」

「俺はお前の父親だからだ」簡単に告げられる事実に戸惑いながらレナは返答をする。

「父親・・・!?俺の・・・父親?」

「ああ、ここはいわば三途の川みてーなもんだ。今現実でお前は仮死状態に入ってる。心臓の入れ替えの瞬間って感じだな。だからここに居る。でもお前はまだ死ねない。俺が止めてやったって訳よ」誇らしげに言う父親を名乗る男。

「・・・つまり俺は夢の中であなたと話していると?」

「簡単に言うとそうなるな。まぁ、目覚めるまでのんびり話でもしようや。お前の16年間を聞かせてくれ」そうして砂の上に座り込む。

「16年間・・・?」

「俺はお前が1歳の頃・・・こんなちっちゃなときお前を抱いたきり会ってないんだ。お前の事教えてくれよ」大きさを手と手で例える。

「本当に父親なの・・・?」

「ああ、本当だ。現に俺は死んだ。それにお前とこんな風に話せるのも今回が最後かもしれない。俺にとっても宝物にしたいんだ」

「・・・どうして・・・父親であるあなたはいるのに母親である『家業院ラミア』は居ないの?」

「痛いとこつくなぁ・・・。実はまだ探しているんだ。向こうの世界で」

「探している?」

「ああ、俺はラミアに会うためにずっとあっちの世界をさまよってるんだ」

「・・・母さんには会えないのか」

「まぁ、そう落ち込むな。さぁ、聞かせてくれ!彼女は?居ないのか」笑ってみせる父親。「彼女・・・居ないな。作る事も今は無いかな。今実は高校が廃校の危機でそれを救うためにアイドルを作ったんだ!それのサポートをやってて」

「アイドル?・・・なるほど、また珍しい路線を走ってんだな」

「でも、俺がアメリカに来る直前、廃校はなくなった。それでもまだ歌いたい、踊りたいって皆思ってたんだ。だから俺達はもっともっと高見を目指して頑張ろうとしてる。まだ死ねないんだ。皆と夢をつかむために」

「その目・・・。意思は固いみたいだな!ラミアに良く似ている」

「・・・母さんはどんな人だったの・・・?」

「母さんか?本当に優しくてずっとずっとお前を生む事だけを考えていた。俺も同じさ。俺もずっとずっとお前を抱きしめる事だけを考えてた。でも一度しか抱けなかったけどな」「抱いてもらった記憶さえ俺には無いんだ・・・」

「でも、他の生きてる親には出来ない事だってあるんだぜ?」

「出来ない事・・・?」

「ずっとお前を見守る事だ」

「・・・・俺を見守る事」

「俺はずっとお前を見守っている。たとえお前がジジイになってもだ」

「何だよそれ」笑顔が自然とあふれてくる。

「まかせろ!父親として最大限の事ができるんだ」

「ありがとう・・・」

すると夕日の光が満ちあふれる。

「なんだ・・・?」眩しい日差しに目を向けるレナ。

「はえーなー・・・。全く・・・出会ったばっかだってのによ」

「どういう事!?」

「レナ、お別れだ」残念そうな顔を浮かべる父。

「そんな・・・せっかく会えたのに」真剣な表情になる。

勢い良く父親がレナを抱きしめる。

「くそ!ずっとそばに居てやりたかった!ごめんなレナ・・・。俺父親として間違ってたかもしれない。お前が泣いた時、辛い時そばに居てやれなかった。笑い合えてあげられなかった・・・」涙を流しながらぎゅっと抱きしめてくる。

「いいんだ・・・。もう・・・いいんだ」レナも涙を流しながら抱きしめ返す。

「もし、お前がジジイになってこっちに来ちまったら、それまでにラミアを見つけて待ってるからよ。一緒に笑って酒でも飲もうや」ニッと笑ってみせる。

「ああ・・・!絶対に約束だよ!!!父さん!!!」

「父さんか・・・。ありがとうなレナ・・・。お前は俺の最愛の息子だ!」

「ありがとう!!!!!」

「もし目が覚めたら、カルトによろしくな」すると光が辺り一面を照らす。

眩しく照りつける光の中最後に父親は手を伸ばし息子の頭を撫でるのだった。

共に流した涙は波にさらわれて行く。

 




いかがでしたか?

夢の中で出会った男は紛れもない父親なのでしょうか?
最後に言われた言葉、『カルト』は次回大活躍いたします!!

番外編、映画編は現在制作途中です!
2期は毎日投稿していきます!


意見・評価があればよろしくお願いします!
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